箱根外輪山一周トレイル男塾 後編

箱根外輪山一周トレイル、通称「ガイリーン」後編は、眺望抜群な”芦ノ湖北部”を男達が往く。湖畔を出発し最高峰の金時山を経て明神ヶ岳へ、初夏の風を感じるトレイルランニング2日目!富士山の絶景を前に「クソおせーけど」とはもう言わせないROAM FREEも、迫り来る急登の連続に絶体絶命!珍しく天候に恵まれた後編、引き続きトレラン1年生の鬼ころしSがお送りします。



第5章 男塾再結成 〜聖帝軍の夜明け〜

芦ノ湖キャンプ村で迎える朝、今日も良いお天気。

朝からボートがプカプカ。実に気持ち良さそう。

優しい風はそよそよと葉を揺らし、周囲には花が咲き乱れ子供は走り回り、湖畔からは鳥たちの大合唱が聞こえる。

ここは天国か?インスタ映え?オラは死んじまっただ?

どれだけ絶景が襲ってこようと腹が減っては戦は出来ぬということで、しっかりと朝ご飯を頂きましょう。

トーストしたマフィンの中身は明太レンコンサラダとポテトサラダ。腹持ちも良いですよ〜。

コーヒーなんかも淹れてのんびり朝ご飯タイム。モーニング文化の名古屋人としては、ここにあと野菜サラダとゆで卵も加えちゃうのが理想ですね。名古屋人はコメダ珈琲が大好き。

もしも初めてコメダ珈琲でサンドイッチやハンバーガーを”軽食”という概念で頼もうものなら、貴方はそのボリューム感に圧倒される事でしょう。

もはや説明は不要!一度お試しあれ。イチ押しはてんこ盛り盛りのピザトーストです。

キャンプ場に貼り出されていた天気予報によると、今日も1日ピーカン予定。

しかし良さげな天気予報はことごとく真逆へと覆してきたBBG、ここで浮かれたりうっかりヤッホーとか叫んじゃったり、ましてやアルフォートを配るなんて絶対にしてはいけないので油断は禁物。

ご飯が済んだらキャンプ撤収。見よ!たった一晩で生まれたこの連帯感を。

出発前に、「紫外線対策はしっかりしなくちゃね〜」と相変わらず女子力の高いアツコちゃんに習ってみんなで日焼け止めを塗り塗り。

「海外製のすっごくイイ日焼け止めなの!香りもいいから。使ってみる?」と言われて喜んで受け取ると、一体何年前の日焼け止め・・・?というくらい年季の入った容器。

周りに得体の知れない何かがついて変色している。

女子力・・・?とりあえず香りを嗅いでみたのち、黙って返却する鬼ころしSであった。

アツシオガワ
砂が付いてるだけ!鬼殺しは泥でも塗ってろ!

そこへ朝イチでBANさんが合流し、今日のメンバーが揃ったところで出発!

左から鬼ころしS、コータローさん、ふかわバンドOさん、BANさん、SHIMちゃん、味噌屋Kさん、アツシオガワ

朝から元気なBANさんは、国内外でバックパッキングにトレランにバックカントリーまで嗜むベテラン。

ガイリーン1DAY経験者のふかわバンドOさんに、元・駅伝部のSHIMちゃん。

BMXの達人 味噌屋Kさんに、もはやベテラン感なのかお父さん感なのかとにかく凄いオーラが漂うコータローさん。

ベテランばかりでクソ遅くないROAM FREE。

いよいよ今日こそ付いていける気がしませんが大丈夫でしょうか。

「乗るなら早くしろ。でなければ帰れ」わかったよ父さん。僕が初号機に乗ればいいんでしょう。逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ・・・本日も頑張ります。

第6章 北部突入 〜激闘!外輪山〜

キャンプ場を出発し、昨日のゴール地点である芦ノ湖スカイラインの湖尻峠からスタート。

本日は芦ノ湖の北側を周るコース。外輪山の最高峰、金時山へ向かいます。

開始早々、朝イチではなかなかこたえる登り。昨日の筋肉痛で足はもうビッキビキ。

上から見下ろしてもなかなかの斜度が。

さらに、朝からすでにメチャクチャ暑い。地味に体力が奪われます。

芦ノ湖の向こう側、火山活動による煙が出ている所が ”大涌谷” 。

「黒いたまごが有名だよね」「山が生きてるのを感じられるね」「温泉入りたい」など様々な感想があるかと思いますが、私にとっては念願の聖地巡礼!

アニメ 『新世紀エヴァンゲリオン』 の作中でシンジ君が訪れた場所という事で、箱根バージンの私は密かに楽しみにしておりましたよ。

誰が何と言おうとあらゆる角度から勝手に盛り上がって行きたいと思います。サービスサービスゥ!

案内図を発見。昨日ずっと走ってきた三国山は、もう遥か向こうに見える。

よくもまあこんな距離を歩いてきたもんだ・・・。

芦ノ湖スカイラインとトレッキングコースの間にある「富士見ケ丘公園」に到着すると、その名の通り立派な富士山がお出迎え。

文句なしの晴天、しかも2日間見事な高気圧に覆われている。

よく考えると、何も壊してないし誰も転んでないし、道にも迷ってない。

唯一の腹痛すらも昨日の朝だけで済んでいるなんて、BBG史上初じゃないだろうか。

東のユーコン・すけさん(腹痛&乗り換えミスにより遅刻)※ヤラセ写真なんでご安心ください笑

昨日は「30分の遅刻でこの晴天がゲット出来るなら、我々も待った甲斐がありましたね。」と散々イジられてしまったものの、そのすけさんはすでに丸ノ内のコンクリートジャングルへと帰って行ってしまったのだった。ありがとう、すけさん。

とにかく関わる人々をあり得ないほどマゾい事態へと巻き込んで来たBBGのイベントにも関わらず、この平和っぷりは異例の事態である。

この後きっと、とんでもない事が起きるに違いない。と今のうちに記念撮影を済ませ、シャバの空気を胸いっぱいに吸い込む。

そんな不安とは裏腹に気持ちの良い稜線が続きます。

行き先を見ると、今まさに向かっている”丸岳”の目印である鉄塔が見え・・・すんげー遠そう!

本当にあんな所まで行くの?ねぇねぇ?

しかしガイリーン経験者のふかわバンドOさんによると、「金時山越えの方がヤバイ」とのこと。ガックシ・・・

長尾峠に到着。

今日も安心なコースの案内図がありベテラン2人によるルートチェックが入りますが、本日も順調な模様。

仙石原方面に行けばお手洗いもあるみたいですよ。

我々はそのまま丸岳方面へ。

丸岳への道中に発見した、富士山が見えるけれどもお世辞でも広いとは言いがたい展望台。

どう見てもすし詰めな汗だく男6人。本人達は至って楽しそうなのが唯一の救いですね。

さぁもう1つの聖地巡礼スポットがやって参りました。

眼下の眺望はエヴァンゲリオンの舞台・第3新東京市。

それが作中ではちょうどこの景色の周辺、芦ノ湖北部あたりに存在しているそう。オラわくわくすっぞ!

地下にはジオフロントが!ネルフ本部が!最深部から第九が聞こえる!・・・すみません落ち着きます。

ちなみに第3新東京市の前の首都、第2新東京市は長野県松本市だったそうで。

制作側に山好きの人とか居たら嬉しいなー。もういいですね。笑

標高1,156mの丸岳に到着。長い箱根外輪山、とにかくスケールがデカイ!

長尾峠からは遥か遠くに見えた鉄塔。近くで見るとデカイ!

178cmのコータローさんが座っても足の付かないベンチ。色々デカイ!!

その横で”水分補給は1日4リッター”自称日本一の汗っかき・味噌屋Kさんは大量の汗を絞っている。暑い!

アツシオガワ
爽やかな笑顔とは対照的なびちゃお界のバリー・ボンズ!上には上がいるもんだ。

SHIMちゃんによると「山梨では日常茶飯事っす!」とのこと。

さらにその横で鬼ころしSは謎の虫に刺されダウン。痛い!

そんな南アルプス市在住のSHIMちゃん、富士山の絶景を前にするも「乙女峠ってカワイくないっすか?」と看板の方が気になる様子。シャバい!

シャッターを切る瞬間に「ナイスカッポー!」結果はややウケ。

隣では異文化交流に余念のないBANさん、早速打ち解けているそのコミュニケーション能力の高さはバックパッカーならでは。早い!

よく見るとお連れの方はなんと地下足袋。とてもシブい。次世代のトレランシューズとして注目されるかも知れない地下足袋。あると思います。

この乙女峠を超えれば、いよいよガイリーンのトップ「金時山」が待っている。憧れの山頂まさかり担ぎはもう目と鼻の先。頑張って行きましょう。



第7章 峠の攻防 〜相模湾に散る〜

今回ここから金時山まで案内してくれるのは、ネイチャーガイドの越中コータローさん。

初めまして、私がガイドの越中です。

「こちらから金時山への登りが始まりますよ。急登なので、苦しくない程度のスピードで登って行きましょう。」

階段の出てくる場面では「出来るだけ小さな段差を選んで、小股で登ると疲れにくいですよー。」

木の根が行く手を阻む箇所では「根っこに引っかからないように足を高く上げてくださいねー。」

足を高く上げる事により発生するPK問題は「がっつり食い込んでしまえばどうって事はないですからねー。」気にせず登るのが正解。

箱根外輪山の最高峰、1,213mの「金時山」に到着!富士山もまだまだその姿は健在。

山頂には2件の茶屋、金時娘の金時茶屋と金太郎茶屋があります。

お蕎麦や名物の「まさカリーうどん」が頂けるとのことで、ここでランチタイム。

金太郎茶屋で「色々もらっちゃった〜」とお菓子やチューペットを沢山持って帰ってきたBANさん。

味噌屋Kさんも色々と貰ったとのこと。金太郎茶屋の小屋番さんはトレイルランナーに優しいみたい!

食欲の湧かない私はかき氷だけ。得体の知れないブルーハワイよ、お前は一体何味なんだ?でも美味しいですよね〜。ベロが青くなろうが気にしないぜ!

この後、ここで無理やり食べ物を入れておけば良かったと後悔する事になろうとは、まだこの時の私は知る由もありませんでした。

「後から追いかけます〜」・・・おや?

かき氷でお腹を下し、モタモタしていると取り残されてしまった鬼ころしS。

しかし一行が去ったその後に残されていたのは、かつて京都トレイルでアツシオガワが無人駅に忘れてきた大事なアイテム「ゴープロ」だった。

持ち主(のはず)のアツシオガワはもうだいぶ先。

世の中弱肉強食とは言え、歩荷鬼六による一方的なマゾい追い込みを受けてばかりの私だってたまには優位に立ってもいいでしょうか。

ここぞとばかりに「ドッキリ大作戦〜」とアツシオガワが気付くまでこっそり持って行くことにしました。いひひ!

案の定、かなり慌てた様子で走って戻ってきたアツシオガワに「テッテレ〜」とネタばらし。

「もう手放さないって決めたのに・・・俺学んでねぇ・・・」とダメージを受けている様子。

社長、意地悪してすみませーん!

山頂こそ賑わっていたものの、平日という事もあってすれ違う登山客は少なくとても静か。

というわけでここからはトレランの醍醐味!金時山から一気に矢倉沢峠まで、標高差200mほどを走り下ります。

ワープ完了!矢倉沢峠までノンストップで下って来ました。

今日もクソ遅くない上に、クソあちー箱根トレイル。

下りはとっても楽しいけれど、これから明神ヶ岳まで登り返すだなんてもう考えたくもないよ〜。

ハコネダケの間を走る1本道の風景は、さながら心のユートピア。

景色を見ている余裕さえ残っていたら、きっと100倍くらいは感動できたはず・・・。

明神ヶ岳に向かう登りにシャバ顔のBBGメンバー。

登りになると足の全く上がらない私はMajiで吐きそうな5秒前。

今も変わらぬ広末涼子の透明感。広末涼子に憧れてボーダーのTシャツとか買ってたなぁ。

左から、ヒゲ・ヒゲ・ヒゲ。

先程まで登っていた金時山をバックに、透明感とは程遠いヒゲ面黒光り男達の共演!

さらに登れば、雄大な富士山とモコっとした金時山の見事な共演!

「俺の金時山も共演したがってるぜ!」と被害に遭うSHIMちゃん。

更にここに来てまだこれから「40分登る」という看板に思わずズッコケ。

想像よりもかなり手ごわいぞガイリーン。

「もっと登りをくれよ!」と相変わらず追い込みの激しいオラオララッシュは2日目でも健在。

つくづくセルフマゾにも余念がない様子の我らがCEO。

かたやSHIMちゃんは金時山で色々な物を失って放心状態。

謎の吐き気に襲われている私は、SHIMちゃんの持ってきたポールを借りてなんとか立っている状況。

辛くて顔も上げられないので、視界には「直進行軍!!」とガシガシ登っていく塾生達のお尻とスネ毛しか見えません。

私は決して屈強な男達のお尻を眺め回したいわけじゃないのですよ、決して・・・。

ヒーコラしながらも1,169m 明神ヶ岳に到着!

ここは富士山の眺望がとっても良いポイント。

いちいち「わー♡」と写真を撮ってしまう富士山見えない県民の私。かたや富士山は見慣れている方々との温度差がこの写真にはよく表れております。

休憩のたび、完全に荷物をまとめたタイミングを見計らって「ねぇ日焼け止め〜」と毎回催促するBANさんに若干キレ気味のアツコちゃんを除いて、皆さん心から楽しんでいる様子。

山頂から少し下れば、目の前に相模湾が一望出来るポイントが!

山から湖から海までも楽しませてくれるなんて、なかなかやるじゃねーかガイリーン!

しかし意外と時間が無い!急げ〜!とはやる気持ちとは裏腹に、平坦だろうと下りだろうと、いよいよ私の足が動かなくなって来ました。

初号機、活動限界です!予備も動きません!

ハンガーノックじゃない?と言われてロクに食べてない事を思い出すも、もはや手遅れである。

足には力が入らないし頭はフラフラ。

あぁ、何故あの時しっかり食べておかなかったのかと愚かな自分を恨みます。

「動け、動いてよ!今動かなきゃ何もならないんだ!」暴走フラグも効果なし

食べない事には回復しないのに、食欲どころか吐き気のビッグウェーブ。

気持ち悪い〜と座り込むと、コータローさんからのお助けアイテム「メダリスト」神様仏様、お父様・・・!

ゆっくり噛みながら飲んでとのことで、ありがたく頂きます。

初めてのジェルだったけれど、想像していたようなケミカル感はなく美味しくて飲みやすかった!

 

そんなこんなで足を引っ張ってしまい、結局明星ヶ岳の手前でタイムアップ。

SHIMちゃんも、ここで天に召されました。アーメン。

目標、完全に沈黙しました

不甲斐ないし、めちゃくちゃ悔しいですが、経験不足とトレーニング不足を実感しました。無念・・・。

アツシオガワ
鬼殺しよ、ヒゲとスネ毛に混ざってよく頑張った!

次こそ一周!

ぽっちゃりでもなるのかハンガーノック・・・。

補給の大事さ、身をもって痛感。

経験を積んで出直したいと思います!

優しい皆さまに本当に感謝でした。

最終章 戦いのあと 〜男塾よ永遠に〜

明神ヶ岳と明星ヶ岳の間、宮城野へ至る分岐でエスケープ。

国道138号、箱根裏街道へ向かって下山します。

箱根で完全に開眼したSHIMちゃんは「俺の成長マジ止まんねーっす!」と笑いながら猛スピードで下って行く。

私もメダリストのおかげでやっと少し元気になりました!

大変ご迷惑をお掛けしました。

無事に宮城野のバス通りまで戻ってきました。

関東から甲信越から東海からと集まった皆さんとはここでお別れ。2日間ありがとうございました!

帰りもお世話になります箱根登山バス。

一周ならずとも、その見どころは存分に味わう事が出来た箱根外輪山。

今回は時計回りでしたが、反時計回りでも楽しめちゃう素敵なラウンドトレイル。

箱根って観光だけじゃないの?と思っていたのは私だけじゃないはず。

トレランにハイキング、息を呑む絶景に聖地巡礼。

楽しみ方は貴方次第!

ランチタイムや記念撮影タイムだってしっかり楽しむのがROAM FREE!

「クソおせーけど走りたい!」という方、ご参加をお待ちしてます!

女性の皆さん、切実にお待ちしております!!

 

最後に画面比率を間違えて録画したうっかり八兵衛CEO編集による、おまとめ動画を見てお別れです。

以上、筋肉痛を3日間も引きずってしまった鬼ころしSでした。

押忍!!

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ABOUTこの記事をかいた人

鬼ころしS

カメラと雪山とテント泊が大好物で、ギア選びは常に遭難中。行く先々の天気予報をひっくり返す高気圧ガール。原動力はザックの中身の大半を占めるアルコールで、得意技はアルプス名古屋弁講座。山を愛しすぎて脱サラしたものの、今後の予定は本人にも分からない。