「よーし!山行くぞ!」ってなると真っ先に気になるのが天気ですよね。最新の気象衛星やデータ解析能力向上のおかげで格段に精度が上がった天気予報ですが、それはあくまで平地(ふもと)に限ったこと。山では一般的な天気予報では役に立ちません。そんな、より精度を求められる山の天気予報をあの日本気象協会(tenki.jp)が徹底的に山の気象データを集積・分析してリリースした天気予報アプリ「登山天気」。今回はこの注目アプリの使い方や便利な機能を中心に紹介します。

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特徴

なんと収録(予報)されている山は100名山、200名山、300名山が全て網羅されています。

さらに登山口やふもとの収録地を合わせると1,078ものポイントが予報地として登録されています。

これだけ多くの山が収録されているとごちゃごちゃして使いにくくなったりしそうなものですが、とても良く考えられたUI(ユーザーインターフェイス)になっていて、誰でも簡単に操作できるようになっています。

使い方

それでは詳しい使い方を見ていきましょう。

山コンディション

南アルプスの「甲斐駒ヶ岳」を例に画面の見方を説明します。

まず「山頂」「登山口」「ふもと」の今日(現在)の天気が表示されます。

標高の下に表示されているのが「日の出・日の入り」の時間。

その下のアルファベットは「登山指数」を示しています。

登山指数は天気や気温などの気象条件から登山をするときの快適度を指標化したものです。

Aに近いほど安全・快適ということを表しています。

「落雷」「服装」「紫外線」の指数も表示されます。

全国の天気概況が表示されていますが、夏山シーズンには気象予報士が発表する各エリアの概況に切り替わります。

 

右上の☆をタップすると「マイ山」への登録・解除ができます。

マイ山には20件登録が可能。

閲覧履歴は20件表示されます。

マイ山は自分の使いやすいように並べ替えることができます。

 

では、気になる山頂の天気を見てみましょう。

山頂の部分をタップすると

「1日ごと」「時間ごと」に切り替えて見ることが出来ます。

「1日ごと」では当日から7日先までが確認でき、「時間ごと」では当日から2日先までの3時間毎の予報が表示されます。

気温の右に表示されている白枠の中の数字は前日との気温差です。

 

ピンポイント予報

ピンポイント予報は登山口や頂上、ふもとの天気予報を山別で確認できる機能です。

各ポイントをタップすれば先ほども紹介した「1日ごと」「時間ごと」のページに切り替わります。

 

検索方法

最下部の「山検索」を使って探す方法は2つあります。

1つ目がキーワードを入力する方法。

ひらがな(読み仮名)を一部入力するだけで該当する山が一瞬で検索できます。

2つ目がエリアで絞り込む方法です。

試しに「北アルプス周辺」で絞り込むとこのように表示されます。

ここからさらに並び順を変えることができます。

「標高が高い順」や「人気順」など全7つの並び順にすることができます。

北アの人気No.1は穂高岳のようです。

ちょっと意地悪ですが一番人気のない山も確認してみましょう。

全国の人気順に並び替えて一番下までスクロール。

人気なしベスト?ワースト?5はコチラです。

300の山の中で一番人気のない山にされてしまっている「涌蓋山」

ん?なんて読むんだ??

わ、わく・・・わくふたやま?

そんな時もご安心あれ。

山の名前をタップすると詳細画面になります。

詳細画面の中にある「山ガイド」という項目を開くと

 

はい、このように山のプチ情報も収録されてるんです。

わいたざん・・・アツシオガワは山IQが35にあがった。

登山口の情報まで収録されています。

はげの湯温泉登山口・・・ハゲ?

正式には「峐の湯温泉」と書くが、「峐の湯」の名の由来は、旅館の経営者らにも知る者がない。しかし、「ハゲ」という地名は、山間の狭い狭い場所、日当たりの良い南向きの場所、切り立った斜面で川に近い場所などを意味し、はげの湯温泉の立地はそのすべてに当てはまる。日本全国に「ハゲ」という地名は全部で20ほどあるという。(ウィキペディア参照)

 

ほほー。

アツシオガワは山IQが36にあがった。

と言った具合に知らない山を掘り下げて行くのもなかなか楽しいものです。

 

山ガイドにはその山の写真も表示されるんですが、マニアックな山には登録されていないものが結構多くあります。

募集したら自分の写真が使われちゃうかもしれませんので、お持ちの方は是非応募してみてはいかがでしょうか?

天気を調べるだけでなく山のプチ情報まで収録されていて、「今度どこ登りに行こうかな〜」なんて時にも役に立ったりします。

僕なんかひねくれてるんで、人気ない山から順番に制覇してみたいなーなんて思っちゃいましたけどね。

 

地図検索

地図から検索することも出来ます。

ピンチイン・アウトを使って地図を拡大縮小できます。

この地図検索には雨雲レーダーも一緒に表示されます。

60分前から60分後まで雨雲の動きが確認できるので、急な天気の崩れにも対応ができるようになっています。

雨雲レーダーはOFFにすることもできます。

 

天気図

天気図を見ることもできます。

「現在」「24時間後」「48時間後」「72時間後」と3日後までの予想天気図が確認することができます。

 

僕は天気図が読めないのでなんのこっちゃですが、高層天気図まで見ることができます。

天気図が読める人は自分で予測することも可能です。

 

情報の更新頻度

更新頻度が多いのも登山天気のいいところです。

山頂・登山口の天気は1日4回(1時、7時、13時、19時)

ユーコンと一緒に行く場合とにかく天気が急変します。

そんな時でも常に最新の天気予報が確認できるので、登山計画を立てるのにとても重宝します。

 

まとめ

僕は山の天気予報には「ヤマテン」を長年利用していますが、2日後までしか出ない予報に不満でした。

もちろん、より高い精度のものを提供したいという思いもあるのでしょうが、多少変わってもいいからもう少し先の予報まで知りたいとずっと思っていました。

そんなヤマテンの不満点を解消してくれたのが登山天気でした。

約1週間先まで確認できる予報と、1日4回更新される精度の高さから、今では欠かせない登山ツールの1つとなりました。

月額240円かかりますが、30日間は無料で利用できますので、興味のある方は是非一度アプリをダウンロードして使ってみて下さい。

iPhone版 Android版

tenki.jpの登山天気アプリを使って今シーズンも安全に登山を楽しみましょう!

以上、アツシオガワでした!

押忍!