ナマステ!希子です。いよいよ今回の旅のハイライト『ツェルゴリ(4984m)』へジュンコ先生とアタック開始!約5,000mという未知の領域に私たちは無事にたどり着けるのか!?絶景ありトラブルあり…ネパール旅行記、後編スタートです。

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前編はコチラ
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DAY.4 ラマホテル〜キャンジンゴンバ〜小ピーク往復

7:30

今朝の朝食はチキンヌードルスープとトマトヌードルスープ

まさかの具無しのインスタントラーメン。この旅一番の寂しい食事だった…

気を取り直して出発!

白く輝く朝のランタンリルン。今日も天気がいい。

ラマホテルからキャンジンゴンバまでは約2時間ほど。平坦な道をすすむ。

マックスという動物。

カンガルーの顔した鹿みたいな動物。

前方に見えてきたのはガンチェンポ(6387m)。

岩にめり込んでいるロッヂを発見!

近付いてよく見ると….

HARD ROCK(岩)CAFE…。

ネーミングセンス…悪くない笑

 

ジュンコ先生に「ロックなポーズしてよ」と無茶振りされた結果がこのポーズ。

可愛い希子ちゃんのイメージが…笑

 

左が明日登る予定のツェルゴ・リ(4984m)、正面がガンチェンポ(6387m)、右がポンゲンドクプ(5930m)

さらに進むと….

正面はヤンサチェンジ(6567m)。

左の真っ白な部分がキムシュン氷河。

右端は今日登る予定の小ピーク(4335m)で、その奥がキャンジン・リ(4550m)

高い山に囲まれてニヤニヤが止まらない。

ちなみにネパール人からすると、6000m以下は山ではなくただの丘らしい(笑)

あっという間にキャンジンゴンバに到着

この村で1番背の高い、4階建の建物が私たちの宿。

2日間お世話になります。(宿名失念、必死で思い出し中)

入り口にはヤクの頭蓋骨。格好いい!

絨毯やカーテンの模様が可愛らしい、素敵なお部屋。

窓の外を見ると、馬とおばあさんが見える。

4階の食堂で昼食。

この食堂の窓から見える景色が最高!

気持ちよすぎてご飯ができるまで思わずうたた寝…

ダルバートとナクチーズと玉子の入ったチョウメン ここの麺はパスタみたいだった。

ゆっくり休憩していざ小ピークへ

レイバン(くちばしの黄色いカラスみたいな鳥。鳴き声はカラスと違った)のお食事タイム。

野菜のクズや残飯を食べてくれる。

村を通り過ぎると、いよいよ本格的な登り…..急に体が重く息が苦しくなってきた。

10秒登るだけで心臓の鼓動が恐ろしく早くなる。

立ち止まって息を整えてもまた10秒歩くとゼエゼエドキドキ。

これが噂の高山病!?と何故か少し嬉しくなりつつ、息を大きくゆっくり吐いて吸ってを意識しながら高度を上げていく。

ガンチェンポ

ランタン・リルン

ポンゲンドプク

苦しいのにジュンコ先生は嬉しそう。

あなたもマゾの血を引く女なのね。

ブッディは手を後ろに組んで、まるで近所のお散歩。

そう、彼にとってはただの丘なのだ。

 

途中にすれ違ったトレッカーから強烈な臭い。

なんと生のニンニクを食べていた!

高山病に効くとのこと。

高山病の原因は酸素不足。

ニンニクで血液をサラサラにすれば、身体に取り込まれる酸素が多くなるので、確かに理にかなっている。

ただかなり臭うので、なるべくお世話になる事態は避けたいところ(笑)

ゆっくりゆっくり(ネパール語でビスターレ・ビスターレという)歩いて遂に…

小ピーク到着!

カラフルな旗はタルチョといって「青・白・赤・緑・黄」それぞれが「天・風・火・水・地」の五大を表していて、真ん中には馬が、そのまわりにはお経が描かれている。

馬が風に乗ってお釈迦様の教えが届くように…という祈りが込められているそう。

白と黒が遂になっていて最高に格好いい。


すると下から一人のおじいさんが!

この素敵なおじいさん、とっても嬉しそう!

歳をとってもこのおじいさんみたいに色んなことに挑戦してわくわくしていたいなあ。

雲が出てきたので下山開始(Wi-Fiみたいな雲だった)

 

キャンジンゴンパまで戻ると宿の前がなにやら賑やかだ。

今日、明日とポーター達は、仕事がお休みなので(私達をはじめ、多くのトレッカーはここで連泊する為)わいわいと賭け事に興じていた。

キャップを被った若い男性が私達のポーター『ダンディー』

ルールはシンプルで、トランプを3枚づつ引いて、合計の数が一番多いほうが勝ち。

ダンディーは今日はツイてるらしく、どんどん手持ちが増えていく。

この時の笑顔が、普段はシャイな彼がこの旅で見せた一番いい笑顔だった(笑)

谷なので日の入りが早い

何とも言えない綺麗な空の色。

 

 

夕飯は揚げた芋に野菜とナクチーズをのせたのと、3cmの高さのピザ 釜はないので生地をフライパンで焼いて、上から野菜をたっぷり乗せている模様。

夕食後は同じ宿に泊まっていた、ネパールの氷河の調査団の人たちに誘われ、みんなで映画を観た。

『3 Idiots(邦題:きっと、うまくいく)』

笑いあり涙ありのインドの学園ムービーである。

日本でも結構流行って、DVDもレンタルできるので、みなさんも是非!

DAY5.キャンジンゴンパからツェルゴリ往復

昨日の夜は、調査団の人が遅くまで宴会をしていたので、こりゃ寝れるか?と思ったけれど、問題なく爆睡。どこでも寝れるタイプでよかった。

朝食はダルバート。ピークハントに備えてしっかり食べる。

そろそろ頭から素敵なかほりがしてきたので帽子チェンジ!

今日はツェルゴリ(4984m)へ往復約8時間の行程。

それにしても、本当に毎日よく晴れる。

左上のピークが本日のゴール、がんばろう。

凍ったランタン・コーラを渡る

ジェントルマン・ブッディ。

渡る前に足元に気を取られ、愛用のカメラlomo LC-Aを落とすというユーコンさん的ミス!

ユーコンさんの呪いがまさかネパールまで届くとは…恐るべし。

カメラを落としたせいなのか、この後から光線漏れの写真が…(涙)

川を渡った後はぐんぐん高度を稼ぐ!

昨日で高度順応できたのか、体調がよい。

とは言え今日もゼエゼエドキドキ。

ビスターレ・ビスターレ

登ってきた稜線を眺める。

スェーデンのトレッカー達、みんなお洒落だったな。

ポンゲン・ドプクをバックに

左に見えるはヤンサ・ツェンジ(6543m)。

開けてて、お昼寝したくなる場所。

ランタンリルン

雪のある道へ突入。

このあたりからいよいよ苦しくなってきて、写真撮るのさえ億劫に(笑)

酸素のありがたみをひしひしと感じながらゆっくりと進む。

 

そして…..ついに….

ツェルゴリ(4984m)登頂!!!

雲ひとつない快晴!

ユーコンさんが一緒じゃなくてほんとよかった!笑

タルチョ越しのランタンリルン

昼食はブッディが用意してくれたチョコレートチャパティ。

今まで食べた中で一番のチャパティだった!

幸せとビスケットをかみしめている。

写真に写っているスウェーデンのトレッカーのお兄さん達にナクチーズを分けてもらった!

本当にどこを撮っても絶景である。

本当はもっともっと上に居たかったけど、明るいうちに下山しないとなので、後ろ髪を引かれつつ出発。

この稜線タイプ♥

途中でブッディがリンゴをくれた。

ここは丸かじりでしょう!

立山でも思ったけど、山で食べるリンゴって下界より何倍も美味しく感じる。

雲が出てきた

無事キャンジンゴンパまで戻ってきた!

今日は珍しく雲が多い。

ヤクのごはんタイム 彼らの糞は乾燥させてストーブの燃料になる。臭いは全く無し!

重そうな荷物を運んでいる。

ニンニクの効いたシェルパシチューとペンネに野菜とナクチーズと玉子がのったもの ボリューム満点。

明日からはもう、もと来た道を戻るだけ。

おセンチな気分でスボラットゥリー(おやすみなさい)。

DAY6.キャンジンゴンパ~ラマホテル

今日はランタン村を通り越して一気にラマホテルまで下る予定。

最後の朝ごはん。

ケチャップ文字でブッディに感謝の意を込める。

 

景色は行きと変わらないので、サクッと。

朝からご苦労様です。

斬新な形の歯ブラシ

行きと同じところでお昼ごはん

モモの皮はやっぱり手打ちだった。

ポテトwithベジチーズ

彼女はインターネットで日本の津波のことを知ったらしく、大丈夫かと心配してくれた。

自分たちも大変だったはずなのに。本当に心の優しい人が多い。

行きでマニ車をまわしていたおじいちゃん。

ジュンコ先生を連れて小さな小屋の中へ。

ちょっと心配になって後を追う…。

アクセサリーを買わないか、と。商売の話でした(笑)

明日は選挙らしい。

字が書けない人達でも投票できるように。

政党毎にシンボルマークがあって投票する党の横にスタンプを押すシステムらしい。

 

重たそうな荷物を運んでいたポーターにお願いして、少し荷物を担がせてもらった。

頭で支えると安定するけど、これで何時間も歩くだなんて、あたしには到底無理だ。

 

 

ずんずん下ってラマホテル着。

ラマホテルのチョウメンは行きに食べて、とても美味しかったので、再度注文!


がしかし、作り手が違ったのか全然味が違う(笑)

こういうのもネパールらしい。

今日はビールも♪

『エベレストビール』アルコール度数5.5%。

苦味があって、しっかりしたビール。

疲れからか、グラス1杯も呑まずして頭がカーーッとなってしまった。

ほろ酔い気分で就寝。

DAY7.ラマホテル〜シャブルベシ

パンケーキでおはようございます。

ようやく集合写真が撮れた。

みんな大体160cm。

ボブマーリーホテルで昼食。

真っ昼間から宴会をしている

物欲しそうにしていたのがバレたのか、青いバケツに入ったネパールのどぶろく「チャン」を分けてくれた。

結構酸味があって、マッコリの甘さがないバージョンのような味。中々イケます♪

木の棒で攪拌して滑らかにしているようだ。

なかなか料理が出てこないので(コックがいなかった?)ブッディとダンディが手伝うことに。

今回のトレッキングで初めて男の人の料理を食べた。

味濃いめ、男の料理。



シャブルベシ着。

大きな声では言えないが、9日ぶりにシャワーを浴びたら頭から泥水が出てきた(笑)

自慢の希子ちゃんヘアから泥水だなんて…。

 

綺麗になったところで、無事トレッキングが終えられたことに感謝しみんなで乾杯♪

ジュンコ先生の弾ける笑顔。

ちょっとしか写ってないけど、モモとピザをつまみに。

名残惜しいけど、明日は早起きなのでおやすみなさい。

DAY8.シャブルベシ〜カトマンドゥ

朝ごはん。パンみたいなのを食べたような。

後から見返すと、山からおりてからあまり写真を撮っていないことに気付く。

6時半頃カトマンドゥに向けて、インドやネパールの映画音楽が爆音で流れるバスが出発!

旅行者や現地の人で満席だ。

ブッディが気を利かして、よい席を取っておいてくれた。

ギリギリドライブ

1時間半ほど走ったところで手荷物検査。

そこで事件は起こった…。

なんと乗客ひとりの荷物がなくなってしまったのだ。

そもそもトランクはうんと狭いので、積みきれない荷物は荷台に紐で括り付けるスタイル。

あの山道の振動で、途中で落っこちてしまったらしい。

先にカトマンドゥまでバスを走らせて、バス会社が別の車で探しに行けばいいと思うんだけど、なぜか団体責任を取らされそのまま全員待機。

「ユーコンかよ!」って叫びたくなる気持ちをぐっと抑えて待つこと3時間。

結局「見つからなったYo!テヘペロ!」ということで、12:00に再出発。

「ユーコンかよ!!」

こういうこともあるので、貴重品は必ず、必ず手持ちで!

 

 

14:00「パッッシュウウウウウウ」という音。右の前輪がパンク。

きっとそんなに珍しいことでもないのだろう。

慣れた手つきで予備のタイヤを取り出す。

「パリーーーーン」

ナットを締める時に使う金属の棒がサイドミラーにぶつかって割れた。

慣れていなかったようだ…。

みんな苦笑い。ユーコンかよ…。

 

 

既に14:00、お腹ペコペコ。

「これ食べていいよ」と、ブッディが近くのお店でビスケットとバナナを買ってきてくれた。

ブッディ、仏(ブッダ)みたい。

サイドミラーは割れたまま走り続け、14:40ジンブーに到着。

 

ベストオブモモをもう一度!と思ったけど、人数が多いので全員ダルバート。

久しぶりに鶏肉を食べた!ミト チャ!(美味しい)

 

15:20 村の車用品屋さんでサイドミラー交換

15:40 取り付けが悪かったのか、落下してまた割れた。ユーコン…

結局そのまま最後まで右側のサイドミラーは無いままだった。

 

他にも運転手と旅行者が運賃の件で揉めたり、車内で吐いちゃう人がいたりと、なかなかハードな(トレッキングよりハードだったかも)バスの旅だった。

結局行きは8時間だったところを12時間かけて、ようやくカトマンドゥへ。

ブッディとダンディとはここでお別れ。

すごくさみしい。

またネパールでトレッキングする時は是非お願いしたい。

 

夕飯は地元の人にも人気な『ムクティナート タカリキッチン』へ

せっかくなので、色んな種類が入ったスペシャルなダルバートにしてみた。

マトンが柔らかくて美味い。

山のダルバートと比べるとかなりしっかり味。

予想外に到着が遅かったので、ちょっと町は危ない雰囲気…買い物は明日にすることに。

ホテルハナでおやすみなさい。

DAY9.カトマンドゥ〜バンコク〜成田へ

ホテルの隣のお寺を散策

ちくさ茶房でジュンコ先生と最後の朝ごはん。

トーストとコーヒーを頂く。

ジュンコ先生はポカラへと旅立つのでその手続きを、私はお土産を買うのでカトマンドゥのお土産街へ。

町にもタルチョが

文房具や雑貨を売るラジャさん。

お店の中を見ていたら「チャイをのまないか?」と。

最初は断っていたけど、何度も誘うので有り難く頂くことに。

チャイを飲みながら談笑。

一人息子は地方で医者をやっていて、賢い自慢の息子。

しかし彼女がいつになっても出来ない、と。(多分そんな感じのことを言っていた)

国旗とグルンナイフのバッヂ。

基本どの店も値段が書いてないので、交渉が必要。

納得いく値段まで交渉するには気力も時間もかなり必要。

買ったものの一部。

他にもキュンとするものが山ほどあったのに、全然時間が足らなかった!BBGの女子たちも絶対好きなはず。

あっという間に飛行機の時間。

ジュンコ先生と合流して、空港でお別れ。

そのまま私はタイ経由で成田へ….

こうして無事、ネパールの旅は終了したのであった。

 

あとがき

最後まで読んでいただきありがとうございます!

ネパール旅行記いかがだったでしょうか。

正直うんと長いので、ここまで読んでもらえてるか不安です(笑)

今回のランタン谷は2015年の大地震の被害が特に大きかったので、つい一年前まではトレッカーの受け入れができない状態でした。

その為か非常に人が少なかったのが印象的でした。

早く復興が進んで、また花のランタン谷と言われてた頃のような景色や賑わいが戻ることを心から祈るばかりです。

ランタンの魅力は、景色は勿論、そこに住む人にもあると思います。

みんな温かくて、優しくて、今回の旅でランタンが大好きになりました。

この旅行記を読んで、少しでもネパール、ランタンに興味を持ってくれたら嬉しいです!

それでは、ペリーベトゥンラ(また会いましょう!)希子でした。