昨年BBGの二人を唸らせたグリップ野郎「HOKA ONE ONE(ホカ オネオネ)」。(以下HOKA)今シーズンもBBGを満足させてくれる「グリップ野郎はいねーがー!?」と新商品なまはげをしていると、おじさん二人の目に飛び込んできたHOKAらしくないカラーリングのNEWタイプ。しかも大好物のメガグリップって言うんじゃ試さないわけにはいかない!!ってなことでLet’sファーストインプレッションなのである!
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スペック・特徴
今回紹介する「TOR ULTRA HI WP(トゥ ウルトラ ハイ ウォータープルーフ)」(以下トゥ ウルトラ)は、HOKAで唯一の防水ハイカット・トレッキングシューズ。
アドベンチャーレースや100マイルレースなどの過酷な競技で長年培ったテクノロジーを融合し、作り出したのがこの「トゥ ウルトラ」なんです。
今まで「HOKA履いてみたいけどイケイケカラーがちょっと…」という人も多かったのでは?
そんな声を知ってか知らずか、2016年にデビューして大人気だったワントーンカラー(Black, Oxford Tan)が復活!
BBGが選んだのは、オックスフォードタンというミリタリーテイストを感じるカラー。
HOKAっぽくなくて新鮮だし、なかなかゴツそうな見た目でカッコいいでしょ!
女の人が履いても可愛いと思うんすよねー。
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この見た目とは裏腹に重量は465g(片足)と超軽量!
見た目の印象で手に取るとあまりの軽さに驚きます。
「ただのオサレシューズじゃないの〜?」って声も聞こえてきそうですが、BBGはただのオサレシューズは選びません!
こだわりのHOKAテクノロジーを見ていきましょう。
ソール&グリップ
HOKAといえば、何と言ってもクッション性抜群の厚底ソール。
ミッドソールには「EVA」と「RMAT®」という二種類の素材がタッグを組んでいる。
上が「キン肉マングレート」下が「キン肉マン」と言えばわかりやすいだろうか。
EVA(エチレンビニルアセテート)は、とても軽く、クッション性のあるウレタン素材。
低温特性に優れ寒い場所などでも硬くならず、加水分解もしないのが特徴。
「RMAT®」は、反発性と耐久性に優れたHOKA独自のソールテクノロジー。
それらがコンビを組んだミッドソールの下にBBGの推しメンビブラム「メガグリップ」がマッスルドッキング。
まさに夢の超人タッグなのである。
実はこのソール、全体がメガグリップではなく「RMAT®」とのハイブリッドソールになっているんです。
ちょっと見にくいんですが、白い斜線部分がメガグリップ。
それ以外がミッドソールからそのままアウトソールにもなってる「RMAT®」。
このコンビソールが実に面白い。
外側にメガグリップのしっかりした硬めのソール、中央に柔らかめのRMAT®が配置され、様々な路面状況に対応できるようになっているんです。
広島で例えるなら外側にエルドレッド、内側に菊池。
サッカーで例えるなら外側に柱谷哲二、内側に名波浩。
って言えばわかりやすいですかね。
素材
アッパーには耐久性に優れた高品質な「フルグレインレザー」と通気性の高いナイロン素材のハイブリッド。
防水メンブレンには「eVent(イーベント)」が採用されている。
インソールにはクッション性、通気性、抗菌防臭効果の高いOrthoLite®(オーソライト)が使われている。
アーチサポートはやや高め。
扁平足気味の人が履くとやや気になる高さかもです。
メタロッカー
つま先部分とかかと部分の高低差を低く(4mm)抑えたロードロップ構造。
「メタロッカーテクノロジー」と呼ばれる、ゆりかごのようなアウトソールの形状が着地から蹴り出しまでの動作をスムーズに自然なローリング運動を生み出してくれる。
さあ、以上の特徴を踏まえてLet’s!ファーストインプレッション!
ファーストインプレッション
テストフィールドは、近所の里山。
低い山だが起伏にとんだ地形で、NEWシューズの試し履きはいつもここで行っている。
路面コンディションは前日に降った雪の影響でややウェッティ。
さあ、楽しみなファーストコンタクトはいかに!?
フィット感
昨年購入した「Tor Speed 2 Mid WP」は26.5cmを購入したのだが、HOKAはややタイト(細め)な作りのため若干窮屈に感じていた。
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そこで今回は思い切って1cmアップの27.5cmを購入。
これがビンゴ!締め付けがなくなり足がとっても楽ちんに♪
当然足先に余裕が生まれるため急な下りなどで足が動いてつま先に負担がかかるかな?と思ったが、ノンノン。
そこはハイカットの恩恵。しっかり足首でホールドしてくれるのでつま先がガンガン当たって痛くなることはなかった。
雨だけでなく砂や石の侵入を防いでくれるガゼットタン。
ハイカットだがガバッと開くので脱ぎ履きがしやすくてGood!
クッション
ここはいい意味で裏切られた。
「Tor Speed 2 Mid WP」よりもフワフワしない。
山でちょっとした岩場を登る時、クッションが柔らかすぎるとやや登りにくさを感じていたが、クッションがややしっかりした分、登りやすくなった。
クッションがしっかりしたとは言え、そこはHOKA。
足裏からの突き上げもなく、長時間の歩行も疲れを軽減してくれた。
グリップ
BBGが一番うるさいグリップ性能。
「Tor Speed 2 Mid WP」のグリップ性能がピカイチだったため今回も期待が高まる。
うっすら雪が残るトレイルは若干ウェッティなコンディションだったが、予想通りグリップ性能の高さを見せつけてくれた。
グリップ性能が弱いシューズだと必ず滑る下りのセクションも余裕で通過。
特にマッディなトレイルでのグリップ性能に優れているように感じた。
では、グリップ最強か!?と言うと、そういう訳でもなかった。
濡れた倒木
フリクションの弱い濡れた岩
こういったところでは滑った。
今回は同条件で比較できていないので感覚的になってしまうが、こういった路面状況では「矢じり型ソールパターン(メガグリップ)」の方がグリップするような気がする。
そのあたりも含めてグリップに関しては今シーズンしっかりテストしていきたいと思う。
気になった点
歩いている最中、右足のくるぶし付近に違和感を感じることがあった。
何が原因かな?と見てみると、シューズに折れ癖がついていた。
どうやらここが内側に折れ曲がってきて当たるようだ。
この部分はかかと周辺の安定感を高めるため、硬めの樹脂パーツが使われているのだが、こんな風に折れ癖がついてしまうのは少々いただけない。
ただ左足も同じく折れ癖が付いているが当たるような感覚がないので、もう少し右足の違和感については長期的に探る必要がありそうだ。
まとめ
いかがだったでしょうか「TOR ULTRA HI WP(トゥ ウルトラ ハイ ウォータープルーフ)」のファーストレビュー。
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まだファーストインプレッションなのでジャッジすることはできませんが、1回の使用で十分ポテンシャルの高さを感じることができました。
特にクッション性とグリップ性能にはとりあえず期待通りだったのでひと安心。
あとはeventがびちゃ男の足をどこまで快適にしてくれるかが見ものです。
今シーズン履き倒して、しっかり追レビューしたいと思います。
以上、春が待ち遠しいアツシオガワがお送りました。
押忍!