車無しではなかなかアプローチがしにくい雪山登山!!そんな中でも比較的アクセスしやすいのが谷川岳!!公共交通機関をフルに使った弾丸トラベルレポート!!こんな贅沢な雪山登山もあり〼(文・コータロー)

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車無し雪山登山

突然ですが、皆さんは車をお持ちでしょうか?

私は持っていません。

 

金が無いのが一番の理由なのですが…

 

公共交通機関が異常に発達している東京に住んでいるのも理由だと思います。

 

ですが、登山が趣味で車を持っていないと

「登山口へのアプローチ」

と言う大きな問題が出てきます。

 

夏山はまだ良いのです。

路線バスも深夜バスも出ているので、何とかなります。

 

問題は冬なのです。

登山口へのバスはほとんど運休。

行ける山域は驚くほど減ります。

 

はい、そんなこんなで公共交通機関でも比較的アプローチしやすい谷川岳に行ってきたよ!!

今回はそんなレポートでございます。

事前準備

今までこんな話をしてこなかったので、この機会に。

晴れ予報以外は山に近寄らない人の話なので興味がない方は飛ばして下さい笑

 

皆さんは登山に行く前にどんな情報を何で収集しますか?

 

例えば私が初めて行く山の場合…

  • その山に登っている人のブログや記録を探す
  • SNS等で調べる
  • 事前にルート集の本や地図を読む
  • 核心部があれば画像検索して色々な角度から見る

 

手段としてはこんな感じです。

基本的にソロなのでけっこう調べる方かもしれません。

 

ただ、あまり調べすぎると冒険的要素が少なくなってしまいます…。

かと言って、調べが甘いと現地で何か痛い目に合うかもしれない…。

 

この辺の情報収集の匙加減が難しい…。

 

そして何より天気です。

最近の私はこの三つを使っています。

  • てんきとくらす
  • Windy
  • SCW

 

てんきとくらすは使っている方も多いと思います。

無料で山の登山快適指数を教えてくれるサイトです。

有料の天気予報アプリを使っていた事もあるのですが、今はこちらを参考にさせて頂いてます。

精度に関しても私は満足しています。

 

Windyはアプリ。

SNSでオススメしている方がいたので参考にさせて頂きました。

天気と風向きを時間単位で教えてくれます。

もちろんマップの拡大もできる

これがなかなか面白いんです。

風向きはその時間にアプリの予想通りだったりして驚いた事がありました。

天気予報は少し厳しめなのかな?

曇り予報でも現地に着いたら晴れ、みたいな事が何度かありました。

こちらもマップは拡大可能

SCWは簡単に言うとスーパーコンピューターが予想した天気予報です。

 

使い方が難しそうに見えるんですが、底辺高校出身の私でも使えたので…以下略。

もちろんスマホでも見れます。

 

SCWの面白い所は雲のかかり具合を時間毎に視覚的に判断出来る所です。

精度も満足していて、個人的には一番信頼してるかもしれません。

 

2000m近い、もしくはそれ以上の場所に行く時は夏でも冬でもこの三つを見ながら判断しています。

 

山の天気に絶対はありませんが、天候によるリスクはある程度防げる時代になっているのかもしれません。

 

皆さんは何を使って情報収集しているんでしょうか?

コレいいぞ!!こんな方法がオススメ!!

そんなサイトやTIPSがありましたら是非、ご教示下さい。

 

今回もお読み下さりありがとうございました!

押忍!!

晴天予報

すいません、序文が長すぎて終わりそうになってしまいました。

ここから本編です。

 

一月上旬。

次の休みはかなり天気が良さそう。

日帰りでサクッとどこかにいけないだろうか?

 

そう考えていた私が白羽の矢を立てたのは群馬の谷川岳。天神尾根コース。

新幹線を使えばサクッと行ける。

金さえ…!!金さえ使えば…!!

早速、えきねっとを使って調べると上越新幹線の始発はトクだ値という設定で割引になるようです…!!

マジすか!!

 

利用するにはえきねっと、モバイルsuicaに登録しなければいけません。

全然します。

なんと15%も割引になっている…!!

これはお得…!!

JR!!ありがとー!!

ちなみに帰りも絶妙な時間にトクだ値が設定されている…!!

ありがとーございます!!

 

が、ケツの時間が決まっている登山はトラブルの元。

帰りはまだ予約せず、下山してから最短のルートを検索して帰ることにしました。

この辺が何とも私っぽい笑

 

とりあえずスケジュールは決まったので準備を始めます。

持っていた谷川岳の地図がどうしても見つからない…どこ行ったんだ…!!

私は紙の地図が無いとダメな人です。

と、言う事でコンビニのこちらのサービスを試してみました。

 

ヤマケイオンラインさんが提供している、コンビニのマルチコピー機を使ったサービスです。

その名も「ヤマタイムマップ」

全国のファミリーマートとセブンイレブンで利用可能です。

コンビニさえあれば、いつでも地図が手に入れられる便利なサービス。

主要な山域はほとんどカバーしていると思います。

価格も280円と良心的。

あっという間に最新の地図が手に入りました。

これは神サービスではなかろうか…。

ホントに便利な時代になりました…。

最近は紙の地図を持たない方も増えていると聞きます。

時代の流れなので否定はしません。

ただ、スマホのバッテリーを気にせずサッと見れる紙の地図はけっこう便利ですよ〜。

 

ちなみに私は地図アプリ&紙地図とダブルで持ちます。

紙地図は風で吹っ飛ばされた経験がありまして…あれは頭が真っ白になったな…笑

マップケースはOMMの時に渡された袋を再利用。

どこかで売ってんのかな?

とても良いサイズなんです。

いざ谷川へ

当日、早朝5時台の始発に乗って東京駅へ。

5時53分 / 新宿駅

早朝の新宿駅はさすがに人がいません。

20代の頃、5年ほど新宿で働いていたのが今となっては信じられない。

ビルが高すぎる笑

中央線に乗り東京駅に到着。

東京の中心部にはあまり来ないので駅構内がさっぱりわからん…。

 

案内板を見ながら上越新幹線乗り場に到着。

東京駅ってこんなに綺麗だったっけ?

6時28分 / 東京駅ホーム

私は公共交通機関が大好きです。

その中でも新幹線が一番好き。

時間ギリギリでも新幹線の写真は欠かせません。

走り出した新幹線。

何となく雲が多いな…。

大丈夫かな…。

BBGのSNSをフォローして下さっている方はご存知ですが

私は12月に八ヶ岳へ向かう朝、冬靴を電車の網棚に置き忘れる自損事故を起こしております。

「ファインディング・エボ」

と、命名されたその事件は色々な方々にご迷惑をかけ、励まされ、感動のフィナーレを迎えました。

改めてお礼を申し上げます。

皆様、ご心配をおかけしました。

JR職員の皆様、お手数をお掛け致しました。

 

今回、冬靴は常に自分の目の前に置いて待機。

ちなみに冬靴を収納している袋はこちらです。

安くて軽くて丈夫、移動時は斜め掛けにできるのも 便利です。

赤城山でしょうか?違ったらすいません。

山の名前と形を全く覚えないんですよね…。

富士山以外は当てる自信など無い!!

 

雲が無くなり、スッキリと晴れてきました。

上毛高原駅〜谷川岳ロープウェイ

7時52分 / 上毛高原駅

新幹線に揺られること1時間15分。

あっという間に谷川岳への最寄り駅(の一つ)

上毛高原駅に到着しました。

 

ここからはバスでロープウェイの駅まで移動します。

すでにバスが来ていたので急いで乗り込んで爆睡。

なので写真がありません笑

こちらのロープウェイ駅はロッカーもあります。

特に入れる物は無いのでトイレや準備を済ませてロープウェイに乗り込みます。

片道約7分であっという間に谷川岳へのスタート地点

天神平に到着です。

天神平〜熊穴沢避難小屋

9時52分 / 登山開始

身支度を整えいざスタート。

気温はマイナス10℃位だったと思います。

もっと高かったかも。

暖かいなー、という印象でした。

この日はアークテリクスのRhoフーディの上にSTATICのアドリフトクルーを着用。

上からアークテリクスのプロトンLTを着ていましたが暑くなって早々に脱いでしまいました。

スタート直後から急登がお出迎え。

暑い!!

早くも股ズレの不安が脳裏をよぎる…!!

 

しかし、写真の空青いな。

無加工でコレは凄い。

不思議。

 

ただ、登ってる最中はサングラスしていて気が付かず。

スタートの急登を登ると、少し開けた場所に出ます。

山頂の天気も良さそう。

谷川岳は天気が変わりやすくて有名なので、ガスが出ない事を祈るのみ。

今回のバックパックはZpacksのNero 38L

華奢ですが背負い心地も良くていいザックです。

ただ、私はZpacksってキャラじゃねぇなと笑

 

Zpacksに罪はありません。

次は何買おうかな。

ライペンかな笑

急登を振り返ったところ。

続々と人が登って来ます。

今回は前日に登っていた高崎在住の友人から登山道の情報を聞いていたのでワカン等は持参しませんでした。

 

「10本爪でも大丈夫だよ〜」

と、聞いていたのですが信用せず12本で来ました笑

 

デブを舐めるな。

俺を10本で支えられると思うな笑

12本はぺツルのバサックを使っています。

友人曰く、今日晴れれば谷川岳が2日連続で晴れるのは今年初なんじゃないか?との事。

ホント?

見事に晴れましたなぁ。

トレースがしっかりあったのでサクサク進みます。

人が多い雪山の恩恵。

ゴチになります。

ちょっとだけ急斜面の場所。

前の人と間隔を開けてゆっくり降ります。

振り返ったところ。

いきなりカメラ向けてすいません、素敵な笑顔ありがとうございました。

バックカントリースキーorスノボ背負ってる人が多かったです。

これは…?

10時43分 / 熊穴沢避難小屋

実はこれ、避難小屋です。

屋根まで雪に埋まっているのです。

 

「ええ!!うそっ!!」

と、絶叫するご婦人がいてビビる私。

誰か滑落したのかと思ったよ…。

熊穴沢避難小屋〜天狗の留まり場

避難小屋を過ぎた辺りから、先行している人達に追いつきました。

なんか登山隊っぽくて良い光景。

 

遠目で見ると「すげー人数!」と、思うんですが

行動中は渋滞も短時間でしたし、特にストレスは感じませんでした。

皆さんの装備はモンベル多し!!

稜線の左側のトンガリは武尊山?

違ったらすいません笑

青い…。

写真が好きな方は雪山はたまらんでしょうね。

 

所々広い場所があり、皆さんそれぞれのペースで休憩しながら登っていました。

なおも進む。

年配の方はスキーのポールを使ってる方が多かったです。

皆さん登るの速いのなんの。

前にガチャガチャ付けててすいません

この日はオクタのテストも兼ねていました。

アドリフトクルーみたいなメッシュ生地だと稜線は流石に寒い笑

着ていないかのように風が抜ける笑

11時12分 / 天狗の留まり場

「天狗の留まり場」という大きな岩がある場所です。

休憩スポットになっていました。

天狗の留まり場〜山頂

今回は元気だったので休憩無しで登り続けました。

ガスが出る前に山頂に行きたかったのです。

 

この天気なら大丈夫でしょ?

甘いです!!

やめてくれー!!

これだけ晴れていても山頂は時折ガスが掛かっていました。

谷川岳の天気は変わりやすいのです。

何より、往復で交通費が15000円以上掛かっているのです!!

山頂に着いた途端に視界がゼロでは困るのです!!

11時33分 / 谷川岳肩ノ小屋

そんな貧乏人ターボを発動させて山頂直下の肩ノ小屋を通過。

スルーしてさらに登ります。

なんだか宇宙を感じる光景。

白い惑星の急斜面をラストスパート。

 

谷川岳は双耳峰。

最初の山頂トマの耳に到着しましたが、混雑していたのでスルー。

少し先のオキの耳に向かいました。

11時54分 / オキの耳

5分ほどで今回の山頂、谷川岳オキの耳に到着。

山頂はペアorグループばかり

自撮りを済ませ、そそくさと移動。

山頂は360度の絶景。

言葉になりません。

何が何山かはさっぱりわかりません笑

トマの耳の山頂に人がいるのが見えます。

混んでたので帰りもトマの耳はスルー。

オキの耳で十分満足したのでOKです。

山頂〜下山

下りは人が少なかったのでサクサク下山します。

ここを越えたらあと少し。

振り返ると山頂は少しだけガスが掛かっていました。

予報だとこの日の夜からまた天気が崩れるみたい。

天候が安定しにくいと言われる谷川岳ですが、今日はラッキーでした。

山頂から1時間15分ほどで天神平に到着。

ロープウェイ駅にあった自販機。

同じ物なのに値段が違う…。

これは何だったんだ…。

 

帰りは色々と調べた結果、やはり上毛高原から新幹線で帰るのがベストとなりました。

駅では立ち食い蕎麦を頂きましたー。

例のトクだ値価格の新幹線まではあと1時間以上待たねばなりません。

待てば良かったのですが駅が寒くて寒くて…谷川岳より寒かった…笑

16時37分 / 東京駅

つーことでさっさと帰って来てしまいました笑

12時に雪山の山頂にいたのに16時30分には東京駅。

移動時間を除くと、山には4時間しかいませんでした笑

 

雪山からビル群への高速ワープで何とも不思議な感覚。

たまにはこんな登山も面白い笑

東京の中心部にはなかなか来ないので、ついでに神田に寄り道。

気がついたらトレランシューズをお持ち帰りしていました。

今日一日の出費がハンパじゃない…。

「おい!そこの低所得!!金あんのか?」

のんちゃんのポスターを眺め、最低賃金が守られているかを計算しながら帰路に着いた。

 

残業時間を含めると全く守られていな…いや、いいんだ。

 

のんちゃんは「創作あーちすと」を名乗っている。

ならば私は「金策あーちすと」を名乗ろう。

 

俺の浪費はアートだ…!!

作品なんだ……!!

クソッ……!!

終わりに

車無しでも比較的アクセスしやすい雪山、谷川岳。

天気さえ良ければ最高のスノーハイクが楽しめると思います!

最後までお読み頂きましてありがとうございました!!

押忍!!

 

*CEOが12月に行った時の動画も貼っときます!!