満足げな笑みをたたえながらハンモックに揺られる変死体。その屍の名はユーコンカワイ。先月の大阪での展示会に続き、今度は東京でも「新商品への感動による老衰死」に見舞われてしまった模様。今回の遺体発見現場は、下町浅草で繰り広げられた合同展示会会場。時間がなくて全てを回り切れなかったりまだ紹介できないアイテムも多数あったりするけど、公開可能な注目商品だけザザザッと前編後編に分けて江戸っ子風にご紹介だ!

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SEA TO SUMMIT(シートゥサミット)

火事と展示会は江戸の花だぜ!

BBG御一行がはるばる東京までやってきたぜ、べらんめえ!

そんな火事場で最新のアウトドアギア情報を手に入れてやろうと、俺たちの眼光は鋭く血走ってんだ!(前日入りして終電近くまで飲んだくれた挙句の状況)

そんな俺たちの充血目に真っ先に飛び込んできたのが、この「シートゥサミット」さんのブースよ。

ここんとこ代理店も変わってよ、一気に認知度も上がってきた今一番ご機嫌なオージーブランドさ。

このブースの完成度からもその溢れ出んばかりの勢いを感じちまうぜ、てやんでぃ!

そんなシートゥサミットさんが今一番注力してやがるのが、マットに主力を置いたスリーピングシステムさ。

そん中でもよ、特に注目してぇのが、セルフインフレータブル(自動膨張式)マットの「デルタコアシリーズ」でい。

こいつぁ断面で見るとこのように↓なっててよ、表地とフォームが接着してやがる(垂直方向の穴がねぇ)形状なんで表面全体が温かくってさ、そいで経年劣化で空気穴から剥離してくるような心配がねえってんだから驚きだ。

大したもんじゃねぇか。保温性もよ、地面側よりも体面側のが肉厚になっていてそりゃああったけえのあったかくねえのってお前。

そいでこの形状がよ、丸める時にスムーズに丸まっていく形状だからよ、

こんな妖怪四十肩でも、楽々でくるくるすることが可能で撤収も楽チンってわけよ。

膨らます時も自動膨張だから当然放っておけばある程度膨らんでよ、あとはこの一方通行のバルブで微調整ってなもんよ。

このバルブもクルって反転させるとよ、今度は逆方向に一方通行になるもんだから空気抜く時に便利ったらないぜ、てやんでぃ!

そいでそんなデルタコアシリーズの中でも、ISPOアワードを受賞した「コンフォートプラスS.I.マット」ってやつにうちのヒゲゴリラを寝かせてみたわけよ。

もう快適ってもんじゃねえ、変態的な気持ち良さでこのヒゲゴリラも「ウッホウッホ」と大コーフンさ。

さらに最高級ラグジュアリーモデルの「コンフォートデラックスS.I.マット」に、ラグジュアリーとは程遠い位置に生息するこの妖怪薄幸本厄男を寝かせてみたわけよ。

貧乏人のコイツァ、もう寝そべった瞬間にびくんびくんして安眠通り越して死にそうになってるぜ。

そいだけ殺人級の気持ち良さで、こいつぁキャンプから車中泊にもってこいだ。

もちろん山用のエアマットも充実してるぜ。

ウルトラライトマットのXスモール(128×55cm)なんざ296gだぜ!

その上で快適に寝れるもんだから、こいつなんてもう息してねえぜ。

そいでさ、このマットを生かすも殺すもシュラフにかかってるってなもんだ。

数あるシートゥさんのシュラフの中で、今BBGが最も注目してんのが、スペック上最強撥水ダウンシュラフって言っても過言じゃねぇ「スパークSPシリーズ」よ。このセンターの白いやつな。

こいつぁ今BBGでも購入して絶賛テスト中だがよ、何がすげえっつっておめえ、850+フィルパワーの高級ダウン使ってる上にそいつが撥水ダウンだってんだからてぇしたもんだぜ。

おまけに「スパークSpⅠ」なんて、重量は348gなんだぜ!

品質も軽さも両方妥協しねぇってなオージー魂、江戸っ子のおいらも感服しちまったぜ!

女房を質に入れても手に入れてぇこいつのレビューは、女房に質に入れられそうなユーコンカワイが追って詳細を書くぜ。

 

スリープつながりで言うとよ、他にも今やたら注目浴びてるハンモックだって良い仕事してるんだ。

Outdoor Industry Award 2016受賞のこの「ウルトラライトハンモック」なんざ、本体重量たったの155gなんだぜ!

さっきのマットのところからユーコンの死体を移動させて乗せてみたけどよ、こうして斜めに寝かせりゃ良い塩梅で心地よく寝られるんだこれが。

高強度リップストップナイロンで、通気性もあるから蒸れねえったらねえぜ。

そいで別売りの「ウルトラライトサスペンションストラップ」ってのがまたこれたった77gでよ、煩雑なロープワークもなしにサクッと設置可能にしやがるんだ。

本体とこのストラップ合わせてもたった232gだし、えげつねぇくらいにコンパクトになるんだぜおい。

もちろんオプションも充実しててよ、風雨対策に有効な形状をしたタープ(350g)や、荷物をハンモック直下に吊るせるギアスリング(165g)なんかも揃ってて完璧だぜこりゃ。

江戸っ子は「宵越しの蚊帳は持たねえ」って言うけどよ、もちろんバグネット(380g)もあるから快適ナイトオーバーだぜ。

こいつぁいつかBBGでも試してみてえ代物だぜ、てやんでぇ!

 

あと、シートゥさんは今注目のブランドだからよ、もう一発2018春夏新製品を紹介させておくんなさいよ。

それがこのソロ用からグループ用まで機能的にデザインされたクッカーの「アルファポット」シリーズさ。

まずなんて言うのかなあ、とにかくロゴもビシーっと入ってかっこいいんだよこれが。

ハードアナダイズド加工だか派手穴大豆加工だか知らねえが、とにかく丈夫で軽量。1.2Lで187gさ。

で、普段はこうしてがっしりとフタをロックしてるハンドルがだな、

ワンタッチで、クルッ、カチッ、ズバーンッってなもんよ。

どうでぇ!湯切りの穴も完璧だぜおい!

そいでスタッキングできるボウルやカップも充実してんだぜ。

一式持ってりゃストイックなソロ山行からファミキャンまでまとめて面倒見てやるぜってなもんだ。

※2018商品は仕様が変更になることがあります。

 

こんな感じでよ、全体的にシートゥサミットさんは軽量なだけじゃなく、スペックじゃ表現しにくい「利便性」って部分に重きを置いてやってやがるんだ。

全く遊び好きなオージー野郎どもの考えそうなアイテムばっかだぜ。

でもよ、俺ぁやっぱこいつらが好きだぜ。ちゃーんと「遊び」ってのを知ってやがるんだ。

今後が本当に楽しみな奴らだぜ!

 

OSPREY(オスプレー)

俺ぁ江戸っ子だからよ、口が悪いってのは承知で言っちまうぜ。

今までオスプレーのバックパックに対してよ、背負い心地は良いのは重々認めてんだが、どっかこう面白みにかけるって言うかさ。

堅実感があんのは良いんだが、パンチのあるバックパックがねえなって思ってたんでぇ。

 

しかしよぅ、とうとうやってくれたんだよ。2018SSで出ちまうんだよ。

江戸っ子のおいらも、思わず「おお!粋だねえ!いよっオスプレ屋!」って叫んでしまったこの超ULバックパックをよぅ!

つい先日のOutdoor Industry Award 2017を受賞した、ホカホカホットなバックパック「レヴィティ(男性用)とルミナ(女性用)」だぜ。

その重量は60L・Mサイズで「830g」!45L・Mサイズで「800g」!どうでぇ!

軽いからって機能は手ぇ抜いてねぇぜ。

背面はしっかりフレームもあって風抜けメッシュパネルもありまサァ。

そりゃおめえ天下のオスプレーさんだからよ、背負い心地も最高なわけさ。

ショルダーハーネスも、この「抜くところは抜く、抜かねえところはしっかりパッド」ってな計算っぷりがオツじゃねえか。

ポケットの配置といい、使い勝手といい、シンプルさの中に小粋な職人芸がてんこ盛りよ。

個人的にあんま好きじゃねえ余計な模様とかもついてねえしよ、スッキリしててこれぞ機能性ULバックパックの完成形ってなもんだ。

フリーザだって最終形態は余計なもん付いてないツルッツルのシンプルさだったろ?

色もそれっぽいし、そう、こりゃあまさにULバックパック界のフリーザ様だぜ!

BBGも早くこれ手に入れて、現場でテストしまくりたいもんだ。

そしてアツシオガワを従えて、「さぁ、行きますよ!!ドドリアさん!」って言ってみてえじゃねえか。

※2018商品は仕様が変更になることがあります。







 

Black Diamond(ブラックダイヤモンド)

お次はクライミング野郎どもに愛されてやまねえブラックダイヤモンドさんだ。

まずアパレル関連で注目の2018ssウェアが、この二つのレインシェル。

「ストームラインストレッチレインシェル」(手前)と「ファインラインストレッチレインシェル」(奥)だぜ。

こいつぁ共に「BDドライ」っていうオリジナル素材使用しててよ、防水性+透湿性+ストレッチ性に優れた、そりゃあもうレインのくせにソフトシェル並みの動きやすさを実現したアイテムなのよ。(耐水圧10,000mm、透湿性10,000/㎡/24h)

ストームラインの方は脇下ベンチレーションついててレイヤリングしやすいようゆったり目フィットで、ファインラインの方はスリムで機能を絞った軽量タイプなのさ。

両方ともお値段も相当お求めやすい価格になるみたいだしよ、発売が待ち遠しいぜ!

※2018商品は仕様が変更になることがあります。

 

そして大定番のBDのトレッキングポール「Zポールシリーズ」が2018から一新されるんだぜおい!

まずカーボン製の方は、左が現行モデルで右が2018モデルよ。

微妙な違いすぎてもはや間違い探しレベルだが、2018のがジョイント部分が長くなってるのがわかるかい?

これによってぐらつきが防止されるってわけだ。何気にスナップボタン周辺も強化されてるぜ。

で、注目なのはアルミ製Zポールの方に採用された「スライドロック機構」だ。

従来のスナップボタンと違い、ここのプラスチックパーツをスライドさせるだけでロックと解除を素早く行うことができるってんだよ。

試しにその辺で「ウホウホ」言ってたヒゲゴリラを捕まえてやらせてみたが、とっても簡単にロックと解除をこなしていた。

ゴリラでも簡単なんだから人間はもっと簡単だ。グローブつけたままでもロックしやすいのも良いぜ。

 

高評価な現状に満足せず、常に細かいアップデートをしていく姿勢が粋じゃねえか。

2018年もBDさんの安心感は半端ねえぜ!

※2018商品は仕様が変更になることがあります。

 

SMARTWOOL(スマートウール)

次はベースレイヤーやソックスのイメージが強いスマートウールさんでぃ。

しかし真っ先においらの目に飛び込んできたのは、「おお!コレキタ!」ってなウィンドシェルだったのよ。

2018ss、BBG的にはかなり注目したいこの「PhDウルトラライトスポーツジャケット」

134gなんだが、ただの軽量ウィンドシェルと思ったらそうは問屋がおろさねえ。

胸上部にベンチレーションがあって、脇はご覧の通り軽量メリノウール+ポリエステルの混紡生地と来たもんだ。

しかも背面も脇同様背中上部にメッシュパネルがついてるから、これ着てガンガンに走っても蒸れずに快適ってな寸法だ!

動きもスムーズで、ランからアクティブな山行までもってこい。

ウィンドジャケットって言わずに「スポーツジャケット」って言っちゃう商品名がその本質を物語ってるぜ。

ただ「スポーツジャケット」って響きになんだかチープ感感じちゃうのは俺だけですかい?

それはまあそれとしてよ、こいつの下に着るのにもってこいなのがこの「PhDウルトラライトショートスリーブ」よ。(ロングスリーブもあるぜ)

こいつも脇に速乾性を高めたメッシュパネルがついててよ、背中なんてガッパリとメッシュパネルで通気性もグンバツよ。

その上、最も熱気が上昇する部分にはしっかりベンチレーション付きってな細やかさだ。

このベースレイヤーとスポーツジャケットとの組み合わせは、いろんな場面で重宝しそうだぜ。

個人的にもかなり欲しくなっちまった!発売が今から待ち遠しいぜ!

※2018商品は仕様が変更になることがあります。

 

さあ、そろそろ酒も抜けて来た!

でも相変わらず目は真っ赤だぜ!

まだまだ祭りは終わらねえ!

後編に続くぜぇ!