浜名湖で遊んだ翌日!フェリーに自転車を積んで伊勢参り!せっかくなので山登り!車、フェリー、自転車、徒歩、電車。全部楽しんだ2日間の記録。(文・コータロー)
伊勢湾フェリー

4時起床。
前日は浜名湖で遊び、渚園キャンプ場に泊まった。
静岡・浜名湖 一周(ハマイチ)
これから車で始発のフェリーに乗る為、伊良湖港へと向かう。

途中のセブンでご当地モノを購入。
そう、静岡県はシーチキン王国なのである。

伊良湖港までの道はのどかな風景が広がる。
早朝なので、車もほとんど走っていない。

伊良湖フェリー乗り場に到着。
自転車輪行の準備をする。

自転車をそのまま積む事も可能だが、積載料金が発生する。
だが、輪行袋に入れれば船内持ち込み品として無料になるのだ。

準備が整い乗船を待つ間、ガチャを発見。
こういうのを「くだらない」とか「金の無駄」と言う大人になりたくない。


ぐるぐるとハンドルを回し、出てきたバッジをパニアバッグに取り付けた。
こんなもんは金の無駄だ。

さあ、乗船の時間だ。
ほとんどの乗客は車で乗船するようだ。
徒歩組は並ばす乗船。
自転車を担いで2階の船室へ上がるのは大変だが、バイトだと思えば気にならない。

平成レトロな船内はいい雰囲気。
ガラガラなので席も選び放題だ。
自転車は船内の端にロープで固定し、窓側の席に座った。


なんと、コンセント無料である。
航海中は電波も入り〼。

航海時間は約60分。
鳥羽港が近くなった時、近くの老夫婦の会話が聞こえた。
どうやら男性は、今は閉館した鳥羽のホテルで働いていたようだ。

昭和時代、社員旅行はどの会社でも行われていた。
その頃の賑わいを知る男性は、廃墟になったホテルを眺めながら寂しそうに思い出を語っていた。

昭和と哀愁が大好物の私は、親父さんのエピソードにムズムズしてしまった。
ミレニアル世代の私にはコンパニオン付きの大宴会など想像もできない。
日本に元気があった頃の話は、今聞くと少し辛い。
夫婦岩・朝熊山

鳥羽港に到着。
下船して素早く自転車を組み立てる。

鳥羽港に隣接する鳥羽水族館はオープン前から並びができていた。
ラッコが有名らしい。
ラッコの肉を食うと大変なことになるのはゴールデンカムイで知りました。


ここから伊勢神宮までは約16km。
あっという間なので、寄り道しながら行く事にした。
まずはルート途中にある「夫婦岩」を見に行く。

うん、なるほどね。
そうだよね、カップルが多いよね。
一人で来るとこじゃなかったね。

滞在時間3分。
先に進む事にした。

なるべく交通量の少ないルートを選んで先に進む。
車に乗るようになってから、より自転車の安全について考えるようになった。
さあ、次は山に登るのだ。

向かうは朝熊山(あさまやま)だ。
「お伊勢参らば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参り」
昔から伊勢神宮に参拝した後には朝熊山を登るのがセットだったらしい。

私は朝熊山を登ってから伊勢神宮へ参拝するバチあたりルート。

自転車をデポしていざ登山。

よく整備された登山道で登りやすい。

途中で鯉のぼりが現れて驚いた。
地域に愛されている山なのだろう。

この山、やたらとヘビが多い。
やはり神聖な山なのか?と、スピリチュアルな気持ちになる。
だが、看板に書いてある

「おちんこ地蔵」が全てを台無しにする。

コンプライアンスにうるさい世の中に喝を入れるようなネーミングセンスである。


おちんこトレイルは人が少ないので実に静かな山歩きが楽しめた。

山頂付近は伊勢志摩スカイライン上にあるので、一気に観光地ムードになる。


今日は快晴予報だったがバキバキ曇天。
それでも海岸線が見れたのは奇跡だと自分に言い聞かせる。

ちょうど腹が減っていたので売店で何か食べる事にした。
伊勢うどんを使用した「志摩うどん」を注目。

優しい出汁に、あおさ、とろろ、ちくわ天。
初めて食べる伊勢うどんは、なるほど柔らかい食感で好みが分かれそうだ。
「75点…」
心の中でそう呟いて店を後にした。

さっさと下山しようと思ったが、せっかくなので金剛證寺も見学。
ここは伊勢神宮の鬼門を守る役割もあるそうだ。


奥の院には卒塔婆がずらりと並び、独特の雰囲気。
これはいわゆる供養塔で、残された家族達が奉納したものである。

奉納額によって太さと高さが変わるシステムなのが痺れる。
なんでも日本最大の卒塔婆らしい。
伊勢神宮が「生者の祈りの場」なら、金剛證寺は「死者への祈りの場」である。

山の中に死者が集まる山中他界観という考え方…
こんな看板見ちゃったもんだから鳥肌が出てきた。
人間は本能的に
「何かいるかもしれない」
と感じると交感神経が働き、鳥肌や寒気を引き起こすらしい。
科学的に証明されていても、怖いもんは怖い。

ダッシュで山を下山し、チャリに飛び乗りいざ伊勢神宮へ。
伊勢神宮

走り出したらついに雨。
重複するが本日は快晴予報である。

神々の故郷で「ふざけんなよ!」と神に悪態をつく男が一人。


河川敷を進んでいると若者が増えてきた。
橋を渡り、対岸へ向かうと伊勢神宮の参道である
「おかげ横丁」に出た。

平日の変な時間なのもあり、この日はかなり人が少ないらしい。
おかげ横丁は若者が多く、ヤンチャそうな子が多い。
ブレイキングダウンが好きそうなタイプと言いますか…。

まさかの客層に戸惑うワタシ。
「お前〜!それエグいて!!」
聞き慣れない日本語が飛び交っている。

事前に聞いていた「豚捨」という店でコロッケを購入。
牛丼やすき焼きが有名なお店なんだとか。

値段は忘れたが、高いと感じた記憶がある。
想像より小さく、少しガッカリもした。

だがうまい。これはうまいぞ…。
食ってよかった。
混んでる店が多かったので他はスルー。
自転車を押しながら伊勢神宮へ向かった。

駐輪場はなんと正門の目の前。
自転車フレンドリーである。

写真で見た事がある景色も、やはりリアルで見ると印象が違う。

初めて来た伊勢神宮は巨木が多く、地雷系とキャバ嬢風の女子が多く、目を疑った。

おじさんが巨木に抱きついて目を閉じ、ブツブツと何かを唱えていた。
エグいて…伊勢神宮エグいて…。

伊勢神宮の正宮は撮影禁止だったが、一見の価値あり。
思ったより質素な作り、邪馬台国っぽくて痺れました。

ちなみに伊勢神宮ではお願いではなく「感謝」を伝えるのが一般的らしい。
全く知らなかった私はいつも通り
「金、健康、おっぱい」
を願ってしまった。
男はこの三種の神器があれば120歳まで生きられる。

さて、本日の幕営地に向かう前に汗を流そう。
地元の銭湯を検索した。
番台のある昔ながらの銭湯だ。
風呂への引き戸をガラリと開けると…

そこはブレイキングダウンのオーディション会場だった。
タトゥーだらけのキッズ達が一斉にこちらを向く。
私は思った。
「パイパンがバレないようにしないと…!!!!」
バレれば笑われ、踊らされ、TikTokに動画を投稿されるだろう。
私はおちんこ地蔵を隠しながら体を洗い、ちんまりと湯船に浸かった。
何とかパイパンバレせずに風呂から上がり、一件落着。

次は晩飯を食う事にした。
どうせならご当地モノをと、事前にフジタパイセンから教えてもらっていたのだ。
フジタガイドにハズレなし。
私はミシュランガイドよりも信頼している。

とろろ入りの伊勢うどんを注文。
「味よりも・体験としての・伊勢うどん」
そんな事を言われがちな伊勢うどんだが、コチラのお店、実に美味でした。

ゆるい餅のようなトロリとした食感でつるりと完食。
ちなみに一番人気は普通のカレーうどんだそうです笑
食べ終わったタイミングで頭がピンク色のカップルが来店。
なんなの伊勢、マジで。

八百万の神とヤカラがいる伊勢。
まだまだ知らない事があるなと、野営地へ向かった。
野の営み


グラデーションに染まる農道を進む。
転勤族だった私には、心から「地元」と呼べる場所がない。

ここが地元だったらどんな人生だったんだろう?
旅に出ると、その土地土地でいつもそんな事を考えてしまう。
地元最高!!そんな人生に憧れている。

今日の宿は河川敷の野営地。無料でトイレもある。
野営地はローカルの人達が大切にしている場所が多いです。
ここではリスペクトを込めて場所を伏せさせて頂きます。

21時頃、私が寝ていると少し離れた場所に車が2台やって来た。
男性と女性のようだ。
テントを設営し、しばらくすると…。
……ヤッてんなぁ……。
遠くで男女が交尾している気配を感じながら眠りに落ちた。
2時頃にトイレで起きると、車もテントもない。
不倫……?
なんなの…伊勢…?
フリーダムな街である。

この日もエバニューのマットをテストしたが、寝心地は申し分なし。
夜中に不倫カップルがセッセセしようが、獣の気配を感じようが、しっかりと安眠させてくれた。多謝。
試されるエアマット!!EVERNEW / CORE REST zzz

外宮
翌朝は4時に起き、まだ見ていない外宮へ。
伊勢神宮は早朝が良いと聞いていたので楽しみだ。

知らない場所で夜を明かし、日の出と共に目覚め、朝日に向かって自転車を漕ぐ。

「俺は最高の旅をしている」
そんな心地良い自尊心が全身を駆け巡る。
だが、どうしても昨夜の男女が脳内にチラつく。
「わざわざテント張ってセッセセか…」
自分では理解できない事象に遭遇するのも旅である。
全部含めて旅である。




外宮に到着。
朝の外宮は人も少なく、静かで良い雰囲気だった。

伊勢は思ったより外国人が少ない。
なかなかここまでは来ないのかな?


今日はロングドライブが待っているので無理せず輪行で鳥羽港へ。
公共交通機関も好きなので、改めて旅と自転車の相性の良さを実感した。

昨日、登ったのはあの辺りかな?
そんな事を思いながら、電車はあっという間に鳥羽駅へ。

東京でも買えるが、旅情に誘われ購入。

ご当地醤油も買ってみた。



始発のフェリーで伊良湖港へ。
伊良湖港に到着後、近くにある戦争遺跡を見に行った。

いつ無くなるかわからない廃墟や戦争遺跡は独特の魅力がある。
このタイミングで見れて良かった物件だった。
帰りは下道をしばらく走り、気になっていた静岡の古着屋へ。

絶対に小さいパタゴニアのシャツを試着させたい店長と、全力拒否する私の攻防が楽しかった笑
昔のサンデーアフタヌーンズのハットを購入。
御殿場から高速に乗って帰宅した。

今回、初めて車と自転車と山をミックスした旅をしたが、行動範囲が広がって実に面白かった。
何か一つを極めるスタイルも憧れるが、やはり私はこういう落ち着きのない旅が好きだ。

今年の夏はどこに行こうかな。
長々とお付き合いありがとうございました!
押忍です!!
