「個人輸入」──それは限りある個人貯金の大きな助っ人。代理店をすっ飛ばして、できるだけ安くいろんなものを買っていきたい!!でもなんか怖いし、おかしなところから請求とか来ないかしら…。そんな不安の中、実際に個人輸入童貞の自分がアルパカラフトさんへオーダーしてから家に着くまでの約一ヶ月にわたる闘いをお届けします!購入の参考になれば幸いです。(文.鯉)
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まいどです!
どうも皆さんはじめまして。
BBGフレンズの「鯉」と申します。
皆さんは思ったことがないでしょうか?
「バイトしてた学生時代のほうが今よりずっと金があった。」と。
財源が限りなく細くなった社会人たちの個人貯金は、やせ細るばかりの荒地なのでございます。
体は豊満になるばかりですが、通帳はやせ細るばかりの私が愚痴とかを織り交ぜながらお送りしますw
アウトドアギアの記事なのですがここは外ではありません。
「車庫」です。
そう、私は車庫でしか羽根を伸ばすことができない「車庫男」なのです。
毎晩家での業務(皿洗いや子供の入浴など)を済ませた後、嫁と子供達とのチャンネル戦争に負けて車庫に避難し、道具たちと戯れたり、酒飲んだり、キレイキレイしたりしています。
嫁とは結婚して随分たちますが、いつのころからか彼女からの言葉はほぼ「あ行」のみ…。
覇王色の闘気を身に着けたようで怖くてたまりません。
ここに一枚の絵があります。
これは新婚旅行に行った際、路上のおっさんに似顔絵を描いてもらって額に入れて飾っているものです。
何故でしょう、向かって左側の私が聖帝様(嫁)の後ろに隠れてしまってますね。
この額は夫婦の寝室に飾ってあり誰も触れていないはずなのに…。
聖帝様の覇王色の闘気が絵の中の私までもおびえさせているようです。
まあ、そもそも私はもう何年も寝室で寝てないんですけどね(笑)
誰か私と嫁の凍りついた寝室に火を入れてくれる人はいないでしょうか…..。
この手の悲しい出来事を語りだすと止まらなくなって「聖帝様とのカサンドラ決闘記」になりそうなのでやめておきます。
和歌山のユーコン…笑
私は山はやりません。
基本海でシーカヤックに乗って波とうねりに揉まれています。
和歌山の海を徘徊して無人島に渡って全裸でうろついたり、よさそうな浜を見つけては上陸して釣りをしたりして遊んでいます。
個人輸入に関して僕が思っていたこと
まず初めに、私がどうして今まで個人輸入をしてこなかったのかをお話しますと、「外国言葉わからへんし、なんか怖いし、FBIとかなんかそんな感じの怖い人に捕まりそうで怖いしやめとこ」って思ってたから。(嫁からは「輸出されてこい」といわれました。)
しかし今回ユーコンさんの記事によって「川旅」「パックラフト」への情熱の炎が燃え上がりすぎて、どうにも止められなくなり購入に至ったわけです。
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日本には「サニーエモーション」さんというアルパカラフトの日本代理店がありますが人気のためか常時品薄。
次回入荷も時間がかかりそうな雰囲気なため「欲しくなったらすぐポチリ」をモットーにしている自分としては「もう個人輸入しかない!」となりまして本国へのオーダーと相成ったわけでございます。
翻訳こんにゃくJ
とはいえ、できない英語ができるわけでもなくアメリカ野郎とのコンタクトに恐怖を覚えた私は色々調べてみました。
ハイテク社会の現在では「Google翻訳」なる誰にでも気軽に使える、とんでもない尻軽がいることが判明。
今まで男塾の田沢並の英語力しかなかった私が、助っ人としてJを引き連れて個人輸入という荒海に突撃したわけです。
基本スマホで済ませましたので、写真もあまりありませんが再現したPC画像でお送りします。
気が向いた人は読んでください。
購入までの流れ
突撃が成功したらJ(Google翻訳)を起動しましょう。
そうするとJは持ち前の闘争本能を発揮して次々と意味不明の英語を適当に軽い感じで訳していきます。
その軽さと適当さといったらカールの食感を超えるほどです。
しかしここでJを責めてはいけません。
私は相棒であるJの意見をそれなりに受け止め、かつ適当に噛み砕いたアメリカンな日本語のマッハパンチを何とかいなしました。
その後、画面左上のショップのところを激しくクリックしてAlpackaシリーズを選択。(今回は例としてです。本番は自分のほしいシリーズを選んでください。)
そうするとショップ画面に移動しこのような画面になります。
ここで選ぶ項目としては上から順番に
- サイズ(船としての大きさ)
- カラーとファブリック(船体の色)
- ビルド構成(船のデッキ形状)
- 貨物フライの有無(ラフトの気室形状1気室から2気室に変えて気室内に荷物を入れ込める。定期的なジッパーのオイル挿しメンテが必要)
- バックバンドアップグレード(背もたれが強くなります)
- ボウバックの有無(ラフトの船首(バウ)の部分につける補助的な荷物入れのバックです。OPデッキではほぼ使わないと思います)
こんな感じです。
今回は、自分が注文入れたときの構成で入力してみます。
さて、ここで一つ注意点があります。
マルチカラー系のファブリックを選んだ場合、ウキウキする気持ちをぐっと抑えて自分がマルチカラー族だということを覚えておきましょう。
何故かというと画面にもありますが「チェックアウト(お会計)の時にマルチカラーの色をメモに書いといてや!」とあります。
こいつを忘れてしまうと後でアルパカラフトさんの担当者とメールでやり取りしなければならない(もしくは工場にTELてくれと書いてありました)ことになりますので浮かれている場合ではないです。
私はすっかり忘れて担当者(モリー)と文通しました。
なんだか甘酸っぱかったです。
きっとモリーってソバカスがあってちょっと赤毛の少し恥ずかしがり屋の女の子なんだろうな…..。
最後には「モリーってもしかして俺に気があるんじゃないか?」と思うほど親切なモリーさんでした。
ちなみにサイズに関してはこんな感じを目安にするといいようです。
推奨サイズ | 身長 | 股下 |
アルパカ(S) | 173cm以下 | 81cm以下 |
ユーコンヤック(M) | 173〜183cm | 83cm以下 |
デナリリャマ(L) | 183〜190cm | 88cm以下 |
さて、すべての項目を選んだらカートにぶっこんで会計へと移りましょう。
忘れ物はないですか?大体あるんでもう一回見直してみましょう。
ちなみにアルパカラフトの日本代理店のほうではリペアの道具や部品のばら売りはしていません。
日本代理店で買った人だけが注文できるみたいなので個人輸入族は、ある程度リペア道具や部品の予備もこの段階で買っておくと良いと思います。
個人輸入の最大の山場
さてここまでくれば後はもう少しだと思ったあなた….ここからが大変です。
個人輸入の肝である住所の入力が待っています。
ただ、安心してください!アルパカラフトさんのサイトは非常に親切な設計になっています。
基本J(Google翻訳)を起動した画面で説明を進めていきます。
今回は例として
名前:やまだ たろう
住所:岐阜県大垣市丸の内2-29
郵便番号:503-8601
電話番号:0987654321
という設定で入力しています。入力ポイントを上から順に説明していきます。
- 「ファーストネーム 姓」(これはわかると思います)
- 「会社名」(個人なので入力しません)
- 「国」(この部分はクリックすると選択BOXが開きますので日本を選んでください)
- 「住所」(翻訳を入れない場合Street addressと表示される部分。Street addressとは例の住所から見ると「丸の内2-29」の部分。ただし入力する時のルールは「番地→町」というように普段我々が使う住所と逆に入れていきます)
- 「ZIP」 (郵便番号です。通常通りの郵便番号でOK)
- 「県」(この部分も選択BOXが開きますので選択します)
- 「町/都市」(住所の市に当たる部分を入力します)
- 「電話番号」(電話番号0987654321の場合、日本を示す+81を頭に付けて一番最初の0を取ります。+81-987654321となります)
- 「メールアドレス」(これは普通に入力でOK!)
- 「アカウントを作成しますか?」(チェックボックスにチェック入れてアカウントを作成しましょう)
- 「別の住所に配送しますか?」(先ほど入力した住所以外に送る時はここにチェックを入れましょう)
ここまでくればあとはもう一息です!
後は支払いの方法の入力です。
方法としては、クレジットかPAYPALを選ぶことができます。
クレジットで支払いをする場合は、カード番号やらを入力しましょう。
PAYPALを選択した場合はPAYPALのページにジャンプするようになっています。
PAYPALというのは、登録することでクレジットカードの支払いをPAYPALが代行してくれるサービスです。
これにより相手先にクレジット情報を知られることなく支払いを済ませることができるのでセキュリティー上安全だといわれています。
しかし裏があれば表がある。
誰もタダで助けてなんてくれないので、キッチリ手数料だけは取られます。
僕はPAYPAL使いました。
ええ、なんか怖かったんでWW
作業完了….ではありません!
これは自分の時だけかもしれないのではっきりとは言えませんが、アルパカラフトさんは基本的に担当者の方が初めから直接メールで質問を投げかけてくることは無いように思います。
例えば、マルチカラーの船体を選択していたのに色を選択せずにチェックアウトを済ませてしまった場合、まずはアルパカラフトからのコメントは購入時に作ったアカウントの注文詳細の中にそっと書かれていることが多いです。
野に咲く花のようにそっと。
なので注文が終わったら、たまにログインしてチェックしておくことをお勧めします。
その後の流れ
その後はたまにログインしては今自分の船がビルドの状態にあるとか、もうすぐ出荷されるとかを見ながらワクワクドキドキして楽しむと良いと思います。
もうそのときのワクワクドキドキといえば、小学生のときに川原で拾ったパリッパリになったお宝本に匹敵するものです。
そうしているうちにアルパカラフトさんから出荷のお知らせが来ます。
商品の追跡についてはアメリカさんの配送業者のHPで伝票番号入れて追跡もできます。
ただ、ちょっと反映が遅いのでまあ参考程度に考えておかれたら良いと思います。
海を越えてアルパカラフトさんが日本についたら、その後の商品追跡は日本郵便でするといいですね。
日本郵便さんは優秀なので「今東京の空港に着いたで!」「今通関中やで!」「今この中継地点に荷物が着いたで!」と、けっこうこまめに追跡することができたりして、アメリカさんの配送業者よりなんか気が利く小料理屋の女将さんみたいな感じです。
ちなみに私は、商品の出荷案内メールを忘年会へ向かう電車の中で受け取り大興奮。
思わず「今マンコスから出たって!(注:アルパカラフトさんはアメリカのマンコスという町にあります。)」と、一緒に電車に乗っていた友人にでかい声で言ってしまい、周りに乗っていた中高生の男子をドキドキさせてしまいました。
嫁の機嫌とか税金とか
さて、ここまで来るまでなかなかの時間がかかってしまいましたが船が着く前に必ずやっておかねばならないことがあります。
もちろんそれは「嫁さんのご機嫌取り」です。
もうこれは各自のやり方があると思うので何も書きませんが、私は嫁さんを喜ばすために色々な仕込みをしました。
- 苦利巣魔巣プレゼント
- 毎日の肩たたき、手足マッサージ付き
- 嫁さんの好きなスイーツとかそんなやつをちょくちょく買ってくる
- 愛の言葉
4に関しては「息を吐くな、頼むから」と言われて大変不評でしたがあれは照れ隠しだったんだと思います。
嫁さんのご機嫌を十分に取ることができたら、アルパカラフトさんを迎え入れる準備は整いました。
日本郵便さんが荷物を持ってきたらそこで最後の難関である税金のお支払いタイムが待っています。
個人輸入の場合は「商品価格×60%」に対して課税されます。
「関税+消費税+通関手数料」です、詳しく見ていきましょう。
①通関手数料(空港や港で荷物の中身をチェックする時の手間賃)
②関税(簡易税率と一般税率があり、物品によって課税率に変動あり。16,665円以下は免税)
パックラフトはゴム製品なので関税は無税となります!ラッキー!!
詳しい項目別関税率が知りたい方は税関のHPを見てください。
③消費税(商品価格×0.6×0.08)
課税率は日本で通常使う消費税と同じ8%ですが、課税対象が商品価格の60%なので個人輸入のほうが税金面ではお得です。
日本で買うと商品価格の100%課税されますからw
ということで上記3つの支払いをしなければいけないんですが、ではいつ支払うかといいますと優秀な日本郵便さんが立て替えてくれていますので商品到着時に支払う形になります。
そして運命の日…..
クリスマスに合わせて嫁へのプレゼントという名の貢物(貴金属)を手配した私は浮かれていました。
アルパカは年末になるだろうし、クリスマスプレゼントでご機嫌を上げに上げてその後、事後承諾(この時点では嫁さんは私がアルパカラフトを注文したことを知りません)に持ち込もうというまさにパーフェクトでワンダフルな作戦を練っていたのです。
しかし日本の運送技術は優秀なんですね…。
あれよあれよとアルパカさんが家に近づいてくるではないですか!
そしてクリスマス当日…世界は核の炎に包まれました。
バッチリ時間通りにサガワサンタさんが嫁へのプレゼントを自宅へお届け完了後の5分後に、日本郵便がアルパカさんを持ってきたらしいのです。
日本郵便さんに先ほど出てきた「関税+消費税+通関手数料」を請求された嫁は怒り狂っていたそうです…。
そして、帰宅した私は嫁を顔を見てすべてを悟り、土下座をかましたのです。
嫁「おい、お前の大事な荷物と外で寝ろ」
嫁「外に行きたいっていつも言ってるだろ?うれしいだろ?」
そういって嫁は家の鍵をすべて閉めて子供達とクリスマスパーティーを始めたのです。
私は車庫に避難して寝袋で寝ました。
クリスマスって悲しい日なんだなぁ…とつぶやいて目を閉じました。
皆さん、事後承諾前の仕込みがいかに大事かということがわかって貰えましたか?
私のようにならないよう、綿密な計画を立てて粛々と仕込んでください。
個人輸入はやってみたらほんとに簡単で価格の面でも大きなメリットがあります。
是非とも一度チャレンジしてみてください!
真冬に車庫で寝て、それでも風邪一つ引かない元気いっぱいな鯉がお届けしました。
押忍!