続・大人の夏休み!!OMM BIKEの後にすぐ帰るなんてもったいない!!白馬三山を縦走だ!!アツシオガワと合流し、久しぶりのテント泊登山へいざ出発!!(文・コータロー)
せっかく白馬に来たんだもの
OMMBIKE終了後、このまま帰るのも勿体ないと感じた私は、次の日から白馬岳を登る事にした。

ルートは白馬大雪渓経由で白馬三山を縦走し、不帰ノ嶮を通って唐松岳へ抜ける。
2021年に全く同じルートを歩いているが、個人的にもう一度歩きたいと思っていたのだ。
梅雨明け10日!!白馬岳から唐松岳へ 〜不帰ノ嶮を添えて〜 前編
今回はアツシオガワも合流、久しぶりに二人でテント泊縦走をする事になった。
去年は早い時期に雪渓が割れ、通行止めになった白馬大雪渓。
夏の早い時期に登るのがベストなルートだと思っている。

梅雨明け後の1週間は天候が安定している。
私は毎年、この期間にアルプス山行の照準を合わせている。

スタートは白馬八方バスターミナル。
現在、猿倉まで道の崩落でマイカー規制が掛かっている。
バスは片道¥2,000円、事前に予約が必要である。

6時の第一便に乗り猿倉へ。
平日は年齢層高め。
みんな元気だよね。


猿倉に到着、この日は二人とも打ち合わせしたかのようなお揃いコーデ。
舐めてんのか本気なのかよくわからない。
まぁまぁヤバい雰囲気である。

今回の山行で改めて感じたが、ガレージ系のブランドを使っている人はほとんどいません。
何となく盛り上がって見えるカルチャーでも、実際はほんのひと握り。

そんな少数派の中で、我々のような古着とのオールドMIXはツチノコより珍しい。
誰も真似しないのが最高です。
人と同じ格好しても意味ないんです。
(そんな事はないです)
スタート

全く涼しくない猿倉から登山スタート。
標高の高い山でもクソ暑いのが今の日本。
ガスが上がってくる時間も昔より早くなっている。


ギラギラと照りつける日差しを受け、全身の毛穴から汗が吹き出す。
猿倉からこんなに歩いたっけ?
そんな事を言いながら雪渓の手前まで来た。


雪渓から吹いて来る風が気持ちいい。
チェーンスパイクを装着して登り始める。
以前、記事を書いた時に
「チェーンスパイクで大丈夫でしたか?」
という質問をSNS等で聞かれた気がする。
結論から言うと前回も今回も、7月下旬は大丈夫でした。

とは言え、その年や時期によって具合が違うのが大雪渓。
絶対大丈夫とは口が裂けても言えません。
昔はこういう発言する人に「ハッキリ言えよ!」と、思ってたんですが
会った事もない人の技量なんてわかんないんですよね…。

今は山小屋もSNSをやってますし、地図アプリ等でも登った人の情報があります。
自分で情報を掴みに行けない人は、登山という趣味は向いてないのかも。
斜陽カルチャーのブログを読む人は、情報収集アンテナが立ってるので大丈夫だと思います。

と、なんやかんや言いましたが!!
不安…!!と、いう人は10本爪のワンタッチタイプなら間違いないはず!!
これで登れないなら帰れ!!
駅前のパタのアウトレット行って、温泉入ってシコって寝ろ!!

以前も書きましたが、雪渓内は傾斜が強く、途中で休める場所が少ないです。
寒がりな人はあらかじめウインドシェルを着ておきましょう。

そんな私は暑がりです。
せっかく着たシェルを一瞬で脱ぎました。
肉の保温性舐めてた。
ラーク

雪渓で怖いのは落石!!
そこら中にヤバそうなデカさの岩が転がっていた。
そして…。
それは突然やってきた…!!

「ラーーーク!!!!」
誰かの声で斜面を見ると、私とアツシオガワに向かって転がって来る岩!!
マジかよ!!回避だ…!!!!
…できないのである。
ラグビーボールのように予測不能の弾け方をしながら落下して来る岩。
どこに逃げて良いのか全く予想できないのだ。

結果、その場で固まる私とアツシオガワ。
コレはヤバいぞ…!!
自分の動物としての本能が危険だと感じている。
我々の数メートル先には休憩スポットになりそうな岩場と草地がある。
落石はそこにぶつかり、大きく跳ねてコチラへ飛んでくるはずだ。

そこで逃げる方向が決まる…!!
考える時間はほとんど無いぞ…!!
と、身構えていたが、落石はその岩場で奇跡的に止まった。
2人とも目を合わせる。
「ヤバかったね…!!」

どちらともなくそんな声が溢れた。
周りにいた他の登山者もホッとしている。
上から来た親父さんにも
「今のは危なかったね…!!」
と、声を掛けられた。

今回わかったのは、自分に向かって岩が転がって来ても直前までは動けないという事実だ。
ヘルメットを被ろうが、あんなの当たったら絶対死ぬ笑
雪渓で落石から身を守るコツは
「とにかく早く通過する」
コレしかないと思った。


それからしばらくは
「ヤバかった〜」
「マジで動けないもんだね〜」
みたいな事をずっと話していた。
やっぱり危ないわ登山は笑
七合目

雪渓をトラバースする所まで来たら7合目と考えていい。
ここはアイゼン無しで渡る人も多いが、私は迷わず装着。
昔、雪渓でプチ滑落した事がある私は
雪渓のトラバースでキャンタマが縮む体質になってしまったのだ。

雪渓の前だと必ず
「ああ、この程度ならアイゼンいらないわ」
と、言う人がいる。
はいはい、すごいすごい。

よそはよそ、うちはうち。
登山では自分の感性を最優先しよう。
ネットもSNSも、もちろんBBGの情報だって鵜呑みにしてはダメなのである。

インスタントに情報を得られる現代。
考える登山者は確実に減っている。
つまり、私が言いたいのは
雪渓ナメたらダメ、ゼッタイ。
パイパンするなら、前日に。
以上だ。

トラバースした先には天国が広がっている。
高山植物のお花畑だ。
小ぶりながらも発色の良い可憐な花達。
何故、こんな過酷な環境で生きようと思ったのか。
人間も人里離れた環境が好きな人はいる。
それと同じだろう。

この辺りに来ると白馬岳頂上山荘が見えて来る。
見えてからが遠いのは登山のお約束。

高山とは思えない暑さの中をジリジリと登って行く。
稜線へ


白馬岳頂上山荘に到着!!
コーラで乾杯し、少し休憩。
さぁ、ここからが本番である。
白馬三山を縦走するには、まずは白馬岳に登らなければならない。

だが、こちとら経験豊富な大人である。
一度遊んだならそれで十分。
田中圭とは違うのだ。

我々は山頂をスルー、先に進む事にした。
田中圭もポーカーの世界に進んでいる。
とにかく先に進む、これが大人の縦走である。

白馬岳から先の稜線は本当に美しい。
北アルプス南部に比べ、緑が濃い印象がある。
この美しい稜線はぜひBBG読者にも見てもらいたい行って欲しい。

景色に見惚れていると、向かいから来た男性が声を掛けてきた
どうやら植生保護の活動をしているレンジャーさんのようだ(違ってたらすみません)
高山植物の保護の為に、このエリアではトレッキングポールの石突きにキャップをして欲しいとの事だった。

なんと美しい理由だろう、まるでナウシカである。
ナウシカに頼まれて断る宮崎駿ファンはいない。
平成たぬき合戦ちんぽこの私は感動し、キャップはもちろん、トレッキングポールをザックにしまった。

全ては次世代の子供達の為に!!
そう言う政治家の98%はウソつきである。
彼らは子供より金とおっぱいとお尻が好きだ。
だが、本気で次世代の子供達の為に活動をしている人達は、確実にいる。
山の上にもいるのである。
スルースキル

杓子岳が近くなって来た!!
かっこいい!!
もちろん、大人はスルーして巻道へ!!


むしろ巻道は初めてなので新鮮である。
以前、白馬三山の山頂を全て踏んだ時にはSNSで
「俺はスルーした」
「全部登る人とかいるんだ」
みたいなコメントもあって驚いた。

一度は登りなさいよ!!
と、その時は思ったのだが、どう登ろうがその人の自由である。

巻道を進むと、山頂に登った過去の自分が誇らしく思えてきた。
楽な道を選んだのに、自己肯定感は上がると言う不思議な体験である。

前方には迫力満点の白馬鑓ヶ岳が待ち構えている。
私は白馬三山の中で、白馬鑓が一番好きだ。
理由はこのラスボス感。
どこか恐ろしさも感じるガッシリとした山容が素晴らしい。

残念ながら白馬鑓には大きく巻けるエスケープルートがない。
ここまで来たらとことん楽をしてやろうと思っていたので残念である。

登る前にコルの部分でしばし休憩。
インスタで気になる変なおじさんについて話し合う。
孤独なおじはSNSの承認欲求というドラッグにハマりがち。
嗚呼、ミッドライフクライシス。
SNSっていろんな人がいてホント楽しいよなー。

その後はエグい登りを詰めて白馬鑓山頂へ…
と、思ったら山頂直下は少しだけ巻ける事が判明。


迷わず巻いて稜線へ出た。
巻道を使ったおかげでコースタイムが大幅に短縮された。


ここまで来れば天狗山荘は目と鼻の先である。
ちなみにサラッと書いてるけど、巻道使っても大雪渓から天狗まで行くのはキツいんだぞ!!笑


最後の最後で雪渓が登場。
アツシオガワはそのまま行ったが、私は迷わずチェンスパを装着。
自分のスキルは自分が一番理解している。
俺は滑る。間違いなく滑る。


ソロであろうが、グループ登山であろうが
俯瞰して自分を見れれば、事故は減る。
それはSNSも同じだ。
俯瞰して自分が見えてないおじさんほど
SNSに長文を投稿をするんだ。
天狗山荘

天狗山荘に到着。久しぶりである。
目の前には白馬鑓がドーン!!
私はこのテン場が大好きだ。
行った事が無い人には、是非とも行ってもらいたい場所である。

今回は下の方にテントを設営。

本当にこのテントはいつ壊れてくれるんでしょうか?笑
10年見えてきて困ってます。
タイベックは加水分解がないので、破れない限り使えるんですよね。
寝床にコダワリが無いので、買い替える理由もない。
テントは横になれれば何でもいい笑

アツシオガワはマサカのGO LITEのオールドテント!!
コレはよくできてました。
詳細は次回のギアログにて。
しかし、ついにテントまでオールドに手を出すとは笑

防寒着&寝袋はもちろんMONTKAGEのMINOでございます。
テン場でのリラックスタイムにもピッタリ。
類似品もチラホラあるみたいだけど、大人なのでノーコメント。
似てるのあります!!とか、DMしてこなくていいからね笑
みんな気遣ってくれてありがとね。


その後は少し昼寝して晩ごはん。
いつも同じですいません。
テキトーだから飯は何でも良いんです。
こういうところが俺はダメなんだと思う。
記念日にモスバーガー行って殺されかけた事がある。
UFO
この日は天の川も流れる満天の星空!!
私もアツシオガワも過去にUFOを見た事がある人です。
(オガワ氏は謎のカプセルも埋められたらしい…)

今回も見えるんじゃないか!?
と、夜空を見上げると…。

いた…!!
ナックルボールのように揺れながら消えた未確認飛行物体が…!!
思わず声を上げて驚いてしまったが、やはりUFOはいるのである。
UFOを信じない人はもうBBG読まないで下さい。
なんせ俺は宇宙人も幽霊も超能力も、全部信じてるからな!!
俺らは宇宙人に観察されてるんだよ…!!!!!
後編&ギアログに続く!!