押忍!お久しぶりです!2回目登場のロッキーです。秋の終わりももうすぐで、お待ちかねの冬山シーズンが近づいてきましたね。そこで今回は、これからの季節に大活躍する 山と道 メリノフーディ のレビューをします!なお、本記事ではところどころ隠しキャラのcacoちゃんが登場しますので癒されてください笑(文・ロッキー)

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説明

まずは全体を見てみましょう。

山と道 メリノフーディー

うーむ、オーセンティック。

こうして見たときの形は街着に近い気がしますね。

山用のウェアでよく見る、タイトフィット、ハーフジップネックの中間着とはなんだか違います。

一番大きな違いはお腹のカンガルーポケットでしょう。

ミドルウェアとして着ることを考えるとごわつくような気がしますが、なぜポケットがあるのか。

これは山と道のHPでこのウェアの紹介を見ると謎が解けました!

「お腹にカンガルーポケットがあることで生地が二枚仕立てになり保温性が上がるし、寒い時や風が強い時は地図や着替えをポケットに突っ込んでおけば保温性や防風性を高めることができる」

なるほど!これはよくわかります。

体幹を温めることで体力の消耗を減らせることはよく言われていますし、冬山をやる人やお腹が弱い人は身をもって体験しているのでは!?

(余談ですが、山の友人はなぜかお腹が弱い人が多いです。チーム名も「汗と下痢」です。なんでだ。)

アツシオガワ

オレの周りも「Gary’s」多い。

閑話休題。この形は経験をもとに生まれたということなんですね!山と道らしい!

そして次に目につくのは素材です。

なんとも言えない厚みのウール生地。

これ、同ブランドのヘンリーTシャツと同じ生地厚なんです。

Tシャツの方は、夏山では少し暑いかな?と感じるくらい。

でもフーディー(中間着)になるとなんだかちょうど良さそうですね。

最後にフードを含めたフィット感。

(ボケてる…すみません)

170cmでSサイズを選びましたが、少しゆとりのあるフィットです。

特にフードは顕著ですね。

かぶることにストレスがなさそう!

バラクラバに近い形状のフードが多い中、このゆったり感はどう作用するのでしょう?

早速レビューしてみましょーう!

山での機能性

夏山にて

まずは夏山での使用感から!

正直、ハイシーズンの低山、日帰りでは使い所が少ないと思います。まぁこれは同じようなミドルウェア全般言えることなのでおいときましょう。

じゃあ、高い山では?

ハイク中で役立ったのは、風の強い稜線を歩いているときです。

先日は風速20mを超える風の中を歩きましたが、これが素晴らしかった。

ベースレイヤー+これ+neoshell素材のレインウェアで、なんというか、、、超完璧、バッチリオッケー。

特に思ったのは、「何も感じない」です。禅問答ではありません。

ヒートアップしすぎないし、どこかがビタビタすぎて動きづらいということもない。

適度にゆったりしたかたちのおかげでしょう。

そうそう、フードがいいんですよぇ。これは好みがあると思うけど、個人的にはこのツッパリ感のなさが、ヤンキーマンガに出てくるホンワカ系おっちょこちょい女子高生を想起させてきやがるんです。

ちなみにゆったりだからといって、頭からずれることはなかったですよ。

そしていちばんの使い所はやっぱりテント場についてから。

ジュテームリラーックスTIMEでの使用です。

これもゆったり感のおかげで寝間着のような気分に浸ることができました。

暖かさとしては、お盆に上高地から槍経由で立山まで歩いたときは、保温着これ一枚+ウインドウシェルで普通に寝るまで過ごせたこともあります。

ただ、これは限定的。大半はさらに軽ダウンを羽織ってちょうどいいくらいでしょう。

他に使えるところは日中。昼過ぎにテン場についてから日が落ちてくるまで、曇りと晴れで結構体感気温が違うことってありますよね。

そんな時にフードをかぶったり腕まくりしたりカンガルーポケットに替えの下着突っ込んだりするといい感じに過ごすことが出来ました。

冬山にて

次に冬山での使用感をば。

夏山と違って、ハイク中に着るのがメインの使い方をしていました。

1000m程度の日帰り登山から、厳冬期の八ヶ岳あたりでの使用レポートになります。

基本的なウェアリングとしては、ベースレイヤー+これ。

−10度あたりになるとさらに化繊の行動着(porlatec apcha direct素材のアノラック)、稜線ではさらにハードシェルを着る、といった感じです。

一番良かったのは袖周り。

袖先が細めでリブになっていること、あと手首くらいでたるみのない長さも影響して、上にウェアを着込んでもごわつかないんです。めくれ上がりも少ない。

これは地味に使い勝手が良かったですね。

カンガルーポケットにはカイロを入れていて、ちょうどいい位置でお腹をあっためてくれました。

ただ、パンツインしている間はお腹にカイロが当たってあったかいんですけど、ちょっとずり上がるとポケットがパンツの外側にだりーんとなってあたたかみを感じられないこともありました。

裾も長めのリブでずり上がりづらいので、あまり起きないですけどね。

フードは、ニット帽の上にかぶってちょうど良いくらいです。

バラクラバタイプだとニット帽の下に被らないといけないので脱ぎ着がめんどいところ。この辺りは使いやすかったです。

ただ、さらに上から化繊中間着のフードをかぶると摩擦が大きいせいでフードがずれることがありました。

あとなぜか、フードねえぞぉ!?問題が発生したり…。

(フードねぇぞぉ!?問題とは、フード・オン・フード・オン・フード・オン…になりがちな冬に発生する、内側のフードがどっかいったような気がしたり、実際に変なところに行ってしまう問題のことです。ごく一部の登山者の中で深刻な社会問題になっているとかいないとか)

これは少し我慢が必要なところですね。

アツシオガワ

フード渋滞はこの時期悩ましい問題だね。

暖かさに関しては文句なし!冬山用にはもう少し厚みのあるベースレイヤーもありますが、もはや定番の化繊系行動着との組み合わせであればちょうど良い厚みじゃないかなと思います。

(レイヤリングによってはもう少し薄手の素材でも良かったかもしれません)

そうそう、冬はベースレイヤー的な使い方になるのですが、このウール素材がチクチク感皆無でとても着やすい!

メリノといっても物によってはむず痒くなるものもある中、この価格、この作りで素晴らしい品質だと思います。

街でも!?

そしてそして!この服、スポーティーさが少ないので街着にもちょうど良いと思いません!?

155cm、Sサイズ着用。

こんなとか

こんなとか

これなら表参道を26時に歩いていても警察に呼び止められることはないでしょう。

むしろカワイイチャンネーも寄ってくるってなもんです。

(これ脱いだらあみあみドライレイヤー、というのは街ではやめましょうね。逃げられます。)

機能も申し分ないので、山でも街でも着倒せちゃいます。

普通に洗濯機ドポンしてても生地厚のおかげでへこたれないので安心して使えるのも嬉しいところ!

cacoちゃんからは、「zipを上まで閉めたら首が隠れて防寒になるところとか、ウールなのに着心地がいいから、普段でもずっと着ていたい!これだけあればいい!」

と言うコメントでした。

気になるところ

個人的に気になるのは、やはりカンガルーポケットの位置でしょうか。

カイロを入れた時のフィット感が欲しいので、もう少しタイトなのが好みです。

あとはあまりないかな?

あくまでハイク向けと言うことを念頭に置いて使うのがいいとは思います。

登攀時には、よりフィット感が高いものを着ないと煩わしく感じるでしょうし、この辺は適材適所と言う事で…。

基本的には本当にオールラウンダーで素晴らしいウェアだと思います!

まとめ

長文になってしまいましたが、それくらいいつでもどこでも使える相棒のような存在なのです。

最後に、山と道のHPの商品紹介ページはすごい熱量で書かれていて必読です。

ここには書いていない機能性なども載っているのでぜひ。

アツシオガワ

ここまでロッキーに熱くレビューしてもらったのに、どうやら近々モデルチェンジするみたいで、2018年11月現在HPに載ってません…ちーん笑