OMM奥美濃!ついに本番!今年はどんなフィールドが待っているのでしょうか!?こんな奴らが出てるなら僕も私も出れるかも?そう思って頂ければ幸いです笑 (文・コータロー)

 

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遠いスタート

もおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!

めんどくせぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!

自主規制

OMM奥美濃の前日。

私は家で工具を踏み、けっこうな流血をした。

 

右足を踏み込むと、親指にズキッと痛みが出るレベル。

 

なんで?なんでこのタイミングなの?

 

楽しみにしていると厄災が降り掛かるのはいつもの事。

だが、今回はやめてほしかった。

暗すぎて撮れんかった

OMMを楽しみにしているバディ(若旦那)に怪我の事など言えるわけもなく、今回の会場である奥美濃へ向かう。

 

ちなみに「奥美濃」というエリアは岐阜県の郡上市周辺の事。

受付がある鷲ヶ岳スキー場はTMEがある美濃市から、さらに60kmほど北上した場所。

今回は会場へのアクセスも大変だった。

小田原から向かった我々でも4時間半かかる長距離ドライブ。

仕事終わりの身には過酷な距離であった。

途中で寄った浜松SAのミニストップにはうなぎパイが。

 

眠気が限界だった我々はSAで1時間ほど仮眠をしてからまた走り出す。

遠い。とにかく遠い。

若も私も「眠い」「ヤバい」「間違いない」を連呼しながら眠気と戦う。

私はちょっと寝た。

すいませんでした。

鷲ヶ岳スキー場に到着したのはAM4:30。

スタートは8時過ぎなので、とりあえず6時まで仮眠。

結局、SAの仮眠と合わせて3時間しか眠れなかった。

ショートスリーパーの私は元気だが、こんな生活していたら早死にしそうである。

若旦那はなかなか起きない。

長時間のドライブで疲れはピークだろう。

 

社長であり、夫であり、父である彼は、毎日とてつもないプレッシャーと戦っている。

 

1分でも長く寝てもらいたい。

 

と、言うのは嘘で、早く起きてほしかった。

おーい、早く準備してー。

気温は9℃。

正直、去年のOMM本栖湖の方が格段に寒かった。

予定していた中厚手のベースレイヤーではなく、薄手の物に変更。

カップラーメンとコンビニおにぎりが朝食

準備が終わると朝食タイム。

ここでトラブル発生。

 

若の様子がおかしい。

某コンビニで買ったおにぎりが美味しくないらしいのだ。

 

「鮭が化学的な味がする」

「鮭フレークの最低版」

 

と、ケミカルシャケに対するDisが止まらない。

確かに鮭フレークの色はおかしい。

 

だが、朝からカップラーメンを食っといて何を言ってるんだ…?

 

私が「マズイィ…!!」と残したサンドイッチも食べてくれた。

 

結局、何でもいいんでしょ!?笑

私のウルトラスパイアと若のMY TRAIL。

生地が同じなので親子感が凄い。

準備もできたので受付に向かう。

シュッとしてて速そうな人がいっぱい。

寝る前にポテトチップスとか食わなそう。

受付会場は物販があったりと、朝から賑やか。

これは記録用のSIカードと呼ばれる物。

ポイントに設置してある機械に挿入すると、その場所のデータを記録してくれる。

チームのどちらかが腕に着けて携帯する事になる。

パーゴワークスが出展していたので軽くご挨拶。

斎藤さんと会うのは3年ぶり?

こんな物いいな、できたらいいな的な話をさせて頂きました。

 

ちなみにrush30使ってる人、めちゃくちゃ多かったです。

 

スタート時間が迫ってきたので移動。

OMMはスタート地点まで少し距離があるので、皆さんゾロゾロと移動しています。

ここでアツシオガワとバディのケンサクさんと合流。

アツシさんは最近痩せたそう。

夜は豆腐だけダイエット。

気が付いてあげられなくてごめんなさい笑

 

ケンサクさんは100高山に目覚め、とんでもないスピードで登り、残り4座だそう笑

バキバキに仕上がっている笑

今年のスタート地点はスキー場のゲレンデの中腹。

皆でキツい傾斜を登っていく。

世間話をしながら息が上がる…!!

あまり意識してなかったけど、ゲレンデって凄い傾斜なんですね笑

スタート地点に到着。

振り返ると絶景でした。

紅葉も綺麗…!!

右も左も速そうな人ばかり。

みんな装備もキマってて見ているだけでも参考になる。

そんな中にどう見ても遅そうな巨漢が一匹。

サングラスを忘れて困り顔です。

この日は気温が高かった。(岐阜は20℃を超えていたらしい)

ウェアも去年より短パンの人が多かったです。

私も短パンで来ればよかったかな?

バディはショルダーポケットの調子が悪くて修理中。

意外とドジっ子なので、今回はどんなトラブルに見舞われるか楽しみである。

にしてもザックでかいな…!!

見渡してみても、このサイズのザックは少数派でした。

でも、普通にオスプレーとかライペンの大型ザックの人もいたりします。

ULザックじゃないとダメというレースではありません。

いよいよスタート!!

今年はどんなトラブルが待っているんでしょうか笑

地図の解説

これがDAY1のマップ

ここでOMMの地図の簡単な解説です。

実は今回「BBGの記事を読んで出場決めました!」という人に何人かお会いしたんです。

どうやらOMMを初心者向けに解説した情報が少ないみたいなんです。

OMMは超簡単に言うと、地図上の◯マークが書いてある場所へ向かう競技です(語彙力)

 

そんなOMMには大きく分けて2種類のカテゴリーがあります。

 

決められた順番でポイントを取る「ストレート」

自分達でルートを決める「スコア」

 

私と若が出たのは「スコア・ロング」と言うカテゴリー。

スコアの行動時間がロングって事です(語彙力)

 

ですので、ストレートについてはわからないので違う方のブログ等を参考にして下さい笑

地図が配られたらまず△マークを探します。

△マークはスタート地点です。

 

縮尺は1:25000で磁北線も最初から記載されています。

点数・ポイントの場所・制限時間が書いてあります

各ポイントには制限時間があります。

その時間を過ぎると、ポイントを取ってもカウントされません。

 

早く取らなければいけないポイント、後回しにしても大丈夫なポイントを考慮しながらルートを決めます。

地図上には色々な記号がありますが、解説があるので何となくわかるはず。

地図に情報は沢山あるのですが、それとポイントが取れるかは別の話です笑

「制限時間7時間」と書いてありますが、これはカテゴリーによって違います。

 

この場合、例えば8時にスタートしたら15時までにゴールに行かなければいけません。

 

制限時間オーバーのペナルティは厳しく、1分で5ポイントの減点。

1時間以上遅刻するとリタイヤ扱いになってしまいます。

 

10ポイント取るのも大変なOMM。

我々はとにかく制限時間内に帰ってくる事を念頭に置いて行動しました。

スタート

そんなこんなでOMM奥美濃スタート!

天気最高!!

まず我々は、ゲレンデを登ってAN(10ポイント)へ向かいます!!

道を大きく曲がった辺りの谷にあるっぽいぞ。

眼下には絶景

ゲレンデを歩いて登るとマジでキツいです笑

心の中で「金払うからリフトを使わせてくれ」と唱えながら進みます。

しばらくは道なりに進む。

トップチームはバシバシ走っててビビる。

装備も15L程度のザックに収めて無駄ゼロ仕様でした。

パッキングどうなってんだろう?笑

今回のフィールドは標高1000m前後。

眺めは抜群。

遠くに白山が見えて感動しました。

後続がどんどん登ってくる。

みんな「キツい」とか「暑い」とか言ってます。

コイツも既に滝汗。

半袖でもよかった。マジで。

頑張って登ったのにANがあるのは、この谷底!!

ドSなコース設定に「OMM始まったな…」と、皆さんも感じたはず。

若旦那が滑落するようなスピードでダウンヒルして行く。

バディが元気で助かるわー笑

今回1つ目のポイントAN(10)をゲット。

次のポイントは先程の稜線の先。

つまり登り返さないといけません。

もはや坂なのか壁なのかわからない斜面を張り付いて登る。

スタートしたばかりだが私の脳裏に浮かんだ言葉は一つ。

「帰りたい…!!」

そんな私を鼓舞するように白山が全容を見せてくれた。

いやー、行ってみたい…!!

あの場所も、もう少ししたら白銀の世界に変わるんだろうな。

我々が次に向かったのはDC(50)。

登山道沿から近いので取りやすそうだ。

若「アツシさんたちはどこから取ってるんですかねー!?」

確かに、あのコンビもそう遠くない場所にいるはずである。

どこにいるんだろう?

いた笑

 

まさかの鉢合わせ。

どうやら逆方向から来たようだ。

 

風呂でも入ったんすか!?

そんなレベルでびちゃびちゃのアツシオガワ。

 

本人も言っていたが

安易に「俺はびちゃ男です」なんて言ってはいけない。

 

本物はレベルが違い過ぎる笑

そして、ここで事件が発生する。

 

若「今回は絶対に負けませんからね!!」

 

と、我がバディによる突然の宣戦布告…!!

 

え!?そんな事思ってたの!?

言われたチームアツシ以上に動揺したのは私である笑

 

朝倉未来がいたら「じゃあそこ試合決定で」と言わんばかりの緊張感が走る。

 

アツシさんもケンサクさんも笑っていた。

だが、私は知っている…。

 

あの2人は売られた喧嘩は買う男達だと…!!

一触即発の状況を回避し、ポイントへ向かう。

スタートして間もないのでポイントへ人が群がっていた。

これもOMMあるある。

我がチームは長い物には巻かれがち。

サクッと取って次のポイントへ。

ちなみに、ここに来るまでに何人かに話し掛けて頂いたのだが、写真撮るのもステッカー渡すのも忘れてしまった。

申し訳ないです。

普段、誰にも話し掛けられないので慣れてなくて…笑

BBG読んでくれてる人なんているんだねー。

そんな話をしながら林道を進む。

今回、初の試みだったのですが

レース中にBBGのInstagramのストーリーズ機能を使って実況中継をしました。

 

中年男のSNSほど見苦しい物は無いのですが、個人的にOMMは皆さんに是非出て頂きたい大会。

ですので、少しでも雰囲気が伝わればと。

 

ただ、電波がないと投稿できないわけで。

この林道は電波が良かったのでまとめて投稿。

そして、林道となるとバディは走り始めるわけで…。

絶対に負けられない戦いがあるわけで…。

そうなると私は置いていかれるわけで…。

でも、バディはどんどん進むわけで…。

ンシャーーーーーーーッ!!!!!

 

勝俣のごとく叫びながら突然飛び跳ねるバディ。

私に対する威嚇行動なのは明らかだ。

 

助けて…!!誰か助けて…!!

 

私は心の底から「帰りたい…!!」と思ったのでありました。

途中のキャンプ場を通過すると唇が肥大した男が写真を撮ってきました。

格好だけは一人前なのですが、ザコ感が漂うのでスルー。

こちらは疲れているのです。

冷たくあしらうと嬉しそうに笑っていたので真正のマゾなのかもしれません。

お勤めご苦労様でした。

次に我々が向かったのはCK(40)。

道路から入った尾根上にあるようです。

正直、ここも人の列ができていたので迷う事なくアプローチできました。

このルートはトレイル上に有刺鉄線が紛れていて引っ掛かる人が続出。

叫び声が聞こえて何かと思いました。

親玉を発見。

こんな色味なので枯れ葉に擬態していてわかりにくい。

 

私も一度派手に引っ掛かってしまいました。

短パン履いてたらヤバかった。

 

OMMは周辺の私有地をお借りして行われる大会でもあります。

こういう事もあるんだと思います。

危険も含めてオフトレイルの魅力を感じられるのがOMM。

程なくして、稜線上でCKをゲット。

今年はけっこう登らされるコース展開。

横移動より縦移動の大変さがありました。

私が登れないだけの説もあります笑

その後はCKからそのまま進んでCH(20)に向かう事に。

基本的に若がルートをチョイスしてくれるので私は「OK」と言うだけ笑

無責任なのではなく、若を信じてるからこそ任せられるのです笑

だがしかし…!!

合ってるの…!?

このルートで合ってるの…!?

あぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁあ!!!!

勢いよくケツから滑る私。

「このルートで合っているのか?」

OMMでは必ず付きまとう感情です。

 

その状況で進むか、別ルートを探すか。

性格がめちゃくちゃ出ると思います。

若はオラオラで進んで見事ポイントをゲット。

ここの薮漕ぎはホントにエグかった。

私なら引き返してました笑

ここでもユーザーさんにお声掛け頂きました。

前回の反省を活かし、ステッカーを進呈。

写真も撮らせて頂き、ありがとうございました。

 

BBGはそこそこ読まれているのではないか?

そんな事は無いので、これからも地味にコツコツと刻んでいきます。

その後はBL(10)に向かって斜面を下って行きます。

これがかなりの急斜面…!!

ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!

 

やはり滑落するのは私!!

これ、全然伝わらないけど、手を離したら一気に滑り落ちる急斜面!!

だが、私もプロ!!

ここで出た言葉は…

「若!!撮れ!!」

「早く撮れーーー!!!!」

 

身の安全よりもネタを優先するプロ根性!!

 

だが、こんな時に限って若のカメラが不具合…!!

なかなか撮影出来ずにモタついている…!!

 

若「あれ!?おかしぃなぁ!?」

 

普段の私を知っている人ならわかるだろう。

私は静かな男だ。

 

怒ることはもちろん、声を荒げたりもほとんどない。

そもそも声が小さすぎて聞こえない。

だが今は状況が違う…!!

頼むから早く撮ってくれ!!

マジで落ちちゃうから!!笑

 

「早く!!早くしろーーー!!」

「撮れーーー!!!!」

 

薮に響きわたる叫び声。

 

なんとか撮影が終わると、斜面にキックステップを作り、どうにか安全な場所に降りられた。

このBLへのルートではアホみたいに汚れた。

あれだけ斜面を転がったのだから無理もない。

若はどこにいるでしょう?笑

若も転がり落ちるように斜面を下って来た。

やはりケツも手もドロドロである。

間違ってもOMMに汚したくないウェアや大切なウェアを着てきてはならない。

ここからは枯れ沢に沿って進んで行く。

時おり、後ろから叫び声が聞こえてきた。

後続チームもドロドロになっているのだろう。

こちら側から来るチームは少ないのか、あまり人に会わなかった。

皆、薮を避けて進んだのだろうか?

正解!!

やっとのことでBL(10)をゲット。

 

若「たまにはコータローさんもポイントと一緒に写真撮りましょう!」

と、言われて撮ったのがコチラ。

完全に目が死んでるわ。

 

帰りたいオーラが出すぎている。

家でゴロゴロしたい。

すずめの戸締まり観に行きたい。

ッンシャアァァァァァァァーーー!!!!

次ィィィィーーー!!!!

 

全く疲れを見せない若、全力で疲れを見せる私。

急発進と急ブレーキ。

何だかよくわからないコンビである。

その後は道路を挟んで近くにあったBN(30)をサクッとゲット。

続いてはDK(50)を目指します。

どうアプローチするか迷ったが、トレイルの途中からポイントに向かって直進する事に。

見て下さいこの電池切れ感を笑

完全にペースダウン。

ではなく、インスタに投稿してるんです笑

レース中の様子が少しでも伝わっていたなら幸いです。

激励のコメントをくれた皆さん、ありがとうございました〜。

こちらでもBBGを見て頂いてる方にお声掛け頂きました!

ありがとうございました!

やはり、そこそこ読まれてるかもしれない!!笑

そんなこんなでDKをゲット。

この辺はよく覚えてないんだけど、信じられないくらい汗をかいていたのを覚えています。

腐敗臭が凄かったはず。

そのタイミングでまたユーザーさんにお声掛け頂き恐縮の極み。

若い読者さんも多くておじさんは嬉しかったです。

「あいつ生臭かったな!!」

と、言われてない事を願いつつ次のポイントへ。

お次はCA(30)に向かいます。

トレイル上の尾根にあるのでそんなに難しくないかな?

この頃になるとゴールに向かう人達とすれ違うようになりました。

我々も制限時間が迫って来たので急ぎます。

途中でアツシさん達と合流。

やはり暑かったらしく、シャツが塩を吹いている笑

本人曰く「塩ふりかけただけ」だそうです笑

CAはすぐに見つかりました!

サクッと取れたのでもう1つくらい取りに行く?

そんな話をしながら移動します。

結果的に遠めのポイントは無理そうだったのでゴール近くのAE(10)を取ることに。

こちらもサクッと取ってゴールに向かいます!

やっと終わった!!笑

ゴール!!

DAY1はこれにて終了!!

 

この日の合計ポイントは250点。

中の上くらいの順位でした。

 

この日は狙ったポイントはロストする事なく、全て取れました。

それだけで若と私はホクホク。

 

ただ、まさかの暑さで喉はカラカラ。

想像以上に疲れてしましました。

だいぶ長くなったので、本日はここまで!

テン場の様子とDAY2は来週お届けします!

 

出場した皆さん、DAY1いかがでしたか?

押忍!!