続・広島!!10月に続き11月も訪れた広島!!まずは手軽に絶景が楽しめる低山へ!!そして九州に移動した私はフェリーで本州へ!!電車、自転車、フェリーを使った1泊2日、約2000km移動の記録。(文・コータロー)
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鈴ヶ峰
11月。
OMMの次の週に広島に向かった。
先月に続き、今回も購入した自転車をピックアップする為の旅である。
前回は高速バスで向かったが、今回はもちろん新幹線だ笑
バスは一度経験したので満足である。
新横浜から早朝の新幹線に乗車する。
新幹線は速い。
ビックリするくらい速い。
マジなんなの?ってくらい速い。
3時間半ほどで広島に到着。
目的地のショップ(GRUMPYさん)のオープンは12時。
今回はオープン前に低山に登るという欲張りプランを立てた。
いそいそと在来線に乗り換える。
JR山陽本線の岩国行きに乗車。
宮島口方面に向かう電車なので混んでいる。
通勤客と観光客に挟まれ、スウィングしながら電車は進む。
「新井口」と言う駅で下車。
駅を出ると目の前にこんもりとした低山が見える。
これが今回登る「鈴ヶ峰」である。
標高は312mと低いが、午前中にサクッと登るにはちょうど良さそうな低山だ。
驚いたのは街と山の近さ。
周辺は大規模な団地が広がっている。
その横から入山していくイメージだ。
団地へ向かう歩道橋を渡り登山口へ向かう。
登山口までは案内看板があるので迷う事は無い。
「鈴が峰憩の森」と、自然公園風の書き方をしているが、100%ピュアな低山なので舐めたらアカン。
前日に雨が降ったのか、アスファルトが濡れていた。
11月下旬で紅葉も終わっていたが、この日は暑かった。
やはり広島は暖かい。
中学校の目の前にある看板を右折。
坂を登ると登山口。
新井口駅から15分ほどで到着した。
看板曰く、平清盛は鈴ヶ峰の巨木で厳島神社を建てたんだとか…!!
図らずして前回行った厳島神社と話が繋がり、とても興味深い。
この辺りの低山は縦走する事も可能なようだ。
団地の裏から縦走スタートできるなんて最高だな…。
それでは登って行きましょう…!!
フリーお助け棒あり〼。
ザックリとした説明のレトロ地図を発見。
山頂まで900m。
よくわからない笑
熊いるんだ…!!
最近は熊の目撃情報がどんどん街に迫っている気がする。
高尾山周辺も10年前では考えられないような場所で目撃情報があるもんなぁ…。
路面状況はこんな感じ。
めちゃくちゃ歩きやすい。
ランニングシューズでも大丈夫だと思います。
分岐。
どちらも時間は変わらなそうだったので、ウグイス園地を選択。
余談ですが、ウグイスって最初は音痴で、上手に鳴けるように練習するらしいですよね。
全てはメスとの出会いの為なのが泣かせます笑
人も少ないし、歩きやすいし、良い山ですね…!!
日常的に登るならこういう山が良い。
東家に到着。
東家の中からは宮島が見えました。
休日や出勤前にここでコーヒー飲んで帰るだけでも良い一日になるはず。
中年になると仕事もプライベートも忙しいじゃないですか笑
なんやかんや時間が無いですよね。
だがしかし!!駄菓子菓子!!
少ない休みと限られた時間でも低山なら楽しめます。
OMMの次の週に来たので、何となく気持ちがOMMモード。
「この斜面から登れそうだな…」
と、眺めていると…。
鈴ヶ峰ローカルからの極秘情報が…!!
こういうローカル色の強さも低山の魅力です。
気持ちの良いシングルトラックが続きます。
トレランするにも良い山ですね。
そんな事考えていると1人のランナーが軽快に下って行きました。
街から近く、少し登ればこの絶景…!!
羨ましすぎるぞ広島県民…!!
環境が良すぎますよね。
山頂まで300m。
あっという間です。
地蔵群を横目に登ります。
…!!!!
「勝鯉」と書かれた小さな祠。
どう考えてもカープファンの聖地です笑
全国のカープファンの皆さん。
開幕前は鈴ヶ峰に必勝祈願しに来ましょう。
トトロに出てきそうなトレイルを抜けたら山頂です。
いい雰囲気だー。
山頂は文句無しの絶景…!!!!
登山口から30分程でこの景色はヤバすぎです。
こうして見ると、やはり宮島は特徴的な島ですね。
神格化されるのも納得。
広島市内もよく見えます。
街と自然のバランスの良さよ。
山頂のパネルは差し替え検討中です。
検討中…。
差し替えてぇぇぇぇぇぇ!!!!
いい場所だし、もったいないですよね笑
何度も言いますが、この日は本当に暑かった…!!
山頂に着く頃にはインナーのタンクトップになってました。
汗だく。
山頂は広く、ベンチもあるのでのんびりするには最高の環境。
ここで遅めの朝食です。
お馴染み崎陽軒のシュウマイ弁当
新幹線で食べる予定が爆睡しちゃって食べ損ねたんです笑
日本中、数ある弁当の中でも一番好きかもしれない…。
何回食っても美味いし、何回食っても飽きない。
弁当を食べてのんびりしてから下山開始。
帰りはヒヨドリ園地ルート。
歩きやすいトレイルをサクサク下って行きます。
ゴールは墓…笑
でも、海も見えるし良いお墓ですね…。
私の親父は勝手にクソみたいな場所の墓を買ってオカンにボコられてました笑
再び広島市内へ
下山するとちょうど良い時間。
そのままGRUMPYさんに向かいます。
何度も言いますが、この環境は羨ましい…!!
視線を感じて振り向くと猫発見。
愛想を振りまいてみたけど、ずーっと睨まれてて悲しみ。
ここぞとばかりに路面電車に乗車します。
運転手さんだけかと思いきや、車掌さんが中にいるんですね。
ベビーカーの乗り降りを手伝ったりしていてほっこり。
GRUMPYの最寄り駅「古江」で下車します。
何となく買った南アルプス…
じゃない…!!
中国地方は奥大山の天然水でした。
ここはGRUMPYさんのYouTubeではお馴染みの公園!!
ファンなので聖地巡礼しておきました笑
その後は GRUMPYさんで自転車をピックアップ。
色々とお話もさせて頂きました。
GRUMPYさんは本当に良い自転車屋さんなのでお近くの方は是非!!
遠い方も是非!!
店出てから気がついたけど、取材させてもらえばよかったなと笑
舞い上がってそれどころじゃなかった笑
GRUMPYさんを後にして、前回も行った「てらにし珈琲」へ。
ここは接客も雰囲気もコーヒーの味も全部好きなんだよなー笑
その後、広島駅周辺を走っていると良い雰囲気のお好み焼き屋さんを発見…!!
「KAJISAN」というお店です。
クチコミも良かったのでいざ!!
店内は超コンパクトでレトロ好きにはたまらん雰囲気…!!
なんですが、けっこう賑わっていたので今回はテイクアウトにする事に。人気店だー。
優しいお母さんが手際良く焼いて下さいました。
はい!!
そんなこんなで広島で初めて食べるお好み焼き!!
「ダブル」を頼んだので味もボリュームも大満足!!
これで750円…!!
河川敷で食べたんですが、目の前がまさかのラブホ笑
シュールな光景を眺めながら頂きます。
ラブホは訪日外国人にも人気らしいですよね。
アミューズメント感があるとかなんとかで笑
ご馳走様でした!!
腹がパンパンであーる。
その後は自転車を分解し、新幹線で次の目的地へ!!
小倉
今回の帰路はまず広島から福岡へ!!
新門司港から出ている東京九州フェリーに乗って横須賀へ向かい帰宅します。
スケジュールは
新門司港 23:55 発
↓
横須賀 翌20:45 着
約21時間乗船の長旅。
前から乗ってみたかった航路なのでクソ楽しみ!!
今回は車体が大きいMTBなので輪行袋&ホイールバッグの組み合わせ。
思ったより車内でスペースを取らなかったので良かったです。
広島から新幹線で約50分で小倉に到着。
北九州は仕事関係の知り合いが多い街なんですが、来たのは15年ぶり。
時間があれば知人オススメの娘娘(にゃんにゃん)の肉焼き飯を食いたかったんですが、今は昼しかやってないんですね…!!
残念。
当初は小倉駅から新門司港まで自走する予定でしたが、山越えなので夜通過するには微妙なルート。
自走にこだわっているわけでも無いので、在来線で「下曽根」まで移動します。
これは今思えば正解でした。
こちらはJR日豊本線。
萌える。
さらば小倉。
ちょっと来る時間が悪かったですね。
次は何年後かな?笑
下曽根駅に到着。
新門司港に向かう為に自転車を組み立てます。
距離は11kmなので40分くらいかな?
ちなみに門司港レトロでお馴染みの門司港は別の港です。
あれは山口寄り。
新門司港はこちらです。
時間に少し余裕があったので、北九州市民のソウルフード
「資さんうどん」にピットイン。
「すけさんうどん」と読みます。
最近、客の迷惑行為で炎上してましたね笑
定番の「肉ごぼ天うどん」をオーダー。
おでんも有名なんですが今回はスルー。
フリーとろろ昆布です。
例のアレでアレしたフリー天かすです。
俺はそもそも入れない。
胃が弱いおじさんだから笑
ごぼうと言うより「枝」と呼びたくなるバキバキ食感…!!
うまい!!
ごちそうさまでした。
22時頃だったのに店内が賑わっていたのはさすがです。
その後はフェリーで食べるおやつや飲み物を購入。
ラムーじゃないですよ。
ラ・ムーです。
下曽根駅から新門司港までのルートは歩道が広く走りやすい!!
夜間走行で一番怖いのは後方から来る車なので、この道を選んで正解でした。
港が見えてきた!!
テンション上がるなー!!
自転車旅と船旅を掛け合わせるなんて最高だ!!
ラストコンビニと思われるセブンで一服。
思えば遠くに来たもんだ。
いつもと同じ味にホッとします。
ゴミ箱が鬼デカくて驚きました。
出航は23時55分なんですが、乗船は1時間前に始まります。
タイムスケジュールはバッチリ。
余裕を持って港に向かえました。
時間と期限を守るのが得意です。
お金と残高を守るのが苦手です。
色々な旅のきっかけがあると思うんですが、買い物がきっかけの旅もオススメです笑
東京九州フェリー
ついに乗船ターミナルに到着!!
今回乗船する「すずらん」が見えました!!
東京九州フェリーは2021年7月に就航したばかりの新ルート。
21時間かかるし、フェリーなので遅いと思われがちなのですが
航海速力28.3ノット、時速約52.4㎞という速度はフェリーの中では速いそうです。
写真じゃ伝わらないんですが、マジでデカい!!
これからこれに乗るのかと思うと震えます!!
乗船スタート!!
この日、自転車は私だけ笑
バイクの後ろについて乗船スタンバイ。
バイクの人達はたぶん阿蘇に行ったんだろうなー。
このデッキを渡るんですが微妙に坂です笑
全力で漕いで登るぞ!!と意気込んでいたら
「押して登って下さい」
と、指示され脱力。
係の方が丁寧に誘導して下さいます。
この辺りでテンションが上がりすぎて、脳から変な液体が出ていた笑
自転車を固定してもらい、いざ船内へ!!
海の上のホテル
ここはホテルかな!?
船内とは思えないバブリーな船内で痺れます…!!
船室に向かう廊下もマジでホテルにしか見えないですよね。
はい!
こちらが今回の船室「ツーリストA」です!!
一番安いドミトリータイプの船室になりますが、寝るには十分な環境。
10名定員の部屋ですが、この日は私含めて3人しかいませんでした。
料金は税込¥12,000円。
自転車の持ち込み料が¥3,000円なので合計¥15,000円でした。
九州〜横須賀でこの料金は格安!!
その後は船内を散策。
飲み物は一通りございます。
アイスもビールもあるよー。
凄いのは飲み物の値段が陸と変わりません。
良心的!!
カップ麺の自販機もあるので小腹満たしも完璧!!
売店にはお菓子やお土産も。
東京九州フェリーオリジナルグッズもございます。
綺麗な食堂もあるので食事も楽しめます。
朝・昼・晩でメニューが違うの凄い。
明日の朝が楽しみー!!
船内は座り心地がいいソファや椅子が沢山。
寝る時だけ船室に戻って、日中はここで過ごそうかな。
もちろんお風呂もあります!!
なんと外が一望できる露天風呂まであるんですよ!!
他にもジム、カラオケ、映画館、キッズルーム、ドッグラン、もちろんコインランドリーも!
もう、これは海上ホテルと呼んで良いでしょう!!
乗船したら風呂に速攻入るのがオススメです。
早い方が空いてそうでした。
この日の移動距離はなかなかでしたねー。
さすがに疲れた。
風呂に入ってサッパリした私はソファでのんびり。
船内で読む為に本も買ってあるので暇潰し対策もバッチリ!!
ここまでの様子はInstagramのストーリーズで配信していたので、見た人には様子が伝わっていたと思います。
明日は海上の朝日で配信をスタートするぞ!!
私はそう意気込んで眠りにつきました。
そう。
これが最後の配信になるとは知らずに。
海の上の牢獄
グァァァァン!!!!
ザッパーーーーーーーーーーン!!!!
ガシャーー-ーーン!!!!
とんでもない音で目が覚めた。
波の音。
波が船に当たる音。
船内から響いてくる謎の金属音。
それだけじゃない。
とんでもなく揺れている。
もう一度言う。
とんでもなく。
揺れている…!!!!!
忘れてた。
俺、乗り物酔いしやすいんだった。
マジで忘れてた。
後で調べてわかったのだが、この東京九州フェリーは
「酔い止めが効かない」
と呼ばれるほどの強烈な船酔いを体験できる航路だったのだ…!!!!
もう、なんて表現していいかわからないくらいキツかった。
乗り物酔いのキツさとしてはダントツで人生ベスト!!!!
昨晩、船内の過ごし方を色々と想像していた。
だが、実際は
到着までトイレ以外はどこにも行けなかった…。
海上のホテルは、私には牢獄となってしまったのである。
例えるならば、ジェットコースターが下降する瞬間だ。
あの「フワッ」とする感じが何時間も連続で続くのだ。
嘘じゃない!!!!!
他の乗客も同じ!
船内のベッドからうめき声が聞こえる…!!!!
廊下に出ればゾンビのようにユラユラと歩く奴らがいる(俺も笑)
吐きそうになってトイレに駆け込めば、違うトイレからも嘔吐する声が聞こえる…!!!!
お互い吐いた事で不思議な連帯感が生まれる始末…!!
普段乗り物酔いしない奴でもやられる…!!!!
まーーーーーーーーーーじで
地獄だった…!!!!!
もうね、乗り物酔いしやすい人は絶対に乗っちゃダメ…!!!!笑
何やってんだよ俺…!!!!笑
ただただ横になり。
吐き気と戦いながら
時折、Google MAPで現在地を確認する。
それだけが思い出。
知らない天井だけが思い出。
ついにフェリーは横須賀港に到着。
私は憔悴しきった体で自転車へと向かった。
こんな時にかぎって、後ろに並んでいた陽気なおじさんが話しかけて来る。
「お!!自転車!!いいねぇ!!どこ行ってきたの!?」
「変わった自転車だねぇ!!なんていう自転車なの!?」
「俺はバイクで阿蘇に行ってきたんだけど若い頃は自転車で…」
おじさん…。
その節は大変失礼しました…。
まさか、あんなに陽気に話しかけたのに完全に無視されると思わなかったですよね。
「あれっ…?」
って言ってましたもんね。
でもね…。
口を開けたら吐きそうだったから許して…!!!!!
ちなみに自転車はこんな感じで固定されていました。
完璧です。
スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。
ボーッとした状態でゆっくりと船を降りました。
終わった…。
終わったんだ…!!
地上だ…!!
地上だーーーーーー!!!!!
その後は横須賀駅周辺のベンチでしばらく絶命。
帰宅を諦め、ホテルを探すも手頃な価格の部屋はどこも満室。
ああ、僕にもう少し稼ぎがあったら…涙
最後の闘魂を振り絞り、自転車を分解。
フラフラしながら終電に乗り込んだのでした…。
次の日はもちろん、1週間くらい調子が悪かったよね笑
そんなこんなで怒涛の広島2連戦は終わりました。
最後が地獄だったけど、本当に行ってよかった!!
GRUMPYの皆さん、本当にありがとうございました!
また、メンテナンスがてら伺います!!
皆さんも是非、広島に行ってみて下さい!!
漢になりたい奴は東京九州フェリーも是非!!笑
これにて広島編は終了!!
最後までお付き合い頂きましてありがとうございました!!
押忍!!