ここ数回、目も当てられない惨劇が続いているBBGイベント。「このままではそろそろ参加者に訴えられるぞ!」ってことで、急遽100%チャッピーが約束されたハイパーピースフルイベントを企画。それは「満開の桜を眺めながら優雅にカヌーを漕いで至高の豚汁を食うだけ」というマゾのマの字もないイベントだ。さあ!開運著しいユーコンカワイの号令のもと、今こそ笑顔満開のお花見タイムのスタートである!

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近江八幡ウキウキお花見水郷巡り

第1章 残党集結

今回で4回目となるBBGイベント。

初回は快晴の鈴鹿にて子供や犬が笑う素敵なイベントだった。

しかし最初に甘い汁を吸っておいてから、一気に闇のトンネルに入って行くのがユーコン流。

2回目のイベントでは、クソ寒い12月のパックラフトイベントで沈脱者が続出。

途中で低体温症によるリタイヤ者を輩出した挙句、提供されたのは「エイリアンの脳髄のようなうどん」だったという悲惨さだった。

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「ならば確実な平和を!」と挑んだ入笠山では、現場がまさかのブリザードに。

参加者の中には360度の白い絶景を見せられた挙句、豚汁すら食えないまま撤退を余儀なくされた者も。

かろうじて生き残っても、待ち受けていたのは「多苦暗豚汁拷問」という名の虐待だった。

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以来BBGのイベントは「今日本で最も死に近いイベント」として知られるようになり、訓練を受けた真性のマゾしか参加できないイベントになってしまった。

しかし我らが本当にやりたいのは、みんなが笑顔になるチャッピーイベントだったはず。

眉間にしわを寄せ、歯を食いしばって死線をさまようようなイベントなんてもうしたくはないのである。

 

ってことで今回はお気楽チャッピーが約束された近江八幡水郷めぐりを企画。

危険な箇所は皆無に等しい超初心者コースで、優雅にお花見をしながら流れて行くという軟派イベントだ。

しかも悪天候の元凶だったユーコンカワイは、ここ最近開運化して快晴続きのニューユーコンに進化している。

この日の「快晴・無風」「ポカポカ陽気の桜満開」「超美味豚汁」はもはや約束されたようなものなのである。

 

しかしである。

BBGご一行が待ち合わせ場所の駐車スペースに到着した途端、突然空が重い雲に包まれた。

ここまでの移動中は晴れており、ユーコンも「いよいよ俺も晴れ男の仲間入りだな!」と高らかに笑っていたその数十分後の出来事である。

そして彼らが車から降りるなり放った第一声は「寒っ!!」だった。

慌ててインサレーションジャケットを着込むユーコンカワイ。

二日前まではTシャツと短パンでも過ごせていたのに、突然の寒波襲来。

春のうららか陽気のイベントのはずが、空はどんよりとした重い雲に覆われ、現場はチャッピーさのカケラもない寒々しい光景に。

頭上ではカラスたちが「ギャアッ!ギャアッ!」と鳴いており、何か死の匂いすら感じてしまう不気味な爽やかモーニング。

今回初めて現場でユーコンと一緒になったルマンドフジタと豚汁のみ参加のスナフキンNさんは、「すげえ、さっきまで晴れ間もあったのにあっという間にユーコンカワイの世界だ…」と早くもスマイルという感情を失ってしまっている様子。

そんな動揺が隠せない二人に対し、ユーコンは「やべえ…お腹が痛くなって来ちゃった。」と言い放つ。

急に冷えると高確率でゲリになる男。

以前からBBGファンのスナフキンNさんは「すげえ!ユーコンの生ゲリだ!天気といい、ゲリといい、今日は来て良かったっす!」と喜んでいる。

ユーコンは「この世界、じっくり味わっていってくれよな…。とりあえず俺はうんこしてくるぜ。」と親指を立ててニカッと笑ったかと思うと、慌てて車でコンビニに移動して行った。

そしてユーコンが身軽になって戻ってくると、ついに現場には雨が。

確かに今日は雨が降る予報だったが、降るのは夕方からだったはず。

このレジャー感ゼロの殺伐とした状況に対し、参加者たちは早くも「やっぱりか…」という厭戦ムードが蔓延。

おまけに寒気を伴った風も強くなって来て、4月とは思えない信じられない寒さに。

この時更新されたお天気情報を見てみると、このようなことに。

ちょっと前までポカポカ陽気だったのに、イベントの日に合わせてフリーフォールのように突然気温が急降下。

しかも黄砂まで飛んでくるというおまけ付き。

所詮ユーコンはユーコンなのか?

 

しかしそんなクソ寒い中、サンダル半ズボンで来てしまった地元のヤンキーが一人。

サンダルは穴空いてるし上下綿生地ジャージで着替えもなしという、落水したら低体温症一直線な変態感。

やはりマゾ的イベントが続いてしまったことにより、このように「一本打って来た的な人」しか参加してくれなくなってる。

しかも必要以上にケツに食い込んでるという公然わいせつ感。

この地元のヤンキーは、あの入笠山イベントにも来ていた伊勢谷もどきYさん。

でもサングラス外したら全然伊勢谷友介じゃなかったので、今回から「ジモヤンY」さんに改名である。

 

とりあえず、全員集まったので記念撮影。

かつてこれほどどんよりとした記念写真があっただろうか。

これから楽しいイベントが始まるっていうより、なんかこれから凶悪な組織の本拠地に突入しに行く決死隊のような悲壮感。

果たしてこの中の何人が生き残って帰ってくることができるだろうか?

 

そして寒々しい世界に向け、密偵達が続々と出立。

それではここで今回のメンバーを紹介していこう。

奇しくも今回はあのひどいイベントの残党が集まった形に。

まず前回のブリザード入笠山で多苦暗豚汁拷問を耐え抜いた「駅前留学Nさん」「ジモヤンYさん」コンビ。

カヤックデビューとなったジモヤンYさんは「すげー!サイコー!気持ちいいー!」と大はしゃぎで、それを見たユーコンもカヤックを始めた頃の感動を思い出して感慨深げ。

しかし一説では、ただ単純に「打ちすぎて気持ち良くなってるだけ」という説もあるが真相のほどはわからない。

 

そしてこちらは極寒の神崎川パックラフトイベントで、脳髄エイリアンうどんの試練を耐え抜いた熟練のお二人。

フルドライスーツなのに浸水しまくってた「アンドライOさん」と、足を凍傷寸前まで追い込まれてリタイヤを余儀なくされた「コールドフットYさん」

ともにフジタのA1艇。

「今回はポカポカ陽気イベントだから寒い思いはしなくてすむぞ!」と意気揚々と乗り込んで来た二人に襲いかかる寒波アゲイン。

しかし二人のリベンジへの思いは、自艇に貼られたお手製BBGステッカーからも窺い知ることができる。

このイベント終了時に剥がされないことを祈るばかりである…。

 

そんな入笠山と神崎川イベントの残党を率いるのはBBGの3名。

お馴染みの敏腕ゴリラのアツシオガワと、今回スタッフとして初めてイベント参加してくれたルマンドフジタが優雅にカナディアンカヌーでサポート。

アツシオガワはインナーライフジャケット着ております。

ど素人二人をいきなりカナディアンカヌーに乗せ、ユーコンからの説明も「右漕いだら左行くから」しか聞いておらず不安顔の二人。

一方のユーコンカワイは、いつも通りのグレイッシュな世界の住人に戻って落ち着き払っている。

無理やりカラー彩色した幕末の写真のよう。

やはり彼にはこのような世界がお似合いだ。

 

さあ、メンバーは出揃った。

いざ、満開の桜目指して舵を取れィ。

ヨーソロー!

 

第2章 満開の桜乱舞

湖を抜けて水路の入り口となる橋をくぐれば、そこから先はお花見別世界。

水路沿いの桜並木を見上げながらの、素敵チャッピータイムだ。

天気は残念なことになってしまったが、日本人である以上、桜さえ見られれば大満足なのである。

 

さあ!みんな!刮目せよ!

満開のお花見タイム!

メインイベントの始まりだ!

桜全部散ってるじゃねえか!

 

この企画を立ち上げた当初、ユーコンは徹底的にここ数年の桜の満開時期を調べ上げてこの日にしたはずだった。

しかし今年に限ってポカポカ陽気が続きまくって、開花が一週間早まったというまさか。

そう、桜は先週末に満開を迎え、そしてこの日の前日の雨で全てが散ってしまったのである。

そしてその結果、「遅れて来た寒波の中で青々とした桜を見上げる」というまさかな事態になってしまった。

肝心の桜が咲いてないから、その模様はもはや「ドブ川水質調査団の仕事風景」なのである。

そしていつものようにユーコンカワイが「なあに、桜なんて想像すればいいだけのことよ。というか花見なのにあえて桜を見ないっていうのが粋な大人のお花見。このぐらい趣向を凝らしたアブノーマルな花見の方が今熱いんだぜ。」と言い放ち、参加者からの訴訟リスク回避に必死だ。

参加者達はもはや上を見ることもなく、ただ黙々と寒風に耐えながら汚い水路を進んで行く。

ちなみにこれはユーコンカワイが頑張って上陸して橋の上から撮影しているんだが、彼はこの時に無理な動きをしたせいで激しく左腿をツッていたりする。

しかしそんな細かい現場代償では晴れ間が復活するはずもなく、桜区間が終わる頃には黒澤映画のようなダークな世界観へ。

今回のイベントのタイトルは「近江八幡ウキウキお花見カヌー」だったはずだが、この情景の中に「ウキウキ」という要素が1mmも見出せない。

おまけに参加者達を先導するべきルマンド・オガワペアは、全く操船ができずにそこら中に激突している始末。

何度も葦の中に突撃して「違う違う違う!」と叫んでる両氏。

やがて再び広い湖に出た頃には、「先行する参加者達を必死で追うBBGご一行様」という図式が出来上がった。

ユーコンのパックラフトに至っては風の影響をモロに受けるため、漕いでも漕いでも全く進まないという一人マゾプレイでどんどん置き去りにされて行く。

それでもなんとか追いついた頃、トン場(豚汁場所)がある西の湖園地の入口に到達。

この先の西の湖園地が、本来であれば本当にチャッピーで素敵な場所。

青々とした芝生と満開の桜が迎えてくれる平和スポット。

しかし上陸地した場所には、もちろんそんな素敵な光景は待っていなかった。

全散りした桜、どんより雲、吹きすさぶ寒風。

もう一度言う。

今回のイベントのタイトルは「ウキウキお花見カヌー」である。

 

第3章 密着豚汁24時

トン場に着くと、「冷やかし豚汁枠」で参加していたスナフキンNさんがハンモックを設置して待っていてくれた。

風貌も生き方もスナフキンのような自由な男。BBGはニート登場率が高い。

彼は低山を中心としたハンモック泊をこよなく愛する男で、週一で故郷の鳥取にメダカの餌をあげにいく以外は関西近辺をさすらっている。

その快適なハンモックに、早速その辺を歩いていたマウンテンゴリラが捕獲され、

地球温暖化の影響で麓でも目撃されるようになった。

ユーコンカワイも参加者が見守る中、静かに息を引き取っている。

何とこのハンモックはそのままユーコンへ贈呈された。ありがとうございます!

しかしハンモックが気持ちいいのはあくまでもポカポカ陽気だった場合だ。

ここにきて寒波はさらに勢いを増し、風がみるみるみんなの体温を奪っていく。

最初は「全然平気っすよ!」と言っていた全身綿ジャージ半ズボン&サンダル男も、流石にこの頃にはプルプルと震え出していた。

まあその震えが寒さからのものなのか、それとも「打ったものが抜けてないから」なのかは今となってはわからない。

そこでまずは命を繋ぐため、東屋に避難して協力プレイで風除けタープ設置。

誰も桜の木の下でやろうなんていう人間はいなかった。

そしてここでもスナフキンNさんのおもてなしが炸裂し、あったかいコーヒーが皆に振る舞われた。

ようやく息を吹き返すジモヤンY。また凍傷寸前リタイヤ者を出すところだった。

BBGスタッフよりはるかに役立つスナフキンNさん。

さらに彼の使用しているスタッフサック?が新日本プロレス製だということも現場の男達をヒートアップさせた。

しかしこれに気を良くした彼は、ここでBBGではタブーとされる「浮かれアルフォート」を炸裂させてしまうのである。

しかも三英傑揃い踏み。

もちろんこのせいでさらに寒さと強風は加速。

ヨットの帆のような状態の中、必死で豚汁の準備をこなすユーコンカワイ。

さあ、ここからが本当の本番だ。

もう今となっては桜なんてどうでもいい。

うまい豚汁さえ…いや、まともに食える豚汁さえできればそれで良し!

 

今回は今まで以上にこの豚汁に命をかけてきたユーコンカワイ。

まずは例のごとく、入笠山で無念の死を遂げたあごダシNさんの遺品「茅乃舎(かやのや)だし」で入笠リベンジを図る。

西穂の和風カレー鍋の時も登場したが、このダシがまた絶品なのである。

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もはやBBG指定ダシとなった茅乃舎だしでしっかりとダシをとった後に具材投入。

今回は「根性大根ごん太カット」というビッグミスをかましたアツシオガワには仕込みを頼まず、ユーコンが薄ーーーくカットして来た大根を使用。

しかも現場でお湯が沸騰しなかった入笠山の反省の元に、すでに事前に火を入れて来ているという入念さ。

そしてストームブレーカー使用。でもウィンドマスターより沸騰遅かったぞ…。

そして今回はさらにお味噌にもこだわった。

入笠山の悲惨さを見て哀れに思ったBBGユーザーの「味噌屋さん」(その名の通り味噌蔵の七代目さん)からお味噌のご提供があったのである。

30人分くらいの味噌ちょーだいっておねだりしたら300人分の味噌が届いた!しばらく味噌ざんまいだぜ!
神奈川の老舗味噌蔵「加藤兵太郎商店」。サイトで購入可。パッケージも可愛い。画像クリックでサイトへ。

作る度にユーザーさんの力を借りて謎の進化を遂げて行くBBG豚汁。

事前の仕込みに関しても、山好き味噌好き七代目の味噌レシピを参考に進めた。

いろんな山メシ味噌レシピが掲載。味噌好き必見。

アツシオガワもヒットマンのような厳しい視線を向けて豚汁の動向を見守る。

今回は味噌屋さんのアドバイスのもと、鍋ごとに「さっぱり豚汁(白みそ50:糀つぶ50)」と、「コクとキレ豚汁(箱根路50:長期熟成50)」の2味体制。

イベント内容はズサンでも、豚汁内容には一切の妥協がないのがBBG魂。

 

しかしあまりの寒さによって、豚汁の完成を待ちきれずに異常行動を起す者が現れてしまう。

人は寒すぎると錯乱を起こして逆に服を脱いでしまうという。

その一部始終がこちらである。

この後この不審な男は、滋賀県警の「職質の鬼」の活躍によって連行されていった。

桜こそ咲いてないが、実に春らしい光景である。

そうこうしていると、その頃にはすっかり豚汁もいい感じに出来上がって来た。

立ち上る芳醇な香り。

やがて公園の炊き出し風景のような感じで参加者に振舞われて行くBBG豚汁。

これがまた超絶ウマシ!

今回はちゃんと里芋も入ってるし、何より大根が柔らかいという幸せ。

ダシも味噌も完璧!

多くの犠牲者たちの屍を乗り越えて到達した、これぞ究極のBBG豚汁だ!

今回は拷問的に腹に詰め込むことなく、ちょうどいい量であっという間に完食であります。

冷え切った体もナイスな調味料となった。

全ては豚汁を美味しくいただくための深謀遠慮だったのである。

そして食後にはデザートではなく、アツシオガワによる「アルプスマッサージ」がご提供されるのがBBG流。

タープの裏側でおっさんたちの「あっあ〜そこ!そこ〜!アハ〜ん」という茶色い喜声がこだまする。

警察で疑いが晴れて戻って来たジモヤンYさんも、「アッアッアッオッ」と加藤鷹のような絶叫を繰り返す。

一体これは何のイベントなのか?

散った桜の片隅の東屋で展開されるおっさんどもの楽しい時間。

まさに花より豚汁。

豚汁良ければ全て良しなのである。

 

第4章 風ニモマケズ

そんな豚汁効果なのか、空がぱあああっと晴れて来た。

ただその代わり、強風の勢いは当社比1.5倍にアップ。

ユーコンのパックラフトなんて、頑張って20漕ぎした後1枚写真を撮ってる間に元の位置に戻されるという厳しい戦いへ。

で、そんな哀れなパックラフトを置き去りにして、参加者たちは容赦無くユーコンを置き去りに。

必死の形相で追いかけるユーコン。

で、やっとみんなに追いついた段階で「あれ?これルート間違ってるや。戻りまーす。」と折角来たルートを戻るという謎の訓練。

ユーコンが先頭を行けない分はルマンド・オガワペアが皆を誘導しなきゃいかんのだが、彼らは相変わらず所構わず激突しまくって先に進まない。

挙句制御不能になってユーコンの行く手を阻んで来るという邪魔さ。

スタッフの三人がひたすら参加者の足を引っ張り続けるという画期的なイベント。

これによって参加者たちは「自分の身は自分で守る」という自立精神が育まれるという、これはこれでBBGの愛なのである。

そんな中、しばらくは青空が見える中でのんびりとしたツーリングが続く。

やがてこの水郷の名物でもある「よしの大龍神」に到達し、しっかり参拝。

ここでも若干1名の錯乱者を輩出してしまったが、旅は順調だ。

というかほんとこの人は寒くないのだろうか?

一方、相変わらず順調じゃないのがルマンド・オガワペア。

彼らは不安定なカナディアンカヌー上で、突然懐かしのツイスターゲームを始めたのである。

実際はこれツイスターゲームをやってるのではなく、舵取りがうまくいかずに激突を繰り返すルマンドフジタがお役御免になった瞬間である。

そもそもこの二人はユーコンによる放任政策でいつまでも漕ぎ方を教えてもらえない。

これも「体とフィーリングで覚えて欲しい」というユーコンの愛なのである。

一方、そのユーコンカワイの方は、この突風の中で全力でパックラフトを漕ぎ続けた結果グロッキーになっている。

どんなに漕ぎまくっても皆んなに追いつけず、「もう..腕が上がらないぜ…」と虫の息。

そしてこの時である!

ついに不可能と思われていたお花見の時間、いや、「お腹見の時間」がやって来たのである。

満開に咲き誇ってしまったユーコンの腹。

ダイエット宣言後頑張って2キロ痩せたが、油断してまた2キロ太ってしまった男の目も当てられない光景。

これで一応「ウキウキお腹見カヌー」の目標は達成である。

 

やがてゴールであるスタート地点に戻って来た。

しかしここに来て、現場は突風が吹き荒れて「海か?」ってくらいに大荒れ状態に。

よしの大龍神がアツシオガワを見て、「モンゴル人の襲来だ!元寇だ!」と勘違いしたのか猛烈な神風を吹かせて来たのだ。

「ひいいい!」と言いながら、這々の体で上陸地を目指す参加者たち。

中でも最も風の影響を受けた男は、最後に上陸してぐったりとしている。

いったいどこのどの辺が平和なチャッピーイベントなのか?

精根尽き果てた壮絶なフィナーレである。

 

第5章 悲しみのスナフキン

そしてお約束のお時間がやって来る。

そう。

それはもちろん「すべてが終わった段階で大快晴」といういつもの流れである。

もはや20時45分の水戸黄門の印籠のような安定した展開。

そしてさっきまで吹き荒れていた元寇神風も、嘘のようにパッタリと止んだのである。

さっきまでの寒さと風の地獄は一体なんだったのか?

ちなみにこの日BBGの後に他のツアーも開催されていたのだが、彼らは快晴のもと穏やかな湖面に出発して行った。

きっと楽しいツアーになることだろう。

 

とりあえずそんな光景を見て見なかったふりをし、記念撮影。

なんだかんだと誰一人死者を出すことなく、全員でこの苦難を乗り切った。

結局全く桜見てないしいつも通りな感じになってしまったが、これがBBGのイベントなのだから仕方がない。

 

ユーコンも「開運だ!ニューユーコンだ!」と浮かれていたが、結局は他人に厄をお裾分けする能力で迷惑度に拍車がかかっている。

そして彼は帰りの車の中で「なんで痩せないのかなー。」と言いながらファミチキを食っている始末。

いろんなことに気づけない、非常にタチの悪いキングボンビー。

次に取り憑かれるのはあなただ!

 

余談だがこのイベントの後、さすらいの旅人スナフキンNさんは「高島トレイル」に挑戦した。

例年なら爽やかな低山ロングハイクが楽しめる時期だが、現場はまさかの雪まみれ。

ユーコン低気圧のせいで季節外れの超降雪。

おまけに吹き荒れる吹雪と白き絶景。

彼はそんな中でも頑張って進んだが、「明日は雷雨です」というラジオ天気予報を聞いて旅を断念することに。

ユーコンをコーヒーでおもてなしし、ハンモックまであげた挙句に恩を厄で返されたスナフキンNさん。

無念の下山後には、マキノ駅の観光協会の方から「心配してたのよ!今までこんな事無かったのに…。」と同情されてしまう始末。

そしてお約束のように、雷雨予報だったのに翌日は「晴れ続ける」というまさかに遭遇し、失意の中で帰って行ったという。

 

今後もこのようなユーコンパンデミックがBBGユーザー内に広がって行くことが予想されます。

中にはBBGの記事読んでただけで突然スマホが真っ黒になって死んでしまったなどという報告も上がってます。

ユーコンが晴れ出してから仕事もうまくいかずに体調が悪くなったという苦情もいただいております。

 

なんだか結果的にBBGイベントのハードルをまた上げてしまった感が否めないです。

もういっそチャッピー路線から変更して、最初っからマゾまみれのイベントで行った方がいいかもですね。

でももうちょっと頑張らせてくださいませ。

次回はもっと平和にチャッピーに!

どうか恐れずに参加してください!

怖がらないで!

 

それではまた次回のイベントでお会いしましょう。

ルマンドフジタ所有のティートンのウィンドリバーフーディーを試着した際の絶望的光景でお別れします。

ユーコンカワイでした。

171cm、79キロ、魔人ブウボディ、M着用。
この腹とB地区を受け止められる確かな伸縮性。
多分もう病気レベル。

購入の参考になれば幸いです。