分離型シングルバーナー!!雪山やキャンプだけで使うのはもったいない!!本日は分離型の一台目にもオススメなSOTO/Fusion Trekをレビュー!!重量・機能・価格のバランスが良い分離型はこちらです!!比較もありますよ〜!!(文・コータロー)

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分離型シングルバーナーはお持ちですか?

分離型シングルバーナーって持ってますか?

そう、バーナーにホースが付いててガス缶と分かれてるアレです。

実は使った事が無い人も多いんじゃないでしょうか?

デカい・重い・高価格。

確かに全部正解です笑

 

でも、一度使うと便利すぎて上記のデメリットは吹き飛んじゃいます。

おっかない例の寄せ鍋

普通のシングルバーナーだとクッカーの位置は高くなりがち。

横幅が広いクッカーとの相性も良いとは言えません。

 

分離型シングルバーナーなら低い位置で調理ができるので安定感抜群。

 

輻射熱も気にしなくて良いので、大きなクッカーで複数人分の料理を作る時も安心。

 

持っていると、必ず活躍する場面がある分離型シングルバーナー。

 

今回はその中でも管理人オススメの一台

SOTO/Fusion Trek(フュージョントレック)

をご紹介!!

各部詳細

フュージョントレックは2020年に登場したOD缶仕様の分離型シングルバーナー。

昨年末にアップデートしたモデル(SOD-331)を購入しました。

前モデルとの違いは火力。

3.3kW(2,800kcal/h)から3.5kW(3,000kcal/h)にパワーアップ。

 

ちなみに同社の名品「ウインドマスター」は3.3kW(2,800kcal/h)です。

重量は181g。

シングルバーナーの倍近い重量があるのですが

200gを切る重量は分離型バーナーでは軽い部類に入ります。

ゴトクは3本タイプ。

ゴトクと足を一体化させることで軽量に仕上げています。

安定感重視で4本ゴトクが好きな人も多いので、この時点で選択肢から外す人もいるかもしれません。

フライパン汚ねぇな!!

どう言う事かと申しますと…

3本ゴトクはバランスを間違うとゴトクの隙間からクッカーを倒してしまう可能性があるんです。

特にフライパンなんかは要注意。

ユニフレームの山フライパン

「俺は大丈夫」

 

そう思ってるアナタ!!

電車の網棚に登山靴を忘れるバカもいるんです!!(私)

思い掛けない不幸はいつやって来るかわかりませんよ!!

 

個人的にフライパンは山フライパンが一番使いやすいです。

 

脱線しました。

色々言いましたが、私は3本ゴトクのシンプルな見た目が好きです。

パーツ数は少なければ少ないほど良いのです。

そう言う問題じゃないのはわかってるんですが笑

バーナーヘッドの炎口は約300個。

形状は中心に向かって少し傾斜がある、すり鉢状。

この画像だけででSOTOのバーナーだとわかる方も多いと思います。

バーナーヘッドの周りを囲う、高さ約5mmのフチ。

これが高い防風効果を発揮します。

 

SOTOのストーブは風防要らず!!

とまでは言いませんが、経験上あまり必要無いと感じています。

新モデルはガス噴射口が3個から1個に。

こうすることで火力が上がったんだそうです。

…なんで?笑

 

バイクの多気筒より単気筒の方がトルクが…的な話でしょうか?笑

 

ガスにお詳しい方、解説コメントお待ちしております笑

バーナーとOD缶を繋ぐホースは驚くほど柔らかいです。

これもフュージョントレックの大きな特徴。

結べるくらい柔らかいんだよ!!

と、ユーザーをビビらせようと思ったんですが

所有している中華製の分離式でもできました笑

長さがあればできるわな笑

 

ただ、ホースの柔らかさはフュージョントレックが段違いです。

冬はガスのパワーが落ちるので手で温める人も多いと思います。

ホースが柔らかいと持ちやすい…!!

柔らかホースのおかげでコジーに入れて使う事も可能です。

使用しているのは

Big Sky International /  Insulite

大・小2種類あるコジーの小さい方です。

参考までに大きいサイズとの比較画像を貼っときます。

大きい方はかなり使ってるからボロボロのパッサパサ笑

プリマロフトが入った何かと便利な保温保冷バッグ。

適度なクッション性があるのでカメラとか電子機器のケースとしてもGOOD。

価格も手頃なので迷わず両方買っときましょう!!

BIG SKYのアイテムは買える時に買っとかないとマジで次はいつになるかわからんです笑

 

脱線しましたが続きです!!

手袋をしていても簡単に回せる大きめのバルブ。

回し心地はかなり軽め。

300個の炎口から立ち上がる炎は圧巻!!

見るからに強そうな火力に男心をくすぐられます。

 

後ろのダンボールは炎を見えやすくする為なんで気にしないで下さい笑

 

そして、フュージョントレックの燃焼音はめちゃくちゃ静か!!

弱火ならほぼ無音!!笑

これには驚きました!!

PRIMSU/ウルトラ・スパイダーストーブII と比較

せっかくなので所有している

プリムス/ウルトラ・スパイダーストーブIIと比較してみます。

同社が誇るロングセラー。

ウルトラスパイダーIIは以前所有していて、手放して、後悔して笑

先日のTMEフリマでフジタさんが出品してたので買い直した物です笑

元カノとまた付き合った的な感じです笑

重量

フュージョントレックと同じ181g!!

実測重量はまさかのフュージョントレックと同じ笑

ただし、これは点火装置付きでホースにもゴムコーティングがされている昔のモデル。

現行のウルトラスパイダーIIはもっと軽いです。(メーカー公表値167g)

収納サイズ

ゴトクを折り畳んだ時のサイズ感を比較します。

パッと見でフュージョントレックの方が小さくなりそうなんですが

バーナーヘッドが大きいのでウルトラスパイダーIIほど薄くなりません。

二つを重ねてみました。

あれ?フュージョントレックの方が大きいかも。

SOTO/ミニマルクッカー角はピッタリ

正直、どちらもスタッキング性はあまり良くないです。

無理に収納するよりストーブ単体で持ち歩いた方がいいかもしれません。

シンデレラフィット情報お待ちしております笑

 

高さの比較

低さが魅力の分離型バーナー。

実測の高さを比較します。

フュージョントレックは約98mm。

ウルトラスパイダーIIは約100mmでした。

ほぼ同じですね!!

ゴトクの比較

ウルトラスパイダーⅡはご覧の通り、足と一体化した4本ゴトク。

安定感抜群です。

ちなみにバーナーの真ん中にあるプレヒートパイプは燃焼熱でガスの気化を促進。

低温下でも安定した燃焼を実現します。

 

確かに寒さには強くて、低温下でも爆音と共に元気に燃焼してくれる頼もしいヤツです。

いわゆる「液出し」もできるとかできないとか…?笑

それではゴトクの外径を比較します。

フュージョントレックが160mm

ウルトラスパイダーIIが168mm

ガチャガチャと重ねて確認すると…笑

確かにウルトラスパイダーIIの方が長い。

8mmの差をどう考えるか…。

フュージョントレックのゴトクは内径62mm

バーナーヘッドとゴトクには約1cmの段差があります。

対するウルトラスパイダーIIのゴトクは内径35mm

バーナーヘッド上部にあるネジがゴトクの役割も果たし、段差を無くしています。

底の形状にクセがある

エバニュー/チタンマグポット500mlを乗せてみました。

底の直径は8cmです。

まずはフュージョントレック。

正直、ギリギリ。

少しでもズレるとゴトクの内側に落ちてしまいます。

 

別途、網や小さいゴトクを乗せて使うなら話は別ですが、基本的に小さめのクッカーは相性が悪そうです。

続いてウルトラスパイダーII。

そもそも段差が無いので抜群の安定感。

何も考えずにポットを置けます。

ウルトラスパイダーII良いですね!!笑

剛性と安定感の比較

これは重い物に対する剛性と安定感を見るテスト。

表面のサビは無視するのが俺流

はい、スキレットをドーン。

蓋と合わせて4.4kg!!笑

 

結果はどちらも乗るし、調理も問題なかったです。

 

ただ、ちょっと動かすだけでぐわんぐわん揺れます笑

乗せる物は3kgくらいまでにしたほうが良さそうでした笑

上から手で押さえ付けながらグイグイと揺らした感じは

フュージョントレックの方が圧倒的に安定感がある感じ。

その理由はコチラ。

まずは足のスタンス(幅)が違います。

フュージョントレックが約2cmほど広いです。

そして重心。

全体の高さはほとんど同じなんですが、重いバーナー部分の高さが違います。

フュージョントレックの方が約1.3cmほど低い。

これが安定感に繋がっているんだと感じました。

 

とりあえず大きなスキレットはどちらもキツいみたいです笑

ホースの比較

ホースに関してはフュージョントレックの圧勝!!

柔らかいホースは本当に使いやすい!!

ピンと張れなくてすまぬ

ただ、長さに関してはウルトラスパイダーIIの方が1cmほど長かったです。

火力調整バルブ比較

フュージョントレックの火力調整バルブは、軽くて回しやすいです。

ではウルトラスパイダーIIは?

ピント合わず笑

小さいバルブなので手袋をしていると、やや調整しにくいかもしれません。

それでも「使いにくい」と言うレベルでは全く無いです。

火力比較

フュージョントレック/3.5kW(3,000kcal/h)

ウルトラ・スパーダーストーブII/3.6kW(3,000kcal/h)

 

テスト環境等、違いはあると思うのですが

メーカー公表の熱量はどちらも3000kcal/h

実際に500mlのお湯を沸かして比較してみました。

 

どちらも火力はMAX!!

まぁ、参考程度に見て下さい笑

綺麗なクッカーは無いのかい?笑

クッカーは

MSR/アルパイン2ポットセットの小さい方(1.5L)を使用。

直径約17cmのステンレス製の鍋です。

 

まずはフュージョントレック。

室温25度のボロボロ団地実験室でいざテスト!!

タイムは1分53秒!!

速い!!

しかも火力MAXとは思えないほど静か!!

「ファ〜」という心地良い燃焼音はクセになります。

続いてウルトラ・スパイダーストーブII!!

こちらは炎が立ち上がると言うよりは爆発してる感じ!!笑

「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

と爆音と共に燃える熱血野郎の実力やいかに!?

タイムは2分00秒!!

これは誤差の範囲だと思います!!

 

っていうか爆音すぎ!!!!笑

マジで上の階のじーさんからクレーム来るかと思ったわ!!

 

はい、そんなこんなで

500mlのお湯を火力MAXで沸騰させる時間はどちらも約2分。

これが結論でございます。

オマケ1・小さいクッカーでテスト

おまけです。

小さいクッカーでも比較してみました。

クッカーからはみ出さない火力でどの程度のスピードで沸騰するのか。

つまり、火力は私の匙加減になるのでガチの参考値です笑

使用したのは持っている人も多いであろう

トランギア/ケトル0.6L

フュージョントレックだと弱火でカバーできる大きさです。

 

沸騰タイムは3分20秒。

弱火ですしこんなもんでしょう。

続いてウルトラスパイダーII。

あんまり炎が広がらないんですよね…笑

こんくらいかな…?ってところでスタート。

結果は3分00秒で沸騰。

数字はあまり参考にならないテストですが、一つわかった事があります。

それはバーナーの炎にも個性があると言う事。

 

広範囲型か、一点集中型かと言う事です。

フュージョントレックはふわっと広がる広範囲型の炎。

広範囲にバランスよく火が回るので大きなクッカーやフライパン、チタンクッカーとの相性が良いと感じました。

ウルトラ・スパイダーストーブIIは一点集中型。

高さのあるクッカーやケトルと相性が良いと感じました。

雪を溶かす時もコチラの方がうるさくてテンションが上がりそう笑

正直、どちらを選んでも同じ事はできると思います。

でも、微妙な使い心地の違いがあるのは確か。

自分が使うクッカーのタイプや使用用途が決まっていると選びやすいと感じました。

オマケ2・焼そばテスト

袋麺の焼そばって好きですか?

 

私は大好物でして。

山にも持って行ったりするんですが、その時に使うのがフライパン。

 

そう、焼そばが作りやすいから分離型ストーブを使っています笑

 

せっかくなので焼そばの作りやすさを比較してみました。

まずはフュージョントレックから。

コツはゴトクの一本が調理する自分の方に向いている事

これだけで、かなりの確率で調理中の事故は防げます笑

フライパンはデカい・軽い・カッコイイの三拍子。

MSR/クイックスキレットを使用。

山フライパンの中ではコイツのルックスが一番好きです。

 

それでは年間100食以上は作っている焼そば名人のレシピ付きでお届けします。

まずはお湯を沸かしてそこに麺を…

名人「馬鹿野郎!!1秒でも早く食いてぇだろ!?水のうちからブチこんで麺と一緒に沸騰させんだよ!!世界の常識だわ!!」

沸騰して水気が無くなる前にソースを…

名人「クソバカたれ!!水気が4割あるうちにソースを入れろ!!ソース湯で麺をほぐすんだよ!!味にペヤング感が出るんだよ!!ペヤング嫌いな奴はいねぇだろうが!!」

 

(ペヤングは意外と販売地域が少ないんですよね笑)

チリチリ音がしてきたら完成…

名人「外道が!!「チ」で火を止めろ!!ミディアムレアで仕上げんだよ!!じゃないと食ってる後半にボソボソになんぞ!!最後の一口までイメージしろよ!!」

2食目はゆで卵も追加

はい、そんなこんなで2食連続で調理&完食しました。

 

やはりゴトクの置きやすさはウルトラスパイダーIIの方が安心感があります。

ただ、やはり麺への熱の伝わり方に偏りがある感じがしました。

 

嘘です笑

正直、どちらもそこまで変わらないと思いました。

火力調整はフュージョントレックの方がしやすかったです。

by 焼そば名人

比較まとめ

フュージョントレックはこんな人にオススメ!!

  • 色々なサイズ、材質のクッカーを使う
  • 弱火〜強火まで細かく使い分けたい
  • 燃焼音は静かな方がいい

 

ウルトラスパイダーストーブIIはこんな人にオススメ!!

  • 4本ゴトクが好き
  • 燃焼音が大きくてもパワー重視
  • パワー

 

比較しましたが、どちらも甲乙つけ難い魅力があります。

 

バイクで言うならフュージョントレックはホンダ。

クセが無くて使いやすいです。

 

ウルトラスパイダーIIはカワサキ。

クセ強めですがコイツにしかない魅力があります。

 

どちらも最高なのでBBGユーザーは両方買いましょう笑

ですが、不特定多数にオススメするなら迷わずフュージョントレック!!

使いやすい!!

 

フュージョントレックまとめ

個性爆発のウルトラスパイダーストーブIIの方が主役なんじゃねぇか!?笑

 

そんな記事になりましたが、BBGらしくていいんじゃないでしょうか笑

タイアップ記事だったらこんな事できないと思いますし笑

若から送られてきた謎の写真www

実は若旦那もフュージョントレックを購入していました。

比較と若の感想も交えてフュージョントレックのまとめです!!

 

ココがイイね!

  • 分離式としては軽量(実測181g)
  • 柔らかいホース
  • 剛性・安定感のあるゴトク
  • 手袋をしていても火力調整がしやすい
  • 弱火から強火まで安定している
  • 低温に強いマイクロレギュレーター付き
  • 風防付きのバーナーヘッド
  • 燃焼音が静か

 

ココがもうちょい!!

  • 3本ゴトクは好みが分かれそう
  • ゴトクの収納時にカチッといかないのが気になる笑
  • ホースの耐久性がちょっと心配
  • スタッキングが難しい
  • 点火装置がない
  • もう少し素敵な収納袋を…笑

 

若も私も気に入ってるバーナーなのでちょっと贔屓目なのは悪しからず笑

我々が特に気に入っているのは、火力の強さからは想像出来ない燃焼音の静かさ!!

いつでも静かなランチタイム

SOTOのストーブ全般に言える事かもしれませんが、燃焼音の静かさに驚きます。

弱火ならほとんど燃焼音が聞こえません。

あれ?火ついてる?なんて思うほど。

 

山は静かです。

真夜中、もしくは早朝のテント場でも気兼ねなく使えるのはありがたいです…。

この日は風が強かったけど問題なし

そして耐風性。

爆風の稜線上では流石に無理ですが、ある程度の風はガードしてくれます。

 

3本足で低重心。

若旦那はこの3本足が使いやすいと感じたそうです。

1本足が浮いただけでもガタガタしやすい分離型ストーブ。

しっかり安定する場所を探さなくてはいけません。

 

4本より、3本足の方がそこまで気を使わなくても安定する場所を見つけやすいとの事。

 

これには私も強く共感。

野外では平らな場所は意外と少ないですよね。

点火装置については賛否別れそうです。

スッキリした見た目は美しいですけどね…。

 

高山では使えない事も多いですし、私は無い方が好きです。

が、ライターを忘れた事もあるのでこればかりは何とも…笑

 

そんなこんなで、未体験の方には是非一度体験して頂きたい分離型ストーブ!

 

ただの湯沸かしでも便利で感動すると思います!!

使いやすいストーブです!!

価格も¥9,900円(税込)と分離型シングルバーナーではお手頃価格!!

ご検討中の方は是非候補に入れてみて下さい!!

 

このご時世、いつ値上げするかわかりませんのでお早めに!!笑

 

今回もありがとうございました!!

押忍!!