前回のウェア編に引き続き、今回はテント泊装備に必要最低限なギア系のものをザザザッとご紹介。あくまでもアルプスでテント泊初って人向けのもんなんで、あまり尖ってるアイテムは紹介せず「これ買っときゃ間違いないでしょう」ってなやつをラインナップ。もちろん王道すぎるものやコスパ最優先しすぎちゃうのもBBGらしくないんで、その辺りのバランスを考慮して選んでおります。
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1泊2日アルプステント泊想定〜ギア編〜
夏のアルプスのテン場で過ごすまったりとした時間。
長い行程を乗り越え、締め付けていた靴を脱ぎ、足を伸ばしてキンキンに冷えたビールをキュキュキュッ。
その瞬間、五臓六腑には歓喜の歌が響き渡り、あなたは細い目で近くの絶景稜線を見ながらこう言うでしょう。
「カイ….カン…」と。
仲間と一緒ならワイワイとご飯を囲んで酒飲んでダベるも良し、ソロならお気に入りの小説でも持って行って珠玉のマジックアワーを堪能するも良し。
そして早朝には絶景のご来光タイム。
夏のアルプスのテント場にはただただピースフルな世界が広がっている。
むしろこの瞬間の為に山に登ってる人も多いはずだ。
それではそんな快感極まりない世界に飛び込もうとしているあなたのために、BBGが選りすぐりのギアをピックアップ致しましたよ。
アルプステント泊装備ギア編、始まり始まり。
バックパック
これが無いと始まらないっす。
容量的には、初心者の人が何かと余計なものを持っていかないように、60L近辺のものをピックアップ。
この辺りの容量に荷物が収まらないようなら、絶対無駄なものが入ってるはずだから中身の方を見直した方がいいですよ。
でもってUL系のものじゃなく、しっかりした背負い心地の堅実なものをチョイス。
UL系バックパックに走るのは、2周目、3周目に中身のUL化が進んでからにしましょうね。
【BBGオススメ】
Thule(スーリー)「ガイドポスト65L(Guidepost 65L)」
出典:Thule ※画像クリックでメーカーサイトへ
メーカー希望価格 | ¥38,800 (税別) |
素材 | 210ナイロン、420 Robicリップストップナイロン |
重量 | 2,530g |
カラー | Obsidian、Poseidon |
容量 | 65L |
来ました、バックパック界のAppleことスーリー(BBGが勝手に言ってるだけ)!
シンプルなデザインの中に凝縮されたセンスと使い勝手の良さ。
しかも腰の可動は素晴らしく、下手したらベリーダンス踊ってもしっかり追従してくれそうなほど動いてくれる。
荷重バランスも素晴らしいし、背面の調整も楽々だからフィット感もグッ!
[caption id=\"attachment_4569\" align=\"aligncenter\" width=\"728\"] 底に向かって若干細身になってるから、重量分散で荷重バランスがすこぶる良い。[/caption]
雨蓋部分を外せばアタックザックに大変身するから、テン場から山頂往復するのも楽々っす。
詳しくはうちのヒゲ社長がファーストインプレッション書いてるんでそっち読んでね!
マジオススメっす!
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【アツシオガワチョイス】
karrimor(カリマー)「cougar grace 55-70(クーガーグレイス55-70)」
出典:karrimor ※画像クリックでメーカーサイトへ
メーカー希望価格 | ¥31,500(税別) |
素材 | KS-N600d Twisted/KS-N210d Nailhead |
重量 | 2,680g |
カラー | GardenGreen、Legion、Molten |
容量 | 55-75L |
細かなアップデートを繰り返し、痒いところにも手の届く完成度の高い大型バックパックの定番。
[caption id=\"attachment_5176\" align=\"aligncenter\" width=\"728\"] 初めてのテン泊縦走を支えてくれた頼もしいヤツ。常念岳山頂にて。[/caption]
特筆する機能はないけれど、とにかく丈夫で背負い心地がよく、コスパもいい。
55-75Lと収納力が増やせるからテント一泊から長期の縦走まで対応できるのもGood!
パンパンに荷物詰めるとズゴックみたいになるのも可愛い。
【ユーコンカワイチョイス】
GREGORY(グレゴリー)「BALTORO 65(バルトロ65)」
メーカー希望価格 | ¥39,000 (税別) |
重量 | S 2,200g、M 2,300g、L 2,360g |
カラー | ネイビーブルー、スパークレッド、シャドーブラック |
容量 | S 61L、M 65L、L 69L |
こりゃあもう王道中の王道ですな。
まあそれなりにお高いわけですが、堅牢性あるんで長いこと使い続けられるのがいいね。
僕もグレゴリーのバックパックは今はなきトリコニ60っていうやつ持ってて、8年近く使ってるけど未だに現役よ。
[caption id=\"attachment_4561\" align=\"aligncenter\" width=\"728\"] 名作トリコニ60。雨蓋のジッパーは壊れかけてるがその他はバリバリ現役。雲ノ平にて。[/caption]
そしてバックパック自体は重めなんだけど、背負うとその重みが無かったかのように軽く感じるというグレゴリー独自の計算されたシステム。
着るバックパックの異名は伊達じゃなく、初心者があれこれ悩むくらいだったらとりあえずこれ買っときゃ間違い無いでしょうって一品です。
バックパックは登山靴同様、山行中で最も密接に関わってくるアイテムなんで、初心者だからこそ多少お高くてもこのあたりのものをチョイスして欲しいのであります!
リザーバー
行動中の水分補給のたびにバックパックを下ろして水筒を取っていては、時間もスタミナも大きなロスだ。
過去には便利グッズだったリザーバーも、今ではもはやあって当たり前の必需品。
喉が乾く前にこいつで適度にチューチューすんのが、脱水や熱中症に対する夏のアルプスのマストアクション。
行く山の水場状況にもよるが、大方2L程度が丁度いい量なのでそのサイズでのオススメをピックアップです!
【BBGオススメ&アツシオガワチョイス】
SOURCE(ソース)「WIDEPAC2.0(ワイドパック2.0)」
出典:SOURCE ※画像クリックでメーカーサイトへ
メーカー希望価格 | ¥4,500(税別) |
重量 | 170g |
サイズ | 19.5cm x 35.5cm |
大きく開閉して洗いやすく、乾燥もさせやすい。
グラスライクフィルムテクノロジーで汚れや匂いを抑制。
飲み口にキャップが付いてるからバックパックを下ろした時に地面についても汚れない。
飲み口部分も細かく分解して洗える。
など、とにかく衛生的。
ずっとプラティパス使ってきたけど、今はSOURCE使ってます。
【ユーコンカワイチョイス】
Platypus(プラティパス)「BIG ZIP™ LP 2.0L(ビッグジップLP 2.0L)」
出典:Platypus ※画像クリックでメーカーサイトへ
メーカー希望価格 | ¥4,800 (税別) |
素材 | 本体/PE・PU、ドリンキングチューブ/PU、バイトバルブ/シリコン |
重量 | 160g |
サイズ | 20.0×39.5cm |
こいつも超王道ですな。
チューチューするのもキャップを閉めるのもストレスなくできます。
[caption id=\"attachment_4570\" align=\"aligncenter\" width=\"728\"] リザーバー使ってる写真なんかねえよなって思ってたら、チーム・マサカズのゲリMのがあった。旧ブログファンには嬉しい1枚。[/caption]
僕が買った頃のものはまだボテっとして膨らんじゃうタイプのもんだけど、今はリザーバー内に隔壁が設けられてふくらみが抑えられる構造になってるから、これから買う人が羨ましいっす。
キャップ部分やオプション品も豊富。
洗う時にチューブの部品部分が熱湯につけないと外しにくいってな欠点があるけど、そうしょっちゅう洗うわけじゃ無いんで別段気にならないす。
まあ現状これ買っときゃ心配はないでしょう。
トレッキングポール
絶対に必要ってわけじゃないが、テント泊初心者企画ってことでやっぱりね。
慣れない重い荷物背負うわけだから、登りの補助と下りの膝の負担軽減って意味ではあれば強力な戦力です。
BBGとしてはアンチショック機能にはあまり恩恵を感じてないのでそれは除外。
ここでは軽量で必要十分な機能性を持ったものをチョイスしております。
【BBGオススメ&アツシオガワチョイス】
Black Diamond(ブラックダイヤモンド)「ディスタンスカーボンFLZ」
出典:Black Diamond ※画像クリックでメーカーサイトへ
メーカー希望価格 | ¥19,000 (税別) |
素材 | カーボンファイバーシャフト |
重量 | 95~110cm=345g、105~125cm=355g、120-140cm=365g |
サイズ | 95~110(34)cm、105~125(37)cm、120~140(40)cm ( )内収納時 |
値段は高いけど圧倒的にカーボンポールがおすすめ!
しなやかで、アルミのように突き返しがなく、なんつたって軽い!
とくにBDのカーボンポールは本当に丈夫!山仲間のポール破損を何度も見かけてきたけど、BDのカーボンポールは破損知らず。
Zポールだけど、ちゃんと長さ調整できるのもGood!節がないのもカッコイイよね!
【ユーコンカワイチョイス】
LOCUS GEAR(ローカスギア)「CP3」
出典:LOCUS GEAR ※画像クリックでメーカーサイトへ
メーカー希望価格 | 6,900円(1本)、¥13,800円(2本)(税別) |
素材 | シャフト:100% カーボン・ファイバー、シャフト径 16mm-14mm-12mm、グリップ:EVA、ストラップ:ポリプロピレン製 アジャスタブル |
重量 | 150g(1本、バスケットとキャップは含まず) |
サイズ | 65cm~135cm |
散々王道系をオススメしてきたからレキのポールかと思いきや、ここでまさかのガレージブランド、ローカスギア。
実は僕は結構長いことポール選びで失敗してきた過去があって、長い回り道の末にこの軽量ポールに落ち着いた過去があります。なので今回あえてオススメしたいわけであります。
調整が楽なフリックロック式でありながらこの軽量さ。そしてかっこよさ。
バラバラにした時の構造もとてもシンプルで、とにかく気を使わなくていいのがいい。
経験的に2年くらいで多少劣化する部分が出てくるが、パーツごとに購入可能なので気軽に交換できる。
強度的にも横から激しい圧をかけない限りよっぽど大丈夫な強度。
[caption id=\"attachment_4571\" align=\"aligncenter\" width=\"728\"] どんなに重装備でもしっかり支えてくれました。フリックロック調整はやはり便利。[/caption]
一回りしてここに行き着くもよし、最初っからこれ買うもよし。
ほんと、いいポール。
きっと壊れても僕はまたこいつを買うでしょう。
テント
まさに花形、テントですね。
テン場に色とりどりに設置されたみんなのテント見てるだけで、ギア好きの僕としては酒のつまみになっちゃう程です。
ここは王道路線で行くか、それとも個性を出して他の人とはできるだけ被らないもので行くかっていう世界でもありますね。
王道路線の場合、アライテントやモンベルやエスパースなどの日本の気候状況を熟知した国産のテントがオススメ。
今回は王道的と個性的の狭間にあるような、カッコよくも機能的なものをチョイスしました!
【BBGオススメ】
BIGSKY(ビッグスカイ)「CHINOOK 1.5P TENT(チヌーク 1.5Pテント)」
出典:BIGSKY ※画像クリックでメーカーサイトへ
メーカー希望価格 | ¥60,000 (税別) |
重量 | 1,636g |
カラー | レッド |
定員 | 1〜2名 |
重量と価格を除けばほぼ完璧なテントです。
一般的なモンベルやアライに比べると高いけど、コイツ買っとけば「やっぱりあのテントの方がいいなー」っていう気すら起きなくなり、結果安く済みます。
インナーとフライが同時に立ち上がるから設営も超簡単!
1.5人用だから一人でゆったり、二人で仲良く使うこともでき、さらには4シーズン対応テントなので、雪山でも積極的に使えます!
このテントでどんなシーンもカバーできちゃうから、一発目のテントとしても大アリです。
やっぱカッコイイっていうのが一番のポイントなんですけどね。
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【アツシオガワチョイス】
BigAgnes(ビッグアグネス)「フライクリークHV UL1EX」
出典:BigAgnes ※画像クリックでメーカーサイトへ
メーカー希望価格 | ¥48,000(税別) |
素材 | ●フライシート&フロア:リップストップシルナイロン(1200mm)●インナードア:ハーフメッシュ&フルクローズナイロン |
重量 | 1,040 g |
定員 | 1名 |
軽さは正義!
ダブルウォールで結露に悩まされることもなく、中も十分な空間と雨の日でも安心な前室もあってこの軽さはスゴイ!
一見華奢に見えるけど、風の強いアルプスのテン場でも全く問題なく過ごせた耐風性も素晴らしい。
二人用でも1160gと驚くほど軽いので、快適に過ごしたい人は二人用チョイスもアリですね。
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【ユーコンカワイチョイス】
MSR(エムエスアール)「HUBBA™ NX(ハバ NX)」
出典:MSR ※画像クリックでメーカーサイトへ
メーカー希望価格 | ¥52,000 (税別) |
素材 | フライ材質:20D リップストップナイロン 耐水圧1,200mm デュラシールド・ポリウレタン&シリコーン・コーティング ポール材質:DAC フェザーライトNFL キャノピー材質:15D ナイロン・マイクロメッシュ、20D リップストップナイロン フロア材質:30D リップストップナイロン 耐水圧3,000mm デュラシールド・ポリウレタン・コーティング |
重量 | 1,290g |
定員 | 1名 |
これはまさに王道でありつつも、国産テントにはないかっこよさが魅力の所有欲がバッチリ満たされるテント。
重量も1,290gとかなり軽量な部類。
僕も以前のモデルのハバを持っているが、蝶ヶ岳の稜線で暴風に吹かれた時もしっかり生き残ってくれました。
[caption id=\"attachment_4574\" align=\"aligncenter\" width=\"728\"] 旧タイプのハバ。十分な前室と、少々狭いけど一人で寝る分には十分なフロア。大天荘テン場にて。[/caption]
完全にお一人様仕様のサイジングなんで、多少重くなってもテン場で優雅なひと時を過ごしたい人は二人用のハバハバをチョイスするといいだろう。430gアップしちゃうけどね。
前室も広めで調理や出入りしやすいし、個人的には縦側よりも横側に入り口があったほうが広々して気持ちいい。
なんつってもかっこいいから、張ってて気分がいいってのは重要な要素です。
シュラフ
こいつのチョイスを失敗すると寒く辛く長い夜を過ごすことになって、せっかくのテント泊が切ない思い出になってしまう。
しっかりした睡眠が取れないと翌日の山行にも悪い影響が出てしまいます。
夏と言えど、アルプスの稜線上のテント場は水に氷が張るくらい冷え込むこともあり、軽さばかり気にしてたら現地でマゾることになります。
そこで今回は、軽さも考慮しながらしっかりと夏のアルプスに耐えられるものをチョイス。
基本的に防寒着としてダウンジャケットをもって行く前提で、シュラフ単体と言うより「ダウンジャケット(+ダウンパンツ)+シュラフ)」っていう条件のもとに選んでいます。
【BBGオススメ&ユーコンカワイチョイス】
SEA TO SUMMIT(シートゥーサミット)「Spark Sp1(スパークSp1)」
出典:SEA TO SUMMIT ※画像クリックでメーカーサイトへ
メーカー希望価格 | ¥38,000 (税別) |
設定温度域 | 快適 : 12℃、下限 : 8℃、極限 : -5℃ |
重量 | 約348g |
フィルパワー | 850+ |
ダウン | 90/10 ULTRA-DRYヨーロピアングースダウン(撥水ダウン)180g |
生地 | (アウター)10D PERTEX QUANTUM(ライニング)15Dソフトタッチナイロン 適応身長: 185㎝以下 |
ハッキリ言ってこれ現状ではベストチョイスな最強シュラフじゃないでしょうか?
なんせダウンの最大の弱点である濡れに対して、撥水ダウンを用いることで解決。
これならシュラフカバー要らずで軽量化にも繋がるし、そもそもが348gという驚異的な軽さ!
暖かさを左右するダウンのかさの高さを表すフィルパワーも850と十二分なスペック!
伸縮性はないからちょっと足回りが窮屈感あるけど、寝ることだけ考えたらマジ最高っす。
防水圧縮スタッフサックや、保管用の袋まで付属でついてくるから長く大切に使えます。
[caption id=\"attachment_4572\" align=\"aligncenter\" width=\"728\"] 2種類の保管用バッグと防水圧縮袋付き。ナイスサービスです![/caption]
行く山の気温を考慮してダウンジャケットとかと併用すれば必要十分な保温力を確保して、あなたの安眠を支えること間違いなしです!
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【アツシオガワチョイス】
ISUKA(イスカ)「Air 150X(エア 150X)」
出典:ISUKA ※画像クリックでメーカーサイトへ
メーカー希望価格 | ¥18,500(税別) |
設定温度域 | 8℃ |
重量 | 360g |
フィルパワー | 800フィルパワ- |
ダウン | ホワイトグースダウンを150g |
生地 | ナイロン100% |
安い!軽い!あったかい!
夏のアルプスはコイツ+SOL ヴィヴィで安眠してます。
アルプス行くのにダウンなどの防寒着は持っていくわけで、それ着て寝ることを思えば、このスペックでも十分寝れますよ!
縫製もしっかりしていて、ダウンの抜けもなく、生地も薄すぎないので変に気を使わなくてもいい点もGood!
マット
就寝時の暖をとるのがシュラフなら、マットは寝心地に大きな影響を与えます。
マットは大きく分けて3つの種類(エア、自動膨張式、クローズドセル)がありますが、ここでは軽くて寝心地のいいエアと、パンクの恐れのないクローズドセルのタイプのものをピックアップ。
単純に柔らかい寝心地が好きな人はエア、硬い布団みたいな寝心地が好きな人はクローズドセルって感覚でもいいでしょう。
【BBGオススメ&アツシオガワチョイス】
NEMO Equipment(ニーモ・イクイップメント)「TENSOR™ 20R(テンサー 20R)」
出典:NEMO Equipment ※画像クリックでメーカーサイトへ
メーカー希望価格 | ¥16,000 (税別) |
重量 | 360g |
素材 | 20Dポリエステル |
サイズ | 51x183x7cm |
軽くてコンパクト!
エアマット特有のボインボインもしないから、寝心地もいい。
両サイドが少し高くなっていて、マットから落ちにくくなってる工夫も。
とは言え、やはりパンクのリスクはつきもの。
パンクした時は悲惨な夜を迎えることになるので、軽さとコンパクトさを取るか、安心(クローズドセル)をとるかはアナタ次第!
【ユーコンカワイチョイス】
Therm-a-Rest(サーマレスト)「Ridge Rest Solite(リッジレスト ソーライト)」
出典:Therm-a-Rest ※画像クリックでメーカーサイトへ
メーカー希望価格 | スモール¥3,200 (税別) |
素材 | 軽量EVAフォーム |
重量 | 260g |
R値 | 2.8 |
サイズ | 51×122×1.5cm |
心配性の僕は現場でエアマットに穴空いて悲惨な事になりたくないので、最近はもっぱらクローズドセルタイプ。
クローズドセルのものも超軽量のものから昔ながらの銀マットとか色々あるけど、やっぱり王道的なものとして最初はサーマレストのものをご紹介。
なんせ僕は個人的に昔から硬めの布団で寝て来たこともあって、あんまフカフカのエアマットだと逆に寝れないのよね。
そんな人はやっぱりクローズドセルの方が(かさばるけどね)おすすめです。
人によってはバックパックの外にあまり外付けしたくないって人もいるし、当然外付けしない方が何かと安全なんだけど、なんだか気分的にロール外付けしてると「それっぽい」から気分がいい。わかる?この感覚。
このマット持ってると何かと便利で、普段は車の中に放り込んでて気持ちのいい芝生とかあったら出動したりしてます。
[caption id=\"attachment_4509\" align=\"aligncenter\" width=\"728\"] エアマットとは違って、こうして地面に直接でも川原だろうと気兼ねなく使えるのがいい。[/caption]
とにかく一個持ってると何かと使えるし、ちょきちょきカットできるんで慣れて来たら軽量化のために短くしていってもいいでしょう。
バーナー
テン場での夜の娯楽でもあり、翌日の行動のためにとっても大事な晩ごはん。
じっくりと凝った料理を作るもよし、フリーズドライ食品でサクッと済ますもよし。
アルプスでのストーブに求められるのは、風に強いこと、燃費効率がいいこと、そして軽いこと。
ここではクッカー一体型のものと、軽量バーナーの王道系をピックアップしました。
【BBGオススメ】
JETBOIL(ジェットボイル)「JETBOIL MiniMo(ジェットボイルミニモ)」
出典:Mont-bell ※画像クリックでメーカーサイトへ
メーカー希望価格 | ¥19,500 (税別) |
素材 | アルミニウム(カップ本体) |
重量 | 500g (ガスカートリッジを除く) |
カラー | バーチライン(BIR)/ バッファロー(BUFFA)/ カーボン(CARB)/ カーボンロゴ(CB-LG)/ リアルツリー(RLT)/ サファイア(SAPHA)/ SNST(SNST)/ ヤマパープルプレイド(YPP) |
サイズ | φ127mm×高さ152mm(収納時) |
容量 | 1.0L |
沸騰到達時間 | 2分15秒(0.5L) |
出力 | 1512kcal/h |
ガス消費量 | 約120g/h |
ジェットボイルが登場した頃は随分と革新的で騒がれましたねー。
今ではもうすっかり王道アイテムとして定着して、さらなる改良でどんどん便利になってますよ。
昔は「湯沸かし専門」的なところがあって、正直調理するのは大変でした。
[caption id=\"attachment_4573\" align=\"aligncenter\" width=\"728\"] 従来品は微妙な調整が難しくて、沸騰早いからすぐ吹きこぼれて大変だった。[/caption]
でも今は調理しやすいこんなタイプのものとか出て来て、いい時代になったもんですよ。
多分最初の頃は色々凝った飯とか作ることもあるだろうで、こいつ買っときゃなにかと使い勝手いいでしょう。
とにかくお湯が沸くスピードが早いんで、そのぶん燃料も省エネで済んで軽量化にも繋がるし。
風が強くても火力がそんなに落ちないんで、初心者の人でも安心して使えますね!
【アツシオガワチョイス】
SOTO「WindMaster(ウインドマスター)」
出典:SOTO ※画像クリックでメーカーサイトへ
メーカー希望価格 | ¥8,000(税込) |
重量 | 67g(バーナー+ゴトク) |
サイズ | 幅90×奥行117×高さ100mm(使用時) 幅47×奥行51×高さ88mm(収納時) |
発熱量 | 3.3kW(2,800kcal/h) |
とにかく風に強くて火力が強い!
JETBOILにはかなわないけど、それでもあっという間にお湯が湧くし、とろ火もできるから調理もできちゃう!
別売りの4本ゴトクを使えば、大きな鍋も安定するからパーティーでの調理にも使えてGood!
火花飛ばすカチッってやつは壊れる?んで、ライターはお忘れなく。
【ユーコンカワイチョイス】
PRIMUS(プリムス)「P-153(153ウルトラバーナー)」
出典:ARC’TERYX ※画像クリックでメーカーサイトへ
メーカー希望価格 | ¥9,000 (税別) |
重量 | 116g |
出力 | 4.2kW/3,600kcal/h(T型ガス使用時) |
ガス消費量 | 245g/h |
燃焼時間 | 約55分(IP-250タイプガス使用時) |
収納サイズ | 7.5×8.8×3.0cm |
もう王道中の王道なんで今更何も言うことないけどね。
僕も長らく旧タイプのもの使ってるけど何も不満ないもの。
まあ次第に自動着火のカチッて部分の火花が散らなくなるから、結局ライターが必要になるってところくらいかな。
火力も十分だし火力調整もしやすいから調理もしやすいです。
[caption id=\"attachment_4575\" align=\"aligncenter\" width=\"728\"] 網持ってけばパンも餅も焼けるよ![/caption]
SOTOのウィンドライダーにはさすがに及ばないけど、十分に軽量コンパクト。
最初のバーナーとしては必要十分なのであります!
コッヘル
クッカーはどれも一緒に見えてなかなかに深い世界。
その人の傾向(しっかり料理派、パスタ派、袋ラーメン派、アルファ米ばっかetc…)によって、便利なクッカーは違ってくる。
材質によって違いもあり、アルミは熱伝導率がいいし、チタンはとにかく軽い。
今回はアルミ、チタンそれぞれで使い勝手のいいものをチョイスしてみました。
【BBGオススメ&アツシオガワチョイス】
Mont-bell(モンベル)「アルパイン クッカー スクエア 12+13セット」
出典:Mont-bell ※画像クリックで代理店サイトへ
メーカー希望価格 | ¥5,200 (税別) |
重量 | 363g(383gスタッフサック含む) |
素材 | アルミニウム |
サイズ | 幅14.2×奥行き14.2×高さ8.6cm(収納時) |
大好きな袋ラーメン(サッポロ一番)食うならスクエアクッカーがおすすめ!
熱伝導率のいいアルミは中身も冷めにくく、丈夫で焦げ付きにくいからご飯だって炊けちゃう!
チタンに比べても重量差はそれほどないのに、値段は安いアルミはすばらしい。
【ユーコンカワイチョイス】
EVERNEW(エバニュー)「チタンクッカーセットMセラミック」
出典:EVERNEW ※画像クリックでメーカーサイトへ
メーカー希望価格 | ¥9,900(税別) |
重量 | 260g |
素材 | チタニウム(取っ手部シリコンチューブ付き)内側セラミック樹脂コート |
サイズ | 大ナベサイズ:内径13.6×深さ6.4cm / 容量:900ml 小ナベサイズ:内径12.4×深さ5.2cm / 容量:600ml |
僕も長らく使っているとにかく軽量なこのセット。
全てにおいて何の不満もない。
お湯の注ぎ口もついてるから便利だし、蓋をちょっとずらせばパスタの湯切りとしても使いやすい。
チタンはアルミより熱伝導率が悪いけど、これは内側にセラミック樹脂がコーティングされてて、耐熱性と耐久性があるのです。そして焦げつきにくい。
とにかくこれ持っておけば何をするにも必要十分だし、やっぱりこの軽さはありがたい。
[caption id=\"attachment_4576\" align=\"aligncenter\" width=\"728\"] フリーズドライのチゲスープに餅と春雨いれて一人チゲ鍋なぞも。[/caption]
中にガス缶は高さ的にスッキリ入らないが、広口な分いろんな調理がしやすいっすよ。
ヘッデン(ヘッドライト)
夜のテン場だけじゃなく、早朝の出発時や夜間行動になってしまった場合になくてはならない必需品。
ただ明るきゃいいって話でもなく、明るいものはその分燃費も悪いんで、それらも考慮したバランスが求められる世界。
今は電池式のものや充電式のもの、果てはスマホで明るさ調整できたりと進化が進んでいます。
ここでは実績十分な王道系2ブランドの代表的なモデルをピックアップしました。
【BBGオススメ&ユーコンカワイチョイス】
Black Diamond(ブラックダイヤモンド)「STORM(ストーム)」
出典:Black Diamond ※画像クリックでメーカーサイトへ
メーカー希望価格 | ¥6,000 (税別) |
全光束 | 250ルーメン(クワッドパワーLED) |
照射距離 | 80m(トリプルパワーLED/高照度) |
電池寿命 | 150時間(トリプルパワーLED/低照度) |
電池 | 単4アルカリ×4本 |
重量 | 110g(電池込) |
カラー | アルミニウム、ダークオリーブ、マットブラック、ナイトシェード、オクタン |
シンプルで必要十分なBDの代表モデル。
日の出前の早朝出発時でも安心して行動することができます。
防水・寒冷仕様だし、最初の、というか今後の使用としてこれ買っときゃしばらく問題ないでしょう。
[caption id=\"attachment_4577\" align=\"aligncenter\" width=\"728\"] 暗い行動時に十分な光量が得られないと時に命に関わるからしっかりしたものを選びましょう。[/caption]
光量も無段階調整可能なんで、必要に応じて調整してやれば省エネにもなる。
電池残量もわかるようになってるから、山行前にチェックして行くことも可能。
まあおすすめはエネループの単4使用して毎回フル充電してから行けば、現地でよっぽど電源切れもないでしょう。
バックパックの中で誤って点灯しないように、ちゃんとロック機能もありますよ。
【アツシオガワチョイス】
Petzl(ペツル)「ACTIC(アクティック)」
出典:Petzl ※画像クリックでメーカーサイトへ
メーカー希望価格 | ¥4,600(税別) |
光束 | 300 ルーメン |
重量 | 92g |
電源 | 単4アルカリ電池3本(付属)、リチャージャブルバッテリー『コア』(別売) |
対応電池 | ニッケル水素充電池、リチウム電池 |
保護性能 | IPX4(全天候型) |
電池が消耗しても一定の明るさをキープするところが素晴らしい!
操作方法も単純なので現場で迷うことがない。
繰り返し使える「コア」も充電時間が短く、寒さにも強い!そしてエコ!
ペツルのヘッデンは数値以上によくできてます!
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まとめ
いかがでしたでしょうか?少しは参考になったでしょうか?
日帰りの山もいいですが、やっぱりその山の空気に包まれながら一夜を過ごしてみると、また格別な思い出作りができますよ。
もちろん行動範囲もぐっと広がるんで、憧れのあの山やあのテン場へも行けるんです!
仲間とワイワイ行って一つの鍋つついてもいいでしょうし、ソロで静かに己の時間に酔いしれるのもいいでしょう。
やって損はない!断言できます!
いよいよこれから夏山本番。
スペシャルな体験があなたを待っていますよ!
それではテン場でお会いしましょう。
良い夏山を!