ご無沙汰してます。アイーンセルゲイSHIMです。もう長いんでセルゲイしむらでやってこうと勝手に思っています笑。いや、もう「しむちゃん」とかでもいいです。まぁそんなことはいいとして、皆さんはあのJETBOILから今年の3月にシングルバーナーが出たのをご存知でしたか?その名もマイティーモ!K-1選手かよって思わせるそのネーミングでチェホンマンをKOした時の様なパフォーマンスを見せてくれるのか!早速使ってみた感想をサクッとレビューさせていただきます!(文・セルゲイしむら)
[toc]
JETBOIL
登山やキャンプ等、アウトドアが好きな人なら知らない人はいないと言っても過言ではない湯沸かし器『ジェットボイル』。
そのパフォーマンスは素晴らしく、お湯を沸かしてる間にあれこれ準備しようなんて思っていても、沸くのが早すぎて一回火を止めて準備済ませてからまた沸かし直すなんてこともよくあるほど。
兎に角 沸騰までの時間が短いスーパーなアウトドアギアなんです。
何でそんなに早いかと言うと、その秘密はジェットボイル独自のカップ底面の「フラックスリング」が熱を閉じ込めて熱効率を最大限にまで引き上げているから。
僕自身ジェットボイルのFLASHを大学生の頃購入し、今日まで9年以上、山にキャンプに使ってきました。
しかしその間、Oリング等の交換を一切してこなかったため、
最近音がシューシュー言って沸騰するのに時間がかかるようになってきました。
元々青だったクージー部分もボロボロになり、別売りのクージーはリアルツリー柄選んだのでどえらい見た目に…
早速 Oリングの交換などメンテナンスをお願いしようと正規取り扱い店のmont-bellさんに持って行くと、このタグがない物は修理が出来ないと言われてしまいました。
何年も前に買ってその時に取ってしまったタグがあるはずもなく、直すことは出来ませんでした。
皆さんもJETBOIL製品を購入したらこのタグすごい邪魔ですが、大切に取っておきましょう。
そして Oリングなどの交換は定期的に行った方が良いかもしれません。
いざって時にお湯が全然沸かせないと困るので。
すみません長くなりましたがマイティーモの方に行きたいと思います。
MIGHTYMO(マイティーモ)
付属品
本体、スタビライザー、収納袋、取扱い説明書とおまけのステッカー
スペック
本体重量は実測97グラム(メーカー値95グラム)。
収納袋とスタビライザーを入れると134グラムになりました。
出力が2519kcal/hのガス消費量が約215g/hとなっています。
山で使うシングルバーナーの代表と行ったらやはりSOTOの「ウィンドマスター」になるかと思うんですが、両者をちょっと比較しながら見ていきたいと思います。
ウィンドマスターとの比較
重量87g(バーナー+ゴトク) 27g(ゴトクのみ)
これはフォーフレックス(4本ゴトク)使用時の重さです。
出力が2,800kcal/hでウィンドマスターの方が少し強いですね。
サイズ比較
左がSOTOのウィンドマスター 右がJETBOILのマイティーモ
ゴトクの高さはほぼ同じですが、バーナー部はマイティーモの方が低くなってます。
バーナーヘッドは両者共にすり鉢状になっているのですが、ウィンドマスターの方が深く、より風を受けにくい構造になっています。
まぁどちらも強風時はおとなしく風防を使った方が無難です。
それで上二枚の画像見て貰うとわかるかと思うんですが、マイティーモは標準のゴトクがかなりしっかりした作りに出来ています。
ウィンドマスターは標準装備のゴトクがかなり頼りなく、ほとんどの人が別売りのフォーフレックス(4本ゴトク)を購入すると思うのですが、そうなると本体+ゴトクで約9,000円ほどとなりますが、マイティーモならこのままで良いので約7,000円で済みます。
この差は購入するときの決め手になりますよね。
ちなみにマイティーモのゴトクサイズはFLASH等の他のジェットボイル製品に標準装備されているゴトクと同じ径です。(わかり辛い画像ですが…)
使用感
まず最初気になったのがガス缶付けるときにシューーって「めっちゃガス漏れるじゃん!」てことです。勿論外す時も。
ガス缶側の接続部分が悪いのかなとか色々と考えましたが、他の方の記事を見るとやはり普通に漏れるみたいです。
しかし何回か使用していたらその漏れがなくなりました。
個体差があるかもしれないのですが、そのうち収まると思います。
駄目ならmont-bellさんへ相談してみましょう!
実際使ってみて不安に思ったのはここくらいです。
あ、
そういえば買って開封した時からガスの+-のシールに傷があって地味にショックでした笑
まぁ使っていく中で特に問題ではないので、ここは見なかったことにしよう…泣
さてさて実際外でお湯を沸かしてみましょう。
気象条件は、気温15℃前後、微風、晴天。
アルミクッカーで500mlの水を沸かした時にかかった時間は3分3秒。
感想としては思ったより普通でした笑
普段FLASHを使っていると単体のシングルバーナー+クッカーでは物足りなく感じますね。
しかし両者を比べると重さやサイズなど、シングルバーナーにすると削れる部分がかなり大きいので、湯沸かしスピードを取るか、軽さ・サイズを取るかで悩むところです。
次にジェットボイルの1,5Lクッキングポッドを使って500mlの水を沸かしました。
2分36秒で沸騰しました。
やっぱりフレックスリングが効いてます。
ちなみにメーカーカタログだと、このポッドを使用した場合1Lを3分で沸かすことが出来るみたいです。
これが1.5Lクッキングポッド
オレンジ色もあります。僕は断然黒派!
少し脱線してクッキングポッドのことを書かせてもらうと、ポッドの他にフライパンもあります。
どちらもフラックスリングがついていて底面が広く、フラックスリング内にマイティーモのゴトクがジャストフィットして高い安定感を出します。
ポッドやフライパンをひっくり返す心配が減ります。
マイナスポイントとしては、やはりフラックスリング内にゴトクをフィットさせる構造上、底面が大きいです。
サイズも1.5Lとフライパンしかないのでソロでマイティーモの機能を最大限引き出そうと思ってもかなりかさばります。
500ml沸かすサイズでマイティーモが使えるポッド出して欲しいなーと切に願います。
たぶんこれがあれば最強の湯沸かし器です。
FLASHとかのクッカー使っちゃえばって思うかも知れませんが、
取説にもあるようにゴトクとのサイズ合わなしい実際不安定でとても使えたもんじゃないです。
蓋がかなりガチガチです。
穴とかないんで、蓋したまま湯沸かしするといつ沸騰したのかわからないし危なめです笑
FLASHと1.5Lクッキングポッドの比較
クッカーのみの重さはFLASHの方が50gほど軽いです。
まぁでも大きいのも悪いことばかりじゃなくDINEXのマグ入れて100のOD缶入ってLIGHT MY FIREのスポークも入ってあと小物が何点か、工夫次第ではいろいろスタッキング出来て面白いです。
ポッドから多少出ますが、蓋自体が膨らんでいるのでこれくらいならしっかり閉まります。
商品名 | 1.5Lクッキングポット | ||
画像 | |||
総重量 | 約340g | ||
カラー | カーボン(CARB)、オレンジ(OG) | ||
サイズ | φ175×高さ110mm(収納時) | ||
容量 | 1.5L | ||
素材 | アルミニウム(本体) | ||
BUY NOW |
※画像クリックでメーカーHPへ
機能
マイティーモにはサーモレギュレーターが搭載されていて-6℃までは安定した火力を発揮出来るみたいです。(画像はマイクロモか何かのサーモレギュレーター)
実際この気温でマイティーモを使用したことはまだありませんが、FLASHの時などは寒いと火力が弱い場合など多々ありました。
寒い上に調理が進まないのは本当に辛いです。
ジェットボイルからはサーモレギュレーター搭載モデルがマイティーモ以外に3種類(マイクロモ、ミニモ、スモー)がありますが、全モデルクッカーがセットなのでお値段も20,000前後と高額になり手が出し辛い分、バーナー単体になりますがマイティーモの7,000円という価格はやはり魅力的です。
サーモレギュレーター搭載により弱点だったとろ火での調理も可能になっています。
僕がマイティーモ使って良いなと思ったのがこの火力調節の部分です。
かなり自在に強弱つけられます。
そして一番驚いたのは他のバーナーって着火する時、ガス目一杯まで出さないと着かないイメージがあったんですがマイティーモは一回半捻りくらいのとろ火状態で着火することです。
最初の豪炎でいきなり物が焦げるってことがなくなると思います。
SOTOのウィンドマスターにもこのレギュレーター機能は付いています。
今まで冬山で安定して使えるシングルバーナーと言えばウィンドマスター一択だった所に、ようやく対抗出来るバーナーが来たように思います。
極限状態で攻める山では数グラムの重さを削るのにあれこれ苦悩すると思うのですが(まぁそれ自体が楽しい)、数グラムの重さなんて気にしない!でも寒さに強くて料理も幅広く楽しみたい!って人にはマイティーモ、かなりオススメできるシングルバーナーです。
ウィンドマスターの購入を考えている方、是非一度マイティーモも見てみて下さい。
商品名 | マイティーモ | ||
画像 | |||
総重量 | 約95g(ガスカートリッジ、スタビライザーを除く) | ||
サイズ | 使用時:直径109mm×高さ95mm 収納時:直径51mm×高さ76mm |
||
沸騰到達時間 | 3分(1.0L) ※1.5Lクッキングポット(別売)使用時 |
||
出力 | 2519kcal/h | ||
ガス消費量 | 約215g/h | ||
点火 | 自動点火装置付き | ||
BUY NOW |
※画像クリックでメーカーHPへ
おまけ
やるなと言われたらやりたくなるのが人の性。
フラックスリングのサイズが合わないからFLASHのクッカー×マイティーモは使えないと書かれてはいるけれど試してみたい。
だってこれで500ml沸かしたら爆速なんじゃねーの?!って思うわけで。
ただやはり不安定な物は不安定で、しかもバーナーヘッドとクッカー底面までがかなり遠くロスが多い…
ってことでクッカー削りました。
ゴトクが丁度ハマるようにFLASHのフラックスリング下を3ヶ所削り溝を掘り、安定感は抜群!
バーナーヘッドも7ミリほどフラックスリングに近くなりました。
いやほんとワクワクしながらの湯沸かしでしたが…
これが使った後。
熱がサイドから上の方に溢れ出てシリコン部分が溶けて風船みたいに膨らんで悲惨な感じに。
クージーもわかりずらいかも知れませんが端の方からチリチリと徐々に焦げてました。
なはは!いい子はマネしないように!
最大火力でやるとクージーが本当に駄目になってしまうので2回捻りくらいの火力に落として気をつけながらやりましたが、結果4分18秒と今までで一番残念な結果に。
大人しくアルミなりチタンクッカーで沸かした方が早いです笑
ただクージー取っちゃって、ゴトクのハマる溝ももっと深く削ったらスーパー急騰機が出来るかも知れません。
てことで同じ事を考えていた人がもしかしたら何人かいるかも知れないんですが、責任取れないし安全性の面においても危険なのでやめましょう笑
ヒートエクスチェンジャーの付いたDUGの「HEAT-I」とか
BUY NOW |
オプティマスの「テラ ウィークエンド」とか
BUY NOW |
エスビットの「985H-EX」とか使ってみたいね。このクッカー単体で売って欲しいなー。横槍失礼!
BUY NOW |
てな感じで、
今回も拙い文章に最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
シングルバーナー選びの参考になれば幸いです。
以上、SHIMがお送りしました!
押忍!