OMM2024本戦!!KAWAZU!!大・惨・敗!!今回は厳しかった…!!ミス連発。モチベーション低下。折れた心。あの日、森の中で散った2匹のおじさんの物語。(文・コータロー)

小田原から河津町へ

ついにOMM2024の当日を迎えた。

例年通り、仕事終わりに小田原駅で若旦那と合流である。

今回は東伊豆で開催なので、関東組にはアクセスが良い。

集合場所にやって来た若旦那!!

ん…?どうも様子がおかしい…。

若、トラブル対応中

どうやら仕事でトラブルが発生したらしい。

若は今年から農業やラーメン屋等、色々な事業をスタートして超多忙。

山はおろか、ランニングさえできない日々が続いているそうだ。

移動中も仕事の話をしながら、2時間半ほどで会場に到着。

車内で仮眠を取り、5時に起床。

気温は11度。

OMMとは思えない暖かさに驚く。

BBGではホワイトフェアリーでお馴染みのシュラフ

AEGISMAX社の 「WIND HARD」で寝ていた若。

例のごとく、粗悪なホコリ…

ではなく、細かいダウン…?の、ようなモノが抜け、朝日が差し込む車内に舞う。

ハウスダストアレルギーの私は朝からすこぶる気分が悪い。

スタート会場は河津町の観光協会。

周りは住宅地で隣にはコンビニもあった。

OMMらしからぬ市街地スタート。

会場にはお馴染みのメーカー出展もあり、朝から賑わっていた。

ちなみに前夜祭では写真のような屋台も出てたみたい!!

いつか前夜祭も行ってみたいな。

今回はOMM BIKEでチームメイトだった松本軍曹もお友達と初出場。

軍曹お得意のナビゲーションスキルは本戦でも発揮されるのか!?

しかし暖かい。

いつもスタート前は寒さに震えていたのでポカポカ陽気に調子が狂う。

例年より短パンやノースリーブの人が多かったのも納得。

えっ…!?

そんな時に現れたのがチームオガワである…!!

左の男は今大会、誰よりも舐めた格好をしていた…!!

ギアログを書いてくれるので、詳細は次回のお楽しみ!!笑

その後もチームファイアーファイターとの再会や知人との挨拶を済ませ、スタート位置に移動。

オレンジの短パン目立つなー笑

DAY1

河津町は住宅地から少し入ると、すぐに山に入れる。

なかなか羨ましい環境である。

自然公園のような場所がスタート地点。

バキバキに気合が入った人達でごった返していた。

釣りで骨折し、OMMに向けての準備が何もできなかった私。

同じく仕事に追われ、遊びどころではなかった若。

フラグはもうこの時に立っていたのである笑


マジで効くらしい

振り返ると、海外ハイカーのコスプレをした人が

上目遣いでハードドラッグをチューチュー吸っていた。

彼はプロの攣り師。

足攣り対策で辿り着いたのがこのドラッグらしい。

スタート1分前に地図が配られる。

ちなみに、今回もカテゴリーはスコアロング。

どのポイントをどの順番で取るかは自分次第。

「スタートどこ?あった?」

いつも素人感全開でスタート地点が見つけられない。

今回の地図の一部。

ポイントの近くに道路や林道、目標物が少ない…!!

等高線もギチギチに詰まっている…。

あくまで私の感想だが、今回のOMMはかなり難易度が高かった。

今年は暖かい場所だし、低山中心のフィールドでしょ?

私は心のどこかで伊豆を舐めていた。

低山を舐めていた。

そして、OMM本戦を舐めていた。

今回のOMM、我々チームはボコボコになり大惨敗をした。

ミスの連続、モチベーションの低下、正直、振り返るのも嫌なのだ。

しかし、そこはリアルが信条のBBG。

こんな奴らもいたんだと、記事を残したいと思います。

フィールドは等高線が示す通り、細かい急登の連続。

地面は腐葉土のようで柔らかめ。

体重を乗せるとズブズブと沈みながら崩れる場所が多かった。

とは言え、久しぶりの山で若はテンション爆上がり。

「やっぱり山はいいなー!!」

と、軽快に登っていく。

少し高い場所からは海が見えた。

山から見る海が大好きな私は、思わず写真をパシャリ。

まだこの頃は心に余裕があった笑

最初のポイントは50ポイント。

高得点は一筋縄ではいかない場所にあるのがほとんどだ。

気が付くと、私はグズグズの斜面をトラバースしていた。

足場が悪すぎて木の根を掴むが、それもスルリと抜けてしまう。

私が一番嫌いなタイプの山肌である。

目指すポイントはこの斜面の下!!

草を掴みながら少しづつ下っていく。

結構な高さの斜面なのでなかなか終わらない。

数日前に降ったであろう雨で、斜面はふやふやである。

その時…。

斜面が…。

動いた…。

いやあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!

漫画のような声を上げながら、アニメのように斜面を滑り落ちた漢。

お次は尻から斜面を滑り落ちた!!

まだスタートして1時間程度。

私は察した。

「今回はヤバい」と。

斜面で力尽き、うなだれる私を見て若も事態を把握した。

「伊豆 is デンジャラス」

伊豆の森はゆっくりと、確実に僕らを追い詰めていった。

腕と足はドロドロ。

帰宅してから気が付いたが、派手な擦り傷ができていた。

長袖でよかった、安いウェアでよかった。

気を取り直してポイントへ向かう。

最初のポイントを取れるか、取れないかはその後の士気に関わる。

痛い思いもしたし、絶対に取りたい。

なんとか最初のポイントで50点をゲット。

このポイントを取るのに2時間も使ってしまった。

初日の制限時間は7時間。

ペースを上げて次のポイントを目指す。

途中、川を見つけたので手を洗う。

我ながら可哀想である。

泥まみれの格好で次のポイントへ。

実はこの前、探していたポイントがどうしても見つからず

仕方なくパスして次に向かっているのだ。

10ポイントをゲット。

正直、数日前の事なのにほとんど覚えていなくて記事作成に難儀した。

脳が全力で今回の記憶を消そうとしているのかもしれない。

フィールドはトゲがある植物も多く、藪漕ぎも一苦労だった。

ウェアを脱いだら擦り傷だらけだった人も多かったのでは…?

で、見つからないんだよね…ポイントが笑

同じ風景の植林が多く、自分達がどこにいるのかわからなくなるのだ笑

本当に自分達でもビックリするくらいポイントが取れなかった。

若も仕事で疲れてるのか、いつものナビ能力が半減してた気がする笑

「あれ!?マジでわかんなくなっちゃった…」

若のそんなセリフは初めて聞いたから、流石に驚いちゃったよ笑

見つからないのは仕方がない!!次だ!!

と、切り替えて次のポイントを探すんだけど…見つからない笑

今回はどのポイントも簡単には取らせてくれなかった。

ほとんど薄暗い樹林帯の中でのポイント探し。

後半で海が見えた時は嬉しかったなぁ。 

次のポイントは人が群がってたから何とか取れた笑

トゲだらけの木が多くて最悪でございました…。

あっという間に制限時間が迫ってきたので今日のキャンプ地に向かう事に。

こりゃ、今回は相当点数低いぞ…。

キャンプ場へ向かう道もそれはそれは酷い道で笑

ポイントも取れてないからテンションはダダ下がりである。

唯一良かったのは、魚がいそうな沢を見つけた事でしょうか笑

伊豆のあたりはどうなんでしょうね?

釣れんのかな?

その後はゴール地点近くのポイントを何箇所かゲット。

今日は仕方ない!!

切り替えて明日頑張ろう!!と、ゴールゲートへ向かった。

芝生でキャンプ

OMMのキャンプ地は2エリアに分かれている。

ここは一般エリア。

もう一つはクワイエットエリア。

その名の通り、静かに過ごしたい人や早く寝たい人向けのエリア。

今回はクワイエットエリアが芝生サイトで開放的だった。

こちらに幕営する事に。

今回の幕も

LOCUS GEAR / Hapi Sil

二人でも余裕のサイズ感で何の不満もありません。

世の中的にはDCFが人気ですが、私は雑に扱えるシルナイロンが好きです。

ほどなくしてチームオガワも到着!!

我々以外のチームはポイントをガッツリ取ってて流石でした笑

毎度お馴染み、夜が長いOMM。

昼の3時頃からこの雰囲気なのでやる事ないんですよね笑

今回は芝生が気持ち良かったのでゴロゴロできて最高でした。

ちなみに気温はずーーーっと10度をキープ。

もうこんな暖かいOMMは無いだろうな〜。

飯を食ってダラダラして21時前には就寝。

夜も気温はほとんど変わらず9度。

暖かいと予想してマットを冬用から

EVERNEW / FPmat125

に変更したのだが、これが大正解。

フカフカの芝生とのコンビで朝までグッスリだった。

DAY2

AM4:30に起床。

DAY2のスタートは早いので準備を始める。

朝食は

MOUNTAIN GOURMET LAB. × 加藤兵太郎商店

「山椒七味香る豚汁雑炊」

朝食にはもちろん、疲れて食欲がない時にピッタリな優しい味わい。

八幡屋礒五郎謹製、山椒七味の小袋がついてます。

何も考えず全部入れるのがオススメ。

山椒のシビれる辛さが最高のアクセント。

現在、公式HPでは完売中なので再販まで今しばらくお待ち下さい。

今日は午後から雨予報。

朝も少し雨がパラついた。

雲に覆われた空の下で撤収作業を進める。

いざ、DAY2スタート!!

昨日の分を挽回しないといければ!!

雨が降る前にしっかりとポイントを取っておきたい!!

DAY2の地図もビチビチに等高線が詰まっている。

どのルートで取りに行くかを相談し、まずはスタート近くの高得点、40ポイントを取りに行く事にした。

ところがどっこい、スタートあるある。

他のカテゴリーの選手につられて、目標から大きく離れてしまった笑

何やってんのよマジで…笑

激登りの後に激下り。

ポイントを見つけたが、我々の探していたモノではない…。

斜面を登り返し、来た道を引き返し、正しいポイントを探す。

ところが、コレが見つからない…!!

近くには来ているはずなんだけど…。

最終的には現在地がわからなくなり「沼」にハマってしまった。

2時間も彷徨ったが、ここのポイントは諦める事に

昨日の事もあり、もうメンタルはズタボロ

とは言え、次のポイントは絶対に取らなければ!!

なるべく直進で狙える場所から尾根に入り、険しい斜面を登って行く。

無事に発見!!

この時の安堵感と言ったらもう。

とにかくホッとしました。

もう無理…

ええ…。

なんせ…、吐きそうでしたから…。

たいしたナビもできず、速く登る事もできない。

パーフェクトなお荷物。

それが私だ!!

この後は今大会のハイライト。

とあるポイントへ向かって急斜面を登る。

もはや斜面ではなく「壁」である。

厳しすぎるルートに、私は完全にBADモードに入ってしまった。

「今年は全然面白くない!!」

「来年はもう出ない!」

「ちんちん!おっぱい!うんち!!」

と、罵詈雑言を連発。

無視して先に進んでくれた若はバディの鏡である。

やがて目標の風車が見えて来た!!

ここの急登はホントにキツかった…。

写真で伝わらないのが残念を通り越して憎い。

今、出場した全員が「間違いない」と、大きく頷いているはずだ。

ここは「三筋山」と言う山の山頂近く。

風力発電の風車が回る、何とも珍しい山である。

どことなくエヴァンゲリオン感がある風景。

だが、果たしてそんなシーンがあったかは謎である。

右は人。

左は使徒。

風車のブレードも置いてあったが、まぁデカくて。

こんなの造る人間って凄いよなー。

コレを見れただけでも今回出場した甲斐がありました。

自分の知らない山域を知れるのもOMMの魅力の一つ。

今回もまた、再訪したいと思える場所に巡り会えました。

その後は景色を楽しみながら取りやすいポイントを数カ所取り

少し早いけどゴールへ向かう事にした。

言葉にはしなかったが、度重なる失敗で我々の心は折れてしまっていたのだ。

こんなに上手く行かなかったOMMは初めてだったもんなぁ。

「実は、仕事の事で頭がいっぱいで…」

色々な事が重なり、OMM中も仕事の事を考えていた若。

正直、ナビどころではなかったと思う。

だが、彼なら強い風(WIND HARD)に立ち向かって行けるはずである!!

若のラーメン屋さんでは元気な社員さんを募集中でございます…!!

かく言う私は、バディの不調を助けられるスキルも体力も無く。

今回は悔しさよりも情けなさを痛感した。

何より、アマプラで公開された「ルックバック」が見たくて仕方がなかった。

一秒でも早く家に帰りたかった。

(素晴らしい作品でした)

今回のOMM、調子が良かった人もいれば

調子が悪かった人もいたと思います。

スケジュールを調整し、安くないお金を払い、険しい山の中で疲弊し

一体、我々は何をしているのでしょうか?

それでも、またOMMに出たいと思う自分がいるのです。

OMMには、不思議な魅力があるのです。

だから、出た事が無い人には、経験して頂きたいのです…!!

みんなも出よう!!OMM!!

BBGの奇跡

2人で下を向いてゴールへ歩いていると

「いつもブログ読んでます!!会えてよかったですー!!」

と、BBG読者さんに遭遇。

声を掛けて頂き、颯爽と走り去って行った。

爽やかに走り抜けて行くBBG読者

沈んだ心に優しい言葉が響く…。

めちゃくちゃ嬉しかったです!!

ありがとうございました!!

残り15分で駆け抜けるBBG読者

さらに!!その数秒後!!

レース中に何度か会ったBBG読者さんが後ろから走って来た!!

なんでも、残り15分でゴールしないと関門に間に合わないそうだ。

時間が迫っているにも関わらず

「これも何かの縁ですから!!」

と、一緒に写真を撮ろうと提案してくれました。

最後の最後でBBG読者が連続して声を掛けてくれるなんて奇跡でしかない。

もう、感動でお腹いっぱい…。

BBG続けてて本当に良かった…。

2チームの皆さん、本当にありがとうございました!!

他にも、OMM中にお声掛け下さった皆様、ありがとうございました!!

感情を失った若

ゴール前、最後のポイントをゲット。

残念ながら若は精神が完全に崩壊してしまい、笑えなくなってしまいました。

若はBBGが責任を持ってケアして行きたいと思います。

まずはWIND HARDを燃やします。

色々あったけど、怪我なく無事にゴールできたのでヨシ!!

若、今年も本当にありがとう!!

いつだって君は最高のバディです。

OMM、レース後のお楽しみ。

ご当地のおもてなし料理でございます。

今年は海が近い伊豆らしく、海鮮のお味噌汁でした。

あおさの味噌汁大好きなんです、ありがとうございました。

コンビニが近かったので炭酸とタンパク質をすぐに補給できたのも最高でした。

レース後の炭酸はいつもの10倍うまい!!

今回は結果が出なくて悔しいレースだったけど、終わり良ければ全て良し!!

改めて運営の皆様には感謝したいと思います!!

いつも素晴らしい大会をありがとうございます!!

ギアの振り返りはまた次回お届けします!!

押忍!!