梅雨明け10日!梅雨が明けて数日は天気が良いと言われる期間!向かった先は白馬岳!白馬三山を登り不帰ノ嶮を通って目指すは唐松岳!!2年ぶりの北アルプス、1泊2日のレポートです。(文・コータロー)

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実は初めての白馬

超人気エリアなのに行ってない場所ってありませんか?

私にとってそれは白馬エリア。

 

毎年、そろそろ行こうかな?と、思いつつ行ってなかった場所。

今年こそは!と、梅雨明けのタイミングで行ってみる事にした。

深夜バスに乗って早朝に白馬町バス停に到着。

「このような時期ですが、当バスをご利用下さいまして誠にありがとうございました」

運転手さんのそんなアナウンスがやけに心に響く。

 

去年、小さな会社に勤める私は、経済的な地獄に片足を突っ込んだ。

仕事が無いと言う地獄は思い出すだけで胃が痛くなる。

我が社は何とか持ち直したが、バス会社は現在進行形で苦しい状況なのかもしれない。

中小企業はこの状況でどうすれば良いのか、何が正解なのか。

ホント、どうすれば良いんでしょうね。

白馬町のバス停から白馬駅までは徒歩数分。

白馬駅発のバスに乗り継ぎ、白馬岳への最もポピュラーな登山口「猿倉」へと向かう。

白馬駅に到着すると、これから登る山々が出迎えてくれた。

バスの出発時間まで、朝焼けに染まる山をぼーっと眺めた。

なんかいる…。

いわゆるご当地キャラクター。

色々な場所で目にしたので白馬村では有名人のようだ。

白馬駅から登山口の猿倉までは約30分。

平日の早朝という事もあり、車内は空いていた。

猿倉荘にて登山届を提出する。

最近はオンラインで登山届を提出する人も多いけど、私は何となく身が引き締まるこの時間が好きだ。

山の名前と通過する場所の漢字がいつも書けないんだけど笑

雷鳥のトレーディングカードが置いてありました。

今回は会えるかな?

 

最近読んだ本に、昔は登山中に食料として雷鳥を獲って食べた。

そんな事が書いてあって驚いた。どうも当時は珍しい事では無かったみたい。

常識は時代で変わるんだなぁ…。と、しみじみ。

登山道の入り口にはこんな看板が。

今年も山小屋やテント場は事前予約が必要な場所が多い。

私も今回初めて、テント場の事前予約をした。

 

電話に出たおじさんが気さくな方で、登山道の状況など色々教えてくれた。

また、登山に行く数日前、宿泊する天狗山荘の近くで落雷があった。

その時はわざわざ「落雷で山小屋の電気が使えないので、ヘッドライトを忘れずにお持ち下さい」と、電話までくれた。

今年はこのルートは通行止めだそうです

正直、「テント泊の俺にそこまでしてくれなくていいのに!!」とさえ思った。

でも、これがこの人達の仕事の流儀。ホスピタリティなのだ。

 

最初は「面倒だな…」と、思っていた事前予約。

「結構いいもんだな」と、思えたのは山小屋関係者の皆さんのおかげだと思う。

なんで半目なんだよwww

猿倉荘から先は、なだらかな林道。

大雪渓の取り付きまではコースタイムで約1時間。

ゆるゆるとウォーミングアップしながら登っていく。

 

眺めの良い場所に出た。

ヒンヤリとした風が大雪渓から流れ落ちてくる。

本来であれば、この場所には白馬尻小屋があるそうだ。

今年は小屋を建てていないのだ。

コロナ禍で山小屋の状況が変わっているので、下調べは例年以上に必要だと思う。

これで7.5kgくらい

ザックは今回もTrailBumのBUMMER。

軽くて背負い心地に自信あり!!Trail Bum / BUMMER

一泊二日のテント泊装備で行動するのは初めてだ。

今回はテストしたいギアが多いのでパンパンになってしまった。

大雪渓の取り付きに到着。想像以上に涼しい!

ウインドシェルやらチェーンスパイクやら

いそいそと準備をする。

ここでサングラスを落とす。

たぶんこの辺なんだよなぁ…。

ここでサングラスを落とす。

 

ウインドシェルを着ているときにポロリしたんだと思う。

ちょっと高かったオークリーのサングラス…。

 

白馬岳の頂上で気が付いた時には、時すでに遅し。

誰か拾ってたら使ってやって下さい!!涙

来た道も綺麗だなー

私は本当にサングラスに縁が無い。

無くす、落とす、踏む。

 

元カノに貰ったサングラスなんて、一緒にツーリングしてる時に落として彼女のバイクが踏むメイクミラクル。

あの時の元カノの絶望と怒りの表情を思い出すだけで死ねる。

さあ、始まりました大雪渓!

写真でしか見た事が無かった場所に来るのは感慨深い。

伝わりにくいが、なかなかの傾斜である。

落石が多いと聞いていたので、音がする度にビクッとする。

登り始めると、ザックを下ろしてゆっくり休憩できる場所が意外と無い。

上着は最初に着ておいて正解だった。

水や行動食は登りながら取れる位置にあった方がいいと思います。

この写真、変態にしか見えないwww

ちなみに、短パンわんぱくおじさんは私しかいなかった。

インスタでノースリーブ&短パンの女の子を見たんだけどな。

広告代理店が仕掛けたCGだったのかもしれない。

気温は17℃。

風が強かったのでもう少し寒く感じた。

それでも登っていると安定の汗だく。よっ、デブ。

Amazonでクソ安く売ってそうなアイゼンらしき物の亡骸。

流石にコイツでは…。

 

12本、6本、4本、チェーンスパイク、無し。

様々な足元とすれ違ったが、今回は脱着しやすいチェーンスパイクで良かったと思う。

尚も進む。

途中からもう一段階傾斜がキツくなってきた。

遥か遠くで動く点が人間だとわかり、小さく絶望する。

上部に進むにつれて落石が増えてきた。

ソフトボール大の岩がファンブルしながら転がり落ちてくる。

 

ソフトボールでもデッドボールは痛いのに、岩なら完全にデッドである。

音がするたびに、雪渓に張り付く全員が斜面を見上げる。

アツシオガワ

昔、大雪渓でイノシシサイズの落石が真横を転がり落ちていって死にかけたなー

大雪渓の上部ではトラバースする箇所もあった。

ここに来るまでに一度アイゼンを外して岩の道を歩いている。

アイゼン無しで通過している人もいた。

こんな看板があったので私はチェーンスパイクを装着。

こういうアドバイスは素直に聞くようにしてます。

ソロの時は特に、素直さ大事だと思ってます笑

アツシオガワ

昔、このトラバースでイキったオッサンが「ステップ切ってあるのにアイゼンなんていらんやろ」ってノーアイゼンで歩き出して3歩目ぐらいでつまずいてプチ滑落して、恥ずかしそうにチェンスパ履いてたのが昨日のように思い出されます。

対岸から菅傘を被ったナイスシニアが歩いてくる。

菅傘には「郡上八幡」の文字。

郡上はTMEから北に約30kmの町。

何となく親近感が湧いてしまった。

 

対岸の人とタイミングを図りながら一人づつ通過していく。

ええ、もちろん怖かったです笑

チェーンスパイク履いてて良かったー笑

雪渓をトラバースするともう雪とはお別れ。

このタイミングでガスも晴れ、稜線のニキビのような岩が目についた。

横に目をやれば、一面黄色い花が咲いていた。

何年登っていても、全く覚えない花の名前。

そんな人は私だけじゃ無いはず笑

はい、一気に飛んで白馬岳頂上宿舎到着。

山頂はもう少し先なのだが、とりあえず一本。

ここから先には白馬山荘、そして山頂がある。

白馬岳頂上宿舎から登ること数分。白馬山荘に到着。

白馬山荘は日本最大の収容人数を誇る山小屋。

横から見るとクソデカいんだけど、見事に写真を撮り忘れた笑

大雪渓では少しガスが多かったのだが、この頃にはスッキリと晴れ、いかにも夏らしい景色を見ることが出来た。

白馬山荘から数分の山頂に向かって歩き出す。

本日一座目の白馬岳(2932m)に登頂。

山頂にいる時だけガスってしまい、景色がイマイチ。

サングラスが無い事に気がついて絶望。

山荘で食事をしようか迷ったが、まだまだ先は長いので進むことに。

稜線の景色は素晴らしく、一気にこのエリアが好きになってしまった。

次に向かうのは杓子岳。

道中は晴れたりガスったりでなかなか安定しない。

ガスが晴れると楽園のような景色になる。

「外国に行ってきた」と、言ってこの写真を見せたら、山をやらない人なら信じてしまうのでは?笑

そんな事を考えてるのも束の間。

杓子岳の登りで悶絶。

ここの登りはえげつなかった。

ほとんど壁みたいな傾斜。

なのに足元はザレザレの路面。

足を取られ、なかなか進まない。

疲れも出てきてダルさがハンパない。

巻道オススメ笑

マジもうめんどくせぇ。

なんで巻道に行かなかったのか後悔。

下を向きながらひたすら前進。

アツシオガワ

俺も鎌鎌大縦走で槍ヶ岳に登ったこと、未だに後悔してる。

もう嫌だ

登山は本当に快楽指数が低い趣味だと思う。

快晴の山頂に立てば全て報われるけど、そこまでがキツすぎる。

自転車の方が100倍楽しい。

あの棒が山頂か…?

さっきまで「登山最高!」と、思っていたのに

鬱モードに入ると、そんな事ばかり考えてしまう笑

ソロ登山あるあるだと思ってます笑

はい、そんなこんなで本日2座目の

杓子岳(2812m)に登頂。

次来る時は巻きます!笑

山頂の景色は素晴らしくて、進んできた稜線を一望できる。

あそこを文句言いながら歩いてきたんだなぁ笑

日本海側、立山方面の眺めも素晴らしかった。

来て良かったなぁ笑

さあ、メンタルも回復したし、次のピークである白馬鑓ケ岳に向かおう!

遠くに見えているがそこまで遠くないだろう!

あれ?結構ガッツリ下るんすね…?

あれれ?

 

ここから白馬鑓ヶ岳までの写真は数枚しかない笑

もはや写真どころでは無かった笑

まずは杓子岳をガッツリ下らされる。

もう、気持ちいいくらいに笑

そこからまた、壁のような白馬鑓ヶ岳に登らされるのだ。

あぁ…

頑張って登ったのに「ふりだしにもどる」感がハンパじゃない。

頑張って夏休みの宿題を終わらせたのに「全部やり直し」と、言われた感じ。

まだ着かない…

もはや道中の記憶もない。

池田エライザが隣にいた気がしたが幻覚だろう。

エライザが髪切った時と歌手デビューのニュースが出た時に批判した奴らを俺は許さない。

そんなこんなで、本日3座目の

白馬鑓ヶ岳に登頂。

山頂の眺めは360度の大パノラマで素晴らしかった。

振り返って来た道を眺める。遠くまで来たなぁ…。

歩いた稜線を眺めるのも縦走登山の醍醐味だと思う。

午後の天気は安定していてガスに包まれる事は一切無かった。

その代償と言っては何だが、ヤバかったのは日差し。

日焼けで疲れる。

ウインドシェルは日焼け防止アイテムとしても欠かせないと思った。

 

さあ、後は今日の宿泊地である天狗山荘に行くだけだ。

って、どこにあるんすかね…笑

よく見ると、遥か遠くに豆粒程度に見える天狗山荘を発見。

もうHPはゼロなのに、なおも攻撃をやめない白馬三山。

もうやめて!!

ゾンビの様に、ぬらぬらと歩き出す。

今年は休業している鑓温泉方面への道標。

営業中なら温泉入りたくて下山してたかもしれない…。

 

来た道を振り返る。

美しい

白馬鑓ヶ岳は本当に美しい山だと思う。

しばらくボーッと眺めてしまった。

 

杓子岳辺りから全然人に会っていない。

このコースはあまり人気がないのだろうか。

風の音しかしない稜線をトボトボ歩いて行く。

地味なアップダウンが体力を削る。

そして、このコースは白馬岳を過ぎると水場が無い。

もうボトルの水は空っぽだ。

おっ、見えた!

黒塗りのカッコイイ小屋がついに、射程距離に入った。

ところがどうだろう…道が無い…!!

そう、この雪切りされていない雪渓をトラバースしないと山荘には行けないのだ。

体力がゼロになった所でメンタルにトドメを刺しに来た白馬三山。

 

腹をくくり、小鹿みたいになりながらトラバース。

この旅で一番怖かったかもしれない笑

PM15:30

なんとか無事にチェックイン。

死んだ魚の目をした男に優しく接してくれた山荘の皆さん。

コンパクトで実に良い雰囲気の小屋である。

酒飲みの皆さんはこちらもどうぞ。

酒の自販機って見なくなりました。

私は酒飲まないから関係ないんすけどね笑

もう喉がカラカラである。

水場に吸い寄せられるように歩いて行く。

うまい!!ここの水は絶品!!

マジでうまいので、是非飲んでみて下さい。

雪渓の雪溶け水だそうです。

デブのガソリン、コーラも購入。

1日目が無事に終了。

いやー、よく歩いたね。

テント場はほぼ貸し切り。

焦る必要もないのでしばらくボーッと白馬鑓ヶ岳を眺めて休憩していた。

ロケーションが良く、ちょっと隠れ家的なこのテン場は最高だった。

この場所目当てで来ても、絶対に損は無いと思う。

LOCUS GEAR の Khufu Tyvek

やっとこさ設営。

「良いテントだ…」と、しみじみ…。

少し高くてもお気に入りのテントを買って良かったと思う。

もう何年も使ってるけど、自己満足度がハンパない笑

 

山荘に泊まっている方がテントに興味を持って話し掛けてくれたのも良い思い出。

死んだ魚の目をしてるから基本的に誰にも話しかけられないんすよ…。奇跡。

夕飯を食べながらのんびり。

言葉になりません。

良い時間。

眼下には白馬村が見える。

夜は夜景が綺麗だった。

白い山と白いテント。

LOCUS GEAR代表の吉田さんは

「山と一緒に写真を撮った時、一番絵になる山道具はテントだ」

と、言っていました。

絵になってるよ…テント…。

中はぐちゃぐちゃだけどね笑

 

明日は日本三大キレットの一つ「不帰ノ嶮(かえらずのけん)」を通過する。

その模様はまた後編で。

 

今回もお読み頂きましてありがとうございました!!

押忍!!