腹冷え対策救世主なるか⁉️山と道 『アルファハラマキ』〜忘れた頃にやってきたアイツ〜

汗冷え、腹冷え。脳内に響き渡る活動限界警報。冷えからくる身体の不調は本当に怖いもの。
そこに登場した強力お助けギア『山と道 アルファハラマキ』！冷え対策ギアレビュー専門になるんちゃうかと不安になりつつある、山と道バージンのすけが再びお送りします。（文・すけ）

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はじめに

皆さんこんにちは。すけでございます。
遅ればせながら、改めて言わせて下さい。
TMEオープン、本当におめでとうございます‼

オープンから遅れること一月半、奥様への滅私奉公（猫の移動用バッグ新調、ご機嫌取り鎌倉遠足、春物買い物付き添いで本革ベージュ色ライダースJKT買わされるマサカ、掃除、風呂場カビ取り等）を終え、遂に…美濃行きの通行許可を取得。

私すけも手伝いに行く事が出来ました！！

御来店頂いたお客様、唇の厚く滑舌の悪い接客大変失礼致しました💦

 

前回のACLIMAウールネットシングレット初レビューが、弟ならず兄も長い。
しかも内容が半分以上ギアと関係ないという、シンプルに伝えられない面倒なBBGレビュアーがもう1人増えたという結果に…。

それでも一定のご評価（ツッコミ）を頂いたからか、
再び記事を書かせて頂けることになりました。
読んで頂いた方、コメント投稿して頂いた方、本当にありがとうございます。
すけは今日もウールネットを着ています。

今回も何かしらリアクション頂けたらこれ幸いです。
叱咤激励、罵詈雑言、嫁相談何でも構いません。

いや、先日職場でキャリア診断に伴い受講した性格テストで、
「少々打たれ弱いが馬力はある、褒められて伸びるタイプ」と判明致しました。

その点含めよろしくお願い致します🙇‍♂️

では本題に参ります。安心して下さい、今回は短めです。

腹巻変遷史と購入経緯

昔から、末端冷え症でお腹が弱い男でした。
通勤途中、テスト前、プレゼン前は必ずと言って良いほどお手洗いが安息所。
山行中だけでなく、満員電車の中で突然クライシスに見舞われたのは何度あったことでしょう。

お水はいつも常温です。夏でもあったかい飲み物を好みます。

山行にス◯ッパは欠かせません（もう精神安定剤に近い存在）

冬場は勿論カイロ必須。

そんな男が山行で試した腹巻は以下です。

ほぼ日ハラマキ
冬の山中で綿素材メインの腹巻で汗かいて強風にさらせれることがこんなに危険なものとは知りませんでした。

サロモンパルスべルト
ハラマキではないですが、お腹のZIPポケットにカイロをイン。
後ろにもポケットがありトレランでもハイクでもかなり重宝。
でも、元々保温性を想定した作りではないので冬場はやっぱり寒い。

そんな腹巻迷走中の昨年夏、

コラムや素材比較記事が興味深く、定期的に覗いてた山と道のサイト上でコイツを発見。

アルファハラマキ？

と気になったものの在庫は売り切れ状態。
試しにと再入荷連絡メールを登録して夏を過ごし、
秋を迎えハセツネCUP(奥多摩エリア約70キロを24時間以内に完走を目指す山岳レース)を何とか完走した翌々週の高尾山行中に、再び腹冷え腹痛クライシス発生。

何とか事無きを得たものの、いよいよこれはどげんかせんといかん。

神田の聖地さかいやでアクシーズクインのクイックハラマキを見るも「いいのかな。凌げるのかなぁ。買おうかな。どうしようかなぁ。でも裏地フリース生地やんなぁ。汗抜け大丈夫かいなぁ」と、あぁでもないこうでもないと悩んでいた1月下旬の昼休み。

you got mail📩

なんだこのメール？新手の迷惑メールか？入荷情報？…山と道？

ハラマキやないかっ！

と慌ててサイトで在庫確認すると、チャコールブラックSサイズ在庫ありで即注文し3日後には現物到着。
と、すっかり忘れた&1番必要なシーズンに手にいれることが出来ました。

というわけで、山と道ギア初体験でございます。

アシタカのような曇りなき眼で、色んなシチュエーションで試してみました。

アルファハラマキとは？

“Alpha Haramakiはハイキングやランニングなどの行動中に着用するために開発した腹巻です”

優れた保温性がありながら高い通気性を持つ次世代インサレーション素材「ポーラテック・アルファダイレクト」により、負荷のかかる行動時も効果的に湿気を排出し、オーバーヒートを防ぎます。

大型のベルクロテープにより容易に着脱が可能で、着用中のずれもほぼありません。（山と道HPより）

通常のハイク時だけでなく、
100km越えのロングレース等で内臓対策に使う人も多いらしいんです。
山と道の商品ページ全般に言えるんですが、開発経緯諸々詳細に渡って記載しており、どれだけ考えて作られたものかヒシヒシと伝わってきます。
その内容はギア好き薀蓄好きの人（それBBGユーザー）しか読んでないんじゃねぇかと思うほどの情報量です。

外観

まぁ、面ファスナー式のハラマキです。

着けてる事を忘れる重量です。

生地

ロゴは控え目に面ファスナー部分に。
表地は30デニールのPERTEX QUANTAM AIR。
そうです。あの名作、自分が昨年陣馬山に奉納（紛失）したティートンウィンドリバーフーディと同じ生地です。
なので斜め方向に伸縮性があります。

裏地はポーラテックアルファダイレクト。
一昨年シーズン辺りからインサレーション界に一石投じた素材。

通常のアルファと違うのは、生地で挟み込む必要が無く、毛足を長くして通気性と速乾性を上げた素材だということ。

っていうけど見た目はただの毛足の長いフリース。

ポリジン抗菌防臭加工もされています。

ジッパー

YKK製。引き手部分は1.5cm。短くて小さいです。
さむくてかじかんだり、手袋の上からだと掴みにくかったです。
そしてこのジッパー、3回に1回は噛みます。
自分の開け閉めの仕方がわるいからでしょうか。

というわけで、こんなんつけてみました。

これ付けたら激的に改善しました。

着用してみた

推奨されているのはベースレイヤーの上から。
なるほどなるほど、ほんならパワーグリッドフーディーの上から巻いていきましょか。

って、

 

あれ？

 

キッツーーーー！！

僕が頼んだのは一番小さいSサイズ。
女性も着用することを想定しているからかもしれません。
製品HP上ではSサイズは全長は89cm、推奨ウエストサイズ69cm〜81cmと記載されているのですが、縮んだのだろうか。

測ってみたところ内周は一番短くして約63cm。一番長くして約76cm。

13cm前後の調整幅があります。

因みに自分のウエストは約74cmです。

僕はお腹ではなく腰付近に巻きたかったので、
Mサイズが正解だったのかもしれません。

ポケット

大きいです。冬はスマホやバッテリーの性能低下対策として、保温ブーストとして使い捨てカイロをinすることも推奨しています。

ただし注意点が、

透湿性良すぎて中に入れたものはそこそこ汗びちゃおになります。ので濡らしたくない物入れる場合はziploc的なヤツに入れとくのが吉です。

あと、ポケットに入れすぎると、走る時上下にグワングワン揺れます。

ちなみに、上下の向きを逆にすることで上腹部よりに温めるか、下腹部側を温めるかを選択できます。ただ、自分は一度巻いてしまうと巻き直すのが面倒なので山行中に向きを付け替えたことはなかったです。

フィールドテスト

今回も

トレイル（ドライアンダー+ベースレイヤー+ウインドシェル）

ロード（ドライアンダー+Tシャツ+ウインドシェル）

トレッドミル（ドライアンダー+半袖Tシャツで春夏着用想定）

の3つのシチュエーションでテストしてきました。

トレイルはいつもの高尾ではなく、TMEオープン当日に居た広島宮島の弥山、今年の初レース（ハセツネ30K）のコースである関東武蔵五日市エリア周辺を走ってきました。

防風性&保温性

奥多摩の稜線上や弥山山頂付近の強風時でも風邪を通しませんでした。
そしてカイロをいれると保温性がよりブーストされます。
感覚値ですが、お腹周りが暖かいことで体全体も冷えが軽減されたように感じました。

汗抜け

すごいです。全く保水しません。
いや、保水した瞬間から透湿、蒸発が始まっているんだと思います。
行動中かなり汗かきましたがアルファ部分はすぐに乾きます。
面テープ部分の生地が重なっている部分の速乾性はやや落ちます。

フィット感

走っているうちにズレたり下がったりすることはなかったです。
ただ、走っているうちに屈んだり起きたりする姿勢が連続して行うととサイド部分がクシャッとなりました。

オイニー

合計5日間程巻き続けましたがウールじゃないのに、匂いません。
ポリジン防臭加工ってスゴイですね…。

洗濯

手洗いを推奨していいます。これには激しく同意。
一度僕は他の洗濯物と一緒に誤ってネットにも入れず洗濯機に突っ込んだら、アルファ部分がホコリと猫毛だらけになりました…。

Ｍ（面ファスナー）の悲劇

新しい地図（元SMAP）の稲垣吾郎さん主演のドラマのことではありません。
Mをひっくり返して薬師丸ひろ子の代表作、Wの悲劇でもありません。（作品も主題歌も超名作です）

それは、武蔵五日市でのハセツネ30K試走を終え帰宅後ザックを洗う時に判明しました。

愛用して止まないAnswer4のトレランザック。
今日もそこそこ頑張った。
丁寧に洗っちゃるからねと浴室で広げると…あれ？なんか下の部分が

す、す、す、擦れてるーーー！！！

OMM（OH！まいっちんぐマチコ先生）

じゃねぇ、

OMGーーーーっ！！

そして２度目のハセツネ30K試走時、こちらも愛用しているノースフェイスのTRコンポ。

 

ん？あれ？？

 

こっちもすれとるやないかいっ！！

面ファスナーのフック側がザック背面下部と干渉し、

パイピング部分や背面メッシュ部分が著しく毛羽立っていたのです。

これは…凹みました。

思いかえせば上り下りで屈んだり伸びたりラジバンダリしたときになんか引っかかってる感を感じる…奥多摩のオバケか！？とビビってた正体はこれだったのです。

ザックと併用して使われる場合はくれぐれもお気をつけ下さい。

 

でも皆さん安心してください。とっておきの秘策があります。

そう、

 

面ファスナー側を前面にすればいいんです！！

 

F(縁)の悲劇

ジムでのテストを終えて、Teton bros化繊Tシャツの上にアルファハラマキ巻き、インサレーションジャケット羽織って駅に向かう道中。

あれ、なんかお腹寒くない？何故？WHY？

そうこうしているうちにビッグウェーブが腹部に押し寄せては返し、近くのコンビニのお手洗いにダッシュ。危機一髪。

考えられる理由は以下、
・アルファハラマキの外周を縁取りしているパイピング部分が別素材で、メインのアルファ部分より乾きが遅い。

・素肌の上からTシャツを着用しその上から巻いたアルファハラマキの縁部分に保有された水分がTシャツを経由してお腹にダイレクトに届き冷風により冷えた。

今回のテスト時には全てドライアンダーを着用していたので気付きませんでした。

効果を最大限発揮するにはドライアンダーは必ず着用すべし。

という事を身をもって経験しました。

ココがグッド

・汗抜け最高、気付けば乾いている。
・防風性保温性も適度で安心感あり。
・テン泊就寝時にもお腹周りの保温上げで使えそう。
・ポケット大きく色々入る。
・匂いにくい。

ココがもうちょい

・面ファスナーを背中側にした時のザックとのスレ。
・サイズ感はくれぐれも慎重に。（普通体型の男性ならMサイズがベスト。）
・ジッパーが生地をよく噛んじゃうのでタブをデフォルトでつけてほしい。
・パイピング部分が保水するので無しにしてほしい。

こんな貴方にベストバイ

・汗かきのくせにお腹冷え性の貴方
・温度差のある山行を長時間行う貴方
・行動中だけでなく、テン泊時、就寝時保温のブーストとして使いたい貴方
・現代版フーテンの寅さんになりたい方

まとめ

ハラマキ使わない、もしくは着込めば充分という方には不要なギアです。ただ、装着すると実感出来る体幹部が保温されている安心感＆アルファの汗抜けっぷりは病みつきになります。

3/30時点で山と道のWEBSHOPではNAVYは全サイズ在庫有り、「Charcoal black」はSサイズのみ在庫となっています。
山と道を取り扱っているショップ店舗にも置いてある可能性があります。

画像
重量	55g
Shell material	Pertex Quantum Air
Insulation material	Polartec Alpha Direct
サイズ	S/M/L
価格	5,500円＋税

※画像クリックでメーカーHPへ

さいごに

ナンダカンダ言ったって、この冬はアルファハラマキと一緒に巻いて過ごしていました。
腹冷えのリスクは減りました。
ただ、これ単純に気の持ちようなんじゃねぇかという気がしないでもないです。

3/31のレース、1000位以内（目安5時間以内）に入ると10月のハセツネ本戦への優先出場権が与えられるんです。

欲しいんです、優先出場権。

しかし自分、今のベストタイムがどうやっても5時間20分です。

20分どうしたら縮められるか、ひたすら思い悩んでいます。

思い悩むとお腹が反応します。

ので直前ながら腹筋を鍛え始めました。

調整不足？今更？いやいやいやいや、伸び代と前向きに捉えてます。

冷え対策にレース当日もアルファハラマキ巻いてることでしょう。

そして大会翌週の4/6・7、関東では年に一度のアウトドアイベント、
Off The Grid、TOAD(トレイルオープンエアデモ)が同日開催というマサカの事態です。

大会後の筋肉痛が軽ければ、両方に出没予定です。
もしかしたら食い入るようにギア見つめながら持ってたコーヒーとかご飯こぼしてわちゃわちゃしてる唇厚い挙動不審男がいるかも知れません。その時はどうか温かい目でシカトしといて下さい。

それでは、皆さんの春の山行がより良いものでありますように。

1,000位以内入りたくて入りたくて震えるほどのすけがお送りしました。

押忍