発売以来、ずっと気になっていたBlack Diamondのアルパインスタートフーディ。
100gを切るウィンドシェルが各社から発売される昨今、200gの軽量ソフトシェルはアリかナシか。アツシオガワがレビューします!
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アルパイン スタートフーディの特徴
ファスト&ライトを追求するミニマリストのための超軽量ショーラー®ソフトシェル製ジャケット。霧や小雨、風のある稜線等で耐候性を発揮します。内部チェストポケットに収納してコンパクトに携行できます。
商品説明
・ヘルメット対応のアジャスタブルフード
・カラビナループ付チェストポケットに収納可能
・脇下のクライミングガセット
・軽量ストレッチカフ
・ドローコード付の裾
・汚れや油を弾くナノスフィア®撥水加工
・ブルーサイン認証生地をメインに使用引用文:ロストアロー
まずは写真で見ていこう。
素材はショーラー ストレッチウーブン。体の動きを妨げないストレッチ性と耐久性を兼ね備えた特徴を持つ。高い透湿性も併せ持ち、ムレずに快適。
ナノスフィア撥水加工が施されており、小雨程度なら弾いてしまう。汚れや油も弾くと・・・ハードル上げ過ぎじゃない?
グローブをしたままでもジッパーの上げ下ろしがしやすい。
袖口はゴムシャーリング。
2017年モデルからフードの調整は後頭部のドローコードにバージョンアップ。
チェストポケットに収納可能
Mサイズで約208g。メーカー公表値250g。40gも軽い。210gぐらいにしておけばもっと食いつくんじゃないかな??
フィールドレビュー
実際に現場で試してみて・・・
着心地最高!
アルパインスタートフーディーの一番のお気に入りは、何と言っても着心地の良さ。ショーラー着たら脱げなくなるって言われるのも納得の快適性。やっぱりストレッチが効いてるって最高!これだけストレッチが効いていれば積極的にランやクライミングでも使えると思う。
透湿性いいね!
6月上旬に行った鋸岳ではスタートから頂上まで一回も脱がなかった。当然運動量が上がってくると汗をかき出すのだが、フロントジッパーの開け閉めだけで調整できた。
耐風性いいよ!
ウインドストッパーほど耐風性はないが、それでも十分な耐風性はある。
撥水性いいよ!と思ったけど・・・。
いいねー!もう数回洗濯してるにもかかわらず、この撥水性!でも、実際雨でも大丈なのかなー?シャワーで実験!
うっ・・・
やっぱダメみたい・・・。雨降ってきたらおとなしくレイン着ましょう。
ちょっとココが残念
袖口が広い。細かいとこだけど腕を伸ばす動作のクライミング時には気になりそう。もう少しフィット感があるといいな。ただアークテリクスのスコーミッシュの様にベルクロじゃないほうがこの手のアクションシェルは断然使いやすい。暑い時簡単に腕まくりできるしね!
アークのスコーミッシュフーディーと比べてどう?
僕は長年アークテリクスのスコミッシュフーディーを愛用している。軽量ソフトシェルとウィンドシェルという若干異なるカテゴリーではあるが比較してみた。
アイテム | アルパインスタートフーディ | スコーミッシュフーディー |
素材 | ショーラー®ストレッチウーブン +ナノスフィア®撥水加工 |
DWR 加工の Tyono30 デニール シェル |
重量(実測) | 208g | 157g |
サイズ | M | M |
価格(税込) | 17,280円 | 23,760円 |
以下個人的採点(5点満点)
アイテム | アルパインスタートフーディ | スコーミッシュフーディー |
撥水 | 3 | 2 |
ストレッチ | 4 | 3 |
耐風性 | 4 | 3 |
透湿性 | 4 | 5 |
サラサラ感 | 4 | 5 |
合計 | 19 | 18 |
どちらも甲乙つけがたい・・・。個人的には春・秋・冬の寒い時期には「アルパインスタートフーディ」、夏は「スコーミッシュフーディー」と使い分けるのがいいのではないかと思う。
オールシーズン使うことを思えば「アルパインスタートフーディ」の方がおすすめ。
まとめ
ウィンドシェル以上、ソフトシェル未満。中途半端なようで実は一番快適に使えるジャケットだと思った。着ていることを感じさせない快適性は一度着ると病みつきになるかも。着ると暑い、脱いだら寒い、こんな状況で活躍してくれる1枚だ。
DATA
フィッティング | スリムフィット |
素材 | ショーラー®ストレッチウーブン +ナノスフィア®撥水加工 (80g/平米、93%ナイロン、7%エラスタン) |
重量 | 250g |
サイズ | S、M、L、XL |
カラー | カリー(新色) アドリアティック(新色) アッシュ(新色) スモーク |
生産国 | バングラデシュ |