off the grid!目の前に多摩川が流れるのどかな街で、年に一回開催されるアウトドアの合同展示会。普通の展示会と違うのは「一般の人も入場できる」&「新興メーカーが多い」ということ。今年で4回目、毎年動員を増やしている注目イベントにBBGとして潜入してきました!メーカーさんに怒られたらどうしよう…そんな不安を抱えて…。(文・越中コータロー)

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略してオフグリ

東京都調布市。

私も2年ほど住んだ事があるこの街は都心から少し離れた場所にあり、高尾山まで続く京王線沿線の街です。

今の家からも自転車で行ける距離なのですが、平日休みの私は毎年off the gridには行けずじまい。

みんなoff the gridを略して「オフグリ」とか言ってんのを聞くたびにイライラしてました。ちゃんと言って!

今年こそはと社長に頭を下げ、なんとか15時までのお休みを取得(社長!ありがとうございました!)

6月10日、2日目のオフグリに行って参りました。

「あ、行くんすか?じゃあ潜入取材オナシャス!」とオガワCEOからキラーパスを出されたのが6月8日の午前中。

BBGで紹介した事があるメーカーさんにもご挨拶もかねて色々聞けたらいいなぁ!最初はそう思ってました。

ところがアウトドアギアレビュー界では独自の立ち位置のBBG。普通の紹介はしていません。

もしかしたら怒られたり、ボコられるかも…。不安になってきました…。

SHIMちゃん&トリックスターSちゃんの南アルプスコンビも一日目に行ったので、そちらのレビュー&写真も交えながらリポートさせて頂きます!

後述しますが結果的に今回は時間の関係で殆どブースを回れませんでした!笑 他のお客様を優先して頂き、空いたタイミングでお話をさせて頂きました。そのような事情により、メーカーさんによってお話しできる時間にかなり差が出てしまいました!情報量の差が著しく激しいのをお許しください!今回もアホみたいに長いので気になるメーカーさんだけでも読んで頂ければ幸いです!

開園前からすごいぞオフグリ

一日目は太陽まぶしい超快晴!大変な盛り上がりを見せたそうです。

インスタグラムでも「パリピかよ!浮かれてんじゃねえ!」という方々がちらほら。

例えばこんな人達。

腹立つわー笑 どっかで見たことあんなコイツら。

アツシオガワ

しゃべー!

私が行った二日目

雨じゃねぇか!!なんか寒いし!!

小雨がパラつく最高のシチュエーション。水たまりが暗いムードに花を添えます。

 

とはいえ開園前からこの行列。

晴れてるともっと並ぶみたいです。

京王多摩川駅、普段はガラガラなんですよ

開園10分前、並んでると突然声を掛けられました。

 

なんと!右の方は先日、箱根外輪山でご一緒した「一日で水を4L飲む男」味噌屋Kさん!

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爽やかな山男コンビ

左のいつも一緒に山に行くお友達はユーコンさんの前ブログからのファンだそうです。

こんなに爽やかなのにあんなおじさんのファンだなんて…。

残念なイケメンなんて最高にモテそう!ズルいっすね!

 

そんな偶然の出会いもありながら開園の時間を迎えます。

offthegrid2018
入場料が500円かかります。再入場可能。

見るからにギア&アウトドアが好きそうな方達が流れ込んでいきます。

並んでるわりに短い時間でスムーズに入れました。さあ入場です!

ORTLIEB

入場するとすぐのブースは先日ユーコンさんがレビューした「GEAR PACK32」でお馴染み

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防水の帝王ORTLIEBさん

元々、自転車に強いメーカーだけあってバイクパッキング用のシステムが最高にカッコイイ!!

オルトリーブ
生地感は本当にタフそうでした

MTBブーム世代なのでもう一度こんな装備で乗ってみたい。

キャンプツーリングとか最高に楽しそう。

 

自転車の外付けバックってあんまりカッコイイ印象無かったけどこれならアリ!

正直日本には海外みたいに自転車が走れる長距離の未舗装路ってなかなかないと思うんです。

offthegrid2018
どうですかこの男前な見た目!!

でも、上の写真のシクロクロスみたいに剛性が高いフレームにスリックタイヤを履かせれば日本中どこでも行けちゃいそう!

自転車の旅って日本には昔から根付いていた旅のスタイルだと思うんですよね。

 

僕の親父も乗っていましたが、昔ながらのランドナーで行く自転車旅の現代版。

もっと普及すれば新しい世代の新しい旅のスタイルになりそうな気がします。

好きだなぁ、この装甲車みたいな見た目!笑

 

「後でもっとゆっくり見よう」残念ながらその機会は私のズボラタイムスケジュールで消失。

もっと見たかったです!すいませんでした!笑

LOCUS GEAR

入場してすぐのブースに早くも人だかりが。

かなり広い面積で展示していたのがこちらもBBGでレビューした「Khufu HB」でお馴染み

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LOCUS GEARさん

真っ先に目を奪われたのがこちらの「Soris Sil」

offthegrid
すけさんと比較してもこのデカさ!

6~8人収容可能なこちらはなかなか実物を見る機会が無いですよね!

この宴会可能サイズで1.87kgですよ!(スタッフサック、ガイライン含む。ペグ、ポール別)

locusgear
どこを撮っても美しい!

お値段は¥120000円!なんと税込みですよ!

個人差はあるかと思うのですが実際見るとこの大きさ&クオリティだったら安いよね!?って思うんですよ!

社長!15万位でも売れると思います!笑

ハードコアキャンパーのSHIMちゃんも撮ってました。

太陽光を浴びたコヨーテカラーが最高ですね!

ナウシカの王蟲っぽいと思うのは私だけでしょうか。マジで欲しいなコレ。

 

続いてこちらもナイスカラーな「Hapi Sil」

クフの短辺を20cm広げ、その短辺側にジップを付けたモデル。

offthegrid
いい配色だ~

そうすることで二人で寝てても出入りしやすい(クフだと奥の人が出る時、入り口側で寝てる人が邪魔になる)

カップルやコンビで山行が多い人はこちらのモデルが使いやすそう

locusgear
インナーメッシュ付きの展示でした

LOCUS GEARはメッシュ無しで使う人も多いと思うのですが

展示を見てるとインナーメッシュも欲しくなりますね笑

 

説明をして頂いた縫製担当の「ジャッキーさん」こと尾崎さん。

Frogg Toggsのポンチョ!

あんた誰!?って感じでしたが私は雑誌「spectator」のMYOG特集当時から見てました…深大寺にこんな人いるんだ!って…。

尾崎さんが私に与えた影響は計り知れないです笑

実は相模原にも住んでいた事があるワタクシ。

尾崎さん「どこ住んでたの?」

コ「今、ドンキになっちゃったスーパーアルプスの近くです!」

なんて相模原トークにお付き合い下さいましてありがとうございました。

やっぱり一日目のほうが入場客が凄かったそうです。

 

尾崎さん「うちのデザイナーも来てますよ!」これはご挨拶せねば!と向かいます。

locusgear djedi
デザイナー吉田丈太郎さん

雑誌やネットでもあまり露出が多くない吉田さん。

どんな方かイメージも付かず、恐る恐る猫背で突撃…。

コ「初めまして、ベストバイギアと申しまして…」

吉田さん「ああ!ベストバイギアさんね!いつもお世話になってます!!」

おお!!知っててくれてるー!!それどころかBBGは何故か好印象っぽいぞ!?

 

何でもBBGを経由してLOCUS GEARのHPに飛んでくる方が非常に多いそうなんです。

某巨大アウトドアサイトと双璧をなすとか!

いつもBBGを見て下さっている皆さんのおかげです!!ありがとうございます!!

勝手にクールな方だと想像していた吉田さん。

実際は熱い!熱い!!熱い!!!

LOCUS GEARの魅力を身振り手振りで全力で語ってくれます!

まさに男塾塾長!現場は吉田塾長の大演説の場に!

お話が上手でグイグイ引き込まれる!!笑

 

コ「今回、注目してほしいギアは何ですか?」の問いに

吉田塾長「もちろん!Djedi(ジェダイ) DCF-eVent Domeです!!」

 

デデーン!!

LOCUS GEAR初のドームテント!ジェダイ!!名前からもうすでにカッコイイ!!

LOCUS GEARと言えばピラミダルなワンポールテントを思い浮かべる方がほとんですが、こちらはXフレームのシングルウォール。

見るからにハードなアルパインクライミングシーンにも対応してくれそうなルックス。

 

そして吉田さんが力説するのは何と言ってもこちらに使用されている生地!

DCF-eVent!!

まず、DCFとは(ダイニーマ®・コンポジット・ファブリック)通称キューベンファイバー。

特徴をだいぶ簡単に言うと「軽い・強い・高い防水性」

ですがキューベンファイバーはダイニーマ繊維をUV樹脂でコーティングしたフィルム状の物。

高い防水性がありますが通気性・透湿性がありません。

 

では、そのダイニーマ繊維を通気・透湿性に優れるeVentでラミネートしたら!?

吉田さんはパートナーのファクトリーとディスカッションを重ね4年の歳月をかけてついにこの

「軽い・強い・高い防水性・でも通気する・透湿もする」という超画期的&最先端素材が完成!

パートナーのファクトリーとの強固なタッグがなければDjedi(ジェダイ)は完成しなかったそうです。

そしてこちらのジェダイ。

なんと独自のボンディング(圧着加工)により

ファスナー周り以外は縫い目がないんです!

生地だけが凄いんじゃないんです!製造技術も超一流!職人の手作業ですよ!

吉田さんも「このボンディング技術はLOCUS GEARにしか出来ないんです!」と力説!

もうわけがわからないぞLOCUS GEAR!凄すぎ!この動画も是非見て下さい!

 

いやーカッコイイ動画ですよね。

ちなみに「DCF-eVentのテントを使ったら絶対にもう他のテントには戻れない!」だそうです!!

お値段は¥126,000円から、これをどう捉えるかはあなた次第。

現時点で世界最高峰の機能を持った生地、世界最高峰の技術で製造する「Djedai」

 

LOCUS GEARさんもギリギリまでお勉強して頂いてこのお値段だそうです。

ちなみに初回は発売と同時にあっという間に売れてしまったそう!

特殊な生地を使うので納期も他の製品とは異なるそうです。

 

「もっと高くてもよかったかなぁ~?」と、子供のように笑う吉田さん。

なんか吉田さんと話していると「儲けよう」という感情を一切感じないんですよね。

「ただ最高のプロダクトを作りたい!チャレンジしたい!」それだけがビシバシ伝わってくるんです。

BBGに対しても素敵な褒め言葉を沢山頂きました(記事読んでくれてました)

ちゃんと使いもしないでコピペした文章&写真を貼り付けたレビューが溢れている現状に吉田さんも違和感を感じていたそうなんです。

その点、「自分たちでチョイスして、しっかりフィールドで使って、自分たちの声で書いているBBGのチャレンジ精神がいいね!本来のギアレビューはそうでなくちゃ!」と!

 

最後にちょっと聞いてみたかった質問

コ「吉田さんが好きなテントメーカーってありますか?」

すると吉田さんはニコッと笑って

 

「もちろん!!LOCUS GEARです!!」

くぅーーーーー!!

本当に熱い熱いクラフトマン!!吉田丈太郎さんでした!!

 

LOCUS GEARのブースではX-pac等の生地も販売してました。

MYOGに熱中しているSHIMちゃんはいくつか購入したみたいです。

 

私はLOCUS GEARのキャップを購入!(ボディはNEW ERA!)

そうなんです、沢山聞いたり話して頂いて一時間以上LOCUS GEARさんのブースにいたのです笑



OUTDOOR YOGUI

いやー、楽しいぞオフグリ。時間ないぞ越中。

お次は中国のメーカー

OUTDOOR YOGUI (アウトドアヨギー)

2016年に始まったばかりの新しいメーカーさんです。カーボンのトレッキングポールやチタン製のポットを販売していました。

もう、メチャクチャ大盛況でした。

お忙しそうでなかなかお話ができなかったので薄い情報で申し訳ないです!

鬼!

マークにもトレッキングポールが入っているので

やはりこのブランドのメインはカーボンポールなのかと

offthegrid2018
チタンポットの箱、鬼!

こちらがデザイナーさん

名刺にYoguiと書いてあったのでお名前がブランドネームなのかな?

outdoor yogui
中国、香港のメーカーさんみんなオシャレ!

ポールは長さ、カラー違いで展示されてました、長さは105cm~130cmまでのラインナップ。三つ折りになります。

1本の重さはなんと約120g!!驚異的に軽いですね!

「純手作り」というポップがちょっとかわいい笑

持ち手の部分は固めのスポンジみたいな感じです。

保水するかどうかはちょっとわかりませんでしたが、握り心地は自然な感じでGOOD!

ただ、手を入れるストラップ部はもう少しカッティングを入れたり工夫をしてもいいのかな?

 

会場限定価格。

検索したのですが今のところ日本に取り扱い店舗は無いようなのでFacebook かInstagramに直接連絡する感じだと思います。

グイデッティみたいにもっと軽いポールは存在します。

しかし持ってみるとこちらの方が太さもあって剛性がありそうなんです。

前情報では先端部が金属だと記載されていたのですがどうやら接続部分も金属製。

耐久性は高そうでした。

受注生産で金属部分のカラーは選べるそうです。

また、ポールに名前を彫ってくれるサービスなんかもあります。1~2週間でオーダーした製品は完成するみたいです。

見てみた感想は、とても頑丈そうで丁寧に作ってある、という印象。

UL装備での山行からトレランだけでなく、シェルターのポールとしても対応する様に作っているそうなので耐久性にはこだわりがありそうでした。

日本でも今後、どこか取り扱いがあるかもしれませんね!

SHIMちゃん購入のチタンポット!

TFS Tents

さあ、どんどん行きます!

お次はこちらも中国のメーカー!

TFS tents white labelさん

今回はwhite labelと言って香港で活躍するデザイナーtara -poky氏と TFS tentsのコラボモデルを展開です

 

Tara氏はこちらのwhite labelではスルーハイクに対応するテントをTFS tents と一緒にプロデュース。

となれば必然的に重量は軽くなってきそう!

こちらはDCF (キューベンファイバー)製、インナーメッシュ付きで約600gのシェルター。

tfs tents
ギラギラしてるぜ!

L字の入り口のフラップを跳ね上げて固定させればタープの様な前室が出来るなかなかユニークな造り。

 

178cm82kgのガチムチが入るとこんな感じ。

しょぼーん

僕にはお世辞にも広いとは言えないんですが一人でしたら充分な広さです。

開口部がガバッと空いてるので寝ると開放的で気持ちいい。

バスタブ部がそこまで高く無いので引っ掛かりにくくて出入りは良好です。

個人的には左の垂直な壁がツェルトっぽくて面白いなと思いました。超ハイスペックツェルト笑

 

稜線よりも晴れた森や芝生のサイトなんかで張ったら気持ちいいだろうなぁ~。っていうイメージです。

SHIMちゃんも撮ってました!

見た目にインパクトがあるので人が沢山集まっていたのが印象的でした。詳しいお値段は忘れてしまいましたが¥90,000円台でした!笑

 

続きましてこちらの4シーズン対応のドームテント。シングルウォールっぽいけどダブルウォールみたいです。

フレームが2ヶ所クロスしている吊り下げ式。

MSRのエリクサー2みたいな感じです。

少し揺らしたりしてみましたが剛性はかなり高そうでした。

設営風景を見ていないのでちょっとわからないのですがbigskyのチヌークっぽい感じで

インナーとフライが同時に設営出来るタイプだと思います。

入り口がかまくらみたいで可愛いですよね笑

出入りしやすそうだし、入り口を開けてても左右に前室スペースがあるのが個性的です。

スタッフさんもこのテントの近くに二人いたので自信があるのはこっちのテントだったのかな?笑

スペックはこんな感じ。

ペグを含まない重量は1255g!ポールはDACポールなんですね!

 

ねじねじの不思議なスタッフサック。

ハンドバッグ風になります。しまうところ見てみたいな。

メッセージと寸法が書いてあります。

一人には十分な広さですよね。子供一人なら一緒に寝れるはず。

デザイナーのtara氏は香港でご活躍中。とっても物腰が柔らかくて気さくな方でした。

InstagramやFacebookを見た感じだと本当に色んな所に行かれてます。トレランもやるみたいです。

 

香港は日本のMYOG(Make Your Own Gearの略) シーンの影響もあり、ライトな装備でのキャンプやハイキングがとても盛り上がっているそうです。

雑誌「GO OUT」も香港版があるんですって!

ちなみに左がデザイナーのTara 氏です。日本語は話せないので英語でのコミュニケーションになります。

マナスタッシュの旧ロゴのシャツを着てたのを僕は見逃さなかったですよ笑

今回、通訳として同行して頂き、海外メーカーから色々と聞き出してくれたのはイースト・ユーコン・スケサン氏。

初めての海外旅行先のインドで2週間軟禁されたという輝かしい経歴をお持ちのビジネスマン。

極限状態で習得した語学力は素晴らしかったです。

いや、普通に凄かった笑

バカな私でも聞き取りやすい完璧なカタコトの英語で積極的にコミュニケーションを取るスケサン氏。

軟禁or解放。

そんな修羅場をくぐって来た男の質問にTara氏も必死に答えてくれます。

こちらはTara氏に「BBG言うてな!めっちゃオモロイから見てや! 」と、関西なまりのカタコト英語でプレゼンしている所です。

するとTara氏が「取材してくれてありがとう!後でメールするよ!テントのカタログを送るからね!」と言ってくれました!やったぁ!凄いぞ、スケサン氏!

 

しかし、この2週間後。スケサン氏は高尾山でトレラン中にティートンのウインドリバーフーディを落とす(実話)

ショックで精神バランスを崩し、そのまま帰らぬ人となってしまった。

さようなら、ありがとうスケサン氏。

さて、2週間たったけどカタログまだ来てない!連絡もない!連絡待ってるよ!笑



katabatic gear

お次はアメリカはコロラド州のメーカー、カタバティックギア!

こちらはOxtos さんのブースでの展開でした。

こちらは事前情報で気になってたんですよ~!

生まれて初めて買った山岳テントはOxtosさんのテントでした。高品質で低価格。色んな所に行きました…。

さて、Oxtos さんが取り扱い始めたカタバティックギアとは!?

元々はスリーピングバックを作っていたメーカーなんだそうですが、数年前からバックパックも展開。

私が気になっていたのはこちらHelios 55。

キューベンファイバー製のバックパックに伸縮素材(黒い生地部分)を組み合わせた使用。

大きなフロントポケットが目を引きます。ロゴは刺繍なんですよ~!

素材的にも容量的にも見た目的にもHMGの3400辺りがライバルでしょうか。

さっそく背負ってみました。

HMGとの大きな違いはしっかりした背面パネルがあるということ。

ospreyみたいにメッシュパネルの中に波状のフォームが入っています。

なおかつ取り外し可能なアルミのステーが入っているので背負い心地は非常に快適です。

小物が入るポケット付きのウエストベルトは取り外し不可ですがそのぶんしっかりと腰周りにフィットします。

サイドに伸縮素材のボトルポケット

サイドのコンプレッションストラップがやたら長いなぁと思っていたら、左右のストラップを伸ばして背中で連結できる仕様なんだそうです。

mystery ranchのX-40とかもそういう仕様でした。

つまり、スノーシューやショベルも固定出来るので4シーズン使えます。

トップはロールトップ、開口部にはベルクロあり。

エクステンション部は海外レビューサイトの情報だと約8L位はあるのでは?とのこと。

確かにロールトップ部は長めなので伸ばせば容量はかなり入りそうです。

トップのストラップはHMGの様なY型ではなく1本締めのタイプなのでスリーピングマット等を縛り着けた時の安定性が気になるところです。

曲線を描くデザインは体に自然に馴染む感じです。

重い物が入っていなかったのでショルダーハーネスの使用感は分かりませんでしたが、造りもしっかりしておりフィット感は非常に良かったです。

Oxtos さんも言っていましたがULというよりは軽量でそれなりに耐久性もあるバックパックとしてのご提案との事でした。

確かに全体から滲み出るタフさがあり、多少ラフに扱っても、長い縦走でも全く問題なさそうなクオリティです。

個人的にはかなり気になったので帰宅後、海外サイトのコメント欄までネチネチと読みました。

あくまでもレビューに書いてあった事ですからご参考程度に覚え書きとして記載しておきます。

  • どうやら縫い目にシーム処理はしていないらしい。
  • ボトルポケット部の生地の耐久性が気になるというレビューが何件か有り。
  • ザック自体の耐久性と背負い心地は良いレビュー多し。
  • 推奨荷重は30ポンド(約13kg、たぶんもっといけると思います)

 

Oxtos さん直営店にはもう並んでいるそうなので気になった方は是非、一度見て欲しいです!

問い合わせてみたところ、重量は約1080g、価格は53000円(税抜き)だそうです!

mountain collector

お次は私がずっと気になってたブランド、マウンテンコレクターさん!

山で出会った風景をハンカチに投影するというちょっと今までにない表現方法。

イベント等への出展は今回が初めてなんだそうです。

ちょうどお客様が引いたタイミングでしっかりとお話を伺えました。

ブースには作品のハンカチが吊るされ、光に透けるハンカチはレースのカーテンみたいでした。

1枚ごとに綺麗にパッケージングされているのがまた素敵なんです。

プレゼントとしてそのまま手渡しても喜ばれる完成度だと思います。¥2000円(税抜)という買いやすい価格もいいですよね。

mountain collector
山、岩、植物、山小屋での風景

デザイナーの鈴木さんはアウトドアメーカーのご出身。そのメーカーではウェア等、布を扱うお仕事をしていらっしゃいました。

学生時代も布を使って作品を制作し、就職してからも布と付き合ってきた鈴木さん。

趣味で撮り溜めていた写真のキャンバスとして布を選んだのはとても自然な事だったそう。

 

キャンバスにハンカチを選んだのはなるべくシンプルな布が良かったから。

普通の物よりも薄手の木綿を使っているので光は透け、風にはなびく。

透ける光に山で感じた透明感を思い出し、風になびいて刻一刻と変わる柄に山の天気を思い出す。

 

撮影はフィルムカメラを使用。

隅々までクリアに見えるデジタルな画像に慣れてしまった我々には懐かしくもあり、新鮮でもある。

それがハンカチに移ると、さらに淡く、独特な表情をみせるのが面白い。

山で「収集」してきた思い出の断片。

正方形で見た山の景色は記憶にある風景とはまた違った印象を与えます。

鈴木さんにお気に入りの柄を聞いてみると、「そーだな~」と笑いながら残雪期の立山を選んでくれました。

雷鳥沢のカラフルなテントが楽しい柄。

自然と人工物が作る、きっとこの日だけの景色。

 

LOCUSGEARの吉田さんが「山との風景に溶け込んで一番絵になる山道具はテントだよね。」と、言っていたのを思い出しました。

mountain collector
僕もコレを購入

日々進歩するアウトドアギア。でも何だか最新の素材に疲れる時がある。

だから僕はウールのウェアが好きだし、化繊ですぐ乾くタオルではなく手ぬぐいやバンダナを持って行く。

 

このハンカチを皆がどういう使い方をするのかちょっと覗いてみたい気もする。

山に持って行くのはもちろん、日常で使って山を思い出す人もいるでしょう。

丸めてただ置いていても面白い柄になりそうだし、刺繍をして世界に一枚しかない仕様にしても良いと思います。

僕は色褪せてくたくたになった頃が良い雰囲気なんじゃないかと今から期待してしまいます。

日常に寄り添い、思い出と一緒にシミができたり、古くなっても素敵なんじゃないでしょうか。

 

ちなみに、こんなハンカチは見たこと無いですよね。涸沢で食べたアジフライだそう笑

山奥でこんなの食べれるんだよ!外国人に見せたら驚きそう。

日本が誇る、山小屋文化。

鈴木さんは写真と同じで透明感があって柔らかい素敵な方でした。

でもユニークな視点の写真も多いから実はちょっと変わってて面白い人なんじゃ無いかとも思いました笑

ちなみに左の方は「闇と影と絶望」って感じで透明感ゼロですね。

Mountain collectorお薦めです!色んな所に連れて行ってあげて下さい!

アツシオガワ

いつにも増して力(りき)入ってんなーって思ったら、そーゆーことか!こら!コータロー!デレデレすんじゃない!

River Side Rumbler

お次は普通のハイキングとはちょっと違ったジャンル。

野営を想定した源流釣りに使う道具を製作するメーカー。

リバーサイドランブラー(RSR)さん。

道なき道を歩き、藪をかき分け、目指すは山深きシークレットポイント。

そんな場所へ向かうならば荷物は軽いに越したことはない。

「源流野営に適した最低限の装備」を開発コンセプトにしているだけあってブースには独特のギミックを持ったギアが並ぶ。

 

最近の登山道具は細分化が進んでいるので、いつ、何処で、何をするかによって道具を選ぶのは当たり前になってきている。

バックパックはその最たる物の一つだと思う。

男らしいデザインが最高!

大きなフロントポケットが目立つこちらはCZ35というX-pacを使用したバックパック。

35Lのバックパックにしてはかなり細身なのは藪をかき分け、道なき道を進むフライフィッシャーの習性を知っているから。

オプションのポケットを追加する事により自分の使いやすい容量に可変することが可能。

特徴のあるフロントポケットもオプションのCenter Pack7

こちらは太めのストラップが付いているので幕営地に着いた後、CZ35から取り外してたすき掛けにし、さらに奥地に向かう事が可能です。

 

背面には大きく開くジップが。大きな荷物、底に入れた荷物もスムーズに取り出せます。

リバーサイドランブラー
ジップはもちろん止水ジップ

そして、ここから荷物を取り出せば、濡れた場所にバックパックを置いても背面を濡らさないという利点も。

全ては快適な釣行のために考え抜かれた機能。

現場で感じた事をそのまま落とし込めるのも小さなメーカーの強さ。

そんなピュアなプロダクトにはなんとも言えない説得力が宿ります。

 

今回、注目してほしいアイテムは?と、お聞きすると、こちらのチタン製のネイチャーストーブを紹介して頂きました。

チタン、折り畳み、軽量、ダブルウォール、二次燃焼、このキーワードに「待ってました!」となる人はフライフィッシャーだけでは無いはず。

野営装備を背負っての源流釣行はかなりハード。

ヘトヘトになって幕営地に着いてからの火起こしはなかなか面倒な時もあるはず。

そんな時にかぎって地面が濡れている、乾いた薪が見つからない。

そんな時でもスピーディーに確実に火が起こせるネイチャーストーブは強力な味方。

しかもダブルウォールの働きで二次燃焼を起こすので火力も十分。

二人分のお湯くらいならあっという間に用意出来るだろう。

 

とにかく驚いたのはその収納サイズの小ささ!

初めて見た人はこの中に本格的なネイチャーストーブが入っていると思わないはず!

リバーサイドランブラー
厚さも薄いんですよ!

ところがこの中に入っているのはダブルウォールのネイチャーストーブ。

組み立てると直径155mm、高さ225mmの十分すぎる大きさ。

 

見てください!この小ささ!薄さ!A5サイズで286g!

サコッシュに入ってしまうサイズですよ笑

軽い、小さい、薄い

まずはすぐにお湯を沸かしたい、軽く暖をとりたい。

だからコイツで火を起こしてからコーヒーでも飲みながらゆっくり直火で焚き火を起こすのも良いと思う。

種火はストーブの下の穴から燃えてる薪を引っこ抜けばいいだけだし楽なもんです。

焚き火とコイツの2バーナースタイルにして米だけストーブで炊いたりしても良いですよね。

風が強い日なんかは焚き火も安定しないから確実に旨い米が食いたい人は重宝するはず!

 

デザイナーの河野辺さん!

お忙しい中、とても丁寧にご対応してくださいました!

実は撮影時にネイチャーストーブには値札のシールが貼ってあったのですが

「これよくないよなぁ~」と言ってわざわざ剥がしてくださいました。

お忙しい中ありがとうございました!

それはもちろん僕の為ではなく、製品を一番良い状態、見た目で撮ってもらいたいという自分が作ったプロダクトに対する熱い思いです。

河野辺さんの作り手としてのプライドが垣間見えた瞬間でした。

ガレージメーカーの中でも独特の立ち位置のRSRは軽量な釣行道具を求める人にはたまらないはず!

お話し中にもお客さんがひっきりなしに入ってくる人気ブースでした。

ストーブもオンラインでは残りわずかみたいです!気になる方は急いでHP(RSR)を覗いてみて下さい!!



前編を終えて

前編、いかがでしたでしょうか?

あのメーカーもこのメーカーも出てねえじゃねえかって?

そうですね、でもそんなメーカーも後半には出てくるかもしれませんよ~。でもあんまり期待しないでくださいね~。これはBBGですからね~。時間全然足りなかったですよ~笑

何はともあれ前編に登場して頂いたメーカー様、お忙しい中ご対応下さいましてありがとうございました!

皆様も最後まで読んで頂きまして誠にありがとうございました!後編もよろしくお願い致します。

オフグリはビールも飲めてシャッバーーーイ!!(SHIMちゃん)

何も食べれなかったし飲めなかったし蚊に刺されたコータローでした!

また後編でお会いしましょう!

押忍!!