様々なブランドのインサレーションJKを試着しまくった希子ちゃんが最終的に選んだのは、生意気番長アークテリクスの「アトムAR」。多くの女性登山者もアトムシリーズは気になってるんじゃないでしょうか?初冬の立山での使用感を希子ちゃんがレビューしてくれてますので、是非参考にしてみてください!

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ダウンか化繊か

今回、「立山スノーハイク」のお誘いを受けたものの、ひとつ大きな不安が。

それは「ユニクロのペラペラダウンしか持っていないのに雪山で生き延びられるの?」ということ。

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さすがに寒くて死んじゃうでしょ!ってことで防寒着探しの旅へ出ることにしました。

ダウンジャケット(防寒着)が欲しいなぁと思い、事前にBBGへ相談。

希子

立山行くのにダウンジャケット買おうと思うんですがオススメってありますか?。

アツシオガワ

ダウンもいいけど化繊もええで。

希子

ダウンと化繊ってどっちがいいんですか?

アツシオガワ

同じ重量で比べたらダウンの方があったかいけど、濡れても保温力が落ちにくくて行動中にも着れるし化繊のほうが汎用性があるよ。

アツシオガワ

ダウンみたいにケア(洗濯)で気を使わなくてもいいし、雑な希子ちゃんにはピッタリじゃない?

希子

…雑って…怒

最近の化繊ジャケットはダウン並みに軽くて温かいものもあるらしく、山ウェアで気を使うのはイヤ(雑な訳じゃないですよ)なので、今回は化繊のインサレーションジャケットを購入することに!

私のハートを射止めたのが、着ている人が無条件で三割増しに見えてしまう魔法のブランド『ARC’TERYX(アークテリクス)』

 

公式HPより

最高の職人技にこだわり、ユニークで細部まで完璧を求めた精密なつくりを実現しています。

と謳っているだけあり、お値段の方もなかなかのハイスペック

長く使うことを思えば….と自分を納得させ、ついにアークデビューしちゃいました。

心に深い深い傷を負ったアツシオガワさんに「この生意気めが!」と罵られつつ、喜びニヤニヤ三割増しで立山へと向かうのでした。

初めての雪山とアークに完全に浮かれポンチ

 

AR(オールラウンド)かLT(軽量)か

今回レビューするのがアークテリクスのフード付きインサレーションジャケット「ATOM AR HOODY(アトム AR フーディ)」

同ブランドの「ATOM LT HOODY(アトム LT フーディ)」とどっちがいいか悩んだ結果、ARは

  • 雨や風の強い、より寒い場所での使用
  • ロッククライミングなどウェアの耐久性が求められる場所での使用
  • ミッドレイヤーだけでなくアウターとしての使用

に適しているそうなので、冷え性で雨やら台風やら悪天候を呼びがちな私はARを選択することに。

アトムAR XSサイズで実測359g

ちなみにアトムLTのレビューはこちらを参考に!

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サイズ感・カラー

サイズ展開はXS〜XL

カラーは全4色

161cm、47kg、痩せ型でXSジャストでした。

Sだと少しゆとりがあるけど違和感ないレベルな為、表参道店の美人店員さんに相談することに。

店員さん曰く、「ストレッチが効くのでジャストサイズでも中にフリース等着込めるのと、ある程度身体に密着してたほうが保温性もあがるのでXSで大丈夫ですよ」と。

サイズ感、いい感じです美人店員さんありがとう。

カラーは4色共にマットな質感、ジッパーもウェアと同色で揃えてくるあたりが さすがアーク。

私は「Dew Drop」という白に少しグレーと水色を足したような色にしました。

「Dew Drop」は日本語に訳すと『露のしずく』。カラー設定まで洒落てます。

モコモコしがちなインサレーションJKも、レディで美しいシルエットはさすがアークさん。

CoreloftとTyono

Coreloft™ (コアロフト)というポリエステルの中綿を使用したアトムAR。

ボディはCoreloft120
サイドパネルはCoreloft80
フードにはCoreloft60

数値が大きければ大きいほど、1㎡あたりの中綿が多い(厚い)設計。

保温性を重視したボディ部分と袖(上部)にコアロフト120g、「動きやすさ」「通気性」を考えサイドパネルとアンダーアーム部分にコアロフト80g、フード部分にはコアロフト60gと各パーツで中綿のボリュームを変え、保温性と軽量化のバランスを上手く取っています。

保温性もさることながら、速乾性と通気性も特徴ということで、室堂から雷鳥沢キャンプ場まで着て歩いてみた感想を…

台風一過の晴天、気温約3℃、ほぼ無風

日差しが思った以上に強く、少し登るだけでじんわり汗が….立山でもグショ子健在です。

しかし、いつもと違うのは、手持ちのゴアテックスのアウターと違ってムレムレの嫌〜な感じが明らかに少ないこと。

ジッパーを少し下げて風を入れてあげるとサラッとする感じ。

テン場について運動量が減っても汗冷えすることなく、快適にすごせました。

気持ちよくお昼寝

夜はマイナス5℃

さすがにこれだけじゃ寒いのでネックゲイターをプラス。

アトムARはミッドレイヤーとして使用、さらに上からダウンを重ねて一夜を過ごしました。

おかげで上半身は寒さ知らずでした。(ただ下半身が冷えて参った..)

重ねてもごわつきません。

表面の生地はDWR加工(耐久撥水)のTyono™ 30 デニールを使用。

この「Tyono」という素材は日本の東レが開発した「超軽量・ストレッチ・防風性」と三拍子そろった最新ハイテク素材。

同ブランドで大人気のウィンドシェル「スコーミッシュ」と同じ素材がアトムシリーズにも使われているんです。

どおりで風に吹かれても寒くないわけだ!

散々雪ともたわむれましたが、濡れることもありませんでした。

決して浮かれて遊んでいるわけではなく、体を張った耐雪テストです。

その他いろいろ

<ポケット>
ポケットは外側左右に1個ずつと内側左に1個の計3個。

ウェアと同色のジッパーは上から下にスライドさせて開くタイプ。

ポケットがむき出しになっていない為、雪がつきにくいのもGood!

内ポケットもそれなりに容量があるので使い勝手がいい。

内ポケットは左側に一ヶ所。左利きの人はちょっと使いにくいかな?

<袖周り>

ストレッチの効いた素材が手首にピッタリとフィットし、外気をシャットアウト。

三角形の部分(ストレッチ素材)がいい仕事してくれます。

ただ腕時計をしていると脱ぎ着する際に袖が引っかかったり寄れたりとちょこっとストレスを感じたので、時計はサコッシュのストラップ部分につけることに。

<フード&首まわり>

フードはヘルメットの上から被れるように大きめです。

後ろでキュッと絞れます

首回りの生地はしっかり立つので風が入らず暖かい。

チンガード付きでチクチクゴワゴワもなし!
さらにネックゲイター追加で怖いものなし

<お手入れ>

なんといっても魅力的なのがお家で洗えること!洗濯ネットに入れて洗濯機で洗えます。(柔軟剤はいれないでね)

今回私が白系のウェアを選んだ理由でもあります。

ルーシーが飛んでもきっと大丈夫!

要望

  1. ポケッタブルになるか、収納スタッフサックを付けてほしい。
    袖に収納する方法も試してみましたが、キレイに収納できず・・・。
  2. フードなしも選べるようにしてほしい。
    シェルを羽織った時のフード渋滞がイヤな人もいると思うので。LTは選べるのになー。

まとめ

アトムARのレビューいかがだったでしょうか。

やっぱりアークテリクス、格好いいです。

山だけじゃなく、下界でも着倒そうと思います。

今回はそこまで寒くない中、軽い一時間程度のスノーハイクだったので、もう少し寒くなった時に使用することで、よりアトムARの素晴らしさがわかるんじゃないかなーと思いました。

冬山の装備をしっかり整えて、改めてレビューできたらなと思ってるので、その時はまたお付き合い下さい。

以上、希子がお送りしました。

 

BUY NOW

 

追記:フィールドレビュー

初回レビュー時は軽いスノーハイクだった為、オーバースペック感が否めなかったアトムAR。

私事ですが、今シーズンからめでたく雪山デビューし、数カ所でフィールドテストすることが出来たので、改めて追記レビューしていきたいと思います!

<水沢山>

・天気は晴れ
・気温推定マイナス3〜5度
・頂上で風速5〜10m/sの風あり

水沢山は地元群馬の山。

片道40分ほどで360度ひらけた山頂に到着できるので、日の出を見るのにはもってこい。

頂上でラーメン&おしるこの予定が、風が強いので樹林帯の中で食べることに。

陽の当たらない明け方の樹林帯プラス、寒くて火力安定しない冬山あるあるで段々と身体が冷えてきた為、アークの下にモンベルのウルトラライドダウン、上にアウトドアリサーチのレインを。

餅がなかなか柔らかくならず苦戦…。

そろそろしっかりしたダウンやフリースも欲しいところ。

 

<赤岳>

赤岳頂上にて。ニット帽とネックゲイタープラスで完璧

・天気はピーカン
・気温マイナス10度〜15度
・時々風速15m/sの突風あり

赤岳縦走時は冷えを恐れて、スタート時にモンベルのプモリパーカーを上から羽織るも、歩き始め30分で暑くて脱ぐことに。

行者小屋から文三郎尾根の発汗ゾーンからの、稜線上での突風!しかし蒸れることも冷えることなく、非常に快適。

アトムARの速乾・防風・保温性をしっかりと実感。

びちゃ男・ぐしょ子ゾーンにもしっかり対応。

結局ベースのアイスブレーカーのオアシスロングスリーブクルーとアトムARとネックゲイターだけで行動することができました。

また、今回がアイゼン・ピッケルデビューだったので動きはぎこちなく、岩場では数回腕を擦ったりしたけれど、ここは耐久性にも優れるアトムAR。

破れたり穴が開くこともなく、無傷の生還!頼もしい!

 

<黒斑山>

Photo by kitasan

・天気は晴れ時々曇り
・気温マイナス6度程度
・開けた所は風速10m/sの風あり

黒斑山では八ヶ岳と比べ、標高も低く気温も高いのでネックゲイターなしで問題なし。

休憩時(昼食)はレインをプラス。

行き帰りの特急あずさやバス内では、着てるうちに暑くなってきたので掛け布団スタイルで。

本当にお布団みたいで気持ちいい…気持ち良さに思わず爆睡してしまい、涎が垂れてもザブザブ洗えるので安心・清潔(笑)

ちなみにアトムARのXSサイズは2リットルのスタッフサックに収まりました。

畳まずに、ぎゅうぎゅう押し込んでもOK!

ただ、大きなサイズだと厳しい思うので、xs以外は要確認で!



こんな感じでやはりアトムARは、0度を下回ると本領を発揮してくれる模様。

行動時に脱ぎ着する必要が無いのは本当に助かるなと。

まだまだ続く冬山シーズン、アトムARがあれば心強いこと間違いなし!

以上、冬でもぐしょ子&末端冷え性な希子がお送りしました。

押忍!