ポンチョって使った事ありますか?見た目がちょっとアレなアレです。以前から気になっていたんですが、羞恥心から敬遠していた私。このままではいかん!と、使ってみたら新しい世界が見えたと言うお話でございます。お供はトレイルバムのGnu Cape!!(文・コータロー)

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ケープとポンチョ

今回紹介するのはTrail Bumの

Gnu Cape(ヌーケープ)

レインケープです。

ケープ?

ポンチョじゃないの?

 

そうなんです。

これは「ケープ」なんです。

ここ重要です。テストに出ます。

 

まずはこちらをご覧下さい。

これは「ポンチョ」です。

四角形でタープをそのまま被ったようなシルエット。

とてもシンプルなレインウェアです。

ですが、四角い一枚布を着ると

腕の一部が露出します。

 

で、今回紹介するGnu Cape。

パッと見るとポンチョと同じに見えますが…

肩に注目!!

肩が下がる事でTシャツみたいに自然なフォルムになります。

 

このおかげでケープは体に添い

腕が露出しません。

 

タープっぽいのがポンチョ。

マントっぽいのがケープ。

この出オチ感w

個性的な見た目のポンチョやケープは使った事が無い人も多いと思います。

 

超偏見ですが、ポンチョをメインで使っている人はちょっと変わった人が多いイメージです笑

褒めてますよ笑

 

レインケープって、実際どうなんでしょう?

各部詳細

それではGnu Capeの細部を見て行きましょう!

まず見て頂きたいのはこのコンパクトさ!!

付属のスタッフサックに入れると

350ml缶サイズになります。

 

重量もスタッフサック込みで実測103g!!

驚異的に軽いです。

広げた姿は凧のよう。

カラーは落ち着いたKhakiをチョイスしました。

素材は20Dシルポリエステル。

表面をシリコンコーティング。

裏面をポリウレタンコーティングした生地です。

防水生地と言うより、強力な撥水生地。

基本的に着ていて水が染み込む事はありません。

Gnu Capeは前と後ろで生地の長さが違います。

足元は横一文字にスパッと切れてるので

視認性が良いのが特徴です。

普通のポンチョは前もダラーンと長いので、足捌きの邪魔になったりするんですよね。

コイツは絶妙な長さでスムーズに歩けます。

袖部分はシンプルなボタン止め。

ボタンを外せば約150x 90cm程度のグラウンドシートとしても使えます。

ビビィの下に敷くならこの程度で十分かと。

個人的に気に入っているのはフード!

よく出来ています。

裏側にスペクトラ生地が当ててあり、適度なハリで被った時の視認性が良いです。

裏返しですいません

フードは立体的な作りで、頭にフィットするように作られています。

フードにはドローコード付き。

ギギュッと絞れば、顔面にフィット。

タグはコレだけ!

良いですね〜。

サイズ感

178cm86kgのレスラー体型が着用。

某広末さんと不倫したのは私ではありません。

私が着ると、上半身と股間、お尻をカバーするサイズ感です。

大事な所は守ってくれてます。

海外ブランドのポンチョはデカすぎるのが多いんですが、コレは良いサイズ感。

日本人の体型を意識して作ったそうです。

最初に言いましたが、ポンチョではなくケープです。

マントに袖が付いたようなシルエット。

袖を広げても腕が露出しません。

寒い時期は防寒具としても使えます。

25Lのバックパックを背負ってみました。

大柄な男でもバックパックをスッポリと覆ってくれます。

これならザックが濡れる事は無さそう。

袖のスナップボタンを外してみたところ。

風が吹くとバタつくんですが、めくれ上がる事は無さそうです。

爆風の稜線ではぐちやぐちゃになると思います笑

フードを被ってみました。

頭周り61.5cmの私でも余裕のあるサイズ感。

ドローコードを絞ればしっかりとフィットします。

ツバの裏は当て布がありますが

ドローコードを絞るとツバも一緒に絞られます笑

帽子の上から着用

やはり帽子の上から被った方が視界は広くなりそうです。

ちなみに本気を出せばここまで絞れます。

絶対に顔面を濡らしたくない人にはオススメ笑

フィールドテスト

それでは早速使ってみました!!

関東は梅雨本番。

寝ても覚めても雨である。

 

「行きたくない…!!」

そんな気持ちを抱えながら高尾山口駅へ向かった。

誰もいないドロドロの登山道を歩き始める。

 

雨の日に登るなんて山が好きすぎる…!!

ずーっと山にいたい!!

24時間365日山にいたい!!

ご存知の通り、私にそんな気持ちは1ミリも無い笑

 

こんな雨の中、稲荷山コースでは危険木の伐採作業が行われていた。

今日も世界は誰かの仕事でできている。

ありがとうございます。

いつもは平日でも人が多い人気コース。

流石に雨だと誰もいない。

土砂降りではないけど、降ってるもんなぁ。

この日は先日レビューしたWaymarkのMILEで来ました。

あの記事は反響薄かった笑

そんなもんだよね笑

敏腕シェフが作るバックパック!Waymark Gear Company / MILE 28L

 

ボトルポケットに傘を刺した状態でもザックをカバー出来たのは嬉しい発見。

 

レインパンツも持って来ましたが

撥水力の高い短パン&サンダルで下半身の濡れは気にならなかったです。

結局、最後まで出番無し。

 

冗談抜きで何百回も登ってるルートなんですが

雨の日は全く違う雰囲気で新鮮。

で、わかっちゃいたけど、けっこう蒸れる…!!

生地自体の透湿性はほとんど無いと思います。

この時点でダメな人はダメかも。

 

ただ、蒸れるウェアは保温性があるので

状況によってはメリットなんです。

春先とか秋口には良いかもしれない。

 

コレからの時期はインナーで調整しないとちょっと厳しいかも。

最初は袖のボタンを止めていましたが、途中からは外してベンチレーション効果を高めます。

 

生地に透湿性がほとんど無いので直接換気でカバーする感じです。

裾を持ってバフバフすると首に向かって空気が抜けて涼しい笑

蒸れてきたらバフバフしながら進んだ。

しばらく歩きましたが、樹林帯&ケープのお陰で下半身は意外と濡れないもんですね。

低山ならレインパンツいらないかも。

 

ふざけるな!!

ゴアのパンツを必ず持って行け!!

山を舐めるな!!

 

そんなん言われそうなので、レインパンツは持って行きましょう(棒読み)

 

静かな雨の登山道。

けっこう好きな雰囲気です。

雨には雨の良さがありますね。

歩いていて少し気になったのは首元。

けっこうタイトなので熱が抜けにくいです。

蒸れるのはこれも原因なのかな。

 

ジッパーやボタンで少し首元を開けれると良いなと思いました。

フードは本当に良く出来ています。

被っていてストレスがありませんでした。

ちなみに、この日はキャップの上からフードを被りました。

被り心地もフィット感も文句なし。

頭デカくても問題なし。

東家が無くなって祭壇みたいなスペースが出来てた。

昔はトイレもあったんだよなー。

6月いっぱいは危険木の伐採作業があるみたいです。

木にテープでマーキングされてるのは、その為なのかな?

木道にもマーキング。

コレは理由がすぐわかりました。

青はちょっとグラグラする木道。

赤はけっこうグラグラする木道。

普段は山に登らない人も沢山来る場所なので整備も入念に行っているのでしょうか。

屋久島感。

行った事ないけど笑

山頂直下の階段もリニューアルされてました。

数えたら280段でした。たぶん。

いつかの夏、地元の中学生?が部活のトレーニングで階段ダッシュしてたなぁ。青春。

山頂に到着。

マジで何も見えない笑

うん、誰もいない。

鳩しかいなかった笑

この日は七分袖の

パタゴニア/ナイントレイルズ・バイク・ジャージー

を着ていましたが、完全に間違い笑

クソ暑かったです笑

 

Gnu Capeが蒸れるのは間違いないんだけど、俺がウェアを間違えたのもある笑

昔のアイスブレイカー

こんな事もあろうかとウールのノースリーブを持って来てたので着替えてから下山。

レインウェアとウールの組み合わせはオススメ。

濡れたり蒸れたりして、汗だくになっても不快感が少ないです。

レインウェアのスペックも大事ですが、インナーも大事。

その後は6号路(びわ滝コース)で下山。

登山口近くにサロモンができててビックリ。

 

最近できたのかと思いきや、去年の10月オープンだそうです。

普段は裏高尾しか行かないから知らなかった…。

 

BEDROCKのレビューはコチラ

雨の中歩いた割には綺麗なんじゃないでしょうか笑

高尾はヒルがいないから良いですよね。

でも、南高尾では出るようになったとか…?

 

高尾山口駅前にはシューズを洗う場所があります。

コレが出来たのは駅が綺麗になった事よりも嬉しかったな笑

遠慮なく使わせて頂きます。

駅前で工事してるおっちゃん達も使っててほっこり。

駅直結のスーパー銭湯。

休日は湯船が芋洗い状態になるのであまりオススメしません笑

コイツは防水ザックではありませんが、生地にECOPAKを使っているので水濡れには強かったです。

と、言うMILEの誰得情報を置いておきます。

ポンチョ、短パン、サンダル。

この組み合わせなら雨の低山も楽しくハイキングできるとわかったのが今回の最大の収穫。

俺はレインパンツ履くのが嫌だったのかもなぁ…笑

 

馬鹿野郎!!

山を舐めるな!!

ゴアのパンツ…!!

以下略。

まとめ

それではGnu Capeまとめます!

 

ここがイイね!

  • 軽い!(実測103g)
  • 小さい!(350ml缶サイズ)
  • 腕が露出しない
  • 考えられたフード
  • 上半身とザックをカバーできる
  • 蒸れるけど保温性がある
  • 低山ならコレ1枚でいいかも?

 

ここがもうちょい!

  • 蒸れます笑
  • 着るのちょっと恥ずかしい
  • 頭デカいと被る時に首がキツイ
  • 試されるスキル!!

 

解説です。

Gnu Capeの最大のメリットは軽さと収納時の小ささだと思っています。

 

驚異的な軽さと、持って行くのを躊躇させないサイズ感。

 

個人的にはツェルトの様に、いざという時の保険になる気もします。

 

最近はスコールのような雨も増えました。

入れておけば活躍する時は必ずあります。

自転車との相性も良し

気になったのはやはり蒸れ。

当たり前ですが、3レイヤーのレインジャケットと同等と考えてはいけません笑

 

レインウェア、ザックカバー、グラウンドシート等

この軽くて小さなケープ1つで色々な使い方ができる。

 

ゆえに、使う側のスキルが求められるアイテム。

でも、そこが楽しい。

 

重くて嵩張るレインジャケットをコレに変えたら…

ザックカバーは必要ないから荷物が減らせる…

 

空いたスペースに違う物を入れたり、いつもより小さめのザックで山に行けたりするかもしれません。

 

Gnu Capeはまぁまぁいい値段するので(税込¥15,950円)

とりあえず試してみたい人は他社の物でも良いと思います。

そうした方が、Gnu Capeのバランス感も際立つかもしれません。

 

ポンチョやケープは万人にオススメはできませんが、考えて使えばかなり面白いアイテムだと思います!!

 

オマケ・ULとブログ

今回紹介したGnu Cape。

この「Gnu」と、言うのは

このケープを考えた方のトレイルネームです。

 

Gnuさんが釣りをしながらロングトレイルを歩いた記録

「釣歩日記」

は書籍化されて山と道さんのサイトでも売っているので読んだ事がある人もいるかもしれません。

Kindleでも読めます。

 

実は今でもたまーーーーにブログ(釣歩大全)を更新しているGnuさん。

昔のUL界隈には沢山のブロガーさんがいましたが、皆さん個性的な人が多く、文章も面白いです。

 

登山やUL以外の事にも詳しかったのが当時のブロガーさん達の特徴だったと思います。

だから面白かったのかもしれません。

 

何が言いたいかと申しますと…

先輩達はまたブログやって下さいよ…!!笑

 

今週は以上です!!

押忍!!