ソフトシェル並の快適レイン「ノースフェイス クライムベリー ライト ジャケット」

生地メーカー各社がしのぎを削る「防水透湿性合戦」に巨大帝国GORE-TEX社が送り込んだのが、4年の歳月を掛け2015年に登場させた「GORE-TEX C-KNIT」。その最新素材を使用し、2015の発売以来絶賛されているレインウェアがある。ノースフェイスの「クライムベリーライトジャケット」だ。発売から2年、悪い噂を聞かないクライムベリーをこの目で確かめたい!BBGの徹底レビューがはじまる。



GORE-TEX C-KNITとは

まずは素材について。

GORE-TEX社が4年の歳月を掛け2015年に登場させた最新の防水透湿素材。

日本で開発されたこの最新素材は、名前の通りニットのように編み込まれているのが特徴で、とにかくしなやか!

防水素材といえば一昔前はゴワゴワ、バリバリが当たり前だった頃を思うと、Cニットはまるでソフトシェルのよう!

通常の3層構造ゴアテックスより最大で10%の軽量化、透湿性は15%向上とのこと。

15%アップっていう控えめな数字がリアルで信憑性あるなー。50%アップ!!とか言われると嘘くさいもんね。

 

重量&収納サイズ

重量はLサイズで実測260g(スタッフサック込)、メーカー公表値250g。

こんなにコンパクトになります。この大きさなら普段のカバンの中にも入れておけますね!

 

サイズ感

172cm、72kgでLサイズを着用。色はバーントオリーブ。

メーカーの説明文にはスリムなシルエットとうたわれているが、実際はタイトな感じではない。

海外製品によくある「袖が長すぎる問題」などもなく、日本人の体型にあったサイジングになっている。

 

クライムベリーのここがいいね!

袖口

袖口はベルクロ&ゴム。

袖口をしっかり閉めても半分ゴムなので、ベルクロを緩めることなく時計などを見ることができる。いいね!

 

シーム処理

汚れているのはスルーしてもらって・・・。

めちゃめちゃシームテープの処理が丁寧!美しい!

シームテープにもCニットが使われているから、そらしなやかなわけですな。

意外とシームテープ部分には別の素材が使われてることも少なくないんだよね。

 

細かいところを省いてない

フードのドローコードが前後にしっかりしたものが設けてあったり

裾も両サイドにしっかりドローコードが設けられている。片方にしかなかったり、簡易的なモノじゃないのもGood!

 

 

ジッパー部分の浸水対策がしっかりしていたり

軽量レイン系には省かれてることも多い

 

ヘルメット着用に対応

頭と顔はメジャーリーガー級のユーコン・カワイでもこのとおり。

アルプスなどを想定するとヘルメット対応かどうかは結構重要なポイント。

ヘルメット対応により、三億円事件ごっこをして遊ぶこともできる。

 

 

BBG流辛口チェック!

激しい雨・風の中、フィールドテストしてきた。

耐水性&撥水性

何度か着用はしたが、まだ洗濯してない状態でのテストだったので、スタート時の撥水はやはりポロポロ。

気持ちいいいぐらい雨を弾いていた。

が、しかーし。1時間もするとご覧の通り

全く雨を弾かなくなってしまった。

んー、未洗濯で撥水性が落ちていない状態なので、もう少し撥水性が持続してくれると思っていたが少々残念だ。

ただ、撥水していないだけで当然雨が染み込んでくることはないので、撥水スプレーや洗剤でケアすれば撥水性は回復するだろう。

 

透湿性

もー、透湿性に関しては恐れ入りました!って感じ。

一緒にテストしたティートンブロスのブレスジャケット(素材:ネオシェル)より明らかに透湿性は上だった。

ブレスジャケットの記事はコチラ

雨に唄えば〜ティートンブロス「ブレスジャケット」〜

2017.06.30

最初ベンチレーションもなくて大丈夫かな?なんて思っていたが、そんな心配ご無用の透湿力!

デブのくせに寒がりという面倒くさい体質のユーコン・カワイを「寒い」と感じさせるほどの透湿性。

ちなみに僕(アツシオガワ)は寒くなかったです。

レインに防寒性を求めるのもおかしな話だと思いますけどね。

まー、それぐらいムレて不快なんていう感覚とは程遠いってことです。

 

乾き

表面の乾きはブレスジャケットに比べて遅かった。

社内に戻ってエアコンの効いた室内で干していたがなかなか乾かなかった。

13デニールと薄い生地にも関わらずなぜだ・・・?

撥水性さえ高ければこの問題もクリアするのになぁ。

 

BBG的要望

  1. フロントポケットはナポレオンポケット希望こういうやつね。
    どうしても今の形状だと開け閉めしにくかったり、ショルダーハーネスに収納機能のあるバックパックの場合、干渉することも出てくると思う。
  2. リフレクターが付いててほしかった
    これだけ軽量でしなやかであればトレランや自転車などでも積極的に使えるアイテムなので、リフレクターが付いていると夜も安心だと思う。
  3. ロゴはプリントの方がよくない?
    ノースフェイスのこだわりなのか、ロゴが刺繍のため当然保水する。リフレクタープリントでいいんじゃないかなー?軽量化にもなるし!
  4. フードのフィット感がいまひとつ
    テスト当日は動画で見ていただければお分かりのように風が強かったこともあり、何度もフードが外れた。しっかりドローコードで閉めていたにも関わらず外れてしまったので、もう少しフィット感を向上させて欲しい。
  5. もう少しスリムなカッティング
    身頃はまあいいとして、袖のダボつきがやや気になる。もう少し袖のカッティングをタイトめにすると風のバタつきも気にならないし、ランでも邪魔にならないし、なんつったってカッコよく見えるはず。
  6. 撥水性
    洗濯してない状態であの撥水性は少々がっかり。中まで濡れてないってーのは分かってても撥水性が落ちるだけで気分的にずぶ濡れ感を感じてしまう。一日中ポロポロ撥水って難しいのかなー?
  7. 襟をもう少し高くしてほしい
    アルプスを想定すると襟はもう少し高くしてほしい。襟が高いだけで守られてる感がハンパない。暑けりゃ開ければいいだけだしね。

 

まとめ

一昔前のGORE-TEXは「ムレにくい!」なんて雑誌等に書いてあっても実際に着ると絶対にムレた。

GORE-TEXはムレる。もうそれでいいじゃないか、レインウェアってそういうもんだろって思ってた。

当然今回のテストもそんな思いが頭の端っこにこびりついていたが、テスト後は完全に昔の固定観念は吹き飛んでいた。Cニットはマジでムレない。

モンベルのストームクルーザーやアークテリクスのBETA SLなど各社も積極的にCニットを採用しているが、素材を見ただけで着なくても良さが伝わってくる。

その中でもクライムベリーは非常にバランスのいいモデルで、軽量化のために必要な機能を犠牲にしてないところが多くの人におすすめできるレインウェアだ。

登山、トレラン、自転車、釣り、普段使いにと、とりあえずクライムベリーもっときゃ何とかなりますよ!

 

【Fabric】 13D GORE-TEX®C-Knit Backer(3層)
【Function】 ワンハンドアジャスター対応フーデッド
【原産国】 中国/ベトナム/日本
【Size】 S、M、L、XL、XXL
【Weight】 250g
【Color】  (BC)ブライトコバルトブルー、(BG)バーントオリーブ、(HR)ハイリスクレッド、(SS)サルファースプリンググリーン、(CB)コズミックブルー2、(K)ブラック、(SI)サリバングリーン、(GL)グレープリーフ、(QB)コンカーブルー

 

おまけ

字幕を入れないと何言ってるかわからないほどの防風雨の中でのテスト動画です。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

アツシオガワ

1979年生まれ。世界中を旅するアウトドアライター、冒険家。
 単独・無酸素で「槍ヶ岳」「燕岳」といった名だたる名峰を制覇。 著書「夢とザックはデカくてなんぼ」「料理とウェアは素材で決まる」など。
 と売れっ子アウトドアライターになった妄想をして楽しむ担ぎ系塩とんこつヒゲ男子。
 特技:アルプスマッサージ