待ちに待った梅雨明けで、本格的な夏到来。今回は山女ふたりが本州を飛び出し、山あり海あり絶景ありの離島にて、カヤック&登山のアウトドアな夏休みをエンジョイ。太陽大好き!ビール美味しい!とにかく木漏れ日まぶしいこの季節!男くさい男塾は一旦お休みし、久々の女子旅♡ピンクな気配に浮かれポンチな鬼ころしSがお送りします。
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プロローグ
こんにちは!
長かった梅雨もようやっと明け、あっつーい日が続きますね。皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回のテーマは「山女、大海へ出る」という事で・・・
女子旅のお供、私の同級生をご紹介します。
“谷川岳とうどんの事ならアタイにお任せ” カオリ from 群馬。
以前、東北みちのく一人旅の最後に、アツシオガワファン1号という鮮烈な登場をしてくれた彼女。
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覚えてくださっている方も多いのではないでしょうか?
そんな彼女と「山あり海あり絶景あり、あわよくば海の幸を食べまくりたい!」というワガママ旅を叶えるべく訪れたのは、長崎県の対馬。
私もカオリも、初めての海越え登山。
待望の夏本番を目前に、一足お先に夏休みをエンジョイしてきます!レッツゴー!
山女、対馬に立つ
離島・対馬へのアクセスは、福岡空港からフェリーor飛行機。
名古屋駅でカオリと合流して、まずは博多を目指します。
長旅のお供は天むす、手羽先、鰻巻き、コーチン唐揚げ。
そしてしるこサンド、実に名古屋づくし!全部食べた事あるアナタは名古屋ツウ♡
今夜は福岡で前泊なので、博多の夜の街も楽しんで行きましょう。
焼き鳥、明太子、屋台のラーメン。
博多にはうまかもんが沢山あるばい!
移動日にしてすでに30代女2人の食欲は止まらない。
初日の目標に掲げた『博多満腹』をコンプリートし、完全に沈黙するカオリ。
ホテルに戻って速攻おやすみなさいしました。笑
翌朝は5時に起床し、福岡空港からいよいよ対馬へ出発!
鬼ころし「う、うん!とんだお騒がせ女だよ・・・やれやれ 」
大きな荷物は預けましょう。
ザックはお姉さんがビニール袋に入れてくれます。
搭乗から30分ほど(近!)で、対馬空港に到着。
記念すべき初上陸では見事な青空が出迎えてくれました!
今回はご縁あって、地元・対馬の島おこしに取り組む仲良し3人組が案内してくれました。パチパチ!
・・・ではなく、左側のサキちゃん。
私と同じで、山好きのサキつながり!
ほんと、サキって名前に悪い子はいません。断言。
ちなみに、彼氏募集中とのこと。
対馬のサキさんもアル中なのかな?
背景のパタゴニアの勇姿・フィッツロイすら霞むほどの男前も、今や地元で三児の父。
丸くなったのはその眼差しだけか?それとも。
荒磯の王者・ヒラスズキ!
この憧れの魚に、もうヤボな説明は不要でしょう。
あえて補足をするならば、後ろにいるのがコミダイさんです。
新種のタイではありません。webマガジン 「対馬絶景」 編集長です。
そんな愉快な仲間たちと一緒に、対馬の魅力を探して行きたいと思います!
霊峰・白嶽はとんでもない山だった
さっそく対馬のシンボル、白嶽(しらたけ)へ。
登山口に到着。標高519mの山でも、見どころ満載!
写真を撮りながら、のんびり登山していきましょう。
出迎えてくれるのは、原生林よりもワイルドで自然体な原始林。
カオリがこんなあられもないポーズになってしまうほど、心を掴んで離さない・・・
「こけ」。
そして勝手に自分優勝。んー、わびさびですな。
こけよりも注目すべきは、対馬の固有種たち。
「たぶんツシマサンショウウオがこの渓流に・・・」と一生懸命探してくれる優しい2人。
私とカオリは、キレイにはめると願いが叶うという大岩に夢中(おい)。
「お前をずっと我が子のように思っていた・・・あいつを幸せにしてやってくれ」
「サキ…アイラービュー」
「カ!カオリ!待って!!」
ドウォナクローズマイアァーイズ♪(アルマゲドンのテーマ)
っていう「俺のことはいいから先に行け」的な寸劇を演じたくなる、行者の岩屋。
少しずつ登りが急になり、いい汗もかいて来ました。
おい!コミダイ!しんどくて顔が井上陽水みたいになってるぞ!(CEO、コミダイさんと面識なし笑)
鳥居が見えたらようやく半分。
神様にご挨拶をして、先へと足を進めます。
鳥居をくぐれば、突然まさかの急登&ロープ登場。
チャッピーハイクだと思ってたのに、聞いてないよォ〜!(ダチョウ倶楽部)
「あはは〜。頑張ってくださ〜い」と思いっきり余裕のサキちゃん。
もはや全員汗だく。
この登りごたえで、たったの500m・・・だと・・・?
さらに急登が続き、ヒーヒー言わされる山女たち。
荒々しいその登山道はすでにNO チャッピーである。
樹林帯を抜け、神社の鳥居が見えたら、山頂まではあと少し!
と思いきや、突然キレッキレのナイフリッジ登場。
笑いながらサッサと登っていく2人を見て固まる、本州の女たち。
いざカオリがナイフリッジへと挑む!
「ヒェー。怖すぎー。あーでも景色見たい。キレー。やべー!」
景色は見たいのに怖くて動けなくなり、停滞。
登山初心者のコミダイ氏に至っては、もはや山頂まで上がってこられない始末。笑
情けないぞコミダイ!黒戸尾根で漢にしてやろうか!(CEOコミダイさんと面識なし笑)
ようやく辿り着いた山頂からは、浅茅湾(あそうわん)の絶景!
対馬を象徴する、見事なリアス式海岸も一望。
無風、快晴。絶好のコンディションというわけで、空撮部隊がGO!
どこまでも続く壮大な海と緑の景色に、しばし心癒されました♪
下りはもはやクライミング。登りよりある意味キツいっす・・・
ここはお気に入りのランチスポットだそう。次はここで山ごはんしようね。
そんなこんなで無事下山。お疲れさまでした!
竜宮城からブルーの海!和多都美神社と赤島
白嶽を満喫したら、ぐるり浅茅湾を周って島の真ん中へ。
竜宮伝説の残る「和多都美(わたづみ)神社」へやって来ました。
海に浮かぶ神秘的な鳥居は、まさに竜宮ロマン。
まるで竜宮城への入り口のよう!
お清めをしてお参り。
手水は一杯の柄杓のお水で終わらせて、最後は柄杓を立ててキレイに。
白砂の敷かれた境内はとっても綺麗で、神社仏閣大好きな私、思わず見入ってしまいました。
竜のウロコのような御神木。
ぐるりと張った根に、パワーを感じずにはいられない。
木漏れ日が気持ちのよい裏参道にある、豊玉姫のお墓にもお参り。
豊玉姫様は、乙姫のモデルになったとかいうお話もあるみたいです。
行ってみたいね、竜宮城。
こんな乙姫は嫌だ!シリーズ。
すぐお隣に、福山雅治が撮影で訪れた“烏帽子岳”があるというので、乳酸溜まった足にムチ打って展望台へ。
ひたすら続く階段に・・・
「あぁーもう無理!」とダダっ子カオリ発動。
しかし登った先には、そんな疲れも吹き飛ばす絶景が!
対馬の漁師さんは昔、あの白嶽を目印に漁から家族の元へ帰って来たんですって。
遠くそびえるその姿に、漁師さん始め地元の方々に愛されている山なのだと改めて実感しました。
「福山雅治の隣が似合うのはアタシよね。」
「違うわよ!ア・タ・シ♡」
福山雅治の彼女ごっこに夢中な、ドンピシャ世代。
フナメン「楽しそう・・・俺も入れてよ・・・」
さて、街へ戻る前に寄り道したのは赤い橋が特徴の、その名も“赤島” 。
とにかくその景観は対馬屈指!そして何よりお手軽!
カメラ1台あればいい!
海なし県・群馬に暮らすカオリも「見たことねぇ〜」と大はしゃぎ。
どこまでも深いブルーの海、時間も忘れて眺めてしまうのでした。
しかしこの日一番映えてたのは、間違いなくサキちゃんのツシマT。これ欲しいなー。笑
島唯一の酒蔵から、お楽しみ夜の縦走へ!
絶景を満喫している間に、時刻は夕方。
そろそろ大人の時間ですよ♡
というわけで、対馬唯一の酒蔵「河内酒造」さんへ。
酒蔵を案内してくださったのは、代表の伊藤さん。
なんと100周年を迎えるという歴史のある蔵の中には、その年月の深さを感じる、大きなタンクの数々。
カオリの倍くらいの大きさ。こんな量飲みきれないよ〜。
まずはお酒造りに使うお水を味見。
「美味しいですね〜」と言うと、「白嶽の水。多分ね!」と割とざっくりした説明をしてくれる伊藤さん。好き。笑
日本酒のみならず、美味しい焼酎もここで生産しているそう。
「この傾斜とか長さで焼酎の味が変わるけん、企業秘密!」と言いながらガッツリ見せてくれる伊藤さん。大好き!笑
お待ちかねの試飲タイム!お酒の味もさながら、伊藤さんの人柄と軽快なトークにもうイチコロ。
あんまりにも気前よく注いでくれるので、2人ともしっかり酔っぱらって来ました。笑
私のお気に入りは、白嶽の水(多分)をふんだんに使った純米大吟醸「白嶽」。
とっても美味しいので、島へ訪れた際はぜひ飲んでみてくださいね!
さてさて、エンジン掛かって参りましたよー。
夜のお楽しみ、島の居酒屋縦走へ!
新鮮な海の幸!お刺身はどれを食べても、本当にウマい!!
そしてこれも重要。
お母さんの愛情こもった手作りおばんざい!
もうここだけで、対馬に来た価値ありました(おい)
地元の人たちと触れ合いながら、楽しい夜は更け・・・気づけば今夜も3軒目。
しかし島の方々、皆お酒強すぎる。
最後にはサプライズでお祝いまでしていただきました!
ちゃんとピッケル入刀まで再現されてて感動。
ケーキ屋さんは謎のピッケルを見て「?」と思った事でしょう。
とにかく感動で、楽しい夜は更けました。おやすみなさい。
山女、初めての海!シーカヤックで目指すは無人島
その晩は、素敵な宿坊「西山寺」さんに泊まらせていただきました。
2人ともお寺に泊まるのは初めてで、ワクワク。
風情のある造りに、緑溢れるお庭。
何よりピッカピカに磨かれた木の床は、これぞお寺!なお宿でした。
寂しいことに、いよいよ今日が最終日。
だからと言って、のんびりなんてするわけ。ないない!
帰るギリギリまで外遊びを楽しむのが、鬼ころし流。
浅茅湾で人生初のカヤックに挑戦!
対馬カヤックスの中澤さんにレクチャーを受けて、さっそく出航します!
カオリとサキちゃんは、タンデムで出発。
カップルでも楽しいかもね♪
大迫力の断崖絶壁に、透き通った青い海!
こんな景色が楽しめる対馬、実は各地からカヤッカーが集まる、日本有数のシーカヤックフィールドなのです。
無人島目指して、ひたすら漕いで行きます。
2時間も漕いでいると、「肩がパンパンになるー!」とどこからか聞こえてくる悲鳴。
上陸した無人島でひと休み。
中澤さんのおもてなしで優雅なティータイム。
無口な中澤さんのさり気ない気遣いに、これまた女子二人はイチコロ。
島には素敵なジェントルマンが多いのね。
こんな絶景を眺めながらのティータイム。
あれに見えるは白嶽。
遠くまで頑張った甲斐があった!
しばし時間を忘れて、海の音を聞きながら紅茶をすする…幸せ♡
平和を絵に描いたような場所。
キャッキャと可愛い貝を集めまくる30代。
お許しください、島だもの。
とにかく海が綺麗。
こんな透き通った海は見たことない、って言いたいところですが、実はまともに海に来たのなんて小学生以来、20年ぶりくらい。
あの頃は青い海がまるで底なし沼のように思えて、とにかく怖かったなぁ。
泳ぎが苦手なのもあって、これっぽっちも楽しいなんて思わなかったわけです。
あれから大人になって、海の上でまさか笑顔だなんて、あの時の自分が知ったらビックリするでしょう。
どこまでも澄んだ対馬の海が、知らなかった世界を私たちに教えてくれました!
「ねぇ、肩幅2倍になってない?」と肩パンパンアピールがすごい人。
あとわずかな残り時間で、最後の腹ごしらえ。
対馬はお蕎麦が日本に一番最初に入って来た地、元祖お蕎麦が頂けるのもここならでは!
その前にまずは水分補給もね。
名物「いりやきそば」焼きそばじゃなくて、「いりやき」という鍋料理のお蕎麦。
つなぎ無しの十割そばは独特の食感で、とっても美味しい!
ここでとうとう、時間切れ。
あっという間の1泊2日、お世話になったサキちゃん、コミダイ氏、フナメン。
みんなのお陰で、本当に楽しい滞在でした!
ありがとう、対馬!必ずまた来るね!
最後まで言おう、対馬の海は青かった。
エピローグ
今回の島旅で、私が感じたこと。
色々あるようで、でもそれは決して特別じゃない、そんな場所。
きっと島で生まれ育った人たちは「何もない」と言うと思います。
今回お世話になった3人も皆、一度は島を離れてしまいました。
でもまた「ここで暮らしたい!」と帰って来たんだそうです。
立ち止まって、鳥の声や波の音を聞いたりすることは、島の人たちにとっては特別なことじゃないかもしれません。
人もモノも情報も多すぎて、そんな当たり前のことすら感じるのが難しいこの世の中。
ゆったりと流れる時間の中で、人と話したり、美味しいものを食べたり、自然の中で過ごしたり。
なにより、飾らないありのままの自分でいられること。
対馬はそんな忘れがちな、「当たり前の幸せ」を感じられる場所でした。
島の人たち、本当に優しくて暖かかった。また、必ず来ます!
次はこのメンバーと一緒に釣りがしたいな〜。
以上、最近フライフィッシングにどっぷりハマっている鬼ころしSでした。
押忍!