薬師岳・観音岳・地蔵岳!!三座まとめて鳳凰三山!!行けてなかった南アルプスの名峰にやっと行けました!!テント泊縦走初心者にもオススメの一泊二日レポート!!(文・コータロー)
相性の悪い山
誰しも相性の悪い山はあると思う。
私の場合はダントツで奥穂高岳。
3回登って3回とも雨やガスで山頂の景色を知らない。
そして、今回登った鳳凰三山である。
行こうとすると雨、通行止め、寝坊、金欠、等々…。
何かと相性が悪くて登れなかった。
今回、やっと行けたのでここにレポートを残します。
何気にBBGでも鳳凰三山を取り上げるのは初!!
夜叉神峠
急遽連休が取れた。
釣りに行く予定だった。
AM2:00時に起床する予定だったが、起きるとAM4:00!!
スタートに失敗すると、全てのやる気を無くす私は悶絶!!
「今日はもうどこにも行かない!!」
不貞腐れて布団に潜り込もうとした瞬間、脳裏に
「夜叉神…」
という言葉が浮かぶ。
最近読み返していた特攻の拓の影響もあるだろう。
行くなら今日しかない。
不運(ハードラック)と踊るにはまだ早い。
秒速で準備を済ませ、高速で山梨へ向かった。

自宅から車で2時間半で夜叉神峠駐車場に到着。
なんて近いんだ。
登山口には誰もおらず、セミだけが鳴いている。

先月、北アルプスに行く予定だったが雨でリスケに。
テント泊装備をそのままにしてあったのが功を奏した。
田部井淳子さんも言っていたが、いつでも山に行ける準備をしておくのが大事である。

本日の宿泊地である
南御室小屋(みなみおむろごや)までは5時間程度。
キャンタマに白髪が生えた中年には丁度いいキツさである。

登山届けを記入してポストに投函。
夜叉神スタート、南御室小屋泊、地蔵岳折り返し。
1泊2日のピストン運動。
いざ、出発である!!
苔の森
人気ルートだけあってよく整備されている。
実に歩きやすいトレイルである。


静かな森の中を歩いていると
「来てよかった」
そんな気持ちで心が満たされる。
休みの日にわざわざ疲れる事をするなんて、実に酔狂な趣味である。

だが、それでも来てしまう理由が山にはある。
SNSネイティブ世代も自然の良さに気がついた。
港区女子も、セクシー女優も山に登り始めた。
世界は、人間は、山を求めているのである。

しかしまぁ、クソ暑い。
山は涼しいと思ったら大間違い。
苔むした森が湿度の高さを証明している。

夜叉神小屋に到着。
「夜叉神」の文字が痺れる。
厨二病の心に響く味のある小屋である。

小屋の目の前はこの景色…!!
白峰三山がよく見える展望台なのである。
いやー、来て良かった。

キャンプ場もある。
駐車場からここまでは1時間もかからない。
体力に自信がない人や、小さいお子さんもここまでなら来れるはず。

とろろ昆布を乗せたような印象的な木を発見。
調べてみると、とろろ昆布に見える植物は苔の一種らしい。
つまり、木とは別の植物なのである。

共依存カップルは人間だけではないのである。
空気が綺麗で、環境が安定しないとここまで見事に育たないらしい。
人間も、植物も、カップルも、大切なのは環境なのである。

夜叉神小屋から先の道もよく整備されて歩きやすい。

急登とは言わないが、しっかりと体力を削る登りが延々と続く。
眺望が全く無いのも地味にキツい。

美しい森とはいえ、延々と続くと食傷気味になってしまう。
そんな私の心を癒してくれたのは鹿である。

触れそうな距離で大人しく草木を喰む鹿。
なんてかわいいんだ。
わかっている。食害等、色々な問題はあると思う。
だが、人間に比べたらかわいいもんだ。
戦争、自然破壊、ヘソ出し登山。
問題があるのは、いつも人間だ。

純粋に生きる鹿の瞳を、僕は直視できなかった。
心の中を見透かされているようで怖かった。
ヘソ出し登山が定着して欲しい。
そう思っているのがバレそうで怖かった。

ソロで登山をしていると色々な事を考える。
僕はそんな時間が大好きだ。
全国民スマホ依存症の現代で、こんなに贅沢な時間はない。
山と自分にだけ集中し、ただ歩く。
「LIVE SIMPLY」
「心のUL化」
どこかで聞いたような耳障りのいい言葉が頭に浮かぶ。

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LIVE SIMPLY!!
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目指せ!シンプルな暮らしと働き方!!

カッコつけんじゃねぇ!!
できるわけねぇだろそんなもん!!
欲しいもんは全部欲しいに決まってんだろ!!

人間ってのはな!!
ズルくて!!愚かで!!情けなくて!!
だからこそ尊いんだよ!!
カッコつけてないでシコって寝ろ!!

そんな事を考えながら美しい森を歩きました!!
一人で考え事ばかりしていると人間はダメになると思いました!!
こんな大人になっちゃダメだぞ!!
おっちゃんとの約束だぞ!!
生きててゴメンな!!
南御室小屋
色んな意味でキツかった森歩きは終わり(マジでキツかった)
本日の宿泊地である南御室小屋に到着!!

雰囲気良いなぁ!!北の国からみたいだ!!

広い芝生のテント場も良い雰囲気!!
ここ、テント泊縦走初心者にピッタリなんじゃないか!?

平日なのでテント場もスカスカ。
気に入ったスペースにテントを張る。

「破れたら買い替える」
そう言って何年が過ぎたでしょうか?
ここまで来ると愛着よりも意地。
ボロボロに破けるまで使おうと思います。
そもそもテントにこだわり無いんだよね…。
屋根がついてれば何でも良いです。

14時前に到着したので、さすがにヒマ。
昼寝をしたり、持ってきた本を読んだり読まなかったり。
あー!!Instagram見てぇなぁ!!
(南御室小屋は電波が入らない)

ここで登場するのがラジオである。
最近、渓流釣りの時に熊避けとして流している。
スマホの電波が入らない山中でも、ラジオなら聴けるのだ。

少しジジ臭くて敬遠していたのだが、生粋のラジオ好きとしては今まで持って来なかったのを後悔。
テントで横になり、ウトウトしながら聴くラジオは実に良かった。
一人で山中を歩く時も寂しくないし、ソロ山行が多い人には本当にオススメである。
サッポロ一番しょうゆ味

ついに私はここまで来た。
味噌に始まり、塩に浮気し、醤油へ行き着いたのである。
派手な味噌、可憐な塩。
2人に対して、醤油はいささか地味すぎる。

クラスでは目立たないが、ちょっと可愛いかったあの子。
そんなあの子が一番エグい恋愛をしていた…!!
バイト先のおじさん店長と…!?
そんな都市伝説はアナタの地元にもあったはずである。

地味に見えてスパイスが効いているのだ。
さあ!そんな醤油味を山で食べると!!

物足りねぇ…!!!!
俺はやっぱりコテコテな味が好きだな。
塩が好きだな。

さらに!久しぶりにアルファ米持って来たけど…!!
味気ねぇ…!!
ふりかけ欲しい…。
塩が欲しい…!!
久しぶりに食事をミスりました。
みんな、最近は山で何食ってんの?
DAY2スタート

AM3:00に目覚め、朝食を食べて出発準備を整える。
今日は行程が長いので、目標はAM4:00出発。

最近は酷暑の影響で、ガスが出るのが早くなっていると感じませんか?
高山は早いと11時くらいからガスに包まれる印象です。
私の周りの友人達も同じ事を言っていました。
そんなこんなで、最近は1時間早い出発を心掛けています。

今回のヘッドライトはAmazonで¥1,500円で買ったEnergizer(エナジャイザー)
Energizerは日本でいうGENTOSみたいな立ち位置で、昔はA&Fさんが取り扱ってました。
最近の明るすぎ&高すぎなヘッドライトは、私には宝の持ち腐れ。
結局、年に数回しか使わないですし。
チープでシンプルな電池式が楽しくて好きです。
電池をラジオと共有できるのも良い。

寝起きの老眼には300lmくらいがちょうど良い笑
この明るさで夜道を歩けないハイカーはいないと思います。
ラインナップも豊富なので、お好きな明るさを選べます。
時代とは逆行しますが、ご趣味の合う人はどうぞ〜。

日の出と共に、赤く染まる森。
鳥が鳴き始め、虫たちが飛び始める。
僕はこの時間が一番好きだ。
昨日がリセットされ、今日のスイッチが押される瞬間。
全ての生き物に、平等に朝は来る。

稜線で迎える朝日と、森の中の朝日は、色と明るさが違う。
森の中で光が当たる木もあれば
光が当たらず、暗いままの木もある。

光に当たるには?
移動しなければならない。
前でも後ろでも上でもいい。
とにかく、動かなければ日は当たらないのだ。
全身で浴びたければ頂上に行くんだ。
動け。
動くことだけが、光を掴む、ただ一つの方法なんだ。

こんな感じで無理やり自然を人生と結びつけてnoteで売るぞ!!
人生悩んでるおじさん達から毎月¥1,000円搾り取るぞ!!
「自然が僕の教科書だった」
みたいなタイトルの本書いてセミナーするぞ!!
そんないやらしい事を考えながら歩いてました。
悪徳出版社さん、オファーお待ちしてます。
薬師岳

稜線に出ると美しい雲海が広がっていた。
正直、雲海など何回も見ている。
それでも、毎回感動してしまうのは何故なんだろう。

僕は雲を境に、下界と天界の境界があると思っている。
下界に疲れた者は、束の間の休息を求め、雲と言う名の境界を抜ける。
これは逃避ではない。
下界で狂ったバランスを修正する為の、心の調律なのである。

おい!また一つnoteの有料記事が完成したぞ!!
ちょっとスピ入ってて良いな!!
題名「疲れたら雲の上においでよ」
¥800円で売るぞ!!
キングコングの西野みたいになれたらいいな!!

広い薬師岳の山頂は景色も抜群。
正直、薬師岳だけ登って引き返しても良いと思います。
十分に景色を堪能できます。
体力に不安がある方や、小さなお子さんを連れて来るなら薬師岳だけでも十分に満足してくれるはずです。
元気がある人は縦走しましょう!
観音岳


この後は岩場が多くなるものの、花崗岩なのでグリップも効くし、岩も安定している。

アップダウンを繰り返しながら観音岳へ。
熟年カップルが三脚を立て、肩を寄せ合い写真撮影をしていた。

邪魔をしてはイカンと、山頂標識だけ撮影して次のピークへ。
忘れない。
俺を見た時のアンタ達の冷たい視線を忘れない。
アタイが何したって言うのさ!!涙

各心部があるとすれば、観音岳から次のピーク、地蔵岳までの稜線歩きだと思います。

何度か大きなアップダウンを繰り返すので体力を削られます。
荒天時は観音岳で引き返すのがいいかもしれません。
BBG崇拝者は気合いで行って下さい。
地蔵岳

稜線を辿りながら、徐々に近づいて来る地蔵岳。
山頂には「オベリスク」と呼ばれるチューリップのような奇石が鎮座している。
古代エジプトで作られていた石柱(オベリスク)に似ているのが名前の由来だそうだ。

低く生えた木に頭をぶつけながら進む。
コイツはマジで痛かった。
衝撃と共に、頭の中で漫画のように星が弾けた。

デデーン!!
ついに地蔵岳に到着!!
コイツは…凄いぞ…!!

なんとも不思議な岩の形状は一見の価値あり!!
実物は写真で見るより100倍迫力があります。

地蔵岳の名の通り、山頂にはお地蔵様が。
子授け地蔵として崇められているんだとか。
一体を背負って下山し、子を授かったら二体の地蔵を返すんだそうです。

岩の最上部にはロープがないと無理なんですが
肩の辺りまでは登れるので、行ってみました。


甲斐駒ヶ岳が綺麗に見える展望台でした。

富士山もよく見えました。
いやー、素晴らしい山です。

個人的にかなり好きなフォルムの地蔵岳。
ぜひ見に行って下さい。
写真だと迫力が伝わらないのがもどかしい!!
下山

帰りは長かったですね…。
南御室小屋からの下りで足の爪が全部死にました。
ほーーーんとにキツかった。

後から知ったんですが、私が行った前日に若旦那が同じルートを日帰りでやってました笑
鳳凰三山はトレラン勢の定番ルートらしいです。
(確かにトレイルランナーが数名いた)
みんな体力ヤバいよね…!!凄い!!
そりゃ、トレラン勢は老害ハイカーに嫉妬されて叩かれるよ。
こっちはキャンタマに白髪生えてんだから。

疲れすぎて、下山したらベテランの殺し屋みたいな顔になってました。
よっぽど辛い日々だったんでしょうね。
あの頃の笑顔を取り戻せる日は来るのかな?
ねぇ、笑って?
今回のベストバイ
今回の山行で調子良かったお友達をご紹介!!

オーム電機 / AM/FMポケットラジオ RAD-P212S-S
今回はダントツでラジオです。
最後の下りで精神崩壊しそうになった時も気分が和らぎました笑
市川紗椰が癒してくれました。
明け方に聞いた歌手の安藤裕子の番組も良かったな。
Amazonで1000円くらいで買えるのでホントにオススメです。

EVERNEW / EV Aquajacket 333ml FC
先日紹介したエバニューのボトルも活躍しました。

容量が少ないのでボトルホルダーに入れても違和感を感じにくいです。

乳首タイプの飲み口も最初は良かったんですが
出る量が少なすぎて、後からストレスになりました笑

結局、ペットボトルのキャップが一番調子良かったです。
OGAWANDさんのボトルホルダーにラジオと一緒に入れてました。
ボトルホルダーも色々使ったけど、OGAWANDさんのがシンプルで一番好きです。
OGAWANDさんの群れない姿勢も好きなんですよね笑

NERDY MOUNTAIN WORKS / BEAR BELL
NERDYさんの熊鈴はバックル脱着式で色々な場所に取り付け可能。
熊鈴は色々持ってますが、結局コイツが一番使いやすいです。
トレッキングポールのストラップ部分に取り付けると調子良く鳴ってくれます。

黒い塗装が剥げて、ゴールドが出てきたのもお気に入り。
男はエイジングに弱いです。
NERDYさんはストリートの文脈を感じるので、裏原世代の我々にもピッタリ。

バックパックはニュージーランドのAARNというブランドです。
かなり昔のモデルで、旧ロゴ。
リサイクルショップでたまたまデッドストックを見つけました。
45Lくらいなのかな?
ニュージーランドのロングトレイルを歩いた友人(ジュンコ先生)がInstagramを見てDMをくれて
NZのトレイルでもローカルがAARN使ってたよ!!と教えてくれました。
macpacもだけど、ニュージーランドは良いブランドが多いのかも。

久しぶりに腰で背負うタイプのバックパックでしたが、良いですね。
ULザックとは違う快適さがあります。
荷物が重くなりがちな人は、やはり腰荷重が楽かもしれません。
個人的には最近のDCF製の高価なバックパックの流行に疑問がありまして。
古いザックでも、何でも、山は登れるんだ!!
それを背中で主張したいのです笑
荷物を背負う袋なんて何でも良いんです。
まずは登るのが大事です。

南御室小屋の湧水
コイツが最高でした!!
まさに南アルプスの天然水!!
本当に美味しかった!!

気さくな小屋番さんともお話ししたんですが
「小屋でこのお水で炊くごはんが一番美味しいんですよね〜」
と、言ってました。
俺も次は白米持ってきて、この水で米炊くぞ!!

念願叶ってやっと行けた鳳凰三山。
長年の呪縛から解放されたような気もします笑
個人的にかなり好きな山でしたし、テント泊縦走初心者にもオススメしたいです。
甲府駅から公共交通機関でも行けるので、ぜひ行ってみて下さい。
押忍!!
