2018年に開催されたOMM LITEの後、「来年はカッコ良くBIKEで出場したい!」と思い続けて早一年。念願の自転車を手に入れた私、アツシオガワを強引に巻き込み初めてのOMM BIKEでチームBBGが再登場!初心者ばかりのヒヨッ子ライダーに襲いかかるハプニング、そしてOMMの洗礼!笑って泣いて酔っ払った3日間を、今年も白馬より鬼ころしSがお送りします。
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ぼくらが自転車に乗る理由
かの夏、白馬、最高気温35度。
灼熱地獄の中、2018年に出場した”OMM LITE/BIKE”。
暑さと肉体疲労で極限状態の中、目に染みるは、汗なのか涙なのか。
風のように走り抜け、そして笑顔で「お疲れーっす」と残像を残し去って行く爽やかなBIKEライダーたち。
その背中に憧れた理由を説明するなんて、ヤボってものでしょう。
だってとにかくかっこいいんだもん!!
自転車といえば中学生のオニハン・ママチャリ以来だった私が「OMM BIKEに出たいんです!最強の1台ください!」と叩いたのは愛知県犬山市のサイクルショップ『Wakka』さん。
バイクパッキング一式はTMEで揃えたORTLIEB。
もちろん今年もチームBBGで出ますよ!!(CEO自転車持ってないけど)
「ゴ…CEO、OMM BIKE申し込んでおいたんで しくよろでーす。チョリーッス」と勝手に…
…ゴホゴホ、もとい、
アツシさん自転車買うならどんなのですか?
えっ!?あのクレイジーシープですって!?
かっこいい!さすが社長、すっごーい!
とゴリもおだてりゃ木に登る感じでエントリーを済ませ、念願の初レースへと臨むことになった。
おい!誰がブタゴリラだって!?
戦いのゴングはすでに鳴らされている
OMMの醍醐味といえば、前夜祭。
最高のロケーションを臨む白馬の地でのキャンプ、これ楽しみに来ている方々も多いのではないでしょうか?
TMEの運営で多忙なアツシオガワ氏に代わり場所取りを任され、気合い溢れる私は大会前日にキャンプイン。
よし、呑むぞーーー!(違)
すでにテンションはMAX!
まだ前日の午後2時だというものの、すでにキャンプエリアは大賑わい。
去年とキャンプ場所が変わって、意外に平らな場所が少ないので争奪戦。
どどーん!
今年は愛車と共にピットイン。
別チームで出場する友人たちの所にお邪魔させていただきました。
サイクルスタンドはホームセンター素材で自作とのこと。原価なんと2000円!
ここで、アツシオガワ氏とも交流深い面々を紹介します。
左から『YouTuber 山ボーイ・おタケ』去年のLITEでライバルチーム「Good Looking Guys」として切磋琢磨した仲。
タケくん可愛い♥
『新婚激太り・ダー』根っからのBBGユーザー。
そのせいかよく雨を降らせ腹をくだし物を壊す。
『栃木のダークホース・ピロピロ』
YouTuberとして活躍するおタケの相棒。
黙っていればイケメン。生態不明。
ここに翌日ゴ…ヒゲ…おじ…アツシオガワが加わり、2チームに分かれて出場することになる。
平均年齢とヒゲ感と山賊感が増すのは否めないが仕方ない。
BIKEでの参加は皆初めてということで、明日の本番に向けて入念にギアチェック。
山でも自転車でもキャンプでも、ギアの話になると熱くなりがち(そして脱線しがち)。
大好きなギア談義で酔いも回ってきた頃、空色はいい塩梅に。
しかし皆さん、OMM前夜祭の本番はこれから!
山梨から伝説のキャンパーペアSHIMちゃん&スーちゃんが合流。
我先にと「肉!肉!」とSHIMシェフの料理に食らいつく、ビール片手の飢えた野獣たち。
これが我々のOMM、戦いはすでに始まっているのだ。
そして私とスーちゃんはいつものごとく飲み過ぎ撃沈。
燃えたよ…真っ白に…燃え尽きた…
どうなる、明日!?
Majiで始まる5分前
翌朝、無事にアツシオガワが合流。
それぞれ朝食と準備を済ませ、必須装備の確認。
BIKEの場合はサドルバッグやフレームバッグなどに装備が入れられるので便利ですね。
大勢の出場者でごった返す、レース開始30分前のスタート地点。
アツシオガワ、ダー、鬼ころしSの『チームBBG』と、おタケ&ピロピロの『チームボーダーズ』
タケくん可愛い♥
ライバルとはいえ、全員が右も左も分からないヒヨッコ青二才軍団。
初日は協力して行動を共にすることに。
あれ?ゴはどこ行った??
なんとスタート直前にCRAZY SHEEPの生みの親『高松健二』さんご本人直々にメカニカルチェックを受けていたというまさか!!
高松さんすんごくいい人&ジョニーデップみたいにカッコよかった!
ロープの向こうにはSHIM&スーちゃんたち、お祭りモードにはしゃぐLITEチーム。
黒いブラジャーを付けた最年長・アツシオガワも合流。
スタート15分前。
BIKE用の地図が配られます。
地図上のアルファベットが振られた赤い丸が、目指すべきチェックポイント。
別紙で配られる得点表と照らし合わせて、各チェックポイントに点数を書き込みます。
にじまない赤ペン必須!
得点を効率よく集めつつ、制限時間内にゴール可能な計画を立てる。
北か南か、山か平地か。高得点を狙える道を探します。
「お前ら必須装備持ったのかよ?ほらほら早くチェックしろよ。失格しちまうだろ」と謎の余裕をかますゴ…CEO。
去年、スタート5分前に必須装備のコンパス無くして騒いでたの誰でしたっけ…
と言いたかったけれどグッと飲み込む。
相手は上司だ上司。
かく言う私も去年「スタート直前に急な腹痛に襲われトイレにこもっている間に置いて行かれる」という苦い思い出がありました。
あの時はいろんな冷や汗が出たなぁ。
今年はお腹の調子も良く無事にスタート!
行ってきます!
ケツ圧上昇ダウンヒル
最初のチェックポイントは、スタートから近く分かりやすそうな場所をロックオン。
1つ目はサクッと…と思いきや、いきなり迷子のヒヨッコ軍団。
同じところを行ったり来たりするタイムロス。
しばし右往左往し、ようやく高架下に初のチェックポイントを発見!
地図の場所で合っているはずなのになかなか見つからないのが、OMMマジック。
ゴープロに夢中な人・横から口を出すだけの人・地図を読む人・チンポジが落ちつかない人。
よく見るとダー以外は誰も地図をちゃんと見ていないという、自由奔放なメンバー。
どうしよう、不安しかない…
次のチェックポイントに照準を合わせ出発し、発見したらまた次のポイントへ。
これの繰り返しで、得点を稼いで行きます。
しかしこうして野郎どもが顔を突き合わせナイショ話をする様子はまあまあ怪しい。
普通の街中なら職務質問されてもおかしくないレベルだ。
OMMの2日間は、至る所でこのような奇特な光景が見られます。
そんなことすらも楽しいグループライド。
道行くドライバーの方々から「頑張って!」なんて声援もいただいたりします。ありがたや。
ポイントに手持ちのセンサーを挿し込みピーピー言わせるとポイントGET。
ロゲイニングはハードな宝探しのよう。見つけた時は、とっても嬉しい!
進んでいくうちに、地図じゃ分からなかった悪路に突入。
初めてのグラベル走行で響くわ滑るわでヘッピリ腰が炸裂し、一気にペースダウン…
「ケツが4つに割れちゃうよー」と半ベソをかきながらもなんとかトレイル中のポイントGET。
その後もヘタレっぷりを露呈し続け、しまいには歩いて山道を下る始末。
だってめちゃくちゃ怖いんだもん(涙目)
無事に平地まで降りて来ました。
お買い物・飲み食いOKなのが嬉しいOMM LITE/BIKE。
コンビニは大通りに出ないとありませんが、至る所に点在する自販機は砂漠のオアシス。
ふるえるハートを癒してくれる乳酸菌。
幻の乳炭酸飲料。
その名もアンバサ。
直登すぎてアンバサが逆流しそうな時のクネクネ作戦。
悪路より何より、こういう舗装路の登りが地味に一番きついよー。
それでもその後は順調にポイントをGET。
「ロード沿いで分かりやすい所ばっかじゃね?OMMチョロくね?」といっちょまえにタカをくくりだすメンバー。
しかし、世の中そんなに甘いわけがないのだ。
ナメきったメンバーたちにいよいよOMMの洗礼がくだる。
OMMの洗礼
もりもりと次の得点を目指し、一行はゲレンデに到着。
バーガーキングを前に「寄ってく?先を急ぐ?」という天使と悪魔のせめぎ合いを何とかかわし(めちゃくちゃお腹減ってたけど)先を急ぐ一行の前に現れたのは…
この草ボーボー坂を登れ…だと…?
どう見ても急斜面。そりゃ冬はみんなが滑る所だもんね。
しかし地図が示すチェックポイントは明らかにこの上なのだ。
あまりの激坂に「ヒー。もう乗ってらんなぁい。ヒー」と全員下車する始末。
直射日光カンカンの無雪ゲレンデなどただの拷問。
ボーボーの草にタイヤを取られ、我々の体力を容赦なく奪う。
そんな草むらに、ポイント発見!
もうハムストリングパンパンだよ!!
「まだ高得点行けるかな?」
「いや、小銭稼ごう」
「でもそろそろ戻らないと…」
そう、制限時間内にスタート地点に戻らねばせっかく稼いだ得点も減点なのだ。
点在するポイントを効率よく回るのは大事。
ちゃんと決められた時間に戻るルート計画も大事。
それよりも大切だと思った、強靭な脚力。
登り坂、もう勘弁してよ…泣
結局帰り道にある1ヶ所だけ取って戻ることに決め、最後の力を振り絞る。
最後のチェックポイントにて一球入魂のアツシオガワ。
40歳という大台を目前に大リーグ脂肪養成ギプスで鍛え上げた肉体が唸る。
本日最後の得点GET!
さあ急いでスタート地点に戻りましょう。
ゴール手前、最後のストレートに差し掛かるとそこに…
前方にSHIM&スーちゃんチームをロックオンした鬼ころしS!(無意味)
丸腰相手にモリ漕ぎのゴボウ抜きで勝ち誇るチームBBG!(無意味)
「ほれほれ〜。抜けるもんなら抜いてみな〜お尻ペンペン」と大人げないアツシオガワ。
※LITEとBIKEの順位は別物です。大人げないのでやめましょう。
5時間のレースを終え、時間内に無事ゴール!
初日の順位は総合104チーム中、73位という微妙な結果。
明日の得点との合算結果が最終的な順位になるので、まだまだ上を目指すぞー!
レース後は温泉、そしてお楽しみのキャンプファイヤー。
各々のテントからBBQやらカレーやらいい香りが漂う。
そしてこのころ道具を使い、物を作ることを覚えた北京原人たち。
火を使い道具を作る。
サルからヒトへ、人類の進化がここに。
だれが人類の祖先やねん!
辺りは今にも雨が降り出しなグズグズ模様だけど、明日には止むようです。
私の横にはもうビールの空き缶が3本ほど転がっていますが、明日のことを考えて…
野菜柄のベジタブル男が目の前で執拗に酒を勧めてきた。
そしてエビ男が勘違いしたカニポーズで酒を煽ってくる。
一体どこでそんなセンスの服を買うんだ、チミたちは。
そしてもうちょっと飲む事にしました。
最終日・Uの悲劇
夜に降った雨が芝生を濡らし、ジメジメした空気の中始まった2日目。
新たな得点表が配布されると、再び各チームの会議が始まります。
チェックポイントの場所は昨日と同じですが、2日目は得点が変更になります。
本日はチームボーダーズとは別行動。彼らとは総得点で勝負だ!
オガワ、いっきまーす!本日も始まりました。
今日のレースは4時間と短いので、高得点を狙い昨日とは逆方面へ。
開始3分、筋肉痛がヤバいことに気づいた鬼ころしS。
いかん、このままでは完全に足手まといである。
なんだかイヤーな予感…
もちろん写真を撮る余裕もムダ口を叩く余裕もなく、必死に得点集め。
何度も言いますが私、自転車に関しては全くの素人なんです…。っていう言い訳。
そして、イヤな予感は遂に的中してしまう。
何やら異臭を感じ、コンビニにピットインした私は異常事態に気付いた。
「く、くさっ!!何これ・・・」
「う、う○こじゃねーか!!」
手元や足元に跳ねた泥だと思っていたものは、なんとう○こだった!!
人生で初めて感じる、う○こまみれという屈辱に半泣きの私。
自転車もめちゃくちゃ臭う…
こんなに臭いなんてまさか人ぷ…ゲロゲロ〜。
どうやら泥だらけの路面でう○この存在に気づかず、タイヤで踏んづけ撒き散らし続けていたらしい。
あまりのショックで言葉を失う鬼ころしS。
帰ってもうお風呂入りたいよ(泣)
今さらご紹介ですが、彼は私の主人です。
嫁が他人のう○こまみれでも構わない。
きっとそれが愛。
汝このものを妻とし、健やかなるときもウンコ撒き散らすときも、生涯愛し続けることを誓いますか?
「このまま足を引っ張ってばかりではいかん!」と立ち直った鬼ころしS、勢いを取り戻し走り出した!
アツシオガワの背中のロケットランチャーも火を吹く!
と思いきやただのポテチだった!
なんだよその行動食!!
「え、ポテチじゃないよプリングルスサワーオニオン味だよ」って聞いてないですってば。
なかなか得点を稼げないまま刻一刻と迫る制限時間に、止まってはいけないと進み続ける一行。
瀕死のハムストリングにムチ打って最後のポイントへと急ぐ。
色々ありましたが最終ポイントゲット!
ああ、やっとお風呂入れるよ〜!笑
そして時間内にゴール!
精神的ダメージは大きいものの、今年も無事にケガなく楽しく終えることができました!
心が折れそうになっても(主にう○こ)、チームのお陰でなんとか最後まで頑張れました。
励ましあえる仲間の大切さを感じられるのもOMMならでは。
チームSHIMスーもゴール!みんないい笑顔だなぁ。
本当にお疲れ様でした。
結果発表
チームBBG、2日間の総合順位は81位まで落ちちゃいました。
足引っ張ってしまったせいで結果は全然だったけれど、チームボーダーズの94位にはなんとか勝利。
でも楽しかったからいいですよね。社長!
来年はもうちょっと脚力とメンタルを鍛えて上位を目指します!
最後にみんなで記念撮影。
レースももちろん、キャンプやBBQも仲間と一緒に楽しめるOMMの魅力。
2年連続で訪れた白馬・小谷村で再発見しました!
そして様々なメーカーさんやガレージブランドさんが出店されたり出場されていたりするので、日頃お目にかかれないギアや普段絡めないお方との交流もできるかも!?
私はVelo Spicaさんのサイクルキャップを2つGETしました!
最後にゴCEOが懐かしいナンバーにのっけて作ったおまとめ動画をお送りしてお別れです。
OMMの余韻に浸りつつ、BBQで余ったキャベツをおつまみに飲み直した鬼ころしSでした。
押忍!!