チタンボトル！！チタンクッカーは持ってるけど、チタンボトルは持ってない！！そんな人も多いのではないでしょうか！？そんなチタンボトルの代表格、MAXI / チタニウムウォーターボトルのレビュー！！直火OKのメリットとは！？（文・コータロー）
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買えなかったチタンボトル
今回レビューするのはMAXIというブランドのシングルウォールのチタンボトル。
UL系の道具が好きな人なら知らない人はいないブランドだと思います。
私もいつか買おう買おうと思っていたアイテム。
ですが、ここ数年品切れで購入できない状況が続いていました。
超失礼なんですが、あまりにも入って来なくて廃業したんだと思ってました笑
つい最近、数年ぶりにショップに入荷したとのことで迷わず購入。
嘘です。迷いました。
なぜならこのボトル。
クソ高いです。
現在の価格は税込￥13200円！！(2022/12月時点）
全く食指が動かない方とはここでお別れですね…。
今週もありがとうございました…。
私も以前の価格を知っているので驚きましたが、ここ数年の自転車趣味で金銭感覚がバグり気味。
「オールチタンでこの大きさでこの価格は安い！！」
と、思ってしまう始末。
トドメは12月。
ホリデーシーズンです。
プレゼントに素敵な食事。
パートナーや家族がいればかなりの出費がある月です。
「これは…自分へのクリスマスプレゼントなんだ…！」
シングルはそんな都合の良い理由で散財しやすい時期です。
2秒迷ってクリックしました。
各部詳細
最初に正直な感想を言います。
これ、そんなに造りがよく無いです笑
言い方を変えると、ちょっと造りが荒いです。
皆さんがチタン製品と聞いてパッと浮かぶのはエバニューやスノーピーク辺りでしょうか？
その辺のブランドと比べるとちょっとガッカリするレベルかもしれません。
実際、私は少しガッカリしました笑
写真だとわかりにくいのですが細かい傷が最初からついています。
これが、製造時の物なのか、私が買った物がたまたま傷が多いのかは不明です。
運の無い私はそんな個体を引きがちです。
不良品ホイホイとは私の事です。
アウトドアギアだろ？小傷なんて気にしねぇわ。
そんな南アルプスのように大きな心で迎え入れてあげて下さい。
蓋を含めた全長は約220mm。
幅は約75mm。
重量は実測152gでした。
素材はグレード1のチタン。
JISと言う規格では全4グレードあり、グレード1は最も純度が高いチタンになります。
チタンについて書き出すと大変なので、難しい話はやめましょう。
このボトルは純度の高いチタン製と言う事でOKです。
細かい事はググって下さい。
皆さんご存知の通り、チタンは飲料の味をほぼ変えないことや、腐食やサビに対して強い耐性を持ちます。
アルミのクッカーを使って独特の金属臭を感じた人もいるんじゃないでしょうか？
コイツはそんな事ありません。
いつでも美味しい水が飲めます。
飲み口の内径は約5.5cm。
広口で使いやすいし、洗いやすい。
氷や雪も余裕で入るでしょう。
フチもしっかりとあるので飲みやすいです。
チタンは飲み口が熱くなりにくいので、火傷の心配がありません。
と、言われて某チタンメーカーのマグカップで火傷をしたのは私なのですが
コイツは本当に大丈夫でした。
それがこのボトルの形状なのか、飲み口の形状なのか、グレード1のチタンのお陰なのかはわかりませんが、とにかく猫舌の人も安心して使えます。
シングルウォールでコーティング等も一切無し。
直火にかける事が可能です。
蓋も全てチタン製。
フックが付いているので、カラビナを付けたり紐を通したりが可能。
ハンモックや木に吊るしたりと、キャンプ地で便利に使えます。
中栓もチタン。
唯一、パッキンだけが異素材になります。
ただ、こちらのパッキンも耐熱素材になっているので安心。
蓋のフチの仕上げがなかなかのワイルドさ…！！
いや、いいんだ。
日本人が細かすぎるだけだ。
これが世界だ。
本当に日本人は細かすぎだから悔い改めた方がいい。
すいませんでした…！！
フィット感
このボトルを買った一番の理由がこちら。
そう、自転車のボトルケージにピッタリなんです。
バイクパッキング、つまり自転車キャンプはそんなに荷物を持って行けません。
クッカーは特に嵩張りがち。
コイツならボトル兼、湯沸かし用のクッカーとして使えるのです。
かなりガチガチにフィットするので、ボトルを出し入れするだけでめちゃくちゃ傷がつきます涙
いや、いいんだ。
この見た目が欲しかったんだ…。
ちなみにMAXIのcap cupと言うマグカップはこのボトルにシンデレラフィットします。
残念ながら私はそのマグカップを持っていないのですが、エバニューのデミタスカップがピッタリでした！！
デミタスはスタッキング性能が優れているので一つあると便利です。
直火で使ってみた
直接火にかけられるのがこのボトルの長所。
実際に湯を沸かしてみました。
ボトルに高さがあるので、安定させる為にバーナーはSOTO/Fusion Trekで沸かすつもりでした。
が、直径が足りなくてゴトクに乗らず…。
基本的にシングルバーナーや…
アルコールストーブで沸かす感じになると思います。
もちろん焚き火でも使えます。
EVERNEW(エバニュー) チタンアルコールストーブ EBY254
そんなこんなでSOTO/アミカスで沸かすことにしました。
なんか高さがありすぎて不安…。
強風で倒れそう…。
火力はボトルからはみ出さない程度に調整。
この時の気温は約8℃。
12月に入って東京もやっと寒くなってきました。
蓋は乗せる感じで。
パッキンが溶けないかビビりましたが全く問題無しでした。
心配な人は逆にして乗せてもいいかもです。
チタンなので沸騰するまでは意外と手で持てちゃう笑
アルミのクッカーやボトルだとこうはいきません。
結論から言います。
なかなか沸かねぇ…。
はい、原因は３つ。
- 火の当たる面積が少ない
- バーナーの火力が弱い
- 風防忘れた笑
高さのあるボトルなので、高火力のバーナーで側面も炙ってやらないと、この時期はなかなか沸騰しないですね。
2,600kcal/hのアミカスではちょっと弱いか…。
何よりこの日は風が強かったので風防を忘れたのが一番の敗因。
途中からSOTO/フィールドホッパーを風防代わりに使って何とか沸騰。
こうして見ると、私はSOTO製品を多く愛用してますね笑
SOTOは購買意欲を刺激してくるんですよね〜。
結局、あーだこーだとやっていたら沸騰させるのに20分近く掛かってしまった…。手際が悪すぎる。
このボトルは焚き火にぶち込んで、ワイルドに湯沸かしするのが良いのかもしれません。
沸騰してからは流石に熱いのでクージーを装着。
ちなみにジェットボイル的な感じで装着したままでも…？
ウェットスーツ素材のクージーを使って火力には十分気をつけて下さい。
これはフィクションです。
良い子はマネしちゃダメです。
クージーはボトルの上部に装着するのがコツ。
せっかくなのでコーヒーを飲もうと豆を挽きました。
ここ一年で浅煎りコーヒーの魅力にハマりました。
湯を沸かし、豆を挽き、夜空に散った星を眺めながら飲むコーヒー。
そこにロマンを感じない男はいないのではないでしょうか？
コーヒードリッパーを忘れてしまいました。
ロマンもクソもねぇわ。
帰宅してからアルコールストーブでも湯が沸くか試してみました。
火力が弱いと沸かないかも？
と、不安になったのであります。
結論としてはアルストでもちゃんと沸きます。
なるべく燃費が良いアルストがいいかも。
シングルバーナーでもアルストでも、これからの時期は風防を忘れると悲惨な事になるので、どうぞお忘れなく。
このボトルの最大のメリットは、行動中はボトルとして
休憩時やキャンプ地ではクッカーとして使える事です。
１つのギアで色々な使い方が出来るのは、アウトドアでは大きなメリット。
フリーズドライ食品だけで食事を済ますなら、湯沸かし用のクッカーはこれで十分。
クッカーはザックの中でも場所を取りがち。
そのスペースが空くとパッキングにも少し余裕が生まれます。
容量も800mlと絶妙。
カップヌードルに必要な湯の量は375ml。
カレーメシは230ml。
800ml-375ml-230ml=195ml
食事を2つ作ってもコーヒー１杯分のお湯が残ります。
残ったお湯は蓋をすればそのまま持ち歩けるのも良いですね。
考えないとただの高いボトルになってしまうのですが、考えて使えば色々な可能性を感じるボトルです。
考えてから買うか、買ってから考えるか。
私は後者です笑
まとめ
それではMAXI/チタニウムウォーターボトルについてまとめます！！
ここがイイね！
- 純度の高いチタンで出来ている
- ボトル兼クッカーとして使える
- 金属臭さが無い
- 直火OK
- 軽量
- 自転車のボトルケージにジャストフィット
ここがイマイチ！
- 痺れる価格
- 造りはやや荒い
- 自転車のボトルケージに入れるとけっこうな傷が付く
- 開閉時に大きな音が出る
個人的に、このボトルの最大のデメリットは開閉時に出る「キュキュッ！！」とか「キィキィー！！」と言う断末魔の叫びのような金属音だと思います。
聖飢魔IIの叫びでも良いです。
職場で使うのは無理だ笑
耳障りが良い音では無いので、人によってはダメかもしれないです。
ちょっとクセが強いボトルなんですが、使いこなす楽しみがあるボトルです。
所有欲も満たしてくれるので年末の忙しさも乗り切れます。
また売り切れたら次はいつ入って来るのやら…。
バシッと来た人は是非手に入れてみて下さい。
ホリデーシーズンだし、プレゼントにも良いかも！！
TMEにも取扱いがあるので良ければ是非！！→コチラ
最後までお読み頂きありがとうございました！！
押忍！！
