みなさんダウン洗ってますか?「ダウンって洗わないほうがいいんじゃないの?」って思っているアナタ!ダウンは洗わないとどんどん性能が低下していきますよ!自分でも比較的簡単にメンテナンスできますので、是非今回の記事を参考にチャレンジしてみて下さい!

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ダウンは洗濯していいの?

ダウンは洗っても大丈夫です。

むしろ、汚れや汗などが付着したダウンは本来の保温力を発揮できていない可能性があるので、定期的に洗濯することをオススメします。

汚れや使用頻度にもよりますが、1シーズンに1回位洗濯をしてメンテナンスしてあげると長い間フワフワなダウンをキープしてくれます。

「ダウンは洗えない」と思っている方が多くみえますが、意外と簡単に自分で洗濯することができちゃいます。

家庭用洗剤を使っていいの?

もちろん洗剤を使って洗うことが可能ですが、一般的な弱アルカリ性の洗濯洗剤を使うことはオススメしません。

ダウン(羽根)の天然油分を必要以上に落としてしまい、ふんわり感を損ねかねないからです。

では、どのような洗剤を使えばいいのか?ということですが、推薦洗剤は大きく分けて二種類あります。

アウトドアメーカーなどが出している「ダウン専用洗剤」とドラッグストアなどで手に入る「おしゃれ着洗剤(中性洗剤)」です。

専用洗剤の紹介

メーカーによって1着のダウンウェアを洗う想定が手洗いだったり洗濯機だったりマチマチだったので、ダウンジャケットを1着手洗い(水量8Lで想定)する時の洗濯可能枚数とコストをBBG基準で統一してみました。

ブランド NIKWAX NIKWAX モンベル リバイベックス グランジャーズ TOKO STORM
商品名 ダウンウォッシュダイレクト ダウンウォッシュダイレクト 1L O.D.メンテナンス ダウンクリーナー ダウンクリーナー ダウン ウォッシュ Eco ダウン ウォッシュ ダウン クリーナー
パッケージ
容量 300ml 1000ml 200ml 355ml 300ml 250ml 300ml
価格 1,400円+税 3,000円+税 700円+税 1,300円+税 1,000円+税 1,900円+税 800円+税
使用料(水8Lに対し) 50ml 50ml 8ml 8ml 16ml 10ml 15ml
洗濯可能枚数 約6着 約20着 約25着 約44着 約18着 約25着 約20着
1着洗濯コスト 約233.3円 約150円 約28円 約29.2円 約53.3円 約76円 約40円
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ダウンの天然油分を落とすことなく、皮脂汚れや汗だけをしっかり洗浄してくれる専用クリーナーがこれだけ多く発売されています。

ダウンウェア1着洗濯するコストは各商品によってマチマチですが、NIKWAXだけ使用料の多さからコスパが悪いのが目につきます。

モンベルとリバイベックスは1着30円以下で洗えてしまうコスパの良さは◎。

総じて言えるのは、クリーニングに出すことを思えばかなり安く洗濯(メンテナンス)することができるということです。

おしゃれ着洗剤の紹介

メーカー ライオン 花王 P&G アイメディア サンワード ウエキ エコベール
商品名 アクロン エマール ボールド 濃縮タイプ ニット洗い洗剤 ハイ・ベックゼロ ビギンズ ドライニング液体タイプ デリケートウォッシュ
パッケージ
容量 500ml 500ml 500g 80g 500g 500ml 1,000ml
価格(実売) 255円+税 268円+税 191円+税 1,200円+税 2,500円+税 1,125円+税 1,500円+税
使用料(水8Lに対し) 20ml 20ml 20g 8g 8g 4ml 32ml
洗濯可能枚数 約25着 約25着 約25着 約10着 約62着 約125着 約31着
1着洗濯コスト 約10.2円 約10.7円 約7.64円 約120円 約40円 約9円 約48円
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メーカー サンスター ザ・ランドレス サンベック ソネット ジョイベック スローヴィレッジ
商品名 ドライアップ ウールカシミアシャンプー サンベックドライ ウォッシュリキッド ウール・シルク用 センシティブ ジョイベック S プレミアム All things in Nature
パッケージ
容量 300ml 475ml 500g 1,000ml 300ml 500ml
価格(実売) 550円+税 3,200円+税 2,980円+税 1,600円+税 1,000円+税 2,450円+税
使用料(水8Lに対し) 8ml 12ml 2.6g 24ml 2.4ml 1.2ml
洗濯可能枚数 約37着 約39着 約192着 約41着 約125着 約416着
1着洗濯コスト 約14円 約82円 約15円 約39円 約8円 約5.8円
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「ダウン専用洗剤は使い道が限られるし、もったいないなー」っていう人にはおしゃれ着用の洗剤がオススメです。

これなら、ニットやシルクなど他の衣類を洗うことも出来るので経済的です。

おしゃれ着用の洗剤と言えば「アクロン」「エマール」が代表的ですが、調べると他にもこんなに沢山の中性洗剤が発売されていました。

注目したいのはエコベールソネットなどの環境に優しい洗剤。

その中でも日本製の「All things in Nature(オール シングス イン ネイチャー)」という洗剤に僕は注目しました。

この洗剤、とにかく地球環境への配慮が素晴らしいんです!

詳しくはHPを見ていただきたいのですが、簡単にまとめさせていただくと

  1. 1日で94%、7日で100%生分解されるので環境にやさしい!
  2. 水量30リットルに対して約5mlという使用料の少なさ!お財布にもやさしい!
  3. ダウン素材やレインウェアなどの防水透湿性素材の衣類も洗うことが可能!
  4. 売上の一部が「ビーチマネー運動」の活動費に寄付されている!

他にも、素晴らしいことが沢山!

この「All things in Nature」ですが、開発したのは「がんこ本舗」代表の木村さんという方。

この木村さんという方、なんとプロの登山家なんですって!!

もう一線からは退かれているそうですが、「ヒマラヤにて日本人初登頂2回公式記録あり」というとんでもないお方でした!

そんなガチ山男が作った洗濯洗剤、使わないわけにはいきません。

詳しくは「がんこ本舗」さんのHPでご確認ください。

ちなみに「がんこ本舗」さんでは「海へ…」という商品名で販売されてます。

 

いままで洗剤には無頓着でしたが、今後我が家は「All things in Nature」を使っていくことを(勝手に)決めました。

日常生活から地球にやさしいエコ活動ができたらいいですね。

商品名 All things in Nature
内容量 500ml
成分 洗剤成分:高級アルコール系(非イオン)9%ヤシ油脂肪酸アルカノールアミド7% 香り成分:天然精油(ラベンダー油、ホオ油、ベルガモット油)1% その他:水83%(添加剤は一切不使用)
主な用途 綿、麻、化繊、ウール、シルクなど
標準使用量 ■水30リットルまたは洗濯物3kgに対し5ml(ポンプ5回)
■水60リットルまたは洗濯物6kgの場合7~8ml(ポンプ7〜8回)
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事前準備

<準備するもの>

  1. 洗剤
  2. スポンジ
  3. 撥水スプレー
  4. 固くないボール状のもの
  5. 洗濯桶
  6. 天気

②スポンジは、汚れの目立つ箇所を事前にこすり洗いするときに使用します。

③撥水スプレーは、汚れ防止にもなるので洗濯後に吹きかけるとベターです。

④固くないボール状のものは、コインランドリーなどの乾燥機を使う際に一緒に入れると回転中に当たってダウンの偏りを抑えてくれます。本来はテニスボールなどがいいみたいですが、僕は手ぬぐいをボール状にして使用。テニスボールよりもなんとなく一緒に湿気も取ってくれそうだし。

⑤洗濯桶はなくても、お風呂の浴槽や洗面台を使用すればいりませんが、写真にあるようなゴム製のバケツは洗濯桶としても、その後コインランドリーに行く時にも使えるので便利です。

Tubtrugs(タブトラッグス)

最後に大切なのが天気!

2〜3日晴れる日を狙って洗濯しましょう!

ダウンはしっかり乾かすことが一番重要になるので、天気はしっかり確認してから洗ってください!

 

洗い方・洗濯方法

今回は、ダウンジャケットよりも難易度の高いシュラフ(寝袋)を実際に洗ってみました。

洗ったのは「モンベル ダウンハガー800 #2」です。

4〜5年前に購入してから一回も洗ったことがありません・・・怖っ。

見た感じ気になる汚れや匂いはありませんが、購入当初に比べるとフカフカ感がだいぶ落ちている気がします。

洗濯することによって回復するのか見物です。

まずは予備洗いをします。

今回は予備洗いにはアクロンを使用しました。(家にあったので・・・)

ぬるま湯にアクロンを適量入れ、かき混ぜます。

汗やらヨダレやらでいろんなルーシーを吸ってるであろう顔周りの部分を前洗いします。

う・・・

ちょっと洗っただけで・・・ばっちい(>_<)

前洗いが終わったら全体を洗います。

さすがにシュラフを洗面で洗うことはできないので、お風呂の浴槽を使います。

先程と同じように事前にぬるま湯を張って、洗剤を溶かしておきます。

そしたらシュラフを投入。

分厚いシュラフだとここからが大変!

ぜんぜん沈んでくれない!空気を抜く作業だけでひと苦労です。

空気が抜けたら優しくフミフミして全体をまんべんなく洗います。

う・・・

ばっちい(>_<)

洗い終わったら2回ほどすすいで終了。

乾かし方・乾燥方法

すすぎが終了したらバスタオルにくるんで水気をとります。

雑巾のようにぎゅーっと絞っちゃダメですよ。

ある程度バスタオルで水気を吸ったら、洗濯機を使って1分ほど脱水します。

少し脱水をかけてあげるだけでだいぶ水気が飛びます。

洗濯機から出して撥水スプレーをかけます。

乾かしてからかけるよりも、多少濡れた状態でかけたほうが馴染みがいいです。

乾燥は時間をかけて自然乾燥してもいいのですが、僕はせっかちなんでコインランドリーの乾燥機を使います。

乾燥中にダウンをほぐすためにテニスボールやタオル(手ぬぐい)を丸めたものを2〜3個一緒に入れます。

グランジャーズからは「ダウンケアキット」というボールがセットになったものが発売されてます!

 

ジッパーを全部開けて入れると乾きが早くなります。

乾燥機は低温にするのがいいみたい。

僕は今まで知らなくて高温でグルングルン回してましたけど、特に問題はなかったです。

今回はまず20分(田舎のコインランドリーは100円で11分という1分サービス制度が存在した)乾燥機にかけました。

20分でほぼ乾いてましたが、念押しでアディショナルタイム10分追加しました。

シュラフが天井側までグリンって行きだしたら乾きだした合図。

ボリューミーな「モンベル ダウンハガー800 #2」でしたが、30分の乾燥時間でほぼ乾かすことができました。

バスケットに入り切らないほどボリューミーに乾かすことが出来ました。

あとは湿気を抜いてあげるのと、ダウンの偏りを整えて軽く家で干せば完了!

保管方法

かさばるけど長期保管する時は付属?別売り?の保管バッグに入れてあげるのがベターです。

ボリューミーなシュラフ(寝袋)を洗うのはなかなか大変ではありますが、自宅で十分洗濯可能です。

ダウンウェアであればもっと楽に洗うことができるので、シーズンが終わったら来シーズンも気持ちよく着るためにしっかりメンテしましょう!

プロにお任せ!クリーニングに出す

失敗したくないし、洗うのめんどくさーいっていう人はプロに頼んじゃいましょう!

 会社名 アイテム 料金 オプション その他費用 受付 期間
ISUKA
(イスカ)
ダウンシュラフ 5,000円+税 発送料のみ負担 自社製品のみ 要問合せ
化繊シュラフ 4,000円+税
NANGA
(ナンガ)
ダウンシュラフ 5,000円+税 送料+代引き手数料 自社製品のみ 約1ヶ月
snowpeak
(スノーピーク)
ダウンシュラフ 4,100円+税〜 撥水、防ダニ 返送料540円 自社製品のみ 約2週間
化繊シュラフ 3,700円+税〜
テントクリーニング.com ダウンシュラフ 3,800円+税 汗抜き、超撥水 往復送料1,500円 ALL 要問合せ
化繊シュラフ 3,200円+税
ドロップルーフ シュラフ 2,800円+税〜 撥水 往復送料 ALL 10〜14日
ダウンウェア 2,100円+税〜
お洗濯.net ダウンシュラフ 4,000円+税 片道送料500円 ALL 約3週間
化繊シュラフ 3,000円+税
洗匠屋 ダウンシュラフ 4,500円+税 撥水性 + 帯電防止性 + 抗菌加工 + UV加工込 往復送料 ALL 3〜6週間
ダウンジャケット 3,500円+税

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※会社名クリックでメーカーHPへ

ここで注目したいのは「ドロップルーフ」さん。

3シーズンシュラフの場合5,000円+税ですが、なんと「弾水コーティング」という独自の撥水加工が含まれた値段なんです。(クリーニングだけなら3,500円+税)

この弾水コーティング、シュラフの表面だけに撥水加工を施すわけではなく、しっかり浸水させてダウンまで撥水加工をしてくれるというスペシャルクリーニング!

撥水ダウンを使用したジャケットやシュラフって高いけど、ドロップルーフさんに頼んじゃえばノーマルなダウンが撥水ダウンに生まれ変わっちゃうってワケなんです!!

早速僕も冬用のダウンジャケットをお願いしてみようと思います!

まとめ

ダウンメンテナンス特集いかがだったでしょうか?

専用洗剤じゃないとダメだと思ってたんですが、中性洗剤なら問題ないんですねー。

洗剤の種類も沢山あって選ぶだけでも楽しめそうです。

ダウン量の少ないものは自分で洗って、ボリュームのあるものはプロにお願いするのもいいかもしれません。

みなさんもしばらく洗わずにクタクタになったダウン製品はありませんか?

ダウンの性能をフルに発揮させるためにも定期的なメンテナンスをして軽くて温かいダウンを取り戻しましょう!

以上、アツシオガワでした。

押忍!