なかなか遠くの山に行きにくい昨今。皆さんの心は近場の山に向いてませんか?そんな時にピッタリなのが今日紹介するTrail Bum(トレイルバム)のBIG TURTLE(ビッグタートル)!!デイハイクならこれで十分!!上級者ならテント泊も!?小さな体にコダワリ詰まったバックパックのレビューです!!(文・コータロー)

[toc]

先に買ったのはこっち

先日ご紹介したトレイルバムのBUMMER(バマー)。

軽くて背負い心地に自信あり!!Trail Bum / BUMMER

実はBUMMERよりも先に買っていたのが、今回紹介するBIG TURTLE(ビッグタートル)なんです。

BIG TURTLEの背負い心地に感動した私は、次の日にBUMMERを買いに行きました笑

 

ペラペラのザックに背負い心地など期待していなかった!(失礼)

なのに背負い心地が良い…!!

 

コレは違うモデルも買ってみなければ…!!

そんなこんなで、本日はBUMMERを買うきっかけになったBIG TURTLEのレビューです。

ビッグタートルとは

BIG TURTLEのデザインは同社のサコッシュTURTLE(タートル)がベースになっています。

発売して数年が経過していますので、見覚えがある方やお持ちの方も多いと思います。

名品

このサコッシュ、三鷹のハイカーズデポのスタッフである長谷川さん(ハイカーネームTURTLE)が実際に使っていた物がベースになっています。

TURTLEがでっかくなってBIG TURTLE。

形も構造もそっくりのバックパックが出来上がりました。

ちなみに私が購入したのは200Dスペクトラナイロン製のモデル。(税込¥10,780円)

他にも100Dリップストップナイロン製のモデルがあります。(税込¥9,680円)

 

引き裂き強度や、摩耗に対する耐久性は言わずもがな、スペクトラ。

デメリットとしては、スペクトラは重量がメーカー公表値で約40g重く、価格が1000円ほど高いです。

スペクトラ好きとしては、その程度の数字は全く気になりません笑

BIG TURTLE詳細

それでは細かい部分を見ていきます。

まずは何も入れていないBIG TURTLEを見て下さい!

トレイルバム ビッグタートル
この状態で縦60cmx横33cm

このペラペラ感!

小学校の家庭科で作ったナップサックを思い出します笑

なるべく縫製箇所を少なくしてシンプルな構造にしているそうです。

容量は約13L〜19L。

袋にショルダーが付いただけ。

そんな印象ですが、細かい所にコダワリが詰まったバックパックです。

trailbum bigturtle
荷物を詰めてみました

カタログではMAXで19Lの容量との事ですが、メッシュポケットも含めると25Lは入ります。

マチが薄いバックパックなので横からのシルエットはスッキリ。

どこか亀っぽさを感じます笑

生地はBUMMERと同じ200Dスペクトラ生地。

カラーは新色のOCEANを購入。

パープル寄りのブルーが最高。

スペクトラのもう一つのカラー、NIGHT CLOUDもカッコイイです。

BIG TURTLEには背面パッドが付属しています。

厚さは約3mmと極薄。

こんなにペラペラ。

本当に簡易的な物なので、座布団として使うのは強度的にちょっと心配です。

固定の方法もシンプルそのもの

四箇所にあるゴムバンドに挟むだけです。

BUMMERは伸縮性の無いナイロンテープでした。

ゴムだと経年劣化でビロビロになりそう…。

今から心配で夜も眠れない。

マットを固定した所。

現時点で使用中にズレたり外れたりは無いです。

trailbum ビッグタートル

試しにサーマレストのZシート(座布団)を入れてみたらピッタリでした。

ただし、荷物が少ないとズレやすいのでご注意下さい。

Zシートはあると何かと便利なのでお持ちでない方は是非!

 

ちなみに裏側はTPUコーティングがしっかりしてあるのでビカビカに光ってます。

TPUとは Thermoplastic Polyurethan

(サーモプラスチック・ポリウレタン)の略。

 

引張り強度や摩耗への耐久性が高く、劣化が少なく、環境への負担も比較的少ないコーティング。

もう一つ、大きな特徴として耐水性が高くなるそうです

 

100Dリップストップナイロンのモデルに比べて200Dスペクトラモデルはハリがある生地。

独特のハリはこのコーティングの効果もあると思います。

生産国はベトナム。BUMMERでも感じましたが、縫製と造りはとても良いです。

国産も素晴らしいのですが、アジアの縫製レベルはどんどん上がっています。

発注先にもよりますが「技術力でアジア生産が劣る」と、言うのは過去の話。

技術は生き物、毎日膨大な数を縫っている人達には敵いません。

開口部は巾着状になっています。

細い紐と小さめのコードロックで必要最低限の造り。

中央に見える黒いナイロンテープ。

コレがちょうど開封時に指をかける場所にあって唸りました。

一本締めのストラップは長めです。

マットやポーチを外付けする事も可能です。

固定用のバックルは背中側にあります。

トレイルバム ビッグタートル

かなり余裕がある長さなので、色々な物を挟む事が可能です。

ザックの持ち手は指4本が余裕で入るサイズ。

続いてはメッシュポケット。

素材はポリエステルになります。

とりあえず撮影時に持っていた荷物を詰め込んでみました。

伸縮性の無いメッシュですがその分、耐久性は高そうです。

trailbum big turtle

メッシュポケットにMAXで入れてこのくらい腹が出ます。

けっこう入りますが入れ過ぎ注意。

メッシュポケットのゴムは自分で交換可能です。

こちらのコードロックも極小サイズ。

メッシュポケットの下に一つだけループがあります。何用だろ?

熊鈴を付けるのに良いかもしれません。

ショルダーは幅約6.5cm

小型ザックのショルダーは幅が細くてペラペラの物が多い印象です。

ですが、BIG TURTLEには幅が広いショルダーが採用されています。

厚さはペラペラ!約3mm。

恐らく背面パッドと同素材。

この薄さでも背負い心地は良いのです。不思議。

ちなみにBUMMERのショルダーと比較するとこんな感じ。

BUMMERのショルダーは約8mmなのでその差は歴然です。

BUMMERとショルダーを合わせてみましたが、幅は同じ。

厚みだけが違う事がわかりました。

ショルダーには色々と引っ掛けられそうなループやらテープやら。

ですが、所有しているボトルポケットは取り付けられず…。

メーカー各社様、汎用性があって使いやすいボトルポケットをお待ちしております…。

ショルダーはペラペラですが、しっかりと縫い付けられています。

BIG TURTLEにはホイッスル付きのチェストストラップが付属されています。

必要ないかな?とも思ったのですが、やはり使うと安定感が増して歩きやすかったです。

次は重量を見ていきましょう。

マット無しの本体は実測262g

マットのみの重さは34g。

全て合わせると298g。

メーカー公表値は290gなので、あれ?と、思ったのですが

チェストストラップ(22g)を付けたのを忘れていました。

 

チェストストラップ無しなら重量276g

メーカー公表値よりも軽いです。

マットを抜いて畳めばここまで小さくなります。

アタックザックとして使うのも良いですし

このサイズならエコバッグとして普段使うバックに忍ばせておいてもいいかもしれません。

trailbum bummer big turtle
BUMMERは約30Lの大きさ

せっかくなのでBUMMERと比較してみました。

意外と横幅は差がないように感じます。

BUMMERの方が高さがあるのは一目瞭然。

トレイルバム ビッグタートル

横から見ると形状の違いがよくわかります。

BUMMERの方が厚みがあり、なんかゴツい笑

BIG TURTLEは丸みがあって可愛らしい見た目です。

 

以上、各部詳細でした!!

着用感

モデル。身長178cm85kg。

重い箱を倉庫に運ぶ仕事で日に日にデカくなっています。

最近は腰をやっちまった先輩の分まで一人で運ばないといけない。

もはやブラック企業どころか闇です。闇企業。

意外と小さくない

サイズ感は超小さい!と、言うほどでもないと思います。

ほぼ容量MAXでパッキンングしているのもありますが

小型ザックにありがちな横幅が狭いデザインでは無いので、大柄な男が背負ってもバカっぽくなりません(色々と失礼)

 

とは言え、90kg近いレスラー体型の男の着用画像が見れるのは後にも先にもBBGだけでしょう。

横から見ると小さいね

細い男性や小柄な女性ならば、もっと良いバランスだと思います。

ほらね!と、女性モデルを登場させたい所ですが、頼める人がいません。

 

実際、BIG TURTLEは女性が背負ってオンラインショップに掲載されている事も多いです。

カップル、ご夫婦、お子様。シェアして使うのもオススメです。

誰ともシェアできない人は涙を拭いてこっちにいらっしゃい。

使ってみた

下の装備を入れて低山に行ってみました。

IKEAのスタッフサックの中身はレインウェア

気合を入れて低山にラーメンを食いに行く装備です。

ULザックですが、荷物はあえて普通の装備で。全部で約3kg。

そもそも私はULの人ではなく、ただの道具好きです。

特筆すべきはやはりフィット感。

ペラペラですが、幅広のショルダーベルトのおかげで背負い心地は驚く程良いです。

チェストストラップを使えば、トレランザックとまではいきませんが、走ってもストレスになるレベルの揺れはありません。

デメリットと言うか、注意点は背面マットの薄さ。

硬い物(クッカー等)が背中に近い場所にあると、その硬さがダイレクトに背中に伝わります。

そんな事は当たり前かもしれませんが、背面マットは極薄です。

何も考えずにバンバン放り込めるザックではありません。

 

もう一つはやはり背中の汗問題

このタイプのザックはどうしても背中がびしょびょになります。

下手をすると自分の汗で中の物が濡れる可能性もあるので、心配な方は対策をお忘れなく。

日帰り装備なら荷物も軽いですし、ULハイキングの始祖を見習ってワンショルダーで背負っても良いと思います。

実際に下山時にはワンショルダーで歩きましたが、なかなか調子が良かったです。

完璧なバックパックではありません。

色々と試したり考えたりしながら歩くのも楽しいと思います。

まとめ

それでは、BIG TURTLEを使って感じた事をまとめたいと思います。

ここがいいね

  • シンプルで軽量
  • 背負い心地の良さ
  • 幅広ショルダーの安定感
  • 見た目以上に入る容量
  • このサイズでは珍しい大型メッシュポケット
  • 安定した供給と価格

ここがイマイチ

  • パッキングには少し工夫が必要
  • 背面パッドを固定するゴムの経年劣化が心配
  • 背中の汗問題

 

それでは解説を、まずは気になった点からです。

 

パッキングと汗問題は避けられないです。

この手のザックに慣れている人ならば全く気にならないと思いますが、気になる方も多いはずです。

軽さの代わりに快適さを犠牲にしているのを理解しなければいけません。

 

そして、強く気になるのは一点、背面パッドの固定ゴムです。

経年劣化で伸びると厄介だと思います。

BUMMERのようにナイロンテープに変更すべきだと思いました。

アイドル感ある写真

好きな点は書いた通りなのですが、やはり供給が安定している点と、価格のバランスは素晴らしいと思います。

 

一万円程度で使いやすく、デザインも素敵なバックパックが比較的簡単に手に入る。

これは素晴らしい事だと思います。

セミかな?

もう一点、別の視点から評価したい事があります。

Trail BumのHPにはレビュー欄があるんです。

 

海外ブランドのHPにはよくあるのですが、日本のブランドの自社サイトにレビュー欄はまずありません。

 

レビュー欄を設ける事は売り手側としては本当に勇気がいる事だと思います。売り上げを左右する可能性があるからです。

 

それでもレビュー欄を設けるのは、自分達が作ったギアに自信の表れだと思いますし、皆さんのフィードバックを聞いて、より良いプロダクトを作りたい気持ちがあるのかもしれません。

 

もし、Trail Bumの製品をお持ちの方は、より素晴らしいプロダクトを作ってもらう為にもHPのレビュー欄への書き込みをしてみてはいかがでしょうか?

「すげー良かった!」だけでもブランドの参考になると思います!

最近天気悪いですよねー

レビュー欄は是非、各社設けてもらいたいと思うのです。

自社レビューや、お友達の業界関係者のレビューは参考程度にしかなりません。

一番リアルなのは、働いたお金で定価で買った一般ユーザーからの意見です。

 

一般人が偉そうな事を言いましたが、BIG TURTLEはともて使いやすいバックパックです!!

日々の生活に、秋の近場の散策に、攻める人は小屋泊やテント泊に、是非一度手に取ってみて下さい!!

 

今現在、BIG TURTLEをお使いの方のコメントもお待ちしております。

皆さんどんなシチュエーションで使っているんでしょうか?

 

TMEでも販売しております!!→コチラ

 

おまけ

自転車好きのパイセン、ルマンドフジタさんからWALD139のハーフバスケットにピッタリとのタレコミがありました。

これ、自転車好き以外は何言ってるかわかんないかもしれませんが、要はアメリカ製の自転車カゴにドンズバって事です。

wald139
マジでピッタリ

自転車乗る方はちょっと嬉しい情報!!

 

オマケパート2。

なかなかザックに合うボトルポケットが見つからない…。

そんな時、先日コメント欄にてチェストストラップにシェイクハンズを刺すと良いらしいよ!

 

との情報が入りました。

SNSでやっている方がいたそうなのです。参考になります!

simple hydration
蓋は当時別売りで販売されたもの

シェイクハンズでは無いのですが、その元祖とも言えるシンプルハイドレーションなら家にありました。

これは確かクラウドファンディングで製品化されたと記憶しています。

何とも言えない見た目に「お…おう…」と、なるものの、なかなか良いフィット感!!

シェイクハンズだと少しフィット感は変わるかもですが「合うボトルポケットが無い!」と、言う方は是非お試し下さい。

今回も最後までお付き合い下さいましてありがとうございました!

押忍!!