OMM Kamleika Pant(カムレイカ パンツ)ファーストインプレッション

OMMのオリジナル素材を使用したストレッチ抜群の「Kamleika Pant」。前作も人気だったKamleika Pantは、2016のAWにバージョンアップ! 新しくなったカムレイカパンツの実力やいかに!?いつも通りBBG流辛口インプレSTARTです!



スペック

素材 Kamleika 4Way stretch
耐水圧 20,000mm
透湿性 15,000gsm/24hr
構造 2.5レイヤー
重量 195g
定価 21,000円(税抜)

特徴

4Way ストレッチ

昨今レインウェアなどのハードシェルも各社ストレッチが効いて動きやすくなっているが、 Kamleika Pantはソフトシェルが完全防水になったという解釈のほうがしっくりくるほど、 とにかくストレッチ性が素晴らしい。 履きぎこちは完全にソフトシェルである。

ゲイター型のボトム

裾の内側がダイニーマで補強されており、擦れや汚れに強くなっている。 がばっと開くのでシューズを履いたまま脱ぎ着がしやすそうである。   ジッパーの先端がフックになっており、シューズの紐に引っ掛けてバンジーコードをすればゲイターのように使用することができる。

ウエスト

ウエストベルトとゴムの組み合わせ。ゴムが腰側に付いているのが特徴的。

重量&パッキングサイズ

Sサイズ実測197.5g(メーカー公称195g) AETHER SMOCK同様、ポケッタブルにもならず、付属の収納袋も付かない。 ノースのクライムベリージャケットに付属していた袋には当然あっさり収納できた。

フィールドテスト

実際に雨の日の北アルプス、南アルプスなどでテストを行った。

耐水性

耐水圧20,000mmの完全防水素材の為、当然雨が染み込んで来るようなことはなかった。 ソフトシェルっぽい(ジャージのような?)素材なので撥水性は期待していなかったが、思いのほか頑張って撥水し続けていた。 ただ、長時間雨に打たれると撥水性は当然弱まってきた

透湿性

みんなが一番気になるであろう透湿性(15,000gsm/24hr)だが、厳しい結果となった。 一番最初のテストで北アルプスの「別山」に行った際、登り始めからトレラン用のロングパンツの上に着用し行動した。 結論から言うと、下山した時には中のパンツから下着までがべっちゃべちゃに濡れてしまっていた。

中に履いたパンツがビチョ濡れになっているのがお分かりいただけるだろうか。

これには正直愕然とした。 5〜6年前に購入した表面が全く撥水しなくなってしまったGORE-TEXのパンツを履いても中のパンツがびちゃびちゃに濡れてしまうことなんて一度もなかったのに(しっとりはする)、新品のKamleika Pantでまさかのビチョ濡れ野良犬状態になるなんて!

宇多田ごっこ撮影時「栗沢山」への道中でもテスト

2回、3回、4回とテストを繰り返してみたが、やはり蒸れる! 中に履いたパンツがビチョ濡れになったのは最初のテストだけではあったが、それでも「ティートンのブレスパンツ」や「MILLETのティフォン 50000トレックパンツ」に比べると明らかに蒸れる! テストを繰り返していくうちにビチョ濡れの原因(メカニズム)が分かってきた。 それは保水しない2.5レイヤー生地に原因があるようだ。 通常3レイヤーの防水素材などは、内側の生地が汗を吸い、それを拡散して快適性を維持しているところがある。 しかし、Kamleika Pantは保水しない2.5レイヤー生地のため、透湿が追いつかない湿気が内側で水滴となり、その水滴が内側の生地に保水されないため、履いているパンツに逆戻りしてしまうのである。 ガッデム! 生地が保水しないということは水分を吸って重くなることがないというメリットもあるが、正直メリット以上のデメリットを感じてしまう。 「内側が蒸れても脱いで水気をはらえばいい」という声もあるようだが、雨の中そんなことしなきゃいけない時点でどうかと思う。 ただ、風が強くやや寒く感じた(雨は降っていない)7月下旬の「栗沢山」でのテストでは、そのムレが若干の暖かさにも感じ、素足の上に履いてテストしていたが、それほど不快に感じることもなかったのも事実。 ヌケが良すぎて寒く感じるレインウェアに比べるとある意味寒さに強いかもしれない。

フィット&スタイル

とにかくストレッチがこれでもか!ってぐらい効いているので、足上げはノンストレス! しなやかなレインパンツ履くと、ストレッチの効かないレインパンツは履きたくなくなるほどだ。

しゃがんだり、座ったりも全くノンストレス!

足上げを意識してか、太もも周りにすこしゆとりがあるデザインになっているが、個人的にはこれだけストレッチが効いていれば、もう少しすっきりシルエットでもよかったと思う。

 

No Good

ゲイター機能

なんと一回目のフィールドテストでゲイターのバンジーコードが切れてしまった。 木の根などにおもいっきり引っ掛けたりしたのならまだしも、いつの間にか切れていた。 しかも、ただゴムが切れただけでなく、根本の接続部分からちぎれてしまった。 ガッデム! 過酷な状況下での使用を想定している商品だと思っていたのに、一般登山道でいつの間にかちぎれていたという脆さ。 スペアのゴムが付属されていたが元からちぎれては元も子もない。 そもそもこのバンジーコードいるぅ??と思ってたんで清々した(強がり)。 ガッデム!

裾のジッパー

ガバッと開いてシューズを履いたまま脱ぎ着しやすそうだと思っていた裾の長いジッパー部分だが、ジッパー全部が開かないというまさか ジッパーは上まで開いているが、上から約9cm下まで内側が縫い付けられている為、ジッパー全開位置まで開かず、思いのほかシューズを履いたままの脱ぎ着がしにくい。 なぜこのような仕様なのか謎である。

社会の開かない窓

なぜダミーにしたの! これの意味は!? ベルトのため? 強めのゴム入ってるからベルトなんていらんよ! でもなんで腰にゴムいれたの!? おしっこしにくい! ああ、今流行りの座りションスタイルのためか・・・ってガッデム!

ポケット

無理やり取り付けました感を私は感じてしまう・・・。

こんな内側のポケットいるぅ?? 携帯なんて入れたら蒸れてビチョ濡れだし、当然かさばるものなんて入れられないし・・・。 取り出すのに、パンツの中に手を入れるっていうマヌケな感じになっちゃうし。 ポケットを設けるのはいいけど、もう少し何とかしてほしいかなー。

まとめ

「他のレインパンツとは一線を画する!」っていうのが強すぎるのか、オリジナリティが若干空回りしてしまってるように感じてしまった。 また他社のレインパンツに比べ、お世辞にも透湿性がいい!とは言えず、2.5レイヤーということもあり、透湿性の数値(15,000gsm/24hr)ほどの快適性を感じることはできなかった。 ただ、この足上げの良さは病みつきになるほどで、雨が降っていなくても寒い日はソフトシェル的な使い方ができるのはいい。 発汗量の多い時期やアクティビティではなく、2500m以上のアルプスや寒い時期での使用がこのパンツには向いているように思う。 パンツビチョ濡れ事件はまだ1回しか起きてないので、ワンシーズン使い倒して総評したいと思う。

OMM Kamleika Pant

出典:ノマディクス. ※画像クリックでメーカーサイトへ

素材 Kamleika 4Way stretch Fabric
重量 195g
サイズ XS,S,M,L
カラー Black / Orange
価格 21,000円(税込22,680円)
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ABOUTこの記事をかいた人

アツシオガワ

1979年生まれ。世界中を旅するアウトドアライター、冒険家。
 単独・無酸素で「槍ヶ岳」「燕岳」といった名だたる名峰を制覇。 著書「夢とザックはデカくてなんぼ」「料理とウェアは素材で決まる」など。
 と売れっ子アウトドアライターになった妄想をして楽しむ担ぎ系塩とんこつヒゲ男子。
 特技:アルプスマッサージ