OMM事前準備記事に対するアンサー記事!準備したギアでOMMに挑んで実際どうだったんでしょう?調子が良かったギア、OMM初心者の若旦那とコータローの結果はこんな感じでした!どうぞ!!(文・若旦那/コータロー)

 

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若旦那

ウェア

今回もやはり素晴らしかったベースレイヤー、アークテリクス / Phase SL Crew LS!!(廃盤商品)

ただの黒いロングTシャツにしか見えないけど

装備選定で真っ先に決まったのがコイツ。

普段の山行でも、これ1枚で行動することが多いです。

今回もこれのお陰で最初から最後まで暑くも寒くもなく、汗冷えすら全く感じずに過ごすことができました。

朝はダウンとタイツ以外、持ってきた衣類全て着ている。

もちろん行動開始直後は何枚か着ています。

特に今回の朝はかなり寒かったんで。

だけど日が出てくるとアークのフェイズSL1枚で事足りる程度に気温が上がり、その後は本当に快適でした。

1日目に派手に転んでヒジから流血しましたが、生地に破けはありませんでした。

実はこの時のヒジの怪我は3週間近く経った今(記事作成時)でも健在。マジで痛かったもん。

薄いクセに意外と耐久性もあります。

自分なりにいくつものベースレイヤーを試してきましたが、行動量の多い時には今のところコイツがベスト!

 

ウェアでちょっと違ったかなーと思ったのは、patagonia / キャプリーン・サーマルウェイト・ジップネック・フーディ(廃盤商品)

行動中における対応温度を広げたく、抜けの良いポーラテック・パワーグリッドのキャプリーンを選定したわけですが、実際には行動中にここまで暖かいウェアは必要無かったです。

それよりも重視すべきだったのは、長い夜のための保温着でした。

ダウンがベストタイプだったので腕が寒かった!

そのため腕を組んでいる時間が長かった気がする笑

だけどダウンをジャケットタイプにするのは重量増になるので得策ではない。

ということで、キャプリーン・サーマルウェイトではなく、同等重量だけど少し保温力の高いOMM / ロータースモックでも持っていってれば良かったかなと。

キャプリーン・サーマルウェイトほどではないですがロータースモックは化繊綿なので行動中でも着やすく、万が一行動中に寒かった時にも役に立ちますし。

ギア

今回かなり驚いたのがバックパックのTrailBum / BUMMER

あまり走れるイメージの無いバックパックなので、今回採用するか非常に迷いました。

しかしそれは良い意味で裏切られることに。

我々はガチ勢じゃないので基本は歩きでしたが、要所要所で走ることもありました。

2日目の後半であるこの時は結構走ってる

で、走っても全然揺れない!

マジか!って感じでした。

一応コツはあって、ショルダーハーネスをいつもよりグッと引っ張って短くしてあげること。

 

ほんの少し圧迫感があるんだけど、見事に揺れが無くなります。

これは秀逸なショルダーハーネスの成せる技なんだと思います。

バマーのレビュー記事でもショルダーハーネスの素晴らしさについて言及しています。

軽くて背負い心地に自信あり!!Trail Bum / BUMMER

普通はショルダーハーネスを引っ張り過ぎると、肩のどこかに痛みが出たり、バックパックの位置がおかしくなって背中へ変な当たり方してストレスだったりすると思います。

バマーではそれが無し。

更にバマーが好きになりました。

 

あと想像以上に良かったのがSEA TO SUMMIT / エアチェア ラージ!!

我々はかなり早くテン場に着いてしまってた関係で、少なくとも6時間くらいは宴会を繰り広げました笑

そんだけ長い時間座っていたら腰痛持ちはまず耐えられないはずですが、今回の私は違った!

見よ、この余裕の表情。腰痛持ちとは思えないだろう。

そう、SEA TO SUMMIT / エアチェア ラージがあったから!

これのお陰でマジで大丈夫でした。

腰への負担が激減します。

たった280gでこれが得られるなら、今後はテント泊の必須アイテムとしてリストしておこうと思います。

 

テント・スリーピングシステム

テントの LOCUS GEAR / Hapi Sil は今思えば良かったと思います。

というのも、巨漢の編集長(コータロー氏)と一緒でも全く窮屈じゃなかったから!

クフより大きいハピだからこそだと思います。

それでいてペグ等含めた実測重量668gと軽量なのはやはり武器!

 

逆に微妙だったのはシュラフの AEGISMAX / WIND HARD …。

シンプルにちょっとだけ寒かった笑

ちゃんとSOLエスケーププロヴィヴィも使ったのにさ 

いやいや、これはシュラフが悪いのではなく、私が寒がりなのだ!

そう思いたい!!

 

ただ、CEOがニヤニヤしながら自分のシュラフから抜けた羽毛を持ってきて

「若、これが俺のZpacksの高級ダウンだよ」

と手渡してきた時には心が折れそうになりました。

左がCEOのZpacksの羽毛、右が私が愛するWIND HARDの羽毛。

そういえば早朝に目覚めたCEOは「暑かったー!」とか言ってたな。

Zpacksのシュラフはすごい。

 

今回のベストバイギア

断トツで TrailBum / BUMMER !!

20L~30Lくらいの走れるバックパックってずっと探してて、良いなと思えるのは多いんだけど、どれも何か1つ気になる点があったりして買えずにいました。

そんな中で、すでに所有していたバマーがまさか走れるバックパツクだったなんて!

これっていわゆる灯台下暗し?

バマーはもうグッチャグチャに壊れるまで使い倒すことにします!!

 

今回の反省を生かして次回用意したいギア

正直、装備に関しては殆ど過不足無くて、かなり良い感じでした。

唯一これだけは!と思ったのは、地図読みスキル。

今回参加して思ったのは、いくら走力があっても、地図読みで間違っていたらそれは無駄になるということ。

間違ったポイントで走って探したって日が暮れます笑

あと、地図読みはうまくいくと面白い!!

2日目の最後のポイントをドンズバで発見した時にはムチャクチャ興奮したんです。

これはクセになりそう。

次回までに地図読みスキルはもっと磨いておきたいと思います。

 

今回のOMMの感想

とにかくメッチャクチャ楽しかった!!

参加する前は、一部のマニア向けの大会だと思ってました。

参加してみたら、これは万人にオススメできる!と考えを改めました。

というのも、体力・走力の有無にかかわらず楽しめる仕組みになっていると感じました。

特に、バディと相談しながらポイントを取っていくっていう所に最大の面白さがあると思っています。

僕の場合はバディが編集長(コータロー氏)だったのもあって、話が尽きなくて楽しかったってのもあります笑

楽しそうなのが伝わるでしょ!

あとは天気次第ですが、個人的にはOMMらしく悪天候なのも経験してみたい。

とにかく、次回も出来れば参加したいです!!

 

コータロー

ウェア

お疲れ様です。コータローです。

今回のOMMは朝クソ寒くて、日中は汗ばむいかにも11月な気候でした。

朝はまだしも、日中は当初予定していたSTATIC/アドリフトクルーTetonbros./Axio Lite Hoodyの組み合わせじゃ暑かった笑

この組み合わせで行く予定でした

結局、ヘインズのドライレイヤーとアドリフトクルーのコンビが一番調子が良かったです。

メッシュ on メッシュ

二日目の終盤は走っていたけど、腕まくりをすればオーバーヒートも起こらなかった。

今回、自分達が通ったルートでめちゃくちゃ激しい藪漕ぎは無かったです。

でも何回かは木に引っかかったり擦れたりしましたが、ピリングや破れは無し。

アドリフトクルーは弱そうな見た目(失礼)ですが、耐久性は悪く無いと感じました。

ただ、転んだりすると細かいメッシュの穴にアホほど土が詰まるから注意して下さい笑

デメリットはどの写真見ても背中がめくれ上がってインナーが見えてるんですよね笑

ゆるっとしたシルエットなのでバックパックと擦れているうちに上がってきちゃう!

だらしなさの極み!!

10月に行った北岳ではタックインしてたので気がつかなかった。

こうなるのは私だけでしょうか?笑

使ってる人達いかがです?笑

せめてインナーのドライレイヤーは黒をチョイスするべきだったと反省しています。

 

もう一つ、ウェアで良かったのはヘリコンテックスのウインドシェル!!

朝の寒い時間、体が温まるまではアドリフトクルーの上からコイツを着るのが調子良かったです。

体が温まってからもジップを全開にすれば程よく熱が抜けて着続けられる。

正直「今回は出番が無いかな?」と、思っていたウェア。

やっぱり持ってると便利なウインドシェル!!

今回も持ってて良かったです!

 

チョイスが微妙だったのはモンベル/EX ライトダウンアノラック。

軽いぶんダウン量もそんなに入ってないからちょっと寒かった。

悲壮感が漂っている

1日目はゴールしてからの時間が本当に長かった笑

もう少し保温性がある物を持って行けばよかったなと。

CEOのMEのダウンが羨ましかったです笑

ギア

トレイルバムのBUMMERは今回も絶好調。

走っても安定してたのには驚きを通り越してもはや脱帽。

ULザックはもうBUMMERがあればいらないかも。

 

もう一つ調子が良かったのは、準備編で書き忘れてたパーゴワークス/スイッチL

チェストストラップ兼バッグとして使えて調子が良かったです。

このスタイルは私の最近の定番になっています。カッコ良くは無いんだけども笑

行動食、コンパス、スマホ。

急斜面の下りの時は、背面のスリーブに地図を挟んで両手をフリーにしていました。

難点は走るとバインバイン跳ねちゃうとこなんで、前面のループに指を引っ掛けて走ってました。

小物では直前に追加した、ワークマンで100円で買った指が出る手袋。

指先がフリーになるので写真を撮る時やコンパス使う時に便利だった。

保温性も十分。テン場に着いてからもずーっと使ってました。

 

造りはもちろん悪くて笑

物によってシルエットやフィット感がバラバラ笑

店舗で試着して、なるべく自分の手に合う物を探してみて下さい。

失敗したのはシューズ。

フィットや履き心地は申し分なし!!

でも、いかんせんソールがつるペタすぎた笑

藪を下っていくにはもう少し地面を噛むソールパターンの靴が良いと思いました。

若とも話してたけど、スポルティバのアカシャなんか良かったかも。

テント・スリーピングシステム

スリーピングシステムは北岳でテストしてただけあって全く問題なし。

朝まで一度も起きずにぐっすりでした。

ウエスタンマウンテニアリングは良い。

高いけど買って良かった…!!

アストラライトは色も良い

FPマットは本当に使えるのでお持ちでない方は是非!!

これからの季節はブースターとしても使えます!!

 

今回のベストバイギア

すげー悩むんですがアドリフトクルー!!

何というか、着てるのを忘れるくらい存在感が薄かった笑

つまり丁度良かったって事なんでしょうね笑

改善して欲しい部分はあるんですが、暑がりの自分が適温でいられたのはアドリフトクルーのおかげ。

ヘインズのドライレイヤーも良かった!ドライレイヤーは消耗品だし、この価格で買えるのはありがたい。

ミレーのドライナミックみたいにギチギチにタイトなのは着たく無い!

チャーシューそんな人にもオススメです。

 

自転車通勤でも色々な組み合わせでテストしていますが、汗冷えを防いでくれるには十分な機能ですよ〜。

 

今回の反省を生かして次回用意したいギア

やっぱりシューズですね。

今回は天気が良かったから良いけど、天気が悪かったらメガグリップといえどもニューバランスのソールパターンでは厳しかったかもしれません。

フィット感が良くて荒れた路面でもガチっと地面を噛んでくれるソールパターンの靴を探したいと思います。

本当にシューズジャーニーはいつまで経っても終わらないですね…笑

 

今回のOMMの感想

今回は天気もフィールドも良かったので、厳しい年のOMMを知ってる人からすると

「OMMなめんな」と、思ったかもしれません。

ですが、初心者がOMMの楽しみを知る&デビューするには最高の大会でした。

「また出たい」と、思ったのが全てだと思います。

ガチ勢の方には失礼かもしれませんが、ガチじゃ無くてもOMMは楽しめます!!

人それぞれ、色々な楽しみがあるのがOMMだと思いました!!

今回の記事を通して、一人でも多くの方に「出てみたい」と思っていただければ幸いです!!

押忍!!