RSR(River Side Rambler)の代表作、RSR STOVEに真鍮モデルが登場!!記事内で軽く取り上げただけで大反響だったので、リスペクトを込めて記事にしました!!真鍮はいいぞ!!(文・コータロー)
RSR(River Side Rambler)とは
River Side Rambler(以下RSR)と、言うブランド名は
Google先生で翻訳すると「川辺の散歩者」と出ました。
Ramblerは「散歩する人」「ぶらぶら歩く人」みたいな
少し肩の力が抜けたニュアンスらしいです。
「この川を征服してやるぜ!!」
みたいな男塾全開な感じではないみたい笑
しかし!!そんなRSRの看板には
「源流野営釣行ギア」
と、言う何とも男塾感溢れるワードが…!!
RSRのHPには
魚影をもとめ滅多に人が立ち入らないポイントに辿りつくためには日帰りは難しく野営装備が必要ですが、
野営道具一式を背負い釣りをしながら安全に移動をするためには装備の厳選は欠かせません。“源流野営に適した最低限の装備”
出典:RSR HP
それがRSRの源流野営ギアの開発コンセプトです。
私含め、源流釣りをした事がない人にはイメージが付きにくいかもしれませんが
釣り人は魚を求めてオフトレイルをどこまでも行くのです。ほぼ沢登り笑
TMEのインスタでアツシオガワの釣行の様子を見た人は何となくイメージできると思います笑
花の写真を撮る人もかなりエクストリームな場所まで行くと聞いた事があります。脱線。
そんな源流野営向けのギアを作るRSRの特徴は、ウルトラライトのエッセンスが加わっていること。
どれも軽量なのです。
代表の河野辺さんは大阪芸大卒業後、広告代理店やIT企業でデザイン事業に従事していたそうです。
以前、オフグリでお話を聞いた事があるんですが、とても丁寧にギアを説明して下さったのが印象的でした。ダンディでした。
そんなRSRの代表作とも言えるのが
高火力のトルネードジェット式アルコールストーブ
「RSR STOVE」です。
そのアルストにまさかの真鍮モデルが登場!!
飛び付いたのはコチラの記事でもお伝えしました。
記事公開後、SNSやオフグリの会場で色々な人から「買いました!!」と、言うご報告を受けたのです。
税込¥9,900円。
決して安くはない金額ですが、皆さんの心は激しく揺さぶられたのです。
そんな素晴らしいギアなら、ちゃんと記事として残さねば!!
と、今回筆を取った次第です!!
各部詳細
そんなこんなで「最近買ってよかったモノ」の記事と重複する部分もあるのですが、ご了承下さい!!
それでは各部を見ていきましょう
ピッカピカのゴールドです。
宝飾店に並んでいてもおかしくない美しさ!
真鍮は銅と亜鉛を混ぜ合わせた合金です。
アルミには及びませんが、優れた熱伝導率で古くからアルコールストーブに使われています。
サイズは 直径54mm X 高さ37mmなり 。
実測重量は59g。
アルミモデルはメーカー公表値33gなので
真鍮モデルは約26gほど重たいです。
その程度はロマンでカバーできるので全く気になりません。普通に軽い。
大事なのはロマンだ!!ロマンなんだ!!
これからアナタと一緒に時を刻むRSR STOVE。
最初の姿は是非写真に収めておきましょう!!
大事に使えば孫の代まで使えるかも?
ちなみに1ヶ月使用すると、ギラギラ感が薄れてきました。
大学デビューも1ヶ月すれば肩の力が抜けてきます。
ここからが本番なのです。
底部分には美しい切削痕。
部品は全てRSR STOVEの為の完全オリジナル。
主要部品はコンピュータ制御の高精度自動切削機で製造されています。
RSR STOVEはいわゆる
トルネード式アルコールストーブ。
アルストを自作した事がある人ならわかると思いますが
かなり精密に作らなければいけないタイプのアルストです。
本体にある8個の噴射口に注目して下さい。
極小の噴出口はよく見ると斜めに穴が空いているのです。
私はこれを見ただけで失禁しました。細けぇ!!
構造の詳細説明は私の文才では無理です笑
RSRのHPにわかりやすいイラストで説明されているので、是非読んで下さい。(丸投げ)
価格の高さに納得するはずです!!
トルネード
それでは火をつけてみましょう。
本燃焼までは約30秒。
本燃焼まで1分程度の物が多いので、RSR STOVEは早いです。
本燃焼に入ると、炎は竜巻のようにぐるりと立ち上がります。
アルコールストーブは各社特徴がありますが、RSR STOVEは高火力タイプ。
短い時間での湯沸かしが得意です。
ただ、高火力タイプはアメ車みたいなもんで
パワーに対して燃費がトレードオフな事が多いです。
この炎のシルエットだけで
厨二心がうずき出すのではないでしょうか!?
気が付けばアナタは
「トルネードファイヤー!!」
と、意味不明な言葉を叫んでいるはず…!!
たまにはそんな日があってもいいのです。
皆で叫ぼうぞ!!
五徳の高さと沸騰時間と燃焼時間
さて、RSRのWEB SHOPでは
MUNIEQ / X-MESH STOVE
も販売されています。
五徳として相性がいいのかな?と、思い購入してみました。
使ってみると、もう少し高さがある方が
より効率的に湯を沸かせると感じました。
底面が小さいクッカーだと
炎が外に逃げてクッカーを巻き込んでしまうのです。
これだと、炎が当たらない部分が出るので効率が良くありません。
X-MESHを使う時は底面が広いクッカーを使うのがオススメです。
そう、X-MESHがダメな訳ではなく
クッカーとの相性の問題なのです。
そもそも高さがある五徳ってそんなに多くないんですよね。
私が所有している物の中では
VARGO / HEXAGON WOOD STOVE
がベストでした。
ちょっと重いんですが、ネイチャーストーブにもなるし、風もほぼ完璧に防いでくれるのです。
VARGOの高さは約9cm。
X-MESHは高さ約7cmなので、2cm高くなりました。
これで小さめのクッカーとの相性も良くなりました。
沸かしてみた
そんなこんなで、色々と湯沸かしをしてみました。
アルストは気温や風の影響を受けやすいです。
クッカーとの相性でもかなり差が出るので参考程度に見てください。
今回のテスト条件は以下の通り
- 気温約25度
- ほぼ無風
- 水温は常温で約24度
- 水量は400ml
- 使用アルコール量は30ml
この条件で家にあるクッカーを使ってあれやこれやと比較しました。
ちなみに使用アルコールはケンエーです。
燃料用アルコールは各社微妙にメタノールの配合比率が違うのですが、大きな差は無いそうです。
UL黎明期の先輩達は、こういう事も細かく研究していて震えました笑
尊敬してます!!笑
結論
結論から言うと、現時点で私のベストな組み合わせは
X-MESHとトランギアのケトル0.6でした。
VARGO推しといてアレなんですが
公式が推してるX-MESHはやはり良かったです。
本燃焼まで30秒。
沸騰まで5分。
燃焼時間は8分45秒でした。
この沸騰時間はアルストとしてはかなり早いです。
そして燃費も悪くなかったです。
アルコール量25mlでも沸騰しました。
参考までに多くの人がお持ちの高火力アルスト
EVERNEW / チタンアルコールストーブ EBY254 で比較テストしてみると
本燃焼まで60秒。
沸騰まで5分45秒。
燃焼時間は6分30秒でした。
VARGOとはベストの組み合わせが見つけられませんでした…。
クッカーを変更して色々と試しましたが
沸騰まで5分30秒から6分30秒の間が多かったです。
燃焼時間は7分30秒前後。
RSRのHPを見るとLOTUS / アルミポット
(現EVERNEW / Backcountry AlmiPot)でテストしてるんですよね。
(RSRのテストは400ml水温30℃を95℃到達で4分27秒)
今回の条件で、同クッカーを使ってテストしましたが
沸騰までは5分30秒。
トランギアより30秒沸騰が遅かったです。
燃焼時間は同じ8分30秒でした。
トランギアのケトルと比べると底の広さはほぼ同じ。
トランギアの方がアルミが薄いので、早く沸騰したと考えられます。
湯沸かし全てに言える事かもしれませんが
RSR STOVEは底広め、高さ低めのクッカーと相性が良さそうです。
ちなみに、チタンクッカーも試しましたが
沸騰まで6分オーバーの物ばかりでした。
アルストはアルミクッカーが相性良さそうです。
強引にテストの平均値をまとめると
(気温25℃の野外で400mlの水を30mlのアルコールで沸かすと)
- 本燃焼まで30秒
- 沸騰まで約6分
- 燃焼時間は約8分
と、なりました。
RSR STOVEで、どの五徳やクッカーを使っても、ベースはこのくらいの時間になると思います。
アルコールストーブの性能を100%引き出すには
「アルスト・五徳・風防・クッカーの組み合わせが重要」
「全ての炎がクッカーの底に当たる事」
ここがテストに出るので覚えておきましょう。
皆さんも是非、ベストな組み合わせを探してみて下さい。
ここまで言っといてアレなんですが
炎が当たっていればいつかは沸騰するのです笑
細かい事は気にせず、RSR STOVEをガンガン使ってエイジングを楽しみましょう!!笑
オプション買ってみた
さて、使っているうちにオプションパーツも欲しくなって来たので注文!!
「真鍮板」
と、書かれた何かが届きました笑
ちなみにRSRさんの発送は音速です。最高。
そして梱包も美しく完璧です。最高。
真鍮製のリングはRSR STOVEを弱火にできるパーツです。
テンションが上がってしまい、撮影前に火を入れてしまいました。
実際はもっとピカピカでした。
こちらは消化用の蓋です。
必要ないと思っていたのですが、せっかくなので購入してみました。
こちらはアルミ製でシルバーです。
今後どうなるか分かりませんが、もしかしたら真鍮製も出るのかな?
私は多摩ニュータウンのファッションリーダーなので
蓋の取っ手を革紐に変えてみました。
オシャレすぎて血圧が爆上がり。
ゴールド&シルバーの組み合わせが大好きなので
この見た目はヤバすぎます。
可愛いしカッコいい。100点。
ちなみに弱火リングは実測21g。
消化蓋も実測21gでした。
フルセットで実測101g。
(蓋の取っ手はオリジナルの金具で計測)
ちなみにTrangiaの定番アルストが
実測110gなのでイメージしやすいかと。
この程度の重さはどうでも良いんです。
ロマンです。浪漫。
弱火リングを使うとホワホワとした炎になります。
フラフラ&ホワホワでこれはこれで可愛い…!!
弱火のメリットを生かすため
メスティンの自動炊飯をしてみました。
ここでは直感でVARGOを使用
30mlのアルコールを入れて燃焼スタート!!
あとは無視して洗濯でもします。
30分ほどして蓋を開けると…!!
なんと言うことでしょう…!!
そこには光輝く白米が…!!
おこげが中心に少しだけあるベストオブベスト炊飯…!!
X-MESHでも良い感じに炊けましたよー。
アウトドアでの炊飯は、時に失敗もあると思いますが、経験値を積み重ねましょう…!!
私は最初の浸水時間を重視してます。最低でも20分。今回も20分。
テン場に着いたら先に米を浸水させてからテントを設営するとデキるおじさんっぽくて一人で震えてます。
今年はRSR STOVEで米炊きまくるぞ!!
人生にロマンと厚みを
今回、沸騰時間や燃焼時間をテストしましたが
そんな事はいいんです!!
アルストのスペックとしては文句無しなんです!!
このまま行けば今年のベストバイはコイツ!!
そのくらい心を揺さぶられたお気に入りアイテムです!!
雰囲気を合わせるために革ポーチ買っちゃったよ…!!
こういうのが大事なんです。
ボトルはEVERNEWの60mlの物がオススメです。
計量できるし本体内に収まります。
医療用のを使ってる人も多いみたいです。
アウトドア好きなら重さを気にするのは当然です。
ですが、厚みを忘れてはいけません。
かっこいい!!かわいい!!使いたい!!
そんな道具に対する気持ちが、あなたのアウトドアライフに厚みをもたらすのです…!!
人気商品なので、定期的に売り切れているのですが
在庫の回復も早い印象です。
売り切れていても焦らずにチェックしましょう!!
押忍です!!
RSR HP→コチラ