色々あった1日目、無事にゴールしたコータローと若旦那!テン場に続々と集まるBBGメンバー!始まったのは長い夜!そして2日目、ついにOMMが牙を剥く!!初心者の初心者による初心者のためのOMM参戦記!!後編!!(文・コータロー)

 

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集合

テン場に到着してから1時間もすると、かなりテントが増えてきた。

今回のテン場は例年に比べ、かなり立地が良いそうだ。

最終的に凄い数になったが、そこまでキツいキャパではなかったと思う。

ふと横を見るとドラえも…ではなくCEOが!!

発色の良いcotopaxi(コトパクシ)のフリースとZpacksのスケスケシェルターがテン場内でも目立っていた。

奥のクロスオーバードームはバディのケンサクさんのだ。

(今回のOMMは感染症対策で一人一張りのテントでもOK)

ジュンコ先生とはるちゃんはLocusgearのKhufu HB

入り口のファスナーがぶっ壊れた特別仕様だ笑

一番最後にシムちゃんとすーちゃんが到着。

今日は腸頸靭帯炎が出ちゃって大変だったみたい。

久しぶりだったり、初めましてだったりで会話が尽きない。

この数年、色々あったけどまたみんなで集まれて良かった。

全員揃ったのでとりあえず乾杯!!

ちなみにまだ15時30分です笑

OMMの夜は長いと聞いてたけど、こりゃ本当に長くなりそうだ…。

キャンプタイムになると強いのがこの二人。

肉だのソーセージだの、いろいろ焼いて振る舞ってくれました。

 

他の場所でもお酒を大量に持ち込んでる人がいたり、ネイチャーストーブを使ってBBQみたいな事してる人がいたり。

OMM本戦は超ストイックな場だと思っていたので、良い意味で印象が変わった。

スノーピークのチタン製ボトルに日本酒をたっぷり入れて参戦したケンサクさん!笑

それを何度も貰いに行くすーちゃん。

相当美味しかったらしい笑

チタンのお猪口もカッコ良かったな。

時間はたっぷりあったので今日の反省だったり、明日の予想だったり

お互いの近況だったり、共通の友人の近況だったり

話しても話してもまだまだ時間がありました。

CEOなんて途中で一回、仮眠が入りましたからね笑

PM7:00

実は我々がのんびりしている間、日が暮れた後にも続々と帰ってきている選手達がいた。

その多くは「ストレート」カテゴリーの選手達だ。

 

ストレートは決められた順番でポイントを取らなければいけない。

「このポイント、見つからないからパスしよう!」

そんな「スコア」では当たり前に出来ることがストレートでは出来ないのだ。

つまり、ポイントが見つからなければ延々と探さなければいけない。

「ポイントが見つからなかった時のストレートは地獄」

それが、ストレートに出場する人たちの共通認識なんだそうだ。

 

選手が疲弊しながらゴールに到着すると

その場にいた全員が自然と拍手をしながら「お疲れ様!!」

と、言っている光景は見ていて込み上げて来るものがあった。

夜のテント村は綺麗だったなー。

21時くらいまでは賑やかな声が聞こえてた。

これはジュンコ先生がCEOの寝袋を体験してるとこ笑

バッフバフのZpacksの寝袋は体感したら最後。

みんなやられるリーサルウェポン。

若旦那 a.k.a ホワイトフェアリーもご来店。

今回も持参したWIND HARDとの違いを体感…。

やっぱり全然違うんすかね?笑

ちなみに左がZpacksの羽毛。

右がWIND HARDの糸クズ…?

あ、羽毛か笑

Zpacksの1/4しかない…!!笑

 

羽毛ってあんなに差が出るもんなんですね…。

「今夜はWIND HARDじゃ寒いかもしれない」と心配する若旦那。

かける言葉が見つからない私は、バッフバフのウエスタンマウンテニアリングの寝袋で眠りについた。

DAY2

そんなこんなで朝。

結局、氷点下にはならなかったのかな?

寝ててもそこまで寒さは感じなかった。

それでも寝袋から出るとなかなかの寒さ。

スタートに向けて食事をしたり、撤収をしたりダラダラと準備をする。

「もう帰ろうよ」と、言ったのは私です笑

スタート時間はみんなバラバラなので最後に記念撮影!

ゴールで会いましょう!!

2日目のスタートは1日目よりも早い。

一番早い人達は6:00スタート。

先にスタートするCEO達をお見送り。

いってらっしゃい!!

樹海

いざスタート!!

今日のフィールドはどんな感じ!?

はい、こちらが2日目の地図になります。

右側の白いエリアが気になりますねー。

どうやら2日目のメインフィールドは青木ヶ原樹海のようです。

死体とか見つかったらどーすんだよ!!

そんないらん心配をしつつ、早速ルートの相談を始めます。

まずはスタート地点からすぐの山にあるCJ(40)!!

は、行きません。等高線がエグいのでスルー笑

AL(10)を目指すことにした。

 

AL(10)は人が群がっててすぐに発見。

ふと視線を横にやると…

それでも明るいお二人さん笑

あれ!?なんでいんの!?

我々より1時間早くスタートしていたシム&すーコンビ。

なんと、シムちゃんの腸頸が痛くなってしまい休憩中。

今回は母指球の呼吸が乱れてしまったようである。

 

健闘を祈りつつ、我々は次のポイントへ。

が、ここで早速ミスをしてしまいます…笑

撤収タイム

AL(10)を取った後、ほとんどの人はCK(20)を取りに行っていました。

理由はコチラ。

ポイントの撤収が11:00と早いんです。

1日目に比べて2日目の撤収タイムはシビアな所が増えていました。

それに全く気がついていなかったのが我々コンビ笑

なんと、少し離れたAU(10)に向かったのです!!

この時の俺をぶん殴ってやりたい!!笑

この…素人が!!!!!笑

我々が描いたルートはこう。

AL(10)からAU(10)に向かってあとは時計回りにぐるっとポイントを取るルート。

でもこれだとCK(20)は時間が無くてまず取れない…笑

ちなみにそれに気がついたのはかなり進んでから。

AU(10)に向かってる最中は全く気がついてなかった。

ちゃんとポイントの撤収時間も考えてルートを組まなければいけなかったのだ。

樹海の風景

青木ヶ原樹海はあんまり良いイメージが無い人も多いと思う。

私も植え付けられたイメージがなかなか抜けなかった。

暗くて全く手入れがされてない森だと思ってたんだけど、実際は違う。

アップダウンが少ないトレイルが無数にあって、散策しがいがあるし、トレランやる人なんかも走りやすいコースだと思いました。

さて、AU(10)を取った我々はCE(20)に向かう。

ここはカーブしてる道のどこかでトレイルから外れてポイントを探す感じだ。

わかんなかったよねー笑

どこのカーブで入んのかなぁ?って笑

ゆるいカーブは地図に反映されてなかったりするからホントわかりにくかった。

結局、先に行き過ぎてた事が判明。

トレイルを少し戻って発見しました。

そう、2日目はナビゲーション重視のコースだったんです。

ロスト

次に向かうのはDB(40)

トレイルからガッツリ離れた場所にあるから不安しかない…笑

ところが、ここは想像してたよりもスムーズに取れた。

写真見ればわかると思うんですが、青木ヶ原樹海はホントに風景が同じ笑

コンパスが効かないっていうのは都市伝説で、ちゃんと効きます。

でも、風景が同じだから自分がどこにいるのかわかんなくなっちゃうんです。

素人は特に笑

その結果がAE(30)

ここは初めて探してもポイントが見つけられなかった。

いわゆるロスト

1時間以上探したかなぁ…?

どうしても見つからない…!!

今となってはあの辺りだったんじゃないかな?って思うんだけど

当時はわかんなかった笑

とにかく似たような地形が多くて目印になる目標物が無い。

いや、きっとあるんだろうけど、初心者コンビにはわかんなかったなー笑

若も私もすげー動いて探したんだけど、ちょっとお互い沼にハマりすぎて時間をだいぶ溶かしてしまった。

同じカテゴリーかはわからないけど、他のチームもめちゃくちゃ探してたな笑

 

どこかでやめないとまずいなぁ…と、言う事で。

「ちょっとここは諦めよう」

と、私がブレーキをかけて捜索終了。

 

仕切り直し。

CU(40)を取りに行く事に。

岩と尻

CU(40)は一度、公道に出てからアプローチする事にした。

道路は交通量が多くて路肩も狭かったのでおっかなかったー。

何なのこれ?

この辺かな?と、再び入って行った樹海の中。

何故か黄色いビニール紐で囲まれた場所があってビビる。

あれ、何だったんだろう…?笑

CU(40)は比較的スムーズに取れた!!

その時!!

 

「AHHHHHHHHH!!!!」

ザザーッ!!という音と共に動かなくなったヒゲ。

よく見ると、ケツの近くにソフトボールほどの岩がめくれ上がっていた。

滑った挙句、コイツの上にケツから着弾。

股ズレ、ケツズレで疲弊していたデリケートゾーンにトドメを刺されたのだ。

静かだった…。

木々を揺らす風の音だけが響いていた…。

コータロー 享年38歳。

さあ でかけよう ひときれのパン

ナイフ ランプ カバンにつめこんで

 

父さんが残した 熱い思い

母さんがくれた あのまなざし

 

地球はまわる 君をのせて

ナビゲーター若

次に向かうのはDG(50)!!

トレイルから近いし、50点なので是が非でも取りたいポイントだ。

どうもさっきから若旦那の様子がおかしい…。

不思議なコンパスの使い方をしているのだ。

聞くと「自己流です!でもたぶん合ってます!」

 

ホンマかいな…?

と、進んで行くと…

谷の底にあった。私は遠くで見守るスタイル笑

ポイント発見!!すげー!!笑

若にしかわからない使い方だが合っているならOK!

若は方向感覚が良くて本当に頼りになった。

 

私は定期的に

「若すごい!」「若さすが!」「アイス食べたい!」

と、ガヤ担当をしてれば良いので楽である笑

ロスト2.0

ところがどっこい、OMMはやっぱり甘くない。

簡単に取れるだろうと思っていたAG(10)はまさかのロスト…。

 

これどこにあったんだろう?

いまだにモヤモヤしてんだよなー笑

 

でも、後から取った人の話を聞いた感じだと全然違う場所を探してたみたい笑

やっぱり現在地をしっかり把握できてなかったのかなー。

ここからの富士山はめちゃくちゃ綺麗だった

結局、かなり時間をかけて探してしまった。

そこで、ブレーキ役の私が再び登場。

 

「もういやだぁぁぁぁ!!」

「おうち帰るのぉぉぉぉ!!」

 

と、駄々をこねて捜索終了!!笑

キレイな富士山をバックに写真を撮って先に進む事にした。

若は笑っているが、私に殺意が芽生えていただろう。

男塾リターンズ

そんなバディの不穏な空気も感じつつ、タイムリミットが近くなっていた。

そろそろラストスパートをかけても良い時間帯。

実はここから我々は常に走って移動するという男塾っぷりを見せるのである笑

 

常日頃から走っている若はいいのだ。

問題はトレーニングと言いつつ、アイスや肉まんを食いながら自転車にしか乗っていない私だ。

 

身長178cm、体重85kgの巨神兵が走っている姿は多くの人に感動と恐怖を与えたに違いない。

膝が腐ってやがる!!重すぎたんだ!!

トレイルを一気に駆け降りた若と巨神兵は公道に出る!!

DL(10)に向かって走る走る!!

途中でCEO達にも会った時に激写して頂きました笑

人型の戦車かな?

こっちは写真撮る余裕もないってゆう笑

DL(10)はアンダーパスを潜った先にあった。

巨神兵は腐敗しかけているのか、カメラが自主規制をするレベルになっている。

なぜだ、なぜ走っているんだ…。

なぜこんな事になってしまったんだ…。

覚醒と絶望

さあ、ラストはこのCL(30)だ!!

低山の中腹にポイントがあるようだ。

 

ここで事件が起きる…!!

登山道に入ると…!!

若が覚醒…!!

 

何と…!!登りも走り始めたのだ…!!

コイツ…!!狂ってやがる…!!

 

「若ーっ!!お待ち下されー!!」

叫ぶ巨神兵!!

「置いて行かれたら失格になってしまいまするー!!」

 

すると、おもむろに巨神兵の背後に回り込んだ若旦那!!

ザックを鷲掴みにすると巨神兵を後ろからグイグイと押して来た!!

恐怖!!意味不明!!摩訶不思議!!謎!!

 

 

「UREYEEEEEE!!!!」

(マジで言ってた)

 

「イケドゥバ!!ハダルバ!!」

(何か言ってたけどマジで何言ってるかわかんなかった)

 

僕は震えた、ガックガクに震えた。

もはや疲れで震えているのか恐怖で震えているのかわからなかった…。

 

失禁して軽く凍傷になっていたのかもしれない。

止まりたくても止まれない、止まらせてくれない。

股ズレも加速度的に進行…。

もうダメだ…。

 

意識が遠のく中、私の頭にはこんな言葉が浮かんだ。

「ワイのバディはサイコパス」

 

ふと目が覚めるとサイコパ…もとい、若旦那はポイントをゲットしていた!!

そして地図を見ると、ここからショートカットできる!!

行くぞ!!

オラオラで下山して行く若!!

また遅れると次は命が危ない!!追いかける巨神兵!!

「お待ち下されー!!」

ゴール。その前に。

さあ!ついにゴール!!

と、言いたいところだが、ここで当初予定していなかったAC(20)が目に入る!!

タイムリミットは残り30分!!

 

巨「若ーっ!!行きませうー!!」

若「あっぱれじゃ巨神兵!!共に死のうぞ!!」

 

お互いアドレナリンが出まくってエモくなってたんだと思います笑

JUST DO ITモードに入った2人は、若のコンパスが示した道を一気に進む!!すると!!

SUGEEEEEEEEEEE!!!!!

ドンズバでポイントに到着!!

本当に1mもズレてなかったと思う!!

やっぱり若のナビゲーションはハンパない!!

音速で来た道を戻って無事ゴール!!

ゴール!!

こうして私と若の初OMMは終わりました。

大団円

合計440点

この日のポイントは230点。

順位も中の中くらいの何とも言えない結果で痺れます笑

でも初心者でも120%楽しめました!!

若、ありがとう!!

合計200点

結局、シムちゃんは足が痛くてほぼリタイヤ気味にゴール。

ポイントは70点とOMMどころじゃなかったみたい笑

 

「来年はもっと酒と食材を持ってくるっす!」

なんて言ってたけど、それもOMMの自由な楽しみ方!!

本当に夜が長いからキャンプ重視のOMMは全然アリだと思う!

合計510点

なるほどー!と、感じたのはCEOとケンサクさん!!

DAY2は260点!!

ナビゲーションが難しい樹海は潔く捨てて山間部のポイントをメインに取りに行ったんだそう。

あの地図渡されてなかなかそういう思考にならんよね…。

経験者はさすがだなぁと思いました。

合計480点

すげーのはこの2人!!チーム白馬山荘!!

DAY2は270点!!

何と女子6位!!しゃベー!!

ジュンコ先生は経験者だけど、はるちゃんはOMM初出場。

2人はナビゲーションが上手で高得点のポイントを確実に取ってた。

走らなくてもナビゲーションで順位を上げられるのがOMMの面白い所!!すごい!!

最後はみんなで写真を撮ってフィニッシュ!!

大団円感が凄い笑

「ポーズがワンパターン!!変えてもう一枚!!」と、面白い掛け声で撮ってくれたお姉さん!ありがとうございました!!笑

大会後は温泉に行ってから小作へ!!

と、言いたいところなんですが、恐ろしいほどの混みっぷりで何と30組待ち!!

「BBG効果っすね」

と、シムちゃんが言ってたけど、生憎そこまで影響力があるメディアではございません笑

 

仕方がないので近くの不動さんへ。

小作とはまた違う優しいお味!!

麺のムチムチ感が凄かった!!

俺は小作派かなー笑

 

駐車場で解散!!

お疲れ様でした!!

富士山には笠雲が掛かってキレイだった。

山梨は良いなぁ…。

初めてのOMMが本栖湖で本当に良かった!!

OMM SHINJUKU

実は今回のOMMはまだ続いていた。

まずは若旦那。東名に乗るつもりが何故か新東名へ笑

小田原へ帰るつもりが何故か名古屋方面に向かうと言うマサカ!!笑

フィールドではあんなに頼もしかったのに不思議な男である笑

そして私である。

何と電車の棚に荷物を乗せたまま下車!!

ケンタッキーを買った後に気が付き、慌てて駅へ!!

「新宿で発見されました」

とのご報告。

 

一瞬、取りに行くのは明日でいいかな…?

そう思った。

…いやマサカ…。

家のカギはあのバックの中だ…!!

往復1時間弱のOMM。

「追い・マゾ・マゾ」が発生するマサカ…!!

早く!おうちに!帰りたい…!!

 

他にもサングラスを若の車に忘れたり、シムちゃんにヘッドライトを返し忘れたり

初老かよ!!と、言いたくなる出来事ばかりだった。

そしてやっとこさ家に到着するとそこには…

立川のトリッパーズさんの袋に入った何かが…

何でサイン風なんだよwww

そうこれは兄貴(スケさん)が

「これ差し入れ!!みんなで食べて!!」

と、渡してくれた行動食だ…!!

寝坊して慌てていたので持って行くのを忘れたのだ!!

しかもマメなスケは行動食にわざわざBBG語録を書き込んでいた!!

暇かよ!!

神聖かまってちゃんなスケらしい仕込みだが、それを弟が全て台無しにしてしまった!!

…まぁいいや笑

初OMM・完

今年のOMMは皆さんいかがだったでしょうか?

来年こそは出てみたい!!

そう思っている方に少しでも参考になれば幸いです!!

前後編と読んで頂きありがとうございました!!

押忍!!