伊豆大島ぶらり旅の後編は、三原山トレッキングで大地のパワーを感じ、絶景露天風呂で心も体も癒やされ、超快適な「海のふるさと村」でのキャンプの模様をお送りします。安心して下さい。シメには、みんな大好き「ガッデム祭り」もありますよ♡(文・アツシオガワ)

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三原山トレッキング

AM 5:00

今日も一日遊び尽くすため、ぶらり旅といえども朝は早い。

インナーメッシュなしの大島開放スタイルで眠りについたが、恐れていた「蚊」とのバトルが壮絶で、結局インナーメッシュを夜中に取り付け、蚊帳状態で何とか眠りにつくことができた。

インナー持ってきててよかった…

バトルは隣の会場でも行われていた模様。

せっかくお酒を飲んで朝まで気持ちよく爆睡したかったのに、地味にみんな寝不足気味でぐったりしている。

大島でキャンプされる方は、蚊対策マストです。

朝から希子シェフとバリスタジュンコが朝食を作ってくれた。

<MENU>
「スクランブルエッグとジューシーシャウエッセンのロールパン包み 〜公園の草を添えて〜」
「バリスタジュンコ 挽きたて珈琲 〜鳥たちの歌声にのせて〜」

島の鳥たちはとにかく朝からハイテンションで賑やか。

潮風にのって運ばれてくる鳥たちの歌声をBGMに、優雅な朝食はなんとも贅沢な時間だった。

相変わらず今日もTHE曇天

AM 7:45

今日は大島のシンボル「三原山(標高758メートル)」をトレッキングをする。

大島温泉ホテルを起点に時計回りで噴火口を周回。

のんび〜り歩いて所要時間は約4時間。

森を抜けると昨日は真っ白で見ることができなかった広大な黒い土地が眼の前に現れた。

様々なアーティストのMVの撮影地としても使われているのも納得の惑星感。

噴火口が見下ろせるポイントまでくると、その大きさは圧巻の一言。

直径300メートル、深さ200メートルにもなる噴火口は神聖で崇高な存在に感じる半面、畏怖の念も同時に抱いてしまうほど。

その圧倒的なスケールの大きさに、三人はしばし言葉を失った。



トレッキングの後のお楽しみと言えば温泉。

三原山トレッキングの発着点のすぐ隣りにある「大島温泉ホテル」。

ここのお風呂がとにかく最高だった。

お湯は地下300メートルから組み上げた源泉掛け流し。

三原山の広大な景色を望む最高の露天風呂が心も体も癒してくれる。

Go To Heaven…。

天気のいい日の夜は、星がキレイなんだろうなー。

日帰り入浴は通常800円だが、HPにある「特別割引券」を利用すると、なんと500円

伊豆大島に行った際は是非!

 

温泉の後の楽しみといえばやっぱり食事。

店名に惹かれて僕らが入ったのは「お食事処 おともだち

とれたての新鮮な魚介類や大島の郷土料理が楽しめます。

希子ちゃんは「目鯛煮付け定食」

僕とジュンコ先生は「地魚刺身定食六点」を注文。

珍しい魚のお刺身はどれも美味しかった。

ただし、店主のクセは強め笑

店の前の通りには数件食事ができるところがあり、3人で「どこにしよっかー」なんて店先のメニューを見ながらフラフラしていた。

最終的に「おともだち」に入店したわけだが、入った瞬間「他やってねーんだから、迷わずウチに入ってこりゃいいんだよ」と軽く怒られた。

っていうか、他の店も開いてたから迷ってたわけだし!

そんなことで怒らなくてもいいじゃん!

今回の旅でお友達になることはできなかった笑

海のふるさと村

二日目に泊まったのは島の東に位置する「海のふるさと村」。

ココでは3つの宿泊方法から選ぶことができる。

1つ目は「セントラルロッジ」を利用して素泊まりする方法。

冷暖房完備でお風呂もあって、宿泊料金が2,000円(一般)っていう超良心的なお値段!

部屋からは海も見えちゃうオーシャンビュー!

一週間前に予約すれば食事の提供もしてくれます。

2つ目は「デッキテント」

設営済みのテント(6人用)がひとり300円(一般)で利用できます。

フラットなウッドデッキの上に巨大なテントが張られていて、設営・撤収をしなくていいから楽ちん。

スグ脇には椅子とテーブルも設置されているので、食事の時は重宝します。

場所を選べばデッキテントからもオーシャンビュー!

大人数でワイワイやったら楽しいだろうなー。

3つ目は「フリーテント」

僕らはフリーテントサイトを利用させてもらった。(ひとり200円/一般)

フリーとはいえ、椅子とテーブルが各区画に設置されており、とてもありがたい。

炊事場やかまどもあって、何不自由なくキャンプが楽しめる。

 

この施設の至れり尽くせりはまだまだこんなもんじゃない。

管理棟にはビールの自販機が置かれていたり。

24時間購入可能

炭と薪が売っていたり。

食材を冷やしておく冷蔵庫があったり。

釣った魚を冷やしておく、専用の冷蔵庫があったり。

一輪車の品揃えが島内随一だったり。

憧れのカスタム一輪車がズラリ

キャンプファイヤーをしながら、マイムマイム踊り放題だったり。

とにかく、至れり尽くせりがすごい。

さらに、一番驚いたのが無料で利用できるシャワールームがとってもキレイだったこと。

ちゃんと男女別で利用できます。

利用時間は15〜22時まで。

けっこう遅くまで利用できることにびっくりした。

中は漆喰の壁と木のいい香りがします。

3箇所のシャワールームが並び、下手な温泉施設よりずっとキレイです。

シャンプーとボディソープまで完備しています。

200円しか払ってないキャンプ野郎にもタダで開放してくれる器のデカさ!

さすが都立公園!



さあ、腹も減ったんで夕飯の準備に取り掛かりましょう。

今日は島のスーパーで仕入れた肉・魚介・野菜を使ったBBQ。

火をおこすのは指定のかまど以外は禁止されているが、僕らはわざわざBBQコンロを持ち込んだため、テーブルのスグ脇でBBQをすることができた。

キャンパーのSHIMちゃんに教えてもらった折りたたみ式のBBQコンロが大活躍!

折りたたむと、厚さはわずか3cm。

車に積んでおいても邪魔にならないので、突然のBBQ気分が押し寄せてきても安心だ。

キッチンドランカーの二人に仕込みを任せ、焼き場は僕が担当することになった。

焼き場界の「マジシャンズレッド」の異名を持つ私が、絶妙な火加減で素材の旨味を最大限に引き出していく。

はまぐり

アスパラベーコン巻き

しいたけマヨネーズ

僕の大好きなしいたけマヨには、トーチを使って表面に焦げ目をつけるこだわりよう。

最後に七味をかけたらできあがり。

うまし!

ジュンコ先生がウザめのポージングでふる絶妙な塩加減もまた絶妙。

ネパールで購入したというヒマラヤの粗塩

そして、シメは先生が作ってくれた「ダール」という本場ネパール仕込の豆カレー。

キャンプ場で作ったとは思えない本格的な味に舌鼓を打ちつつ、静かに、時に蚊と格闘しながら夜は更けていった。

アルプスマッサージ返し



アツシオガワ世界を釣る

AM 6:00

フッ、奴らはまだ夢の中か。

二人が寝ているのを確認し、僕はひとり釣りに出かけた。

抜け駆けで俺だけ釣る作戦が、思ったよりも早く二人は起きてきてしまい、卑怯者だと朝から罵られるハメに。

もっと寝てればいいのに…

バレちまったらしょうがねえ、ココからはガチンコ釣り対決じゃ!!

一番でかい魚を釣ったものが「釣りKING」の称号を手に入れる。

真剣な眼差しで一心不乱にルアーを投げまくる三人。

その時であった!!

CEOの竿が突如としてイナバウアーした!!

ぬおぉぉ!!

だめだ!全然あがってこねー。

だって海藻だもん。

ぬおぉぉ!!希子ちゃんの竿もイナバウワーしてるやないかい!!

だって海藻だもん。しかも大漁。

投げても投げても釣れるのは海藻ばかり。

お腹減ったし帰ろ、帰ろ、と駄々をこねるCEO。

結局、大島まで来て完全無欠のノーフィッシュ

ガッデム…。

釣りKINGの称号は次回に持ち越しとなった。

ま、こんな事もあろうかと朝食のおかずは、スーパーで高級金目鯛を買っておいた。

完璧なまでのリスクマネジメント。

塩気が強めだったのは頬をつたう隠し味のせいだったのかもしれない。

別れ

帰りの船が出発するギリギリまで遊んでいたため、レンタカー返したり、お土産買ったりもしなきゃでドタバタ。

別れを惜しむ間もなく、二人は東京へと帰っていった。

アディオス!希子ちゃん&ジュンコ先生、また会おう!

大島旅に誘ってくれてありがとう!

 

無事に熱海へ戻った僕は、小雨の降る中、両手いっぱいの荷物を抱え駐車場へと足を運んだ。

安い駐車場に停めたため、港から15分ぐらい歩かなくてはいけない。

3人分の釣り竿やBBQコンロなどを持っての15分はなかなかにシンドい。

やっと駐車場に到着し、荷物を車に詰め込み、精算機でお金を払おうとしたその時。

裏路地にある小さなコインパーキングから悲鳴がこだました。

ぎゃあぁぁぁぁ!!!

ろ、ろ、6,500円ってどゆことぉぉぉ!!!!

な、何かの間違えだ。

俺は完璧なリサーチで24時間打ち切り600円のわざわざ離れたコインパーキングに停めたんだ。

うっ…ぬぬぬぁにぃぃぃぃ!!!!

最大料金は1回限りだとー!!!

ガッデム!ガッデム!ガーーーッデム!

落ち着け、ここでガッデムしてても時間が経過するだけだ。

さっさと精算してこの場を立ち去ろう。

って、ガッデム!ガッデム!ガーーーッデム!

1万円札も、5千円札も使えないんかぁぁい!!!

ガッデム!ガッデム!ガーーーッデム!

結局、近くのドラッグストアまで雨の中走り、今は全く飲みたくないポカリを1万円札で買い、全部千円札でお釣り下さいと言って嫌そうな顔をされ、戻ったら6,600円と100円アップしたことにもガッデムをこらえ、この旅を締めくくった…。ガッデム。

さいごに

いかがだったでしょうか、伊豆大島ぶらり旅。

東京から1時間45分、熱海からたったの45分で行ける大島は、大自然と地球のエネルギーを感じられる魅力たっぷりの島でした。

トレッキング、サイクリング、釣り、キャンプなど全部楽しめる大島。

夏休みの旅行プランに加えてみてはいかがでしょうか?

さいごに、大島の蚊には気をつけなはれや!

時間差でやってくるしつこい痒み(汚い足スミマセン)

以上、アツシオガワがお送りました。

押忍!