Waymark(ウェイマーク)と言うバックパックメーカーをご存知でしょうか?「なんか良さそう」そう思うこと数年。ちょうど良いタイミングでセールをしていたので個人輸入してみました。日帰り山行にジャストザイズの28Lザック!!(文・コータロー)
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出会いは2018年の大天井岳
今回初回するのは日本では未発売。
個人輸入したバックパックになります。
(ウェイマーク・ギア・カンパニー)
と、言うULバックパックを作っているブランド。
GarageGrownGearでも売ってますし
ULギア好きの方はご存知だと思います。
私とWaymarkの出会いは遡ること2018年。
大天井岳のテントの中でした。
昔話ですし、興味ない人は飛ばして下さい笑
ヒマだった私は寝袋に入り新しいザックを物色。
その時に目に止まったのがPa’lanteとWaymarkでした。
「Ultralight backpack」で検索したら上位に上がって来たんだと思います。
当時、Pa’lanteはHPがシンプルすぎて買う側としては不安な感じでした笑
ただ、オーナーさんがミシンに向かってる写真と共に、ハンドメイドにこだわる理由をびっしり書いてあったのを覚えています。
当時からスタイリッシュな雰囲気がありました。
で、Waymarkです。
Waymarkは当時からHPがしっかりしていて買いやすい雰囲気でした。
当時のサイトにはアウトレットコーナーがあってクレイジーカラーのザックが手頃な価格でゴロゴロしてたんです。
それがかっこ良くて笑
これは欲しいな!!
と、思ったのですが、当時はアメリカ内でしか販売してなかったんです。
今でこそSNSも盛んになり、世界中の小さなブランドが日本に発送してくれますが、当時はダメな所はダメでした。
そんなこんなで買うタイミングを逃していたんですが、久しぶりにHPをのぞいたらセールやってたんです笑
これは今しかない。
と、数年越しの購入に至りました。
Waymark Gear Company
Waymarkは2017年に創業したブランド。
アメリカ、ユタ州でハンドメイドで作られています。
外注は一切していないそうです。
オーナーのマークさんは子供の頃からボーイスカウトに所属し、ユタ州を中心にハイキングやMTB等の山遊びをしてきた人。
実はル・コルドンブルー(有名な料理菓子専門学校・日本にもあった)のラスベガス校をトップ成績で卒業した後
高級レストランで腕を振う優秀な料理人でもありました。
経歴を見た感じだと、結構その道で成功を収めてたっぽいです。
仕事ができる人って他業種でも結果を残しますよね…。
何より、本当にものづくりが好きな人なんだと思います。
腹が出てて好感度が高い!!笑
MILE 28L
今回購入したのは小ぶりな「MILE」と言う28Lのザック。
重量は実測496gでした。
メインボディが22Lで背面&サイドポケットが6L。
日帰りが多い私にはピッタリの容量です。
ULハイカーならテント泊も余裕のサイズなんじゃないでしょうか。
価格は150ドル。
送料が約47ドル。
今だと1ドル135円〜140円を行ったり来たりの状況なので
日本円だと27,000円〜28,000円くらいでしょうか?
私の場合は他にも色々買ったりクーポンがあったりで、関税をいくら払ったか思い出せない…笑
関税は払っていても数百円だったと思います。
Waymarkはオーダーしてから制作が始まります。
モスバーガーと同じ。
私は約5週間で手元に届きました。
納期はタイミングで変わるのですが、1ヶ月前後が多いみたいです。
各部詳細
それでは各部詳細です。
全体の生地はリサイクル素材を使った
ECOPAK™️ EPX200
海外ガレージメーカーはX-PACからECOPAKへの切り替えが進んでいるようです。
自転車系のブランドもほとんどECOPAKになりました。
カラーは4色から選べるので無難なグレーをチョイス。
つまらない男ですね…。
前は大好きなTEALがあったんですが廃盤になってしまいまして…。
背面ポケットは使用生地の表記が無いです。
「Premium Ultra Stretch Front Pocket」
と、なんか凄そうな名前…。
おそらく使用生地は
9.3 oz Stretch Mesh Nylon 6.6 with Dyneema®かと。
MYOG好きにはお馴染みのRipstop By The Rollでも販売してました。
ダイニーマ繊維をグリッド状に編み込んだ4方向にストレッチする生地です。
生地が厚く、ハリコシがあって耐久性はかなり高そう。
擦れても穴が空きにくそうだし
この生地感は好きだなー!
フロントポケットの上には止水ジップ付きのポケット。
位置が絶妙。
中は仕切られた小ポケット2つ
浅めの大ポケットが1つ。
小ポケットに財布とエマージェンシーポンチョ。
大ポケットに地図を入れてみました。
ジャストフィット。
嬉しいのはキーフック。
ULザックでは省かれる事も多いパーツですが、やはりあると便利です。
サイドのコンプレッションベルトは3mmのポリエステル製コード。
強度的に大丈夫かな?
と、思ったのですが想像以上にしっかりしています。
ちょっとやそっとでは切れないでしょう。
両サイドにはボトルポケット。
入口はゴム仕様になっています。
1Lのナルゲンボトルが余裕で入る容量です。
ペットボトル&ピュリストボトルの2本入れも余裕。
これならシェルター等も入りそうです。
ピッケルホルダーにしては小さい物が2つ。
こちらはトレッキングポール用のループになります。
上部のバンジーコードと合わせて使います。
こんな感じ。
トレッキングポールは一本でも十分という人はこのタイプのポールもオススメ。
牧歌的な見た目になって良いですね笑
このタイプのポール、意外と使った事が無い人も多いんじゃないでしょうか?
ちょっとおじいちゃんっぽいですが、握りやすくて使いやすいですよ笑
あと、残念ながらピッケルはループに入りません。
取り付けたい人は別の方法を考えて下さい。
タグはこれだけ。
シンプルでいいんじゃないでしょうか…!!
開閉はいわゆるロールトップ型。
上から見ると綺麗な長方形のザックですね笑
ロールトップ部分にはWOOJIN製の小さなバックル。
バックルはループに通してあるのである程度自由に動きます。
コレが閉じる時に動いて遊んじゃってけっこう使いにくくて…笑
何か理由があってこうしてるのかな?
吹き流し部分は20cm。
上部が広くなっているのでガバっと大きく開きます。
中央だけベルクロが縫い付けてあります。
弱めのベルクロなので開閉時のストレスはありません。
ウェアに引っ掛かるのが嫌な人はカットしてもいいかも。
中はこんな感じ。
ECOPAKの裏地が白なので荷物も見やすいです。
背面には取り外し不可のフォームが入ってます。
取り外せればよかったのにー笑
X-PACは菱形。
ECOPAKは正方形のラインが出ます。
全て閉じた状態の収まりが良いです。
ビシッとしてて良いですね!
指4本でガシッと持てるグラブハンドル付き。
ショルダー
続いてはショルダーハーネス。
絶妙にカーブした形状です。
ショルダーハーネスの接合部分はZpacksに似ています。
ショルダーハーネスをパッドごと縫い付けるのでは無く、テープで固定する方法。
この方法だと人の肩に合わせてショルダーが左右に動きます。
最新のバックパックに比べると、アナログな方法かもしれませんが
比較的多くの人にフィットしやすいと思います。
ガシッと縫い付けてあるので強度の心配はなさそうです。
ショルダーハーネスの幅は一番太い所で約6.5cm。
裏はメッシュ仕様になります。
ホイッスル付きのチェストストラップ。
Waymarkを見て感じるのは
「頑丈そう」
という印象です。
ULザックと聞くと、すぐに破けたり壊れたりしそうな雰囲気や手触りなんですが、Waymarkにはそれが無いです。
実際に耐久性も意識して作っているそうなので、ダメージによるトラブルは少ないんじゃないかと思います。
短期間の使用でわかるわけねぇだろ!!
と、言う意見はごもっともでございます笑
今後、追記して行きます。
別売りアクセサリー
このループはウエストベルトを付ける部分。
ウエストベルトは別売り($10)です。
とりあえず買っておきました。
個人的には買って良かったです!
背負い心地と疲れにくさで差が出ます。
他のザックの物を使ったり自分で作っても良いかもしれません。
ボトルポケットも購入してみました。
$22ドルなり。
素材は背面ポケットと同じです。
取り付け方法が少しユニークです。
ショルダーハーネスのベルトを抜いてボトルポケットを挿入。
めんどくせー笑
上部はクリップタイプのバックルで固定します。
流石の収まりの良さは純正品ならでは。
ペットボトルはもちろん。
ピュリストボトルも入ります。
これもお財布に余裕があったら是非。
ちなみに他社のザックとの互換性は期待しない方が良いです笑
走ると盛大に揺れます笑
安かったんでパックライナーも買ってみました。
$2.50ドルなり。
Nylofume®と言う素材で、特殊なナイロンフィルムで作られています。
防臭効果もあるそうで、熊等の野生動物から食べ物を守れるんだとか。
見た目はゴミ袋ですがゴミ袋より強い素材。
手触りはビニール浮き輪を薄くした感じです笑
サイズが40Lくらいあるので、他のザックで使う事になりそうです笑
サイズ比較
ここでは私がメインで使っているTrailBumのザックと大きさを比較します。
まずは日帰りで使うことが多いBig Turtle。
TrailBumのザックはどれもめちゃくちゃ背負い心地が良いです。
もう結論言っちゃうけど、Waymarkより背負い心地良いです笑
Big Turtleの容量はMAXで19L。
やはりMILEの方がひと回り大きですね。
横から見ると厚みはそこまで変わらない気がします。
MILEはどこから見ても四角いですね笑
Big Turtleはコロッとしてて可愛い。
お次は毎度お馴染みBUMMERです。
個人的ベストULザック。
容量は35Lで日帰りにはちょっと大きい。
並べると、やはりBUMMERの方がひと回り大きいです。
ショルダーの幅はほぼ同じ。
厚みはMILEの方がやや厚い。
横から見たサイズ感。
BUMMERの方がひと回りデカいです。
今回MILEを購入した理由はこのサイズ感にあります。
Big Turtleでは小さい。
でもBUMMERでは大きい。
そんなシチュエーションが多かった私は、この2モデルの間を繋ぐザックが欲しかったんです。
ちなみにTrailBumには24/7 PACKと言う良い塩梅のザックがあるんですが…。
今回は忘れて下さい笑
サイズ感
それでは一部の人にしか参考にならないサイズ感です。
178cm86kgのおじさんが背負うとこんな感じ。
日本のガレージメーカーも20L前後のザックはめちゃくちゃリリースしてますよね。
まさに小型ザック戦国時代。
でも、私が背負うとどれも小さすぎて変態に見えるのが悩みでした。
MILEは何となくバランスが良く見えて嬉しいです。
ショルダースタビライザーが無いのでザックを体に引き寄せられないのがちょっと残念。
フィールドテスト
とりあえずテント泊装備(ビビィ泊)でパッキングしてみました。
テント泊なんてほとんどしないくせに笑
歳のせいか布団で寝たいのよ笑
自慢できるような新しい装備は特に無いです笑
過去に紹介したギアばかりなのでその辺りは割愛。
意外と簡単に収まってしまいました。
重量は水込み、総重量で6.72kg。
ULハイカーだと水と食料抜きで〜kgみたいな基準があるみたいです。
私は預金残高ULハイカーなので総重量で判断しています。
重量はいつも7kg前後になる事が多い印象です。
総資産も小銭で7kg程度だと思います。
ちなみにWaymarkが推奨するMILEの最大積載量は15lbs(約6.8kg)なので
今回の6.72kgほぼピタリ賞。
良いテストができそうです。
では、結論から言います。
肩がちぎれるかと思った…。
正直に言います。
このザック、総重量5kg以上はキツイです…。
最初の背負い心地は悪くなかったんです。
しかし、長時間背負うと肩への痛みが出て来ました。
途中で帰ろうかと思いましたもん。
やはりバックパックは山で使ってみないとわかりませんね…。
もちろん、バックパックはラーメンと同じ。
その人との相性があります。
私に合わなかっただけで、皆さんにも合わないとは限りません。
事実、WaymarkのHPのレビューでは絶賛されてます。
私が変なのかなぁ…?笑
先日行った日和田山でも、背負って漕いで登ってきました。
もろもろの反省を活かして5kg以下で臨みました。
5kg以下となるとワンショルダーで背負っても痛みは出ず快適!!
日帰り装備でこの背負い心地なら何も問題はありません。
やはり重すぎたんですね…。
ウエストベルトを使えばさらに快適。
私の身長だと腹を縛り上げる焼豚スタイルになります。
試しに走ってみましたが、十分安定していました。
ボトルポケットはシンプルですが使いやすかったです!
願わくばビロビロにならん事を祈っております。
何となく背負い心地はOMMのClassic25に似ている気がしました!!
何となくです!!笑
MILE まとめ
それではWaymark Gear Company / MILE のまとめです!!
ここがいいね!
- 絶妙な容量
- ULザックらしからぬ剛性
- ジップ付きポケットが便利
- 5kg以下なら快適な背負い心地
- 人と被りにくい
ここがもうちょい!
- ロールトップ部分のバックルは固定してほしい
- 背面パッドが外せない
- ピッケルホルダーが欲しい人もいそう
- 重量に注意!!
解説です。
容量に関しては好みなので何とも言えませんが、私の山行スタイルにはピッタリでした。
機能面もツボを押さえていて使いやすいです。
小型ジップ付きポケットが優秀ですね!
そして、あまり人と被らない珍しさ。
これに尽きると思います笑
人と違う物を身に付けて喜ぶ人種は一定数います。
私もその1人です…。
道楽ですから、好きにしましょう。
気になったのは、各部詳細でも指摘したロールトップ部分のバックル。
固定されていないので、少し使いにくいです。
雪山向きのザックではありませんが、ピッケルホルダーが欲しい人はいるかもしれません。
私は冬はこたつから出ないのでいらないです。
そして、重量!!
荷物の詰め過ぎには十分お気をつけ下さい。
総重量5kg以下をオススメ致します。
購入後、低山で何度かテストしましたが、やはりサイズ感が絶妙です。
日帰り装備なら背負い心地も合格点。
あわよくばテント泊も…
と、思って購入しましたが、それはBUMMERにお任せする事にしました笑
個人輸入はロマン
雑談です。
ここ数年で海外通販はとても簡単になりました。
とてもとてもとても
簡単になりました。
サイトによってはアクセスするだけで日本円の表記に変わり、郵便番号を入力すれば住んでいる日本の住所が表示されます。
英文だろうがなんだろうがGoogle翻訳やDeepLを使えば意味のわかる日本語に翻訳してくれます。
誰でも個人輸入はできます。
代理店からしたら複雑かもしれません。
ええ。私も輸入品を扱う会社で働いております。
メーカー直販とかやめてよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!
しかし、これは時代の流れなので仕方ありません。
DtoCは加速するでしょう。
私の働く業界では代理店は数年後には無くなるんじゃないか?
そんなヒソヒソ話も耳にします。
メーカー直販やめてよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!
すいません、脱線しました。
個人輸入、未経験の方は是非一度やってみて下さい!
検索すればわかりやすいブログや動画が星の数ほど出てきます。
わかりにくい関税も「なんとなくの金額」を予想できれば大丈夫です。
個人が買うアウトドアギアの単価なら
震えるような関税額にはならないはずです。
今は円安で価格のメリットは少ないかもしれません。
ですが、買い物の選択肢が増えるのは純粋に楽しいと思います。
個人輸入はロマンです。
外国から発送された荷物をトラッキングしているとワクワクします。
やってみると、代理店さんの大変さはもちろん
日本に入って来ているブランドの優秀さ
代理店を通して買うメリットにも改めて気が付くと思います。
是非、個人輸入でロマンを感じてみて下さい…!!
今週は以上です!!
MILEの気になる点、ご質問などありましたらなんなりと!!
来週はお休みです!
押忍!!
WAYMARK online shop→コチラ