軽い・あったかい・スグ乾く!アウトドアマテリアルはここまで進化した!
最近巷を賑わせているテイジンの「Octa」とインサレーション素材には定評のあるプリマロフトの最新素材「PRIMALOFT® ACTIVE」を比較してみました。
似ているようで少し違う両アイテム、敵対するのか、それとも共存することは可能なのか!?(文・アツシオガワ)

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各部詳細

押忍!!アツシオガワです!!

まずはOctaとPRIMALOFT® ACTIVEの簡単な紹介をします。

Octa®︎

BBG「GEAR OF THE YEAR 2021」に輝いたのも記憶に新しいOcta。

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Octaに関しては、様々な媒体で取り上げられてるのでココではサクッと紹介します。

日本の繊維メーカー「帝人(テイジン)フロンティア(株)」が開発したポリエステル繊維。

出典:帝人フロンティア

特徴は8本の突起を放射線状に配列した形状の中空糸

肌との接地面を減らすことにより、汗をかくシーンでもベタッとしにくく

出典:帝人フロンティア

中空部と各突起の空間にデッドエアを溜め込むことにより、高い遮熱効果を発揮。

簡単に言うと次世代軽量フリース生地みたいなイメージかな。

このOctaを使用したウェアがここ数年各社から発売されています。

僕が特に気に入って愛用しているのがアクシーズクインの「カルフワ」シリーズとSTATICの「ADRIFT(アドリフト)」シリーズ。

 

両シリーズは、多少デザインが異なるだけで機能面はほぼ一緒。

軽くて、保温性が高くて、余分な熱はヌケる。

なんなら、風に吹かれるとヌケが良すぎて寒いくらい。

 

しかし、薄手のウィンドシェルを一枚羽織って風を遮るだけで、この薄さと軽さからは想像できないほどの保温性を発揮する。

Octaを使用したカルフワとアドリフトはそんなウェア。

PRIMALOFT® ACTIVE

PRIMALOFT® ACTIVEは、様々な長さと太さの異なる繊維を織り込んだ新素材。

 

起毛させたプリマロフト繊維をメッシュ状に編み込み、デッドエアを溜め込むことによって保温性を確保。

通気性が良く運動量の多いシーンでもオーバーヒートしにくいのが特徴です。

 

特徴だけ見るとOctaとPRIMALOFT ACTIVEはとてもよく似ています。

 

他にもポーラテック社の「アルファダイレクト」なども同じ動的保温カテゴリーの素材。

各メーカーが一番開発に力を入れてるカテゴリーのアイテムから今回は「Octa」と「PRIMALOFT ACTIVE」の比較を行いました。

比較してみた

着心地

<肌触り>

ベースレイヤーとして肌に直接着て違和感がないのはPRIMALOFT® ACTIVEを使用したOMM。

Octaは、肌に直接着るとたまーにかゆくなる(チクチクはしない)。

たまーにね。ほんとたまーに。

 

また、Octaは長期間使用していると若干表面が毛玉っぽくなってくる。

買ったばかりの時のフワフワ感が失われるのはちと寂しい。

左が若干毛玉っぽくなり始めてる状態。

右はフワフワの状態。

このフワフワ感が損なわれるとOctaのポテンシャルも下がってしまうような気がする。

 

でもご安心を。

毛玉取りブラシでササッとブラッシングするだけであのフワフワがよみがえります。

ちょっと分かりにくいんですが、右がブラッシングしてフワフワが蘇った状態。

なんとなく毛玉っぽくなり始めてきたら是非お試しください。

 

ちなみにフワモチ感がなくなってきたフリース系にもブラッシングは有効です。

特に毛足が長めのフリースなどはフワフワになるのでオススメです。

 

<動きやすさ>

両アイテムともに動きにくさを感じることはない。

どちらかと言えば、若干ストレッチが効くOMMの方が動きやすいかな。

 

とはいえ、ほとんどストレッチしないOctaのボトムスでも足がつっぱってストレスを感じることはほとんどない。

ストレッチするOctaが出たら幅が広がるのになーと思います。

 

保温性

ほぼ同重量の「STATIC|ADRIFT CREW」と「OMM|Core Hoodie」を比較。

まずは休憩時やテント内でのSTOP時の保温力。

 

<単体/テント内&休憩時>

体感的にはほぼ変わらず。

冬場に1枚だけでは両アイテムとも寒い。

 

特に風が吹くと両アイテムともスースー。

スーを差し上げます!ってぐらい風がヌケて寒い。

 

次は上に1枚羽織ったときの保温力。

<+ウィンドシェル/テント内&休憩時>

薄手のウィンドシェルを羽織るとどうか?

ややADRIFT CREW(Octa)の方が温かく感じる。

とはいえ、動いていないときは両アイテムともそれほど保温性に大きな差は感じない。

 

 

続いて行動中。

<単体/行動時>

さすがに冬はどちらも寒い!笑

特に風が吹くと両アイテムともスースー。

スーを差し上げます!ってぐらい風がヌケて寒い。

この日の気温はマイナス8〜10℃位

[コータロー補足]

先日行った谷川岳の稜線では「着てないのかな?笑」

ってくらい風がスースーのスーでした。

<+ウィンドシェル/行動時>

1枚羽織った状態で行動するとOctaの方が温かい。

ここは差が付いた。

 

スタート直後の一番心拍数が上がるシーンでは、よりOctaの方が蓄熱する。

上にレイヤリングするシェルの透湿性が低いとオーバーヒートしちゃうかも(気温による)。

 

逆にOMMのプリマロフトは、保温性では劣るもののオーバーヒートしにくい印象。

ベースレイヤーには暑くなりすぎないというのも重要な要素。

 

<with ダウン>

Octaの優れた保温性を一番感じられるのがダウンウェアと組み合わせた時。

 

ダウンJKやダウンパンツのインナーにOctaを着用すると保温性がめちゃくちゃブーストされます。

 

Octaを着用したときとそうでないときの差は明らか。

Octa×ダウンは寒い季節にオススメの組み合わせです。

[コータロー補足]

ダウンとの組み合わせは私もオススメです!

STATIC/アドリフトライナーとダウン寝袋の組み合わせは本当に暖かい!

透湿性

透湿性は両者とも抜群。

熱がこもる感じは一切ない。

単体での使用時はスーを差し上げたくなるぐらいよくヌケる。

 

吸汗速乾性

吸汗性はOMMに軍配。

これは生地の特性の差というよりは、肌に密着しているかどうかの差。

 

OMMは隙間なく体にフィットしてくれるので汗をよく吸収してくれるが

ADRIFT CREWは肌に密着していない箇所の汗が少し気になった。

 

一応、生地自体の性能差も比較してみた。

乾燥時から洗濯・脱水した状態での重量を測定。

室内干しで一時間後の乾燥スピードを計測してみた。

 

<洗濯前>

PRIMALOFT 110g/Octa 115g

フード付きなのにOMMの方が軽いのね!

 

<洗濯・脱水後>

PRIMALOFT 150g/Octa 146g

 

<1時間後>

PRIMALOFT 115g/Octa 115g

 

もうこれは誤差の範囲と入ってもいい僅差の勝負。

Octaに関しては1時間後になんとフル乾燥。

 

しかも着用した状態ではなく体温のないハンガー干しで両者ともほぼ乾いてしまうなんて!!

 

着てたらもっと早く乾くって事だね。

最新素材ってすげーや笑

耐久性

全く同じ頻度、同じシチュエーションでの使用が出来ないため公平なジャッジではないが、僕の使用した感じだとOMMの方が若干耐久性が低く感じる。

 

実際、OMMのCore Tightsを着用しようとした際、足の爪が引っかかり、そのままビリっと(T_T)

ぎゃーす

下がってきたタイツをよいしょと引っ張り上げたらさらにビリ(T_T)

ぎゃーーす!

この手のスケスケ系では耐久性とのトレードオフな部分も致し方ないとは思うが、個人的にはもう少し耐久性をUPさせてもらえたらなぁと思う。

ちなみに僕のOcta製品はどれも今のところ無傷。

ただ、僕の弟はアクシーズのカルフワセーターを初おろしの日に枝か何かに引っ掛けて破ってました笑

南無

両アイテムとも引っかけには要注意です!!

 

まとめ

比較しておいてなんなんですがこの両アイテム

どちらかを選択するのではなく、両アイテムをレイヤリングするのがオガワ的に一番イイという結論に至りました笑

 

両生地ともに「吸汗・速乾・透湿性」に優れているが、向き不向きがある。

OMMのCoreは高いフィット感がありベース向き。

スタティック「ADRIFT CREW」やアクシーズ「カルフワセーター」などはゆったりシルエットなのでミドル向き。

 

この両アイテムをレイヤリングするのがオガワのマイブーム。

2枚重ねても薄くて軽いのでもう一枚上に重ねても着ぶくれしません。

 

11月末の北ア「奥大日岳」では、Core Hoodieをベース。

ミドルにアドリフトクルー。

その上にティートンの「WOOL AIR HOODY」を着用して行動。

風が強くなかったこともあるが、テン場を出発してから頂上までこのレイヤリングで終始快適だった。

ヌケ×ヌケ×ヌケ=適度なヌケ&保温性というオーバーヒートしにくい冬向けのレイヤリング。

 

もう一つのオススメがCore&Core+。

ベースにCore Vest。

その上にCore+ Hoodie。

これがまたいい感じ。

下まで脱ぐ必要があったのか

昨年11月の蝶ヶ岳やOMM JAPAN参加時にテストしましたが、激しく動いてもオーバーヒートしない!

わざとフリースを着込んで汗をかいてみましたが、気付いたら乾いてるので汗冷えもナッシング。

ベース系のウェアって保温性よりも速乾性を重視した方が快適だということを再認識しました。

 

今後も動的保温カテゴリーから目が離せません!

以上、アツシオガワでした。

押忍!