サコッシュ大特集!前編〜BBG的サコッシュ論〜

近年急激に広まり、今やすっかりULハイカーの代名詞的なアイテムとなった「サコッシュ」。しかし一方で「本当に便利なのか?」「邪魔じゃねえのか?」「ただのオサレアイテムじゃねえのか?」なーんて思いもあって、なかなか手を出せずにモジモジしてる人も多いことだろう。かく言う僕もそうだった。そこでBBGが今回からなんと前編・中編・後編の3回に分けてサコッシュ大特集を敢行し、徹底的にこの世界を検証していくのである!今回の前編は、具体的なアイテムの検証の前にひたすら長い前置きをダベリ倒すのである!



BBG的サコッシュ論

「サコッシュ」

このエレガントな響きに対し、なぜか僕は妙にビビり続けてきた。

それはメディアの影響が大きいと思うが、どうしてもサコッシュは「オサレ路線先行」的なイメージがあったからかもしれない。

それゆえ、機能うんぬんの前に「僕のような加齢臭臭い顔デカおじさんがおいそれと手を出してはいけないんじゃないか?」と思ってたのだ。

ULハイカーじゃなく、普通に山屋から入ってる人は同じ感覚の人も多いだろう。

とかく男気溢れる登山用語の中において、その響きがもたらす気恥ずかしいまでのシュッとした雰囲気に、我々おっさんは完全に臆していたのだ!

おっさんたちがサコッシュに抱く脳内イメージ。

以前にも書いたが、僕が「サコッシュが欲しい」って言うことは、高倉健が「表参道でパフェ食いたい」って言うのに匹敵するハードルの高さだった。

なんというか「パンケーキ」とか「カフェ」の流れの延長線上に「サコッシュ」がある気がしちゃって、そりゃあもう手が出しづらいのなんのって。

 

しかし以前ワンダーラストイクイップメントのカンパラパックを特集した際、僕はそれまでのサコッシュのイメージが間違っていたことを恥じた。

WANDERLUST EQUIPMENT「カンパラパック」〜タフネス便利サコッシュ!〜

2017.09.19

サコッシュは普通に山で使える便利なアイテムだったのだ!

 

シャレオツなネーミングとイメージが色々と邪魔してたが、要するにサコッシュってただの「肩がけ便利袋」だったのです!

ほら、言い方を変えるだけでこんなにも安心感が!

ふうう、落ち着くぜ〜

もっと男らしい言い方がいい人には、男塾名物風に「殺骨酒」と言い換えたっていいだろう。

これなら「カフェでパンケーキ」って感じはなくなり、「吉野家でつゆだく牛丼」といった半端ない安心感がもたらされるのである。

 

ってことで、男性読者率が驚異の87%超えを叩き出すBBGとしては今こそ言いたい。

「野郎ども!臆することはない!みんな山で堂々と肩がけ便利袋を使ってみようぜ!」と。

もちろん女性の方もね!

 

じゃあサコッシュは実際本当に便利なのか?

誰もかれもがこぞって使うべきものなのか?

その辺りを一旦ちゃんと考えて整理してみよう。

 

BBGが考える「サコッシュとはなんぞや?」

現代の人々がサコッシュに抱く想いはそれぞれだ。

前述の僕のようにビビってる人もいれば、それこそオサレアイテムとして見てる人もいるし、中にはUL思想の根源的なものを感じて崇高な思いで接してる人もいるだろう。

もうみんなサコッシュに対してどう捉えたら良いのか、頭ん中カオス状態だ。

そりゃ数年前まで山にサコッシュなんてカテゴリーなかったわけだし、メディアの言うがままに色々思い込んでしまったのは無理もないこと。

そこで、ここらでそろそろ「サコッシュとはなんぞや」ってのを言い切っちゃっても良い頃ではないかとBBGは思うのである。

そこで、なんだかこのふわふわしたサコッシュのイメージを今から豪快に4行でまとめます!

 

「どうしても必要かと言われれば必要ではなく、邪魔かと言われれば邪魔なもの。

はっきり言ってなきゃないでこしたことはない。

でも持ってて損はしないもので、なおかつ使う人のスタイルによってはものすごく便利なもの。

それがサコッシュだ!」

 

いかがでしょう?

正直サコッシュの使い方に正解も不正解もないし、大それた思想的なものも感じる必要はない。

だってあれ、ただの肩がけ便利袋だから。

便利だと思えば常時使えばいいし、ある場面でだけ役立つと思えばその時だけ使えばいいし、自分のスタイルには不要だと思えば手を出す必要はない。

至極シンプルな世界だ。

 

例えば僕の場合だと、「行動中に何度も己撮りするから、コンデジとミニ三脚は合体した状態ですぐ出せるところにいてほしい」「行動食はこまめに補給したいし、所々で地図もチェックしたいし、退屈な時はスマホで音楽も流したい」って言う理由で、常時サコッシュをしている。

スカした顔してるけど己撮りです。

アツシオガワの場合だと、「行動中は邪魔だからいらない」「でもテン場やアタック時には便利だから積極的に使いたい」って言う理由で、テン場に着いた時だけサコッシュを出撃させている。

こないだ出てくれた低血圧Mちゃんの場合だと、「山では一眼カメラを肩がけしてるから使わない」「でも電車やバス移動の時や温泉に行く時とかは便利だから使いたい」って感じで、登山前と下山後に積極的にサコッシュを使用している。

他にも「縦移動ではなく、横移動系のロングハイクが多いからやっぱりサコッシュが便利」「UL系バックパックでヒップハーネスもポケットもないから」って人もいれば、「山では不便だけど街やキャンプでは重宝する」って人もいて、そして「ハードな登山ばっかで基本邪魔だからいらねえ」って人もいるだろう。

もちろんオシャレ目的でしてる人もいて、たとえ本人が「邪魔だなあ」って思って不便に感じてても、ピーコ的な「オシャレは我慢精神」で使ってたって全然OKだ。

 

自分はどんなところによく行き、どんなスタイルが好きなのか?

山までの移動時に欲しいのか、テン場でだけ欲しいのか、行動中もずっと欲しいのか?

行動中の場合、どれだけのものが手元からすぐに取り出せたら便利なのか?

デジカメ?地図?リップ?日焼け止め?サングラス?行動食?スマホ?充電器?ラジオ?

中には「俺は常時うまい棒食ってねえとシャリバテしちまうんだ!」なんて奴もいるかもしれない(実際にそんな男を知っている)。

そしてそれらはどのくらいの量なのか?

今持ってるバックパックのサイドポケットや、ちょっとしたショルダーケースでは足りないのか?不便なのか?

 

それを踏まえた上で「よし!俺にはサコッシュが必要だ!じゃあ、どのサコッシュが自分に合ってるかな…」っていう流れにしてほしいの。

要するに「流行ってるからといっておいそれと手を出すのではなく、自分のスタイルを見極めてから使ってほしい!」ってのが、BBGが考えるサコッシュなのである!

 

はあ….はあ….

随分と長い前置きになってしまった。

これで多くの人(一部だけか?)がサコッシュに対して感じていたふわふわ感を、少しはスッキリさせることができただだろうか?

 

ってことでやっと本題に入って行きます。

中編と後編では、今現在山で使えるであろう代表的なメーカーのサコッシュ14種+4を紹介して行きます。

1記事使って長々と前置きしたのは、そもそもまず今の自分に本当にサコッシュが必要かどうかから考え、その上で見た目や流行に流されずに本当に自分に合ったサコッシュを選んで欲しかったからであります。

なので今回の特集は比較対決ではなく、それぞれのサコッシュの細かい仕様から特徴をしっかりと「情報」として伝えて、ユーザーさんが自分の判断で選びやすいようにしていこうと思ってます。

 

サコッシュ選定とテスト

サコッシュの選定にあたっては、大手からガレージブランドまで、今市場に出回ってるサコッシュを調べた上で、「山で使えそう」「みんなが気になってそう」って観点で18種類選びました。

その上で実際に購入したり、メーカーさんの協力のもと14種類ものサコッシュを現場で試すことができました。

高妻山では取っ替え引っ替え9種類のサコッシュをテスト。

池田山では集中的に全14種をテスト。この状態で登ったわけじゃないよ。

低血圧Mちゃんにも一眼カメラ肩がけの状態で2種類テストしてもらった。

サコッシュが似合わない男、メイウェザーオガワも白馬三山と槍ヶ岳で2種類テスト。

サコッシュの似合う水原バタコさんは1種類をじっくりテスト。特集後個別記事書いてくれるってよ!

今回の特集では、それぞれ実際の使用感と特徴、どの程度の物が入ってどんなスタイルの人にピッタリなのかを書いて行きます。

入れる物は、とりあえずサコッシュに入れそうな以下の物たち。

サコッシュはあまり多くの物を入れると不便になるし、肩も痛くなるんで最大でもこんなもんでしょう。

人によっては全く違うもんを入れるんだろうけど、あくまでも参考として。

で、容量的にこれが全部入るのか、それともサングラスや三脚までは入らないのかってな感じで、大体の容量目安にしてもらおうと思います。

 

もちろん他にもセールスポイントはメーカーサイトとか他のメディアにたくさん載ってるから、BBGらしく不満点や割り切りポイントもちゃんと明記して行きます。

お借りしたからってその辺容赦ないっす。

で、最終的にチャート表とかでもまとめて行くんで、自分に合ったベストバイサコッシュ選びの参考にしてくれたらこれ幸いっす。







 

レジェンドによる選手宣誓

それでは今回の特集にあたり、こちらのレジェンドサコッシュさんに選手宣誓していただきましょう。

この穴空いてボロボロのスーパーシンプルサコッシュ、なんだかわかります?

実はこいつ、すべてのサコッシュの最源流となる肩がけ便利袋で、サコッシュの名付け親であるハイカーズデポの土屋さんが実際にJMT歩いた時に使ってた私物なのです!(特別にお借りしました!ありがとうございます!)

 

JMTを歩いた時のことが2008年にBE-PALで特集された際、友達が手作りしてくれたこの袋をなんて書こうって時に「ショルダーバックっていうのも大げさだしなあ…ああ、サコッシュでいいや。あの自転車レースで食料や水を渡す時のシンプルな袋のサコッシュ。ハイカーズ・サコッシュとでも書いといて。」って言った(こんなノリだったかどうかは知らないけど)のがすべての始まり。

で、そのBE-PALの特集から「ありゃなんだ?便利そうじゃねえか!」と一気に火がつき、今では海外ブランドまでが「サコッシュ」という名前でこのズタ袋を販売するまでに至ってしまったのである。

 

元々が「かっこいいとか度外視にして単純に便利な袋が欲しい」から始まったサコッシュ。

まさに日本発の世界に誇るズタ袋がサコッシュ!

よく考えたら僕も土屋さんがJMTを歩く1年前、SHH(四国八十八ヶ所)をハイク中にすでに「サコッシュ」を身につけてるじゃないか!

若き日のユーコンカワイ。中身はお経と御朱印帳と蝋燭と線香と地図。クソ重くて肩凝りまくり。

ってことで日本が誇るズタ袋…いやさ「サコッシュ」を今こそじっくり見ていこうじゃないか!

それじゃあレジェンドサコッシュさん、宣誓をお願いします!

 

「宣誓!!我々サコッシュ一同は!便利袋精神にのっとり!正々堂々と己をアピールすることを誓います!!」

それでは、ここに第一回BBGサコッシュ大特集の開会を宣言いたします!

 

次回は「ジッパーなしタイプ」7種+1のご紹介!

中編・後編は相当読み応えあるボリュームの超大作であります。

覚悟して待て!

 

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ABOUTこの記事をかいた人

ユーコンカワイ

低体温・低血圧・低収入というギアレビューにもってこいの人体サンプル。いつも顔色は土色だったり汗冷えのスペシャリストだったりするが、今日も持ち前のマゾん気を武器に山に川にと出没する。 素材がどうとかの専門的な事より、フィーリングやロマン重視のあまり役に立たないギアレビューを得意とする男である。