カメラマン同行の取材など100年早い僕らに求められるモノ
「己撮り」
己撮リ界でファンタジスタと呼ばれる男がいる。
そう、BBGスタッフのユーコン・カワイだ。
己撮り歴10年の彼の作品は見る者を魅了する。
この距離感
この躍動感
この美しさ
誰かに撮影してもらったとしか思えないが、これは全てユーコンカワイが己撮りしたのである。
こんなファンタジスタ並の写真を撮る自信が僕には無い。
どうしたものか・・・。
しかし、何度もユーコンカワイの己撮り現場を目撃している私はずっと疑問に思っていることがあった。
毎度セルフタイマーをセットして、目的の場所に鬼の形相でダッシュして、ぜーぜー言っている白髪ぽっちゃりオジサンを見て
「なぜリモコンを使わないんだ・・・」と。
オードリー春日並に悠然とポージングして、リモコンをトゥース!(ポチ)。
これでいいんじゃないか?
これならファンタジスタには及ばないにせよ何とかなる気がしてきた。
Bluetoothボタン
私はドMでもなんでもないので、素直にリモコンを手に入れた。
Satechi サテチ Bluetooth ボタン
まーこれが単独取材に便利便利。
行く場所や行程にもよるが、単独行の際はiPhoneでの撮影も積極的におこなう。
クネクネ三脚を地面に置いたり、木の枝に巻きつけたりしてiPhoneをセット。
iPhoneの画面を見てなんとなく構図を決めて、春日並に悠然と配置についたらトゥース!(ポチ)。
素晴らしい。
鬼の形相で所定の位置までダッシュする必要がない。
このように大自然を感じながら優雅に己撮りができるのだ。
通信距離は最大約10m。
いや、もっと届きそうだ。
実験してみた。
届くにきまってる。ちゃんとシャッター音も聞こえる。
余裕だろう。若干シャッター音も聞き取りにくくなってくる。
メーカー公表値は10m。ちゃんと届きました。シャッター音はほとんど聞こえない。
途中15m、20mと刻んだがずっと届くので思い切って30m離れてみるもちゃんとシャッターが切れている、すばらしい!
ええーい!面倒じゃ!50m!!
と、撮れてるぅ!!!スッキリポーズしてる姿がハッキリと撮れているぅぅぅ!!!
すごいぞBluetooth!これ以上離れて操作する人はいないだろうから、これ以上実験は続けなかったがとんでもない距離まで届くことがわかった。
もともとは音楽プレーヤー操作ボタン
ボタンの表示を見れば一目瞭然だが、もともとはスマホの音楽アプリの操作ボタンなんです。
僕はよく音楽を聞きながら登山をします。
イヤホンをしながらの登山は周りの音が聞こえにくくなり危険なため、僕はいつもスピーカーから音をだしていますが、周りの人の迷惑にならないよう、人がいるのが分かると音量を下げたり一時停止したりしてきましたが、毎度スマホを取り出し操作するのが面倒でした。
でも、このリモコンを使うようになってからと言うもの、スマホを一切取り出すことなく音楽アプリを操作できるのでめっちゃ便利なんです。
実際こんな感じでサクサク操作できます。
最近ではカーオーディオとペアリングしてスマホ内の音楽を車で流す方も多くいらっしゃると思いますが、付属品のボタンホルダーを使えばハンドルに取り付けて簡単に音楽操作が可能になります。
音楽操作ボタンなのにシャッターが切れるのかって?
スマホの機種にもよりますが、iPhoneでは音量ボタンをシャッターにできるので、カメラアプリが起動している時は音量ボタンを押せばシャッターが切れるんです。
こんな感じで遠隔シャッターが可能。
早送り、巻き戻しボタンはカメラアプリ起動時は押しても何も反応しません。
あと、知ってると便利な機能として、いちいち指紋認証やパスワード入力でロックを解除しなくてもスリープ/スリープ解除ボタンを押して、右から左にスワイプするとカメラアプリが起動します!
これ最近知って便利やーん!と思ったので知らなかった方は是非。
スマホ用広角レンズ
スマホで己撮りするにあたって、もう一つの必需品が「広角レンズ」です。
どうしても己撮りや景色を撮影したい際、画角の狭さが気になりますが、広角レンズをちょいと付けるだけで見違える画になります。
最近では各社からスマホ用レンズが発売されていますが、
僕が選んだのは「AUKEY 広角レンズ HD 110°0.7×ワイドレンズ クリップ式レンズ」という商品。
他のレンズに比べると若干値段も高いですが、Amazonでの評判もよかったので購入したのですが、
なななんと、iPhone7には非対応という・・・。
実際は全く使えないわけではないんですが、かなりシビアにレンズの真ん中に装着しないと四隅が黒くなったり歪んだりします。
現場ではそんなに時間をかけたくないので、今度はiPhone7にも使えると記載されていた
というレンズを買ったんですが、
今度はビックリするぐらい巨大でかさばるは重いわ・・・(ちゃんと調べろよ)
軽量化の為にiPhoneで撮影しようとしているのに、レンズだけで158gとヘビー級。
まさかこんなにデカいとは・・・。
でもこのレンズ、マクロレンズにもなるんです。
普通に撮るとピントが合わない距離でも
マクロレンズならこの通り。かなりよれます。
ファンタジスタにも負けない
Bluetoothボタンや広角レンズを使って少しでもファンタジスタカワイの己撮りに近づきたいが、ついつい三脚をセットするのを面倒くさがってハマの番長スタイルで己撮りしてしまう・・・。
この面倒くさがりな性格を直すことから始めないと・・・。
ただ、彼にも撮れない作品を私は撮ることができる。
遡ること2015年、世界各国の著名なジャーナリスト、写真家などがその年の1枚に選ぶ最も権威ある賞「マゾリッツァー賞」
その「マゾリッツァー賞」を私は2015年に獲得している。
その作品がコレだ。
作品名「廃人田沢うどん」
焦点の定まらない目、半開きの口、クセのある箸の持ち方、薄暗い部屋、片付けられたテーブル、漂う悲壮感、etc…
己撮りでカッコつけた写真ばかり撮っているユーコンには到底真似出来ない作品である。
僕には僕の生きる道があるのかもしれない・・・。
「廃人田沢うどん」を詳しく知りたい方はコチラ↓↓
おまけ
最近、僕の指摘でリモコンを買ったユーコンだが「慣れないから」という訳のわからない理由で今でもゼーゼー言いながらセルフタイマーを使って己撮りをしているという。
ドMメーターが振り切れていて私には理解が出来ない。
ファンタジスタへの道は遠く険しい。