広くて快適だけど重いっていうのは過去の話。「広い・快適・軽い」を実現した二人用テントのファイナルアンサー!?Big Agnes(ビッグアグネス)「タイガーウォールUL2 EX」のファーストレビュー。去年のHangOutで見て以来、ずっと気になっていたこのテントを北鎌尾根で試してきました!(文・アツシオガワ)

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スペック

定員 2名
収納サイズ(cm) 13×37cm(ポール別収納:45cm)
総重量 1190g
素材 ●フライシート&フロア:リップストップシルナイロン(1200mm)
●インナードア:ハーフメッシュ&フルクローズナイロン
付属品 DACフェザーライトNFLポール、アルミペグ×8、自在付リフレクティブガイライン

 

セット内容と重量

最近のビッグアグネスは、スタッフバッグの側面にポールが取り付けられるドッキングタイプが主流なのかな?

以前紹介した「フライクリーク HV UL 2 EX」と全く同じだ。

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以前にも少しもの申したが、黒いメッシュ部分とストラップなくても良くないかな〜?

せっかく軽さを意識した商品なんだから、このメッシュ&ストラップは無くて言い気がする。

バックパックにこの状態で収納する事はあまりない気がするしね。

あと、気になったのはスタッフバッグが「フライクリーク HV UL 2 EX」とほぼ一緒?なこと。

ビッグアグネスが好きでテントを複数所有する場合、家に同じ色のスタッフバッグが置いてあったら見分けが付きにくくないかな?

ポールが何かの拍子にテレコになっちゃって、現場付いたら「このポールちゃいますやーん!」って悲劇が起こる可能性も十分あると思う。

モデルごとに本体&ポールのスタッフバッグの色を変えてもいいんじゃないっすかね?

と、冒頭から色々物申してしまって申し訳ない。

さて、タイガーウォールの実測は付属のペグ、ガイライン等全部含めて、カタログ数値通り1,195g!

テントメーカーによっては、ペグやガイラインを含まない重量を掲載しているところも多い中、正々堂々真っ向勝負の重量表記は実に気持ちが良い!

それにしても、余計なドッキングステーションと決して軽量とは言えないノーマルペグが8本も入った状態でダブルウォールの広々テントが1,195グラムというのは驚きの軽さである。

セットアップ

設営方法は動画で見ていただいたとおり至ってノーマル(シンプル)。

インナーをペグダウンして、ポールと接続。

インナーは吊り下げ式だから、設営はとっても簡単。

センターのクロスポール(短いポール)の先をプラスティックパーツにパチンと接続したら

あっという間にインナーの組み立ては完成。

あとはフライをかぶせてインナーとバックルを接続して各ガイラインのテンションをかけるだけで完成。

バックルで接続してストラップを引いてテンションをかける。
足元側の両サイドはペグダウンする、いわゆる半自立タイプ。
センターポールはフライの内側にある黒いスリーブに差し込みます。

最近はフライとインナーが一体になったBIGSKYの「チヌーク1.5P」や「ミラージュ2P」を使う機会が多いため、フライをかぶせるという動作が幾分面倒に感じなくもないが、設営はあっという間に完成する。

フライはスケスケだが、中までは見えないのでプライバシーは守られる。

両サイドに大きく張り出した前室は荷物を置いたり、煮炊きするには十分なスペース。

二人で使用する際、左右に入り口&前室があるかないかで、快適さが全然違う。

頭側が垂直に近い形でせり上がるので、天井がとても高く感じ開放感がある。

右側が頭側。足元に比べ垂直気味に立っている。

特徴

タイガーウォールEXは、日本の気候に合わせてメッシュ部分を無くした特別仕様なんです。

本国のタイガーウォールは面積の半分以上がメッシュになっているが、

アメリカ本国モデル。

日本仕様はというと、両サイドの出入り口のひと部分が開閉式のメッシュパネルになっている。

気象条件に合わせてメッシュの開閉が出来るのは使い勝手が良い。

上の写真でフルオープンの状態だが、入り口全面がメッシュになると暑い時期も快適に過ごせるんじゃないかと思うが、そのあたりは重量とのトレードオフもあるのでこれぐらいが妥当な線かも知れない。

内側のファスナーがメッシュパネルの開閉。外側がドアパネルの開閉。

ちなみに、日本特別モデルのEXは本国モデルと比べたった60gしか重量UPしていないのは素晴らしい。

本国モデル1,130g、日本モデル1,190g。

 

ドアパネルの開閉ファスナーが一方向にしか開け閉めできないのがGood。

ぐるーっとファスナーがフリーで動かせるテントがほとんどだと思うんだけど、タイガーウォールはファスナーが一定方向にしか開け閉めできないため、閉じると必ず同じ場所に持ち手が収まる。

夜中にファスナーの取っ手どこだ?って探すことがなくなるというメリットがあるが、開閉するのにタテ・ヨコとツーアクション必要なデメリットもある。

大したデメリットではないが笑

 

ポケット(収納箇所)も、使いやすくGood。

両サイド(頭側)に大きめのポケットがある。

ヘッデンやスマホなど、たっぷり収納できる。

これだけモノを突っ込んでもだりーんってならないのがいい。

天井にもポケット。

アメリカらしくイヤホンのコードが通せる穴もあったりする。

ちゃんと両サイドに二人分のコード穴が設けられている。

居住空間

北鎌尾根男塾の記事でも写真で紹介したが、コータローとアツシオガワのガチムチ野郎二人が使用しても、窮屈な思いをせず寝ることが出来た。

汚いヒゲ面同士がくっついて寝ることほど不快なことはない。

タイガーウォール持って行ってよかった・・・。

タテの長さも218cmもあるので、でっかいコータロー(178cm、82kg)が寝ても頭や足が壁に付くことはない。

足元も十分な広さ。

ザックなどは前室に置いてます。

わがままBODYの二人が寝てもこの広さなので、夫婦やカップルなどの男女で使えばもっと快適に使えると思います。

結露は?

今回二人で使用した場所と気象状況は、

1日目:北鎌のコル、微風、夜中に雨

2日目:槍ヶ岳山荘テン場、微風、晴れ

初日に雨の影響か結露か判断しにくいぐらい、内側が少ーししっとりしていた。

2日目は全く結露なし。

悪天候の中でテストすることは出来なかったが、結露で不快な思いをすることは今回の2日間ではなかった。

リクエスト

冒頭に述べたスタッフバッグへの要望以外は、特にコレと言って見当たらない。

しいて言えば、インナーの底面が極薄なので、グラウンドシートが必須な事を考えると、純正のフットプリントを標準装備にしていただけるとありがたい。

地面ダイレクトは怖くて出来ないほど極薄。

タイベックシートをグラウンドシートで使ってる人も多くいると思うが、タイベックシートって幅が100cmなんですよね。

タイガーウォールの幅は頭側132cmもあるので足らないんです。

二人で使うと横幅目一杯使うので、32cmの寸足らずは穴があきそうで怖いです。

横幅を合わせたモノをタイベックで作ろうと思っても、貼り合わせたりしないといけないから、なかなかハードルが高い。

アツシオガワ

Outdoor Material Martさんや他でもタイベックなら150cm幅が売ってました!ヒロさん、教えてくれてありがとう!これで沢山のフットプリント難民が救われます!

純正のグラウンドシート買えよ!って話ですが、7,200円+税もするんですよ!ちょっと考えちゃう値段ですよね?

標準装備にしてもらうか、せめてもう少し買いやすい値段設定にして欲しいなーと思います。

まとめ

BigAgness(ビッグアグネス)「フライクリーク HV UL 2 EX」

アイテム名 タイガーウォール UL2 EX
アイテム画像
定員 2名
収納サイズ 13×37cm(ポール別収納:45cm)
総重量 1190g
素材 ●フライシート&フロア:リップストップシルナイロン(1200mm)●インナードア:ハーフメッシュ&フルクローズナイロン
付属品 DACフェザーライトNFLポール、アルミペグ×8、自在付リフレクティブガイライン
メーカー価格 58,000円+税
BUY NOW

※画像クリックでメーカーサイトへ

いかがだったでしょうか?

注目のビッグアグネス「タイガーウォールUL2 EX」。

ガチムチ二人でも使えて、出入り口が2箇所あって、前室広くて、メッシュが開け閉めできて、天井高くて、収納スペースもしっかりあって、わずか1190g!

この広さと快適性で1キロちょっとは、かなりシャベーです。

今シーズンの二人用テント大本命の一幕だと思います!

是非、二人用テントの購入を考えられてる方は候補の一つにしてみてください。

以上、アツシオガワでした。

押忍!