北アルプスは好きですか?好きなルートはありますか?私はあります…!!大好きで何度も何度も通ったルートが!!今回はそんな大好きなルートをご紹介!!上高地からパノラマ銀座を通って燕岳へ!!まずは前編!!(文・コータロー)

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上高地から燕岳へ

山好きなら好きなルートが必ずあると思う。

 

私にとってその一つは

北アルプスの「パノラマ銀座」を通って縦走するルートだ。

(リンク先:安曇野観光協会様)

 

上高地をスタートして

蝶ヶ岳、常念岳、大天井岳、燕岳を通って中房温泉に下山するルート。

 

初めて行ったのは2013年。

それからコロナ禍に入る2019年まで、ほぼ毎年行っていた大好きなルート。

 

このルートはBBG読者にも紹介したい!!

行ってほしい!!

そんなこんなで久しぶりに行って参りました!!

深夜バスで上高地

スタート地点の上高地までは深夜バスを利用。

寝てれば着くから楽だよなぁ〜。

路上ライブがあちこちで開催され、賑やかな新宿南口。

都心にはあまり来ないので落ち着かない。

バスタ新宿。

ここから日本全国にバスで行けるから凄い。

いつも出発時刻より30分以上早く来てしまう。

真面目か。

最後に上高地に行ったのは2018年。

なんと5年ぶりである。

ここ数年は色々と制限が多かった北アルプス。

何となく避けていた自分がいたのかもしれない。

繊細か。

体がデカい私は3列シートしか選ばない。

むしろ3列シートが取れなかったら行かない!!

わがまま!!

 

多少値は張るが、寝やすさに勝る物なし。

諏訪湖SAに到着。

8/15(火)は諏訪湖の花火大会があるらしいです。

見てみたいけど、めちゃくちゃ混みそう…!!

上高地

その後は完全に寝落ち。

あっという間に上高地バスターミナルに到着。

バスでスマホ充電する前に寝落ちした笑

 

ひんやりした空気が久しぶり。

 

周りの人はパッキングしながらブルブルと震えている人もいる。

 

長袖シャツに短パンの私は適温である。

肉に勝る防寒着なし笑

河童橋も久しぶり。

穂高連峰もスッキリ見えて最高の朝だ。

 

昔、夜中に女の子と河童橋の真ん中で寝転んで星を見たクソロマンチック野郎がいたらしい…!!

 

俺だよ俺!!笑

小梨平に向かう橋から見える水草。

初めて来た時はこの水草の美しさにも驚いたなぁ。

自然は変わらない。

変わったのは私。

小梨平キャンプ場に到着!!

上記の期間は予約制になるそうです。

この日は祝日だったので、前日から泊まっていた人達で賑わってました。

すげーテントの数…!!

平日休みの私は、こんなに混んでいる小梨平を見た事がありません。

所狭しとテントが並んでいて、下手なショップより参考になる笑

個人的に好きな景色はここ!!

もう少し進んで河川敷に出ると最高の景色を堪能できます。

混んでいる河童橋よりもオススメ。

初めて上高地に来たのは2009年。

人生初アルプスは焼岳に登りました。

当時はテントを持っていなかったのでキャビンを借りて泊まったなぁ。

お風呂もあるし、夏はしばらく滞在するのもアリだと思います。

今では信じられないけど、当時の小梨平は直火OKだったんすよね。

そんなこんなでAM5:40に出発。

1日目のゴールは常念岳のテン場なり。

 

ガンガンいこうぜモードだった頃は1日で大天井岳まで行ってたけど、さすがにもうムリ。

無理しないで楽しもう。

いのちだいじに。

 

しばらくは林道を進みます。

自転車で走ったら気持ち良さそう笑

 

1日で大天井岳まで行く場合はこの林道をどれだけ短縮できるかがポイントでした。

走ってたもんな…。

どんだけ体力あったのよ…。

数年前にクマ騒動がありましたよねー。

確かにいつ出て来てもおかしくなさそうな雰囲気。

猿もよく見るけど、今回は会いませんでした。

朝日で輝く梓川。

エメラルドグリーンでいつ見てもキレイです。

明神館通過。

早朝なので、まだ誰も休んでいませんでした。

長塀尾根

徳沢キャンプ場に到着。

やはり連休中なので混雑してますね。

ここも芝生が気持ちいいキャンプ場です。

朝から名物のソフトクリームを食べようか迷ったんですが、混んでいたのでパス。

朝からソフトクリーム食べてる人はけっこういました。

縦走1座目は蝶ヶ岳!!

徳沢から登って行きます。

久しぶりだなー。

カフェ?宿?

いつ頃できたんでしょう?

AM7:15

それでは行きましょう!!

稜線に上がると小屋以外は水場も無いので、下で3Lほど補給してからスタート。

徳沢から蝶ヶ岳まではコースタイムで約4時間半。

眺望が無い樹林帯の急坂をひたすら登ります。

体力もですが、メンタルもやられるルート笑

 

ちなみに横尾からも稜線に出れますが、そっちはもっと急登です笑

平日だとあまり人に会わないルートですが

この日は何人もの登山者とすれ違いました。

それでも槍ヶ岳や涸沢方面に比べたら少ないんじゃないかな?

登る登る登る。

よく見るとジグザグの道が見えるはず。

眺望はこんな感じ笑

何とも言えないですが、全く見えないわけじゃないですね。

長袖シャツを着てましたが、ハイクアップでは暑すぎ。

ノースリーブと短パンでも暑かった。

世界よ、これがデブだ。

序盤はずーーーーーっとこんな景色。

面白い事なんて何もありません笑

ヒマだし、とりあえずグミを食いながら登りました。

ヒマなら食う。

世界よ、これがデブだ。

なんか距離感間違ってそうな案内板。

この辺りから道はなだらかに。

サラッと書いてますが、ココまでの急登で十分すぎるダメージを頂きました。

横移動が多くなり、景色を楽しむ余裕も出てきた。

自撮りする余裕も出てきた。

 

ハエが飛びまくる汚ねぇ池を眺める余裕も出てきた。

空が広くなって、もうすぐ稜線に出れそうな予感。

途中にある長塀山(ながかべやま)に到着。

標高は2564m。

コースタイムよりちょっとだけ早く進んでいるみたいです。

 

長塀山から蝶ヶ岳まではコースタイムで1時間。

あと少しで稜線に出れる。

やっと景色が見えた!

いやー最高の天気だ。

樹林帯を抜けると草原のような場所に出る。

この瞬間が開放的で気持ち良い。

横を向くと槍ヶ岳…!!

思わず「おおっ」と、声が出てしまう。

山頂はすぐそこ。

ゴールが見えているので足取りも軽くなる。

やっぱり今日は人が多いな…!!

蝶ヶ岳

景色の見えない樹林帯からいきなりこんな絶景…!!

脳がバグる笑

AM10:16

1座目の蝶ヶ岳に到着!!

疲れた!!

もう、今日はこれで終わりでいい気がする!!笑

 

山頂は超一級品の展望台。

穂高や槍ヶ岳が好きな人は絶対に行って欲しい場所です。

山頂も広いのでのんびりできますよ〜。

 

テン場は人気なので休日はお早めにどうぞ。

蝶ヶ岳ヒュッテで水を補給。

1Lで200円なり。

稜線で手に入る水なので、雨水を濾過したものだったり、水場からひっぱって来た水だったり

少しクセがある味の時もあります。

これは仕方がない。

 

苦手な人は、山小屋でペットボトル(500mlサイズで500円)を買ったり

私みたいに下からガッツリ担いで来ましょう笑

おにぎりを食べたり、トイレに行ったり、少し休憩したら次の場所へ向かいます。

そうそう、アルプスは基本的にチップトイレなので100円玉多めに持っておくと便利です。

しかし、今までこのルートでこんなに晴れた事あったかな?

どこを向いても絶景なのでクラクラしてくる笑

これから進むルートも常に槍ヶ岳に見守られながら進みます。

過保護な絶景。

ありがたやありがたや…。

安曇野や松本方面の街並みも見えるので、夜景も綺麗です。

テント泊した人は是非ご覧になって下さい。

 

ちなみに蝶ヶ岳のテント場は天気が微妙だと爆風です。

昔、えらい目に会いました笑

写真はほとんど撮らないタイプの人間なんですが

流石に何枚も撮ってしまいます。

写真好きの人はなかなか前に進めないかもしれないですね。

手前の小さいピークは「蝶槍」というポイント。

撮影スポットになってました。

雑な私は片手でパシャパシャ撮って通過。

斜めに写った槍ヶ岳が泣かせます。

今回の目的は「縦走」なので先を急ぎましょう。

常念岳へ

次の目的地は「常念岳」です。

ガスに隠れているけど、マジでデカい山です。

迫力あって大好き。

 

問題はそこに至るルート…!!

稜線をガッツリ下ってから登り返すんです笑

個人的にこの区間が本当にしんどくて笑

これさえなければもっと良いコースなのになー!!

と、ブツブツ言いながら歩きます笑

振り返ったところ

わかります?

あの一番上から下って来たんです笑

で、これからあの倍くらい登るんです笑

「まぁ、大したことはなかった」

「こんなものかと拍子抜けした」

と、余裕をかましたい所ですが…。

 

普通に無理だ笑

リフトかケーブルカーに乗りたい笑

心を鎮めるためにじゃがりこを投入。

口の中の水分を完全に持っていかれました。

失敗でした。

登っては下り。

下っては登り。

なかなか常念岳に近づけません。

やがて岩がゴロゴロした雰囲気になって…

やっと山頂へ続く稜線に乗りました…!!

写真で伝わっているかわかりませんが、とにかく山がデカい!!

山頂まで近そうですが、ここから山頂までのコースタイムは約2時間。

何度登ってもキツい登りです。

山のデカさ、キツさ、アルプスに来たなー!

と、実感できる瞬間でもあります。

もちろんキツさに見合ったご褒美があるのもアルプスの醍醐味。

稜線からは常に絶景が見えています。

急登を登るので、どんどん標高が上がる。

振り返ると、登り始めの場所がずいぶん遠い。

最初はザレた道だが

徐々に大きな岩が目立って来る。

中盤以降は岩の上を登り

場所によっては全身を使って登る。

ただ、岩自体はドシンと安定しているので見た目よりも怖さは無い。

岩登りの怖さよりも体力的なキツさの方が勝ると思う。

山頂まではあと少し。

もうヘロヘロである笑

 

この辺りで「右膝売り切れ」のお知らせが俺から俺に届く。

 

いやー、1日目で売り切れちゃったかー。

まだ、先は長いんだけどなー笑

険しいルートですが、休憩できる場所は至る所にあります。

のんびり行きましょう。

 

岩の影で爆睡してる人がいてビビった笑

死んでるのかと思ったらイビキかいてた。

キツい登りもあと少し…!!

ちなみに、とんでもねぇ日焼けをしてるのにこの時は気付かず笑

この後、数日間地獄を見ます笑

なんか景色凄すぎてAIアート感出ちゃうよね。

実際の景色は写真の1000倍素晴らしいです。

是非リアルで見て下さい…!

常念岳山頂

山頂見えた…!!

キツかったーーー!!

 PM13:55

常念岳に到着!!

めちゃくちゃハエが飛んでたけど気にならないくらい疲れた笑

 

ちなみにバキバキ時代はいつも13時前に到着してました。

山頂着いて嬉しいけど、タイムの遅さになんか凹んだ笑

まぁ、いいやね。

いつも、常念岳山頂に到着したタイムと天候を見て、先に進むかどうかを判断していました。

 

数年前に兄貴と来た時はこのタイミングで雨が降って来たんですよね。

で、進むのはやめて常念小屋でテン泊しました。

スケは嵐を呼ぶ笑

山頂は360度の絶景なので、色々な山が見えます。

ところがどっこい、このおじさんは疲れ果てて写真を撮っていません笑

是非、ご自身の目でお確かめ下さい笑

それでは本日のテン場がある山頂直下の常念小屋まで下ります。

コースタイムは約1時間。

この下りがめちゃくちゃエグいです。

 

登りで死んでるのに、さらに下りでぐちゃぐちゃにされます笑

是非、体験して欲しい笑

男塾ルートだけど景色だけは良い…!!

「天国が見える地獄」

そんなフレーズが浮かびました笑

下る下る下る。

ザレてるから落石もご注意下さい…!!

まだまだ下る…!!

パトラッシュ…

僕…

もう…

膝が壊れたよ…

山頂を振り返ったところ。

写真では伝わりにくいですが、激坂。

ほぼ壁です。

まだまだ下る…!!

パトラッシュ…!!

…ろして…!!

もう…!!

殺して…!!

天に召された私は

ゾンビのようにでろでろと崩れながら進みます。

 

「なんやー!!この下り!!いつまで続くんや!!」

と、怒鳴る声が聞こえる…。

 

…おじさん。

…僕も同じ意見です…。

やっと小屋が見えた…!!

あそこを私の墓とする…!!

残ってない…。

もう何も残ってない…。

全盛期のシュプリームくらい何もない。

常念小屋

PM14:40

常念小屋到着…!!

お疲れ様でした…!!

この日は本当に天気が良くて。

午後になってもほとんどガスが出なかった。

常念小屋の後ろには槍がドーン!!

そんな最高のロケーションの常念小屋。

スタッフさんがまた優しいのよ…。

売り上げに貢献したいから飲み物買いまくったよね…笑

まずはコーラで乾杯させて頂きやした…!!

ありがとうございます…!!

その後はポカリで整えて頂きやした…!!

ありがとうございます…!!

さらに颯x2本を流し込んで腸内洗浄させて頂きました…!!

あじゃじゃした…!!

 

ペットボトルは一本500円。

テント場の料金は¥2,000円。

予約不要です。

連休最終日なのでテン場は空いてました。

鴨川等間隔ならぬ常念等間隔。

皆さん適度な距離感で張ってはる。

私も適度な距離感でジョインしてトゥギャザーさせて頂きました。

良いテン場だなぁ…。

のーんびり。

しばし仮眠をとりました…。

 

ところがどっこい18時頃…!!

2人組、テン場に襲来…!!

 

テン場…!!

緊張が走る…!!

 

この時間にテン場に来る奴…!!

悪魔的常識外れの予感…!!

 

程なくして…!!

めちゃくちゃ空いてるのに私の真横にジョインしてトゥギャザー!!

 

コータロー…!!

負け確定…!!

 

こういうの絶対に俺なんだよなぁ!!!!!涙

 

いや、彼らは何も悪くない。

ここは感謝しなければ…!!

ネタを提供して頂きありがとうございました!!笑

トナラーって本当にいるんだ…。

そんな事を考えながら

夕焼けで赤く染まり始めた常念岳を眺める。

 

明日は今日よりいい日になるといいな…。

そう思いながら初日は幕を閉じたのである…!!

 

次回!!

後編と使用ギアの紹介なり!!

押忍!!