モノポールシェルターの完成系!〜ローカスギア「クフHB」1stインプレ〜

かつて山岳の世界では異質だったモノポールテント(とんがりテント)も、ローカスギアの「クフシリーズ」の登場で今やすっかり定番シェルターとなった。そして2017年、そんなローカスギアが「より一般的に」「より多くの人に」という観点で、今までの受注生産型とは別の「スタンダードコレクション」を発表!その第二弾となったのが今回BBGがチョイスした「KhufuHB(クフHB)」。いざその注目のとんがりテントを、業界内でとんがり続けるBBGが1stインプレである!



LOCUS GEAR「Khufu HB」

スタンダードコレクション発表!

日本のガレージシーンにおいて、もはや独自の地位を築きつつあるローカスギア。

そのプロダクトの美しい佇まいと、計算され尽くされた設計と使い勝手は多くのハイカーや山屋を虜にして来た。

そんなローカスギアが、もう一段階上のステージへと移行しようとしている。

その1stステップとして発表されたのが「スタンダードコレクション」という新カテゴリーだ。

今までのカスタムモデルだとどうしても少量受注生産型で、ユーザーとしては欲しくても「数ヶ月待ち」という状態だった。

しかしスタンダードコレクションは決まった形で事前生産する在庫型モデルなので、もう待たずに購入可能になったのです!(一部取扱アウトドアショップでも購入が可能に!)

 

要するに今までのカスタムコレクションのシェルターが「ガンダム」だとすると、スタンダードコレクションは量産型の「ジム」

しかしジムだからって全く手を抜かれていないばかりか、ガンダムの性能を完全に受け継ぎつつより使いやすくなっている点に注目。

ニュータイプじゃない普通の人でも買ったその日から使える利便性を有しており、初陣でいきなり黒い三連星が現れても撃破できるだけの能力を有しているのである。

というか「これスペック、ガンダム以上じゃないの?」て思ってしまうほど、完成度が高いのだ。

今後ローカスギアはこの「スタンドードコレクション」と「カスタムコレクション」の二本柱でもう1つ上のステージへ突入する。

今回はそのスタンダードコレクションの第2弾として発表された「Khufu HB(クフHB)」を、仕様を中心に1stインプレッションを書いていこう。

 

セット内容と重量

クフHBはシェルター本体と、フルメッシュインナーのセット販売だ。

インナーテントが最初から入ってるので、フロアレスシェルターに抵抗のある人でも積極的に「ダブルウォールテント」として使用することが可能。

左からシェルター本体、フルメッシュインナー、ペグ、説明書&おまけ。

シェルター(L 25cm x 直径 12cm) フルメッシュインナー(L 28cm x 直径12cm)

使用されてるスタッフサックはいずれも滑りの良い素材で、結構余裕がある感じ。

個人的にはこの方が設営撤収時が断然楽だし、パッキングの際も平積みにして潰してデッドスペースがなくなるから◎。

キュンキュンスタイルが好きな人は別途小さめのスタッフサックなどを用意すれば、もっともっと小さくなるよ。

 

シェルター本体の重量は、スタッフサック込みの実測で「395.5g」

当然この本体だけでフロアレスシェルターとして使えるから、そう考えるとこの重量はスペシャルに軽い。

現時点でカスタムコレクションの他のクフと比べても、軽さにおいてはキューベンファイバー素材に迫る勢いだ。

素材 HB DCF-B DCF eVent sil Tyvek
重量 395.5g 320g 315g 710g 470g 425g

しかも最初は全てのタイアウトに予めガイラインとラインロックが装着されてる状態なんで、

強風が予想されない状況の場合、この10箇所分のラインを外してやればさらに減量可能だ。

そしてフルメッシュインナーテントの方は、スタッフサック込みの実測「358.5g」

ってことで、シェルターと合計すると「754g」

二人が寝れる居住性があるダブルウォールテントって考えると、754g(ペグ含めず)は猛烈な軽さである。

そして親切極まりないこのセットには、「これでもか」とDACペグSが16本も付属。

ご親切に指引っ掛け用のラインまで入ってる。(個人的に頼んだんで2束ありますが実際は1束です)

当然これ全部だと188.5gとそこそこ重い。

ただ最低必要本数は8本なので、他が必要でない場合は100g以下で済む。

そして丁寧なセットアップ説明書が入ってるから、ビギナーの人でも安心だ。

おまけでミニカラビナとステッカー。

こういうのって海外製のテントとかは「フィーリングで建てろ!」って感じで入ってないから、慣れない人には大変ありがたい。

 

セットアップ

ではそんなクフHBのセットアップの方法を簡単に見ていこう。

「モノポールバージョン」と、オプションのDPTEを使った「Aフレームバージョン」の2パターンあります。

 

モノポールバージョン

まずインナーの四隅をペグダウン!(フットプリントがある場合は先にフットプリントをペグダウン)

続いて本体シェルターを被せて四隅のペグにラインを引っ掛ける。

シェルターとインナーのファスナーを開け、130cmほどに調整したトレッキングポールをセンターにおっ立てる!

トレッキングポールにはゴムキャップ必要ですよ。

ズギャンッ!

再びファスナーを閉じて、歪みのないように四隅のラインを調整。

あとは四辺のセンターのタイアウトループにペグを刺してやれば、

もう出来上がり。

あとは風が強い場所や、森林限界以上の場所の場合などは、前述した8箇所のガイラインをペグか石で固定してやればさらに耐風性アップ!

慣れればほんと簡単で、よっぽどテン場状況が悪くなければ誰でもサクッとセットアップが可能だ。

一応撤収も含めた動画も撮ったんでどうぞ。(裏情報:これ幼稚園児の遠足と重なって、大量の園児に見守られながらの羞恥撮影でした…)

 

●Aフレームバージョン

どうしてもモノポールバージョンだと、テント内のどセンターにポールが来ちゃうから邪魔。

そこでBBG的にも断然お勧めしたいのが、居住性がグッとアップするAフレームバージョン。

ローカスギアではオプション品として「DPTE」ってのが売られており、わずかな重量アップによってさらなる居住性のアップが見込めるのである。

これがDPTE(Dual Pole Tip Extenderの略)。と、スタッフサック。実測で合計86gと軽量。

ではまず、さっきと違ってインナーからではなく、本体シェルター側から先に広げて四隅をペグダウン。

そしてトレッキングポール2本とDPTEを用意して、ポールグリップを包み込むようにポールの持ち手にセットしてベルクロで固定。

で、ポール先端の方にこいつを差し込んでやる。

エンドティップが短いポールとかは刺さりきらずガタガタになるから、事前に刺さるかどうか確認すること。

するとこんな感じになる。

ポールの長さは130cm程度。

そいつをズガンッと差し込んでガバッと開いてやれば、センターに邪魔なポールがない広々空間の誕生だ!

フロアレスシェルターならこれで完成。

まあ簡単に書いたが、まだ3回目なので、実際は中に入れて立ち上げるのにちょっと手こずってしまう。

ちょっと斜めに差し込んでから、徐々にポールの股を開いたままセンターにズリズリと移動させて合わす感じ。

もしくはポールの長さを短い状態で差し込んで開いてから、後からポール伸ばして130cmにしてやるやり方が簡単っぽい。

で、グリップホルダー外側にループがあるから、そこにシェルターのタイアウトループ全体を通して固定してやれば強度もアップ。

インナーに関しては、DPTEの天頂部にショックコードがあるから、そこにフックを引っ掛けて吊り下げてやって、

四隅をペグに引っ掛けてやって、テンションかけて調整すれば完成。

このAフレームタイプにするだけで、ご覧のように中は障害物ゼロの広々空間。

一度この快適さを知ってしまうと、86gの重量アップも全然余裕で許容できちゃうね。

こちらも一応設営&撤収動画撮っておりますんでご参考までに。(裏情報:この頃には犬の散歩する人や子連れピクニックのママさんが大量に…。生き地獄でした。)

 

居住空間

それでは続いて居住性に関して見ていこう。

こちらがBBGで新たに書き起こした正確な概要寸法になります。

見ての通り全然二人で寝られるんだけど、二人分のバックパックも入れて使うには少々狭い感じ。

実質は「一人で超快適に使う」って感じがベストかな。

前述のDPTE使えばさらに快適だ。

前室は決して広くはなく、雨天時などに調理する際はギリギリな感じ。

アルコールストーブなどは炎が見えにくいから、斜めってる幕体を溶かさないように細心の注意が必要だ。

一人メインで使うときは、正直インナーは別売りの「クフ・3/4・メッシュ」「クフ・2/3・メッシュ」あたりを使いたいところ。

出典:LOCUS GEAR

セット販売なんでこれはこれで別で買わないといけないのが辛いとこだけどね。

いずれスタンダードコレクションでもインナーが選択できるといいけど、まあそれはロット的にすぐには無理だろう。







素材と仕様

クフHBの「HB」とは「ハイブリッド(HyBrid)コーティング」ってところから来ている。

ってことで、メインの素材はシリコンとポリウレタンをハイブリッド・コーティングした10デニールのリップストップナイロン。

この素材自体が、このスタンダードモデルを作るにあたってローカスギアがこだわって選び抜いたもの。

ローカスギア曰く「世界でも限られたトップ・ブランドのみが使用を許されている、最もクオリティーの高い素材」ということで、よく市場に出回っている他のPU系やSIL系の防水ナイロン素材とは一線を画す点を強調している。

実際触って見た感じはシルナイロンに近い感じがあり、適度な伸縮性がありつつ高い防水性があるのを感じさせる。

 

シェルターのファスナー部分は止水ジッパーが使われており、雨に対する安心感もある。

ダブルジッパーになってて上からも開く。

少々固めだがそこまでストレスに感じるほどではない。

そして特記すべきは、このスタンダードコレクションのクフは、すでに最初から縫い目にシーム処理がしてあるという点。

これにより、HBの生地と合わせて雨天時でも安心して使用することができる。

実際に沢で土砂降りの中で張った時も、内部への浸水はなかった。

まだ3回しか使ってないのに、内2回が雨。ユーコンカワイってほんとテスター向き…。

余談だが、雨天の撤収時はインナーから片付けていくことが可能なので、濡れずにシェルター内でパッキングが済ませられてとてもありがたい。

その他細かい仕様としては、ベンチレーションは入り口側一箇所でこんな感じ。

決して大きなベンチレーションではない。

芯材は柔らかい素材なので、パッキングの際にスタッフサックに乱雑に入れても問題はない。

 

まとめ

という感じで、1stインプレを簡単にお送りしました。

今回は仕様紹介がメインでしたが、今後冬季のシェルター単体使用なども含めもっと使い込んでから現場レビューを改めて書いていきます。

とりあえずここまで使った感想としては「やっぱ佇まいが美しいから建ててて惚れ惚れする」ってのと、「一人で使うとハイパー快適」ってとこ。

聖帝十字陵の聖碑みたいでカッコいい。この中で寝ればあなたも南斗白鷺拳のシュウ気分!

設営から撤収にかけてもスピーディーにこなせるし、雨天時に撤収が楽なのもプラスポイント。

ただ雨が降るとその形状からして出入りの際に雨が入りやすいってのと、張る場所が斜めってたり砂地だったりすると綺麗に張れずに居住性も落ちるって点が気になるところ。

 

ただ総じて第一印象としては「さすが多くの人に支持されるだけあるシェルターだ」ってとこ。

量産型だと言っても何ひとつとして妥協点は見受けられず、むしろモノポールテントの「完成系」を見せつけられたような気分。

これはテント初心者の人にも普通にオススメできるセットだと感じた。

 

LOCUS GEAR(ローカスギア)「Khufu HB(クフHB)」

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(ローカスギアのアイテムが楽天やヤフーショッピングで買えるってのがまた新鮮!)

 

現場使用感は、これからもうちょっと使い倒してからまた詳細書いていきますね!

来期のテント購入検討中の人や、これから厳冬期用のシェルターとしても考えてる人の参考にしていければと思います!

 

それではまたお会いしましょう。

クフみたいにいつだってとんがって生きて行きたい!

ユーコンカワイでした。

 

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4 件のコメント

  • なかなか物欲を刺激される逸品ですね〜。あまり外に出なくなる冬場の方が、買い物地獄にハマりやすく要注意ですわ、笑。
    またいつか、ペグ対決をお願いします。現在、見直しを考えていますので。
    それから、タイトルが「ローアスギア」になってますので、ご一報しておきます〜。

    • ありがとうございますー!
      助かりました!速攻で直しときました。
      ローアスギアってなんて言いにくいんでしょう。

      ローカスギアのシェルターはほんと物欲刺激するんですよね。
      とにかく美しいんですよ。立ててて気分がいいのです。
      昔はマニアック朝もあったんですが、逆に今は結構ローカスの使ってる人も多くて全然珍しくなくなっちゃいましたが、やっぱ所有欲は満たされます。
      ペグもいつかやりたいっす。超地味でどう展開していいのか今はさっぱりわかんないですけど。
      また間違いあったら指摘してください!

    • 全くないっすね。
      今回はテストってことで沢に持っていきましたが、普段ならタープです。
      昔モノポールたてる時、ちょうどいい流木見つけて削って使ってましたが、ちょうどいい木がなかった場合はどうしようもないですからね。

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    ユーコンカワイ

    低体温・低血圧・低収入というギアレビューにもってこいの人体サンプル。いつも顔色は土色だったり汗冷えのスペシャリストだったりするが、今日も持ち前のマゾん気を武器に山に川にと出没する。 素材がどうとかの専門的な事より、フィーリングやロマン重視のあまり役に立たないギアレビューを得意とする男である。