ついにBBG初イベントの日がやって来た!告知が急すぎて誰も来ないかと思いきや、なんとか7人+1頭が集まって無事に開催された第1回鈴鹿豚汁ミーティング。ユーコンカワイ渾身の事前代償の甲斐もあって現場は奇跡的に晴れ!さあ、みんなで美味しい豚汁を食いに行こう!
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第1回 鈴鹿豚汁ミーティング
第1章 全員集合!
「BBGのユーザーさんを悪天候の中でマゾらせるわけにはいかない!」
その想いから、イベント3日前から“仕込み”を開始したユーコンカワイ。
彼はあえて己の体内に石を詰まらせ、渾身の尿管結石からの入院コースで快晴祈願。
その時の壮絶な祈祷風景は前回の記事を参考にしてもらいたい。
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その命がけの仕込みのおかげで、集合場所の朝明駐車場は見事な快晴に包まれていた。
朝7:00、集合場所に続々と集まってくる参加者たち。
まず現れたのは、ユーコン快気祝いでなんとわざわざウイスキーをもって来てくれた「ニシコーK」さん。
BBGの二人は岡崎城西高校という男子校出身なんだが、彼はそのお隣で共学だった岡崎西高校出身者。
かつて我々は「寄るな城西、触るな三河」と言われてこの西校生たちから嫌われた存在だった。
そんな西校生が今、二人のジョンボー(城西の生徒はこう呼ばれていた)にウイスキーを贈呈。
朝っぱらからなんとも感動的な和解風景である。
続いて現れたのは、東京上野クリニック状態で登場した「とり天W」さん。
彼は以前名古屋の夏山フェスタの時も来てくれた、根っからのBBGファン。
BBGが好きな証拠に、よく見るとこの時点ですでにチャック全開という変態さだ。
そして次に現れたのが、なんとはるばる京都からの参戦となった「パックヨッシーY」さん。
パックラフトとマウンテンバイクを融合させた旅スタイルで日本各地に出没する雅な男。
そんなパックヨッシーさんを撮影しようとした段階で、早くもユーコンカワイが本領を発揮。
一眼カメラを持って来てるくせに「メモリーカードが刺さってないじゃない」ということにこの段階で気づいてショックを受けるといういつものパターン。
参加者たちは「うわあ、この人ほんとにスカスカスポンジ脳なんだ」と感心しきり。
ここで親切なとり天Wさんが余ってたメモリーカードを貸してくれて、早くもユーコン奥義「DOGEZA」が美しく炸裂した。
参加者たちは「すげえ!ユーコンの生土下座だ!」と、朝っぱらからBBGの世界観に引きずり込まれて行く。
そしてその土下座野郎をつぶらな瞳で眺めているのは、「バックドロップO」さんの愛犬「ララ」。
実はこのララとバックドロップOさんとは以前一緒に川を下ったことがある仲で、会うのは約2年ぶりだ。
さらにバックドロップOさんはなんと「ロックアウティング」の大先輩だったことが判明し、彼は登山中に尿管結石になって血のションベンを出しながら自力で下山したという壮絶な過去を持つ男である。
そして最後に親子参加の、カメラマンである「クロコダイルダディ」さんと「ルカちゃん&エイトくん」が加わって総勢9名+1頭が出揃った。
犬はいるわ、子供はいるわ、昨日まで入院してた奴もいるわで、最初っから実に多種多様なメンバー。
ここで「靴の中に石が入っちゃった」と言うルカちゃんに対し、ユーコンカワイは「大丈夫だ。おじさんも中に石が入っている。一緒に頑張ろう!」と謎のエールを送る。
そして美味しい豚汁目指して、いざ出発!
今までスタートってのは大概絶望にまみれるもんだったが、こんな笑顔と青空あふれるスタートは初めてだ。
石を詰まらせた甲斐があったってもんである。
第2章 ロックアウターズとモンゴリアン
ユーコンカワイの先導で、突き進んで行くBBG御一行様。
そしてなんと開始わずか10分で「あれ?なんかここ道がおかしいな…」と呟くユーコンカワイ。
なんとこの段階で、ユーコン奥義「スタートダッシュ遭難」が早くも炸裂だ。
そして「すいません、ここ違いました。戻ります。」と言われて、無駄な渡渉をさせられた挙句に元来た道を引き返させられる参加者たち。
こうしたグダグダで無駄な動きを楽しむのがBBGイベントの醍醐味なのである。
そして移動中は参加者同士、会話を弾ませながらゆっくりと進んで行く。
なんとここでバックドロップOさんだけでなく、クロコダイルダディさんとパックヨッシーYさんも「尿管フレンズ」だったことが判明。
たちまちイシトーークに花を咲かせる4人のロックアウターたち。
後方ではパックヨッシーYさんがアツシオガワに対し「やっぱりビール瓶で殴ったんですか?」と質問している。
アツシオガワも「ワタシ、モンゴルからニッポンに来てもうニジュウネンになりマス。礼儀ト礼節ヲわきまえない登山者はビール瓶で殴りマス」と真摯に受け答えをしている。
このように各自で親睦を深めながら、和気あいあいとスローハイクは続いて行く。
一方で“自由な参加者”ララは、「見さらせぃ!これがアタイのマゾ魂じゃい!」とクソ寒い冬なのに自ら水没するという荒業を披露。
その傍らでは、小3と小1の姉弟が文句ひとつ言わず黙々と登ってくる。
長く山の世界に関わって来た父による訓練のおかげで、足腰の強さは軽くユーコンカワイを凌駕する。
むしろ前日まで点滴生活だったユーコンだけ息が上がっている始末だ。
そしてその横を「情けないね!あたしゃバリエーションルートで先に行かせてもらうよ!」と一番元気なご婦人が駆け抜けて行く。
ユーコンカワイよりもよっぽど頼りになるこの自由すぎる参加者の先導で、無事に根の平峠を突破する御一行。
そして意外と知られていない「鈴鹿の裏側」の素敵な世界へと突入だ。
なんと気持ちの良いハイキングなのか。
ユーコンカワイは「山って修行の場じゃなかったんだ!楽しんで良いとこだったんだ!」と勝手に感動している。
でもいつ爆発するかわからない激痛爆弾を抱えてるから、どんなに風景が平和でも彼一人だけはスリリングな状況が続く。
彼に真の平和が訪れることなんてないのである。
第3章 オプションイベントを楽しもう
実に気持ちの良いフカフカサクサクの落ち葉絨毯トレイルが続く。
今日ばかりはあの「追い込み歩荷鬼六」と恐れられたアツシオガワも、穏やかな表情で最後尾で大人しくしている。
いつもならゲロ吐くまで容赦無く後方から追い込んで来る男だが(実際に吐かされた事あり)、子供と女性にだけ優しい今日の彼はホトケのオガワだ。
急ぐ旅でもなし、目的地まで行かなきゃならんわけでもないから、何度も休憩を挟みながらゆるりと進む。
しかしここで、自由犬ララのシューズがなくなっていることが判明。
そこで急遽臨時イベント「第1回!ララシューズを探せ大会!」がスタート。
この臨機応変な思いつき感がBBGイベントの真骨頂。
やがて「第1回ララシューズ探しチャンピオン」の座は見事とり天Wさんが獲得!
素晴らしい一体感が芽生えた瞬間だ。
という茶番をやったら、引き続き気持ちいいハイクを続行。
やがて「第1トン場(豚汁場所)候補」の、鈴鹿の上高地こと上水晶谷に到達。
そこで目にしたのは「あるはずの橋が流されてるじゃない!」という現実。
この辺りはさすがユーコンカワイのまさか力。
大人はかろうじて渡渉できたが、これでは子供たちが渡渉できない。
そこでまたしても臨時イベント「第1回!橋をかけろ大会!」がスタート。
とりあえずなんでもイベントにしてやろうというBBGの魂胆。
しかし橋をかける作業は困難を極めた。
結局橋はかけられず、ここでワイルドカメラマン、クロコダイルダディさんが動いた。
子供を担ぎ上げ、「ぬううううんっ!」とワイルドに突き進んで行く。
しかしここでクロコダイルダディさんの防水シューズに穴が空いていたことが判明し、思いっきり冷水がダディさんの靴内に侵入。
こうして「第1回!冷水でマゾれ大会!」の栄冠はクロコダイルダディさんが獲得したのである。
やがて良い時間になって来たから「もうここを我々のゴールとす!」と宣言し、日当たりのいい広場を本日のトン場とした。
どこまでもゆるゆるのイベント。
我々の目的は山頂とかではない。
あくまでも美味しい豚汁が食えればそこが山頂なのである。
第4章 聖なる豚汁祭り
トン場に着くなり、ニシコーKさんが動く。
なんと彼はパーゴワークスのカーゴ40に、クーラーボックスを搭載していたことが判明。
わざわざこの場所まで、全員分のノンアルビールを用意してくれていたというまさか。
これには一同感激。
すごく平和的な光景なんだが、ニシコーさんの目は黒棒だし隣にいる男のDQN感が半端ないしで、絵ヅラの犯罪感が凄まじい。
完全にスラム街に迷い込んだ人相手に、ノンアルビールを1本3万円で売りつけようとしているような光景だ。
一方でみんな準備が良くって、「さあ、がっつり豚汁タイムを楽しむぞ」とちゃんとイス持参。
そんな参加者の期待の目に晒されて、いよいよ料理ど素人による豚汁の儀式が開始された。
しかし「あれ、この先どうするんだっけ?」とスマホのメモを見ながらの調理スタイルに、見守るメンバーたちは不安いっぱいの表情。
子供達も「このおじさん大丈夫なのかな?本当に豚汁食べれるの?」と疑心暗鬼の目。
そのあまりの危なっかしさに、見かねてとり天さん(料理上手)のアドバイスを要求するユーコン。
結局おもてなしするどころか、参加者に手伝ってもらっちゃうというグダグダさ。
分量も適当感覚で用意してきたため、具と汁の比率が9:1に。
ユーコンは「メモには炒めるって書いてあるけど炒められねえ!とりあえず蒸します!」と軽パニック。
そしてあとはじっくりと時間をかけて蒸し煮?の状態をキープ。
その間は、とり天さんによるすべらない話ならぬ「シャレにならない話」をみんなで聞き、
やがてユーコンが「うう…とり天さん…苦労してきたんすね…尿管結石なんて蚊に刺されたようなもんすよ…」と感動してきた頃にフタを開けると….
豚汁ができてる!
色々なんとなくやっただけだが、奇跡的に食えそうな感じで完成してる!
即座にノンアルビールでカンパーイ!
そして“公園の配給風景”のような状態からの、
レッツ!豚汁タイム!
無言で豚汁に貪りつく参加者たち。
「やべえ!まずいのか?」と一瞬戦慄が走ったが、ニシコーKさんが「言葉を失ううまさッス!」と感動の一言。
石が詰まってから実に72時間。
ついにユーコンカワイの執念が実り、長い長い戦いの末にこの「豚汁桃源郷」にたどり着いたのである。
豚汁なのにルカちゃんが肉嫌いで、エイトくんが野菜嫌いだったというまさかな展開はあったが、とりあえず楽しんでくれててよかった!
個人的にも入院中にまともな飯食ってなかったからとんでもない美味さだった。
みんな大満足の豚汁ミーティング。
ただ一人、ララだけは「チクショウ!アタイも豚汁食べたかったよ!」と木をガジガジしていた。
次は何か犬用のおもてなし食材も用意しておかないとね。
第5章 だらだらフリータイム
さあ、豚汁で腹が膨れたらあとはもうだらだらするのみ。
クロコダイルダディさんとアツシオガワは「インジンジソックス」についてアツい激論を交わすというマニアックなギアトーークのお時間に突入している。
一方、そのクロコダイルダディさん越しには衝撃の光景が。
豚汁美味すぎショック死のパックヨッシーYさんが、子供達によって埋葬されているではないか。
惜しい人を亡くしてしまった。
まだまだ色々パックラフトのこと聞きたかったのに…。
しかしBBGのイベントにはもちろん男塾の王大人(ワンターレン)さんが同行してるので、即座に蘇生。
パックヨッシーさんは「コイツゥ!やったな!お返しだ!」とエイトくんを埋めるが…
いざ自分がやられると急にテンションが下がってしまったエイトくん。
まさかな展開にパックヨッシーさんも動揺が隠せない。
その後は周辺の森探索。
我ながらなんてピースフルなイベントなんだろうか?
BBGの二人だけだと、たいていどっちかが血反吐を吐いてるもんだが(主にユーコン)、イベントってなんて素敵なんでしょう。
そんな中、「ああ…いいよぅ…ぃいいよ!笑って!誘うように!」といつものアイテム撮影に邁進するBBGの二人。
参加者も「ああ、いつもこうやって撮ってるんだ」と感心仕切り。
カメラマンのクロコダイルダディさんも刺激を受けたのか、その場でユーコンカワイの「体の中」を撮影。
痛々しく引っかかる石。
ユーコンカワイの「今」を見事に切り取った作品となった。
それからはBBGで取り上げたウェアやギアのちょっとした体験会も。
そして「そろそろ行きますか」って感じで、撤収。
クロコダイルダディさんは再び人さらいスタイルで、インジンジをびしょ濡れにしながら渡渉し、
元来た道を戻るだけなのに何度も道を間違えるユーコンカワイ先導のもと、
ああだこうだとくっちゃべりながら軽快なハイクは続き、
何度か休憩しては菓子を食い、
根の平峠から下山して、
フィニッシュ!!
ユーコンがいるのに、晴天のもとでノントラブルノンマゾで見事に乗り切った。
ありがとう鈴鹿!
ありがとう参加者の皆さん!
ありがとう尿管結石!
最終章 回収フィニッシュ
こうしてBBG初となるハイクイベントは幕を閉じた。
やっぱりこうして直にユーザーさんと遊べるのはすごくいい経験となった。
改めて参加者の皆さんには感謝感謝なのであります。
しかしまだ一人、イベント続行中の男がいた。
二日後、BBGのオフィスの扉をコンコンと叩く音。
扉を開けると、そこには変態が立っていた。
僕はすぐさま「アツシくん!通報!通報して!」と叫ぶ。
敏腕CEOもすぐさまピッケルを手にして臨戦態勢。
するとその変態は「やったぞ!ミッションコンプリート!」と勝手に喜んでいる。
やがてその男がおもむろにオフィス内に侵入して来た。
BBGの二人はいよいよ死を覚悟した。
おそらくどっかの雪山で精神が錯乱し、その状態のままここに迷い込んだんだろう。
と、思ったら、なんと「とり天W」さんでした。
そして彼は「約束通り、メモリーカードを回収に来ました。」と言った。
彼のイベントはまだ終わっておらず、あの後そのままバスに乗り込んで東京へ。
そしてそこで永井真理子(懐かしい!)のライブを観て、そのままトンボ帰り。
そしてその流れでわざわざ「BBGを訪問するならば正装で行かないと」と雪山装備に着替え、メモリーカードを回収に来たのである。
やっぱり変な人が集まるBBG。
飛んだミラクルボーイだ。
とり天Wさん、ありがとうございました!
ってことで今後もBBGのイベントでは、普通の人から変人奇人まで大歓迎!
みんなもこのBBG使って色々遊んじゃってください!
今後も定期的に何かしらのイベントをやっていく予定です。
一緒にグダグダしましょう!
それではまた山でお会いしましょう。
次に激ウマ豚汁を食うのはあなただ!
アツシオガワ&ユーコンカワイでした。