山の万能タオルとして鎮座する手ぬぐい。だが、本当に手ぬぐいがベストなのか!?疑問に感じていた管理人の前に現れた、手ぬぐい以上、タオル未満のスゴイ奴。その名もMOKU Light Towel!!(文・コータロー)

本当に手ぬぐいでいいのか?

ここ数年、山の「万能タオル」として完全に定着した手ぬぐい。

軽くて畳めばコンパクト、薄くてあっという間に乾く。

機能性はもちろん、多種多様なデザインも魅力である。

旅先や山小屋で記念に購入する様子は、さながらスタンプラリー。

山好きなら家に数枚は手ぬぐいがあるはずだ。

私も大好きで外遊びでは必ず持って行く。

だが、私には気になる部分があったのだ。

それは吸水量と石鹸の泡立ちだ。

まずは吸水量について。

要は汗を拭うとすぐにびしょびしょになってしまうのだ。

滝汗野郎から流れる大量の汗は、日本伝統のULタオルでは受け止めきれないのだ。

もう一つは風呂での使い心地。

外遊び後に銭湯や温泉に立ち寄る人は多いだろう。

まずは手ぬぐいで石鹸を泡立てて…。

手ぬぐいは泡立ち悪いよね

泡立たないのである…!!

もちろん、多少は泡立つが、一般的なタオルに比べると寂しい。

洗っている最中も、サラサラとした肌触りの手ぬぐいは、洗っている感覚が乏しい。

縦走登山の後には、ゴシゴシと汚れを剥がし落とす感覚が欲しいのだ。

じゃあ普通のタオルを持ち歩けよ!!

それは正論だが、味がない。

そんな安易な選択もしたくない。

手ぬぐいとタオルの良いとこ取りみたいなモノって無いの?

あったのです…!!

その名もMOKU

きっかけは先日のスリーピークス八ヶ岳。

マイメンの玉ちゃんが首に巻いていたモノ。

タオルなのはわかるが、薄手で長い。

巷で人気のCHAORASかと思ったが、そこは目利きの映像作家。

MOKUと、言う名のタオルだったのです。

何でも、銭湯やサウナの愛好家達から火が付いた商品なんだとか。

MOKUを製造するのは今治タオルでお馴染みの愛媛県今治市にあるコンテックス株式会社

創業90年以上の超老舗工場で、高品質の今治タオルを製造する中で企画されたのがMOKU。

元々は「タオル手ぬぐい」と言うコンセプトで作られた商品「布ごよみ」がベースになっています。

どちらのタオルも銭湯やサウナ等の温浴施設で販売していた経緯があり

サウナブームの影響もあって、大ブレイクしたんだとか。

私は全然知らなかったです!!

各部詳細

MOKUのサイズは33x100cm

一般的な手ぬぐいは約35x90cm。

一般的なフェイスタオルは約33x80cm。

MOKUはタオルと手ぬぐいより少しだけ長いのが特徴です。

50g

重量は50g。

一般的なフェイスタオルもこのくらいの重量のモノがあるんですが

MOKUは少し長めなので、それを考慮すると軽いのではないでしょうか。

所有している手ぬぐいは35〜37gが多かったです。

やっぱり手ぬぐいは軽いですね〜。

MOKUの表はサラリとしたガーゼ生地。

肌触りはもちろん、通気性の良さも魅力です。

赤いのが見えます?

ネップ糸(ところどころ色糸の塊がある糸)と、杢糸(ムラのある糸)を織り込み

色の深みとミックス感を表現した生地に仕上げています。

裏はなんとパイル生地!!

ふんわりと空気を含んだ柔らかい肌触り。

このパイル生地は石鹸の泡立ちにも一役買います!!

あっという間にモコモコの泡が立つのです!!

長辺のサイドはロックミシンで処理。

こうする事で、薄く、軽く仕上がります。

一般的なタオルはサイドを折り込んで縫うので

強度は上がりますが、厚みが出てしまうんだそうです。

軽量化の為の処理ですが、切りっぱなしの生地にロックミシンの白い糸が良いアクセント。

薄さにこだわっているので、絞った時も一般的なタオルよりもコンパクト。

軽い力で絞れるのもポイントです。

ロゴは控えめにコレだけ。

初期はスタンプで手押ししていたんだとか。

裏のタグも良いデザイン。

センスは細部に宿ります。

もちろん、MADE IN 今治でございます。

テープで固定しないパッケージはちょっとしたプレゼントにも良いです。

カラーバリエーションは21色。

欲しい色が必ず見つかると思います。

価格はなんと税込¥990円…!!安い!!

3枚くらい一気に買っておきましょう。

畳んだ時のサイズ感

手ぬぐいは畳んだ時も薄くてコンパクト。

MOKUと比べるとどうでしょう?

畳んだサイズは同じですが、厚みは倍近く違います。

ファニーパックにも手ぬぐいは収まりが良いですね。

MOKUはかなりボリューミー。

容量の半分以上を占有してしまいます。

パンツの後ろポケットに入れてもパンパン。

ここはデメリットだと思います。

収納性を先優先するなら、ハンカチという選択肢もあります。

タオルと同素材を使い、サイズは28x28cmにサイズダウン。

サイズダウンしても吸水力はそのまま。

通勤時の汗の量は、十分持ち堪えてくれました。

事実、会社に行く時はコレを持って行く事が多いです。

畳むとここまで小さくなります。

このサイズならどこでも入りますよね。

価格も税込¥495円と超破格なのでとりあえず買っておきましょう!!

テスト

公式HPによるとMOKUは室内干しで1時間半程度で乾くとのこと。

では実際にテストしてみましょう。

テスト環境は7月中旬の室温28℃(ほぼ29℃)湿度59%のエアコンが付いた部屋。

電気代に怯える貧困層が暮らす部屋なので、気温やや高めです。

速攻で結論を言いますが、乾くまでに約2時間半かかりました。

おい!!めちゃくちゃ盛ってるじゃねぇか!!笑

何度か測りましたが結果はほぼ同じ。

ちゃんと乾燥しているか重量でチェック

まぁ、公式はテスト環境を記載していないのでこんなもんでしょう。

エアコンがバチバチに効いてる部屋なら1時間半で乾くのかもしれません。

ちなみに手ぬぐいは1時間15分で乾きました。

手ぬぐい早すぎ。

普通のフェイスタオルは4時間経っても乾きませんでした。

完全に乾くまで待とうかと思いましたが、ダルかったんで寝ました。

ちなみにMOKUは気温32℃のベランダでは約1時間で乾きました。

速乾性に関しては

手ぬぐい<MOKU<フェイスタオルの順番でした!!

速乾性と臭い

MOKUのコットンタオルらしからぬ速乾性は

臭い問題にもメリットがあります。

今ままで愛用していたパタゴニアの今治フェイスタオルは、使い心地は最高です。

が、汗で濡れたら最後、外出中にはまず乾きません。

故に、バッグの中で腐敗臭を放っていた事が何度もあります。

コレは濡れたタオルで雑菌が繁殖している影響なんです。

しかし、MOKUは汗で湿った状態でバッグの中に入れても、数時間後には乾いているのです…!!

薄い手ぬぐいならまだしも、コットンタオルでこの速乾性はありがたい。

早く乾く=雑菌の繁殖を抑えられる。

嫌な匂いの抑制にも一役買っているのです。

我々中年は臭うと石を投げられ、家を焼かれます。

MOKUを使って爽やかでいようではありませんか!!

まとめ

猪木イズム信者なアナタにも

MOKUのココがオススメ

  • 使いやすいサイズ感(33x100cm)
  • コットンタオルとしては軽量(50g)
  • 水分をしっかり吸う吸水性
  • 必要十分な速乾性
  • 石鹸の泡立ちが良い
  • 臭いにくい
  • めちゃくちゃ安い(税込¥990円)

MOKUのココはもうちょい

  • 手ぬぐいに比べると厚みはある
  • ガーゼ生地なので耐久性は心配
  • 少し色落ちあり

解説です!

メリットに関しては書いた通り。

デメリットに関しても、正直ほとんど気にならないです。

頑張って意地悪な視点で絞り出してこのくらい。

手ぬぐいに比べて厚みはあるんですが、同サイズのタオルと比べたら驚異的な薄さです。

耐久性に関しては洗濯時にネットに入れて洗うのを推奨します。ちょっと心配。

色落ちも多少あるんですが、特に気にはなりませんでした。

めちゃくちゃ気に入ったので一気に買ってしまったMOKU。

これに化繊を混ぜたら…と、言う人がいるかもしれませんが

そんなの欲しくないんです、コットンだから良いんです。

コットン100%でここまで作り上げたコンテックスさんの技術力と企画力が素晴らしい。

とりあえず一枚買って使ってみて下さい!!

あっという間にもう一枚買うと思います!!

週末はOMM LITE / BIKE!!白馬でお会いしましょう!!

押忍!!