On オン Cloudventure Midtop クラウドベンチャー レビュー

山と道の5Pocketパンツ以来ですね!ご無沙汰しております、ネチャ男です。勢いを増すアツシオガワCEO率いるBBG一団にビビってしばらく雲隠れしておりました。このところの彼らのマゾっぷりといえばもう何をされてもおかしくないほどにエスカレートしているように見える。先日開催されたOMM LITE/BIKEでも、36℃近くにまで及んだ白馬村の灼熱の下に自らを晒し、容赦無く追い込みをかけるアツシオガワCEOの姿は、一瞬知らない人のふりをしようかと思ってしまうほど、ドスの効いた異様さだった。イベントの最中にコントロールポイントで偶然遭遇した氏の形相たるや、過去に数々の修羅場をくぐってきたことを物語るドロッと濁った目で、あたりの人間に睨みをきかせていたのです。これぞマゾの鑑ではあるが、私自身は彼に軽く声をかけるだけにして可能な限り関わらないようにしたことは言うまでもない。(文・ネチャ男)



Onの紹介

さて、それはさておき、

アツシオガワ
冒頭文全く関係ない俺へのイジり!(BBG史上最速のツッコミ)

今回のお題は「On」である。

前回に引き続き、私は自身の愛用するものに限ってそれを提案したいのである。

Onというのは、トライアスロンやランニングの世界で猛烈に勢力を拡大するスイス発のニューエイジシューズブランドである。

先日アツシオガワCEOも「New Balance」と「adidas」のシューズ比較を力説していたが、その後に控えるこのOnを意図的に温存しておいたのであろう。

ここにはマゾの姿とは打って変わって、氏の敏腕マネジメントぶりが現れている。

創設者の3人。出展:On

Onを創業したのは、3人の伝説的トライアスリート。(詳しくはコチラ

スポーツの分野では、アスリートとして実績を残した選手が、一線を退くに当たって自らの理想を体現するための物作りに取り組むということがよく起こるが、多分に漏れずOnもその流れを汲んでいるのだ。

レジェンドが自らの経験に裏打ちされたその見識をもって開発をスタートしたというこのブランドは、swiss engineeringといういかにも高品質な響きのするコピーが魅力的ではないか。

私なぞはスイスと聞くだけで精密時計や綺麗な湖、チーズフォンデュにアルプスの険しい山々などが頭の中を駆け巡ったあげく、自動的に「高品質、高ルックス、高身長、美人」などという連想を経て、まるですべてのスイスの物事が崇高なものであるかのような、誠に偏見に満ちた印象を抱いてしまうのである。

そんなOnには「ロードランニング」と「トレイルラン」の2つのカテゴリーラインナップがあるのだが、だからと言って何も必ず走らないといけないわけではないのだ。

のんびりと道を踏みしめ、自然をたっぷりと全身に浴びること。

つまり、おしとやかに山を愛でる諸君にもうってつけのモデルがあるのだ。

今回は、そのOnの送る異色のモデルであり、もっとも山ヤに適性のあるであろう【Cloudventure Midtop】について語り合いたい。

僕がOnを選ぶ理由

まずはここからだろう。私が靴を選ぶときの条件はかくの如し。

  1. メジャーブランドの靴に抵抗がある。(かっこいい人はみんなと同じ靴を履いてもかっこよく見えるけど、かっこよくない人は雑踏に紛れるただのワンオブゼムになるだけである。)つまり、真っ向勝負を避ける心理状態、要するに劣等感なのだな。
  2. 落ち着いた渋いめの色があることとロゴが目立たないこと
  3. 特にファンシーな機能にこだわらない
  4. ワイズが広い、もしくはアッパーが柔らかい
  5. 厚底・高クッションは遠慮申す

つまりだ、天邪鬼に加えて消去法でブランドとモデルを絞っていくとほとんど選択肢がないのだ。

私にとっては、もはやこのブランド以外に選択肢がないというのが実情である。

正直なところ、VANSやCONVERSEあたりがトレランシューズでも出してくれればいいのになんて思っているが、それは無理な話であろう。

Onの特徴

CloudTec

Onの全てのシューズに共通する最大の特徴は、このソールであることに相違ないであろう。

CloudTec(クラウドテック)と呼ばれる独自技術が用いられたこのソールは、着地時に潰れることで垂直方向の衝撃を大幅にいなしてくれる。

そしてただクッションに優れるだけでなく、そのパワーを受け止めたら重心を足前部に移動させてそのまま蹴り出しをサポートしてくれるように設計されている。

実際使っている感触としては、確かにクッション性に優れるのだが、しかしグニャリと沈み込むようなことはなく、キビキビとレスポンスしてくれるので足の回転が上がるようにすら感じる。

Onというブランドと接しているとCloudという言葉をよく聞くが、これは「雲の上を飛んでいるような」快適な履き心地だということだ。

アウトソール

「グリップラバー」と呼ばれるCloudventureのソールは、4種類の異なる形のグリップを配している。

それぞれが適材適所に散りばめられ、様々な路面状況や動きに対応できるようになっている。

そしてこれが実際よくグリップするのだ。

vibramのMEGA GRIP(メガグリップ)のように粘っこく地面に吸い付くようなグリップではないが、全方向満遍なくグリップする感触があり、非常に心強い。

一つ一つのノブは一見すると細い(小さい?)のだが、思いのほか耐久性が高いのも大変評価したい。

(ほぼ)新品のソール状態

約1年(ハードに)使用後のソールの状態。

アッパー

何を隠そうこのアッパーこそがMidtopモデルの最大の売りである。

通常のCloudventureや一般的なシューズと異なり、このMid Topモデルはアッパーがくるぶしを覆うように配されている。

さらに、中足部から踵にかけてが2レイヤーの伸縮するアッパーで包み込むような構造になっている。

2重構造の足首周り。

これによるメリットは以下である。

  1. フィット感がとても良い。nikeやadidasでよく見るようなニットで足を包み込むアッパーのような感覚がある
  2. アッパーと足の間に隙間がなくなるので小石などが入りづらく、ゲイターが必要ない
  3. トレランシューズの軽さ(=快適さ)と、ハイキングシューズの安心感が同居

アッパーが足首までガードしてくれるので、岩などに足首をぶつけやすい岩綾などでの保護や、ただ単におっちょこちょいなみなさんを守るためにはもってこいなモデルなのだ。

そして不安症のみなさんのために、足首を曲げる際にこのアッパーがあなたの動きの邪魔をすることなどないことを、ここで私が保証しておく。

それどころか、あなたのデリケートな足をとても優しく、自然に包んでくれるこのアッパーの姿を、私は好ましく思わずにはいられないのである。

素材

アッパー素材に関しては正直なところ、革新的に快適な点も目立った不満も見当たらない。

と言うか、現状どのメーカーも素材に関しては非常に高いレベルにあるので、つまるところ好みの領域ではないかと思う。

Cloudventureシリーズのアッパー素材には耐久撥水(DWR)コーティングがされており、多少の雨露は凌いでくれる。

実は私はこのMidtopの前は同じCloudventureのWaterproofモデルを履いていた。

それと比べると多少分が悪いが、まあ濡れる時なんてどうせびちゃびちゃになるのだから、細かいことは気にしないと言うのがトレランの心得であろう。

ここで耐久性に関して一言。

履いた感触で硬いと感じることはあまりないが、幅広の私がつま先ジャストサイズでチョイスした前回のwaterproofモデルでは、履き始めから半年経たずに小指の先あたりからアッパーが破れてしまった。

外側サイドから破れていった先代の姿。

履いていて窮屈な感じはしなかったものの、実際はテンションがかかっていたのであろう。

結果的にアッパーの耐久性は今ひとつであったのだ。

今回はそれを試すために、つま先はワンサイズ上げて、ワイズに合わせてサイズを選んでみた。

この判断の結末は時が経つのを待つしかない。

ただ、アッパーが裂け初めてからもさらに半年以上は問題なく履けていたので、アッパーの防水機能は失ったとはいえ、全体的な耐久性は悪くないように感じた。

その他スペック

重量はCloudventureが295g(US Mens 8.5)に対し、Cloudventure Midtopは305g(US Mens 8.5)と、わずか10gの増量でしかない。

また、履いた際に実際に感じる感触としても、重くなったとは感じない。

それにもかかわらずサポート性が高まっていることを鑑みると、これは間違いなく素晴らしき進化であろう。

ここで一つ、多くの人が抱くであろう懸念に答えておく。

みなさんはソールの空洞に小石やら小枝やらが挟まってしまわないか心配してはいないだろうか?

しかし私を信用してこのCloudventureを試みていただければ、そのようなことは決して起きたりせず、ただ愉快に、軽快にトレイルの上を行く自分を発見するだろう。

実を言うとここだけの話、ロードモデルの「Cloud」の初期モデルでは、ソールのブロックとブロックの間に石を挟みまくって大変難儀したものだが、それもアップデートされたニューモデルでは全く解消された。

そもそもこと「Cloudventure」においてはそのような経験は一度もしていない。だから安心していただいて結構である。

まとめ

前方より2つ分のセルが潰れているだろう?これがCloudtecと呼ばれるものだ

このCloudventureは私にしばらくの平穏をもたらしてくれるであろう。

少なくともアレやコレの作り手の間を行ったり来たりする必要はもはやなくなった。

それくらい個人的に気に入っているのである。

Onが私を安心させるもう一つの要因として、頻繁にモデルが変わらないことにある。

この手の商品は、毎年、毎シーズンのようにアップデートされた機能を盛り込んで新作を送り込んでくることが常であり、そこでしのぎを削るのが当たり前となっているが、一般ユーザーとしてみると、ついていくのにいささか堪えるところはあるまいか?

さらに、せっかく気に入っていたのに新モデルになって仕様が変わったら全く別の靴になってしまった、なんてことも珍しくない。

そんな中、Onの、特にCloudventureは仕様が変わるような大きなアップデートはほとんどない。

これを進化がないとみなすのか、すでに完成されているとみなすのかは諸君に任せるとして、私は概ね後者として好意的に捉えている。

これを履き潰したら次はちょっと色で遊んでみるか、というような心の余裕すら生まれてしまうではないか。

物を選ぶ際に最も大切な点は、長く付き合えるかどうかという点に尽きるのではないか。

それには物自体の寿命とそれを使う自分の心の寿命があり、その両面を満たしてくれるものとして私はこのOnを推したいと思うのである。

以上、ネチャ男がお送りしました。

押忍!

商品名Cloudventure Midtop メンズ
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2 件のコメント

  • ネチャ男さんはじめまして。

    いちど買ったものを、さらにもう一度買うということはネチャ男さんにとって、それだけ素晴らしいモデルだったということがよく伝わってきました〜!!
    違ってたらゴメンなさい、笑

    • テズリンYさん

      初めまして!コメントありがとうございます。
      僕、同じものを買うことってあまりないのですが、
      ということはそれくらい気に入っているようですね。
      なにせ1年の間に合計4足もOnのシューズ買いましたからね!

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    waki

    三重県生まれ田舎育ち。シティボーイに憧れる永遠のカントリーボーイ。 何か辛いことがあったときは「自分は本当は中世の英国貴族なのだが間違って時空の狭間に落ちて今この状況にトリップしてしまったのだ」と言い聞かせてその場を凌ぐのが癖。 守備範囲はトレラン、MTB、ロードバイク、サーフィン、ヨガ、読書。