八ヶ岳。いつからでしょう?爽やかでチャッピーなイメージがついてしまったのは。果たしてそうなのか!?八ヶ岳はチャッピーなのか!?否!!君のイメージは間違っている!!吹き出る汗!!声にならない叫び!!追い込まれる肉体と精神!!もう八ヶ岳をチャッピーだなんて言わせない!!(文・コータロー)

*この山行は2019年9月後半に行ったものです。

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ごあいさつ

コータローです!

今回はBBG休止前の2019年9月後半に行った八ヶ岳の記事をアップします!

お蔵入りしちゃってたやつです笑

 

みんな大好きBBG名物男塾シリーズ!!

今回も皆様の期待を裏切らないキツさでした!!笑

まずは前編!どうぞ!

プロローグ

去年(2018年)妙高に行った記事を覚えてらっしゃいますか?

あいつらが帰ってまいりました。

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今年も皆でどこかに行こうという話になり

決定したのは八ヶ岳。

南の編笠山から北の蓼科山まで。

 

そう、俗にゆう「八ヶ岳主脈全山縦走」です。(阿弥陀方面はスルー)

これはそのルートに一泊二日で挑んだ男達の記録!!

何も言えなくて…モツ

何かがおかしい…。

週3でケンタッキー食ってたら88kgになっていた自分か?(マジでこの頃、人生MAX太ってた笑)

 

いや、それだけじゃない!!

 

一泊二日で約33km累積標高約3500mの行程。

もちろんテント泊装備。

 

打ち合わせの段階で

「かなり厳しいね」「これ大丈夫!?」

そんな話を皆でしていたのだ。

そんなシビアな行程なら装備は軽くしないとダメだ!!

ファストパッキング装備がベスト!

フライドチキンは持って行けない!!

 

ネットで同じような日程、ルートの記録を調べると

やはりファストパッキングorトレラン系の人ばかり。

つまり食事なんて二の次、アルファ米でいいんだ!!

じゃあコイツは何なんだ!?

2袋も買ってるけど何なんだ!?

何かがおかしい…。

この荷物の量は何なんだ…!?

僕は釈然としない気持ちで集合場所に向かった。

集合

23時30分。厚木駅。

運転席にいるのはご存知、小田原の老舗味噌屋

加藤兵太郎商店の七代目、若旦那!!

若の頑張りもあり、最近はメディアに取り上げられる事も増えてきたんだとか。

今回も忙しい合間に参戦してくれた。

楽しみすぎて眠れなかったらしい笑

いざ、出発!

その鼻息の荒さに僕は一抹の不安を感じた…。

この数時間後、その予感は的中する笑

シャベー!!

1時間半ほどでSHIMちゃんに合流!!

相変わらずシャべー元気!!

最近はジムのインストラクターとして忙しい日々を送っているそうだ。

事前に減量をして今回の山行に挑むちゃっかり者。ボクサーかよ笑

SHIMちゃんの手土産は自作ポーチ!

次の待ち合わせ場所に到着。

見慣れない檻…ではなく。

車から飛び出して来たゴ…CEO!!

元気な男である笑

前日まで軽トラキャンピングカーで東北トリップをしていたんだとか!

登山に釣りにと大忙し。

この日は新潟からここまで走って来たというから恐れ入る。

観音平の駐車場に到着!!

キリッと冷えた秋の夜空には満点の星空が輝いていた。

各自準備に取り掛かる。

恒例の計量。

私の荷物は約9kg。これに水が加わる。

皆も概ね10kg程度の荷物を背負う。

3人ともヘッデンの色が違い、何とも間抜けな見た目である笑

この日の目的地は黒百合ヒュッテ。

AM4:00

闇夜の中、長い一日がスタート!!

編笠山

暗闇の中を進み始めた男達…。

早くも八ヶ岳は牙を剥き始めた。

と、言うか全体的に皆のペースが早い!!

振り返ってもくれない

まず不調が現れたのは私だ。

北鎌の時に比べると一年で5kg以上増えた体重。

前日から一睡もしていないベストコンディション。

前年同様、車酔いもバッチリ!!吐きそう!!

眠い・重い・キモい。

想定外の暑さも追い打ちをかける。

 

そしてこちらの若者にも異変が。

シャ…シャシャ…

ヤバイ・シャバイ・間違いない。

のっけからチャッピー感は皆無。

スタートしたけど帰りたい。

全然楽しくない。

そう、ココは地獄の一丁目。

ほら、青鬼がピンピンしてる。

笑顔が怖いんだよ!笑

聞けばこの青鬼さんは最近、狂ったように走っているんだとか。

なんかえらい痩せたよね笑

忙しい仕事だけじゃ満足しないのかい?笑

 

エンマ様は優雅に朝食タイム。

余裕だなー笑

相変わらず余裕でございます。

東北帰りで体はバキバキに仕上がって絶好調。

 

視界の先には富士山がクッキリ。

景色は最高!!

今日は天気が良さそう。

経験上、日が出ると眠気は薄れる。

ここから調子を上げて行けばいいのだ。

 

AM6:20

ほどなくして一座目の

編笠山に到着。

絶景に自然と笑顔がこぼれる。

でも、行程的にはやっとスタートラインに立った感じだ笑

ここから長い稜線歩きのスタートである。

 

群青の空を背にハイペースで進む。

今回の目標はコースタイムの0.8のスピードを維持すること。

そのスピードじゃないと今回の計画は難しい。

 

なんだ0.8程度か。

そう思う方も多いでしょう。

僕もそう思ってました。

「余裕でしょ!」って。

 

ところがどっこい、今回の難しいところは行程の長さ!!

そのスピードを長時間維持しないといけない所なんです。

 

1日目は約12時間維持し続けなければいけません。

コレがやってみるとキツイのなんの…。

 

タイムキーパーを務めるのは最後尾で寝ながら歩く青鬼さん。

お前ら遅いから寝るわ〜

この青鬼は時間と共にその凶暴性を増して行きました。

最終的にはタイムの鬼となって僕たちを追い込む事態に…笑

 

そんな青鬼さんが着ているのはTMEオリジナルTシャツ!(完売)

速乾性がホントに凄かった。

写ってないけど体から水蒸気がバンバン出ております。

あ、僕はXLが無かったので買ってません笑

 

AM6:50

と、いうことで青年小屋を通過。

ええ、休憩らしい休憩は無かったですとも!笑

権現岳

次に目指すのは権現岳。

権現岳までの道はなかなかの岩稜帯!!

岩と鎖は見た目以上にしっかりしている。落ち着いて行けば大丈夫。

ただ、雨の日にこのルートを通る時は気をつけて下さい!滑りそう!

眼下にはリゾート感溢れる八ヶ岳エリア!!

最高の天気にシャバ憎も思わず

「シャー!!」と勝俣ばりに舌口調!!

なおも続く岩稜帯を大股で進む大柄な男。

ラグビーW杯の影響で大柄髭男ブーム来ないんすかね?

来ないよね…。知ってる…。(結局来なかった笑)

場所によっては両手を使って這い上がる!

どんどん高度感も出てきて

「あー!高い山来たな!!」と、上がるテンション!

進行方向には雲海も出現!!

最高のロケーションの中をズンズン進む。

日が出ると真夏のように暑いのもこの時期のお約束。

いや、ホント暑かった。2019の秋は変な気候だった。

 

山頂手前の権現小屋に到着!!

さすが人気山域の八ヶ岳。

いい間隔で山小屋が点在しています。

でも、休憩は基本スタンディング笑

小屋を通過して少し進めば権現岳の山頂だ。

AM8:00

権現岳登頂!!

八ヶ岳ブルーも台無しの男塾感である。

漢漢漢漢

SNS映えする爽やかな集合写真がどうしても撮れない笑

何かコツがあるのか。

ヒゲを剃ればいいのか。

アツシオガワ

髭ダンディズム

赤岳

権現岳山頂の余韻に浸ることなく即、移動。

THE・淡白。

コトが終わればハイ、サヨナラ。

ここはなかなかイヤなルートでした!

何がイヤって…

下の写真をご覧下さい。

なっがーいハシゴ!!

高度感もなかなか。

間隔を空けて進みます。

青鬼さんも青手袋を装着して本気モードです。

防水・透湿・お手頃

で、お馴染みテムレスでございます。

下から見上げた所。

何が一番イヤらしいかって

ここまで標高を下げた事なんですよ笑

 

AM9:10キレット小屋

ほどなくしてキレット小屋に到着。

赤岳までの最後の小屋だ。

久しぶりに座って小休止。

赤岳はここからコースタイムで約2時間。

うなだれるシャバイBOY。

今回は「シャベー!!」といういつもの奇声では無く

「アエ〜〜〜ン」という謎の低音奇声。

 

しかし彼は確実にパワーアップしており

文句を言いながらも登るスピードは速かった!

 

さあ、赤岳までの登りが今日の核心。

先はまだ長いのでどんどん進む。

赤岳までのルートはなかなかの高度感。

急登、急登、ひたすら急登。

「ここだけは来たくなかったっス!」

まさか遠目で見ていた岩壁に張り付くことになるとは夢にも思わなかった。

頂上直下でうなだれるシャバイBOY。

なんだか雲行きも怪しくなってきた…。

 

この日一番重い荷物を背負う若旦那!!

先頭をチンタラ進むデブにさぞストレスを抱えていたことだろう。

その味噌樽に溜まったフラストレーションは二日目に大爆発する…。

 

なおも続く岩稜帯。

この先に見えるのは偽ピーク。

もう一段上がったところが頂上だ。

 

少し進むと美濃戸方面の文三郎尾根と合流。

譲り合いながら進んでいく。

次第にガスが出て、風も強くなって…あれ?笑

もはや下界の景色は見えない笑

今日は天気が良い予報のはずである。

嫌な予感を感じながら赤岳山頂へ向かう。

 

AM10:55 赤岳頂上!!

男男男男

八ヶ岳なのに男塾感マシマシな集合写真である笑

後ろにラーメン屋の店主がいるからだろうか。

ニンニク入れますか?

 

風が吹けば時おり山並みが顔を出す。

ここから先は稜線をひたすら進むのみ。

なだらかな下りのセクションも多くなってくる。

アップダウンがホントに多い

朝からまともな食事をしていないので流石に空腹だ。

協議した結果、満場一致で小屋で昼食を食べることに。

少し先の赤岳頂上山荘に向かう。

づかれたー

平日だからか小屋はとても空いていた。

食事と一緒にコーラも購入。

勢いよく流し込むと強い炭酸が身体の隅々で弾ける。

最高だ!!

僕が注文したのは赤い福神漬けが添えられたシンプル極まりないカレー。

そう、小難しいカレーじゃなくて良いんだ!!

 

でも、アレだ…。

もうちょっと頑張っ…

いや!!これで良いんだ!!

 

あっという間に平らげて、しばしの休憩。

少しまったりしてしまった。行程はまだ半分。

むしろここから進む距離で二日目の行動時間が変わってくる。

相変わらずスッキリしない天気の中、次のピークの横岳に向かう!!

横岳

山小屋から出るともう完全に白い世界。

なにコレ、今日は晴れ予報だったんだよ…。

レイン着用

雨はますます強くなり風まで強くなってきた。

稜線上だから横殴り感がハンパない!!

雨粒が痛い!痛い!

いい表情www

OMM本戦の写真みたいになっている笑

ぜんぜん爽やかじゃねぇよ!!

赤岳から横岳までは近いからすぐ到着。

もちろん眺望はゼロでございます。

この頃はまだ元気だった

竹原ピストル感!!

もう景色は諦めた!!

写真を撮ったらさっさと移動!!

硫黄岳

次は爆裂火口でお馴染みの硫黄岳!!

進む道中は爆裂爆風!!

なにコレ寒い!!涙

重い私でも踏ん張らないとよろめく爆風!!

朝の快晴は何だったんだろう!?

這いつくばるように歩を進める。

方向感覚も無くなるね

視界の無い硫黄岳は違う惑星のようである…。

 

硫黄岳登頂!!

山賊かな?笑

八ヶ岳はいいなぁ!!

最高だ!!

爆裂火口はどこにあるんでしょうね!?

全身でキツさを表現するシムさん

あまりに過酷な状況にたまらず作戦会議を開く。

 

ここから先に少し行くと本沢温泉という温泉があるそうだ。

CEO情報によるとなかなか良い温泉らしい。

テン場もあるじゃないか…!!

 

かじかむ手をさすりながら温泉というキーワードに全員の気持ちが揺らぐ…!!

根石岳&東天狗岳

温泉なんか行かない!!

男塾は直進あるのみ!!

はい!!根石岳!!

進むしかねぇんだ!!

硫黄岳の写真との違いがほとんど無い!!

間違い探しかな?笑

違うのは皆のテンションが少しおかしくなってきているだけ!!

 

こんな状況でも冷静な若。

この人、メンタル強すぎ笑

「いいペースです。オンタイムです。」

と、追い込み系の激励。

タイムしか気にしてない笑

今にも走り出しそうで恐ろしい笑

清掃作業員感!!

 

押忍!!次!!

東天狗岳!!

ついに精神崩壊した皆さん。

残念ながら全員の精神は崩壊してしまったが男塾だから仕方ない!!

「進む」以外のコマンドは無いのである。

 

東天狗岳を過ぎると樹林帯に入った。

濡れたCRUXカッコイイ!

風の影響を受けなくなったので少し楽になる。

樹林帯あったけー!

ここから中山峠という所まで下れば今日の目的地黒百合ヒュッテは目と鼻の先。

だが、ここから先の道がエグかった…。

 

大きな岩の上を飛び石みたいにピョンピョン下るルート。

普段なら何てこと無いルートだが、長時間歩いた足には響くのなんの…。

ボヤキが止まらない笑

中山峠に到着した時にはこの表情。

「シャバかったっす…」

アリみたいになってしまったシャバちゃん。

こんな感じの岩の上を下ってきた

特になにも無い中山峠に到着すると黒百合ヒュッテまではすぐ。

しかもヒュッテまでは木道が整備されているというVIP待遇である。

ズンズン元気なCEO

木は足に優しいね…笑

さー!!もうすぐ到着だ!!

黒百合ヒュッテ

PM15:40

本日の目的地

黒百合ヒュッテ到着!!

なんとかリミットに設定していた16時に間に合った。

このコンディションなのでテン場はガラガラ。

おいしーいアイスもさすがに今日はいらない笑

暖かい物が食べたいです…笑

今回はインナー無し

テン場は僕ら以外に1組だけ。

そこそこ広いテン場にチャチャッと設営。

 

設営…。

あれ…!?

わ…若!?

!!?

どうした!?

若っ!!

若ぁーーーー!!!!

若旦那、ここに力尽きる…。

ありがとう若、さようなら、若…。

フェアリィィィ!!!

 

「すいません…少し頭痛がしまして…」

わ…若…!?

ママ!!妖精さんがいるよ!!

 

白い妖精。ここに帰還。

おかえり。待ってたよ。

安定のダウンボール感!

回復してよかった

とにかく体調も良くなったみたいでひと安心。

BBGではお馴染み、西友のモツ鍋を作ってくれる妖精さん。

ありがたや、ありがたや。

くぅーーー!!

コレですよ!!

背負ってきた甲斐がありました!!

試食はメガネが曇ってるこちらの方にお願い致しました!!

いかがでしょうか!?

んーーーー!!

ジルガッ!!

バリクソウマイッ!!

 

相変わらずのダイコン役者っぷり笑

 

こうしてハードな1日目は過ぎていった。

長い、長い1日だった…。

寝てないアピールさせて下さい…。

僕、48時間ぶりに眠れます…。

寝床につくとあっと言う間に眠りについた。

 

次回!!

早朝から大トラブル発生!!

突然出会ってしまった悪魔!!

限界を迎えた体力!!

果たして僕たちはゴールできるのか!?

WIND&HARD!!

次回もお楽しみに!!

読んでくれてありがとう!!

押忍!!