今春パーゴワークスのRUSHシリーズがフルモデルチェンジ。中でもデイパックサイズで新登場したRUSH20使ってみたらあらビックリ、ハイクもランにもどこ行くにも丁度良いサイジング。嘘から始まった出逢いの一部始終をお届け致します(文・すけ)

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はじめに

皆さんこんにちは。梅雨空が続きますが如何お過ごしですか。すけでございます。
ここんとこ毎週末雨で撮影予定日もこれでもかっちゅうくらい雨か曇天。

休日の高尾でも雨の日はガラガラ

そんな日は家で撮り溜めてた朝ドラを見ながら、やはりアリスよりすず派かもしれんなぁと妄想にふけ…いやいやっ、日本のアニメーション黎明期と家族の絆の物語に号泣してる今日この頃です。

前回アルファハラマキレビューの際ゴ🦍CEOより報告していただいておりますが、

3/31に出場したハセツネ30Kで、秋の本戦優先申込権利が貰える1000位以内に入ることが出来ました!!応援、ありがとうございました!

ウールネット、アルファハラマキ大活躍(撮影:オールスポーツ)

10月、2度目のハセツネに出陣致します。
昨年初出場の際は、bbpMiyama20をお借りして無事完走出来たのですが同等サイズの走れるザックをそもそも持ってない私。

どないしようと悶々してましたが、ハセツネ本戦用ザック候補に密かに目をつけていたが今回紹介するRUSH20です!!

[aside type=”normal”]今回コータローのRUSH30とすけのRUSH20記事互いの記載内容見ず書いています。
この為、ここまで目線ちゃうんかとかなる点や、モロ被り箇所があるかもしれません。どうか暖かい目で見て頂けるとこれ幸いです。[/aside]

TRUSH物語〜PaaGoworksの大いなる布石とすけのバ勘違い〜

お、今回すけ前置き短いやん成長したやん。
又は、
バリクソ長い下り無くて物足りひんわ。

と思っていた読者の皆様。

安心してください。製品レビューまだ行きませんよ

レビュー開始前にパーゴワークスさん(以下パーゴで記載)に言わねばならんことが、
あるんです。

遡ること201841

パーゴの各公式SNSにこんな投稿が。

本文には、『美しいトレイルの為に。TRASH20登場』と言う一文が。

TRASH20やと⁉︎

すかさずコータローに連絡。

すけ
「トレイル清掃用やって!
なんてもの作るんやこのメーカー。しかしカッチョいいわぁこれ。」

コータロー
「これ本当かなぁエイプリルフールのネタなんじゃ…でも本当だったらすごいね。

すけ
「これうまく使えば走れるんじゃねぇか。今度神田行った時に店員さんに聞いてみるわ!パック&ゴーならぬ、チェック&ゴーやな!わははははッ笑」

コータロー
「(舞い上がって人の話きいちゃいねぇ)」

この絵を撮るためだけに神田に行ったよね。

その週、某神田聖地にて

 

すけ
「あのぅすいません。パーゴワークスのTRASH20はいつ頃入荷しますかね?予約できたりしますかね?」

店員さん
「すいませんがこの製品の取り扱い予定はありません。これ嘘です。パーゴさんの遊びゴコロですよ。」

すけ
……はいぃ!?(相棒水谷豊風)」

1人街中で何度も己撮してジロジロ見られたよね。

すけ
「いやいやだって近日発売て公式サイトにも
ってあれ?サイトに載ってない!ってことは

店員さん
「このモデルは出ません。」

俺、完全に騙されてるやん凹

そう、パーゴワークスのエイプリル・フールに見事に引っかかった阿呆がいたのである。

恥ずかしくてコータローに何も言えなくて、春。

時は流れ、苦い思い出もすっかり忘れた2019年、RUSH新作情報をついに画像でキャッチ。

「お、RUSHは20Lの新しいサイズ出るんや。RUSH28に似た亀型やなふーんって、これあの時のT』ないやつやんけっ!!」

一瞬で蘇るあの日の記憶、しかもその日も寄ってた神田の中心ですけは叫んだのでした。

 

亀型形状、センターコンプレッション、メイン気室の開口部ソックリ。

2018年春時点で既にプロトタイプとして作られていたのか、
はたまたネタで作ってみたら案外ええんちゃうかと作り込まれたのかパーゴのみ知るところですが、

1年越しの出逢い。運命、いやこれはもう宿命。
織姫と彦星、阿古夜と一新、レントンとエウレカみたいなもんである。

そして迎えた4月のオフグリ、展示ザックBUDDYだけやと思ってたらRUSHもあるじゃない!と早速試着。

センターコンンプレッションコードを平静を装いながら必死で探している図

 

そのフィット感に松田聖子級のビビビ衝撃を受けた自分は、

即・購・入

そして翌日から平日ランチ代節約100円マクド縛りが1ヶ月半続いたのです凹

 

グエンさん片岡さん始めお忙しい中有難うございました。コータローさんに全然似てませんね、兄貴感ゼロですねと言われたことは忘れません。

 

オフグリではNINJATENTも展示してましたよ。(撮影協力:BBG山梨コンビ)

RUSHとは?

モデルチェンジだぞ

2015年春に登場し、瞬く間にトレラン界隈に爆発的に広がったRUSHシリーズ
今回約4年振りのフルモデルチェンジということで、様々なサイトや雑誌でも開発秘話が複数紹介されています。

今回は5

展開サイズは35122030の5種類


トレラン向け主力サイズはきっと5L。中距離から途中補給が可能なロングレースにも使える大きさ。

RUSH5r1番高いのはなんでだろう

新RUSHシリーズ、値段設定が容量に比例しません。以下税抜きで

モデル 価格
3air 7,000円
5r 17,000円
12 14,000円
20 16,000円
30 18,000円

そう、5rが30の次に高いんです。個人的推測ですが、シリーズ最高峰モデルRUSHUTの機能を移設したような形状(ラップタイプのショルダーベルト、メッシュポケット、面テープでのショルダー長さ調整)。

言うならば、RUSHUTの量産型モデルとしてトレイルランナー向けにダウンサイジングして作られたのがRUSH5r。


トレラン大会シーズン開始に間に合わせる為3月中旬にわざわざ空輸して発売されていました。実際ハセツネ30や、青梅高水トレイルランなどの大会でもいち早く装着している人も。シリーズ中でもちょっと頭一つ抜けた気合の入りようで上記設定になったんじゃないと勝手に思いました。

では、今回紹介するRUSH20はどういう位置付けなんでしょう??

RUSH20各部詳細

公式HPから、

理想の重心バランスとフィット感を追求したデイパック。
独自のセンターコンプレッション機能と高重心設計により体への一体感が高いのが特徴です。
さまざまなシーンで快適かつアクティブに使えます。

と記載されています。
そう、デイパックサイズなんです。

サイズ:約420mm ×260mm ×180mm
容量:約20 L(ポケット含む)
単体重量:約500g
主素材:100dナイロン
付属品:レインカバー、エラスティックコード、コードロック

HPの上記商品写真、メインジッパーが止水ジップに見受けられますが実物は止水ジップではないです。 あと、上蓋のコード接続部のプラパーツ、ショルダーハーネスのベルト調整パーツ位置、ウエストベルト取り外し部分のパーツも実物と多分違います。どんだけプロトタイプ作ってるんや。。。。

重量

先ずは公称通りか計量から。
本体

見え難いけど495g!たしかに約500g!!

 

レインカバー、バンジーコード、コードロック等各種付属品

70g。合計すると565g。そんなに軽いわけではない。

 

着用図

フロント

171cm、58kg、タラコ唇痩せ型。

サイド

バック

背負ってみると高重心設計であることがすぐ体感できました。
同等サイズの走れるバックパック、アルティメイトディレクションFASTPACK15とも比較してみます。UDもそこそこ
重心高いんですが、RUSH20のが拳1つ分上に感じます。
下部がすぼまっているのと、ザック上部に荷重がかかるような亀の甲羅形状です。

左:アルティメイトディレクション ファストパック15 右:RUSH20

 

メッシュポケット

ポケットは前面に4箇所、後面に2箇所あります。

メッシュ素材は前モデルのRUSH28以外でも(※)で使われていた、全方向に伸びるスパンデックスから、2wayメッシュに変更しており、各配置箇所により伸びる方向を変えています。
※旧モデルのRUSH28は限定モデルが2種類でており、そのうちRUSH28xp(白)のポケット部分にはスパンデックスが使われています。

前面メッシュポケット(横伸び)

片側に左右上下2箇所ずつ。
上ポケットには携帯、行動食、ジェル、ウインドシェル等が入ります。

下ポケットにはボトル等結構な大きめのものが入ります。

ピュリストボトルなどボリュームある形状も、メッシュポケットの伸縮性とマチのお陰でスムーズに装着可能

 

上ポケット部分にはループが付いています。

付属のコードを通して

ソフトフラスクの口元に引っ掛けてダリーン状態や飛び出しを防ぐことが出来たり、

上部ループと、ショルダーパッド下部の隙間にコードを通せばトレッキングポールも前面に装着できます。

ただし、付属のコードではポール1本分しかないので、同様にコードとストッパーを買い足すか、代用する必要があります。最初から4つ付けてくれたらありがたかったな。。。

装着図こんな感じです。走ってみても干渉しませんでした。

後部メッシュポケット(縦伸び)

∟上部ポケット
RUSH30と似た逆三角型です。マチが2箇所付いてて案外入ります。中にはキーフックが付いています。

ウインドシェル、エマージェンシーキット(テーピング30cm4つ、ダクトテープ40cm、ポイズンリムーバー、コンパス、絆創膏、ウェットテッシュ、ライター、)フリスク、財布が難なく入ります。

∟下部ポケット
横に貫通型になっています。
中央にマチが付いていて各シェル類やタオル、手ぬぐいとかボトルも入っちゃいます。

左上:横に貫通しているタイプ。右上:中央のマチは約10cm分、左下:伸縮前、右下:伸縮後。メッシュポケット底辺部はナイロンで補強されてます。荷物入れて広がって地面にメッシュ部分が擦れたり引っかかったりするの減るかと。

ザックの容量が増えるとサイドポケットのような形状にトランスフォームし、ボトルも取り出しやすくなります。

グレゴリーのトレランザック、ルーファスみたいな斜め上に向いたポケット形状になります。

 

チェストストラップ

ストラップが2本付いています。上下5箇所に接続箇所があり、取り外して調整可能です。
ストラップホルダーが付いていますが、
自分の場合は限界まで絞っても少し余裕がありダリーンとなります。

上下5箇所に位置調節が出来ます。

ウエストベルト

簡易的な取り外しタイプが付いています。
使ってみましたが、締めすぎたのか屈んだ時にお腹に強烈に食い込むので、その後はあんま使いませんでした。

 

ショルダーハーネス

このショルダーハーネスの作りが個人的に購入を決めた1番の秀逸ポイントでした!
長さ調節の際は胸側に寄せてひっぱります。

ザック本体側に長さ調節パーツがショルダーパッド側でなく、ザック本体側に付いているんです。

同じ亀型のRUSH28と調節パーツの位置を比較してみます。
28はショルダーパッド側にパーツが付いてるのがわかるでしょうか

左:RUSH28、右:RUSH20

この違い、僕の長年の悩みである、肋骨ずれ問題を解決してくれたんです。
山行中にこのパーツが肋骨にあたりすれてすれて行動時間に比例してむちゃんこ痛くなってたんです。

唇じゃなくて指差してるところにご注目下さい。この位置が絶妙に肋骨にダイレクト刺激を与えるんです。何度山行で地味に悶絶し続けたことか…

これがRUSH20だと、

旧作RUSH7、新型RUSH12も同様のパーツ位置でした。

絶妙に肋骨にあたらない!!擦れない!!ストレスフリー!!

この地味な差は自分にとっては相当でかいんです。
少しでも山行中身体にかかるストレスは減らしたい。
1番ストレスかからないのはRUSH5rのような調整金具がないラップタイプです。
ただこの問題、極個人的で気にならない人全然いると思います。RUSH30は28と同じくショルダーパッド側に調整パーツがついていた為、背負った時肋骨に違和感を感じたので購入を見送りました凹。

アツシオガワ

スケさんごめん!唇に目が行って内容が入ってこない!

背面メッシュパッド

BUDDYシリーズやRUSH30と同じ取り外し式のメッシュパッドです。外して背負ってもみたのですが面ファスナーのゴワゴワ感はあまり感じませんでした。(勿論汗抜けは悪くなります。)

ベリッと剥がせます。

右上にループが付いているので、カラビナ等で吊るして乾かしたりも出来ます。

肉抜きされたパッドを背中側はメッシュ生地、接着面側はリップストップナイロンで包んでいます。

汗抜けっぷりの画を撮り忘れたことを最終チェック中に判明、急いで着替えて小雨降る多摩川を10キロ全力走。

急げ!とっくに締め切りは過ぎてるんや …

とりあえず走り終えたので下ろします。

なんか下半分既に汗で色変わってへんか?

パッド剥がしてみました。するとなんということでしょう。

見事な水玉模様が浮かび上がっているではありませんか。

っつう訳で背中上部は汗抜け結構いいです。
反対に腰付近は汗びちゃおです。

センターコンプレッション

前シリーズのRUSH28、新作のRUSH30と同じ中央のコードでコンプレッションします。慣れると背負ったままでもワンアクションで調節出来るのでとても便利です。

付属品

以下が付属しています。
レインカバー
バンジーコード(長)
バンジーコード(短ループタイプ&コードロック付き)×2
コードフック×2
コードロック



レインカバーは以下の順で装着します。

被せてから両肩のループにトグル引っ掛けて、真ん中のフックも背面に引っ掛けて完成。カバー下部に水抜き穴も付いています。

レインカバー雨の高尾で試してみました。

以前から思ってたんですが、パーゴのレインカバーはこの色がデフォルト。

ロゴの手裏剣マークにも使われてるし、ショルダーの裏地もコードもこの色だしコーポレートカラーなのかな。

新品っつうこともあり、しっかり弾いております。

コンプレッションコード


本体にある7箇所のループにコードを通してコードフックで引っ掛けてコードストッパーでギュッと絞って止めるとかなりコンプレッション出来ます。

ん?ちょいまちこれは…

まるで折り紙のように

平面に綺麗に折りたたまれとるやないか!!

荷物をたくさん入れると曲面に、逆に少ない時は平面に。
和服、折り紙のよう。
なんつうか、日本的機能美やなぁこれとひとり興奮してしまいました。

ちなみに短いコードループで下につけるとポールやマットを外付けできます。

メイン気室

Wジッパーで入り口は三角の大口径。巾着タイプでは無いのでガバガバ荷物入れやすいです。ジッパー非常に滑りが良いですが、スムーズに開けるのに少しコツがいります。開口部の端部分をつまんでテンションかけながら引くとスムーズです。後、一度入れると奥の物出すの面倒です。

ガバッと開口部。ナウシカのオームのような亀型甲羅型です。

防水ポケット、ハイドレ用リザーバーポケット、背面マットがあります。リザーバーポケットはA4サイズのノートPCやiPad余裕で入ります。

右下:ハイドレ使う場合は、水色の面テープ式のループにひっかけて、飲み口はメイン機室と繋がっているショルダースリットに通して使います。

防水ポケット

防水生地に止水ジップ。マチ無しなので容量は少なめ。モバイルバッテリー、携帯、充電コードがちょうど入るくらいの容量。

背面マット


背面の形状に綺麗に合わせてます。座布団としても、猛者はスリーピングパッドとしても使うかもしれません。

触った感じはEVERNEWさんのFPmatに似た硬めの触感です。
荷物の入れ方にもよりますが、背面メッシュパッドとのW効果で硬いもの入れても背中ゴツゴツしません。

 

全ては正しい背負い方から

RUSH20の公式HP上でも動画で背負い方手順があるので是非参考にして頂きたいのですが、

身体(背面)に吸い付く様にフィットさせる事でRUSH20はその機能を最大限発揮します。

使い始め当初はちゃんとフィットさせずにいた為、何でこんなに縦揺れするんやと悶々してました。

装着方法紹介します。

①ショルダーベルトを引っ張り背中上部にしっかりフィットさせる。

ググッと上半身に引き寄せる感じで

 

ザックの重さが肩周りと広背筋付近に乗る感覚です。腰回りが荷重されていない事を感じられる筈です。

②チェストストラップを上下均等に調節。

③センターコンプレッションを引っ張って微調整

④最後に腰ストラップはお好みで。

蒸着!!(宇宙刑事ギャバン風)

ウエストベルトはなくてもザックの揺れに影響は僕は感じませんでした。

正しく装着することでかなり揺れにくくなります。

ほらこんなに

腿上げダッシュ5往復した結果がこれ…


揺れにくさは静止画では伝わりませんでした凹

パッキングあれこれ

どんだけ入るのか、色々試してみました。

◆一泊二日夏テント泊装備編

シェルター、寝袋、クッカー、食料、着替え、ダウンJKT、エマージェンシーポンチョ、ポール、ライト、ウインドシェル、レインJKT、ミニ三脚

右上の生物気にしないで下さい。

重さは5.9kg、水と食料足すとプラス2〜3kgは加算されるかと。

寝袋とかダウンとか柔らかい素材はザック外側のカーブに沿わせて突っ込んでます。

固いものや直方体的な荷物は背中側に、寝袋など形が変えやすいものは外側に詰めることでデッドスペース作らず綺麗なシルエットになります。

ちなみにテントポールや四つ折りできないトレッキングポールはメイン気室から飛び出します。

外付けしても良いかもしれません。(自分は外付けすると無くす落とすばかりなのであまりやりません。)

クローズドセルマット入るかな。。。

左端:EVERNEW FPmat、中央:OMM DUOMAT

FPmat:予想通りはみ出しました。

OMMDUOMAT:ギリギリ入ります。蓋も閉じることが出来ます。

◼️一泊二日旅ラン編
一泊二日で静岡へ結婚式参加した時のパッキングです。
参考にならないかもですが、革靴やスーツも圧縮すれば難なく入りました。

シワになりにくい生地のスーツを選択しにしてEXPEDのスタッフサックに圧縮。

重さは5.2kg。食料、水分は現地調達。

革靴は圧縮出来ない&シューキーパー付なのでザックの場所取ってパンパンです。

スーツと革靴入っているとは誰もおもうまいて。

◼️高尾 日帰りパッキング編
ハイクメインの適当パッキング。(結局半分走ってしまいましたが)
水1.5L、カップラーメン、クッカー、エマージェンシーキット、行動食、着替えとか含めて5.4kg

トレッキングポールは45cm未満に折り畳められるタイプならメイン気室に入ります。

高尾撮影日では唯一の晴れ。
人でごったがえしていました。

この日以降青空と縁がない凹
アツシオガワ

なげーーーマダアル…

比較&検証テスト

◆揺れにくさ選手権◆

RUSH28を使っていた際、横揺れには強いんですが、アップダウンのある動きには縦揺れする印象を持ってました。

この縦揺れが凄く嫌で、ザックが上下するたびに肩に響いて、行動時間が長引く程ボディーブローの様に効いてくるんです。

本来ならトレイルでの比較予定でしたが日程と悪天候の関係で叶わず、代わりに縦揺れに特化したテストを実施しました。

その名は、

男塾名物;百烈無環兎毘(ひゃくれつなわとび)

であります。

デカトロンで290円(税抜き)

百烈無環毘鞴(ひゃくれつなわとび)とは?
『民明書房刊「男塾的室内訓練法第三巻 模擬直登直下行軍方法」によると、
「縄跳非単上下運動、脹脛
下半身且直登直下実施際腹筋同時期鍛錬方法。(縄跳びは単なる上下運動ではなく、ふくらはぎ含めた下半身もとい腹筋も同時に鍛えられる方法である。)」とあり、江田島平八は日々1000回飛ぶことを1000日繰り返す、千日無環兎毘跳行を日本人で初めて完遂したといわれている。(魁!Wikipediaより抜粋)』

さすがに1000回は無理なので、RUSH20と、以下2モデルの3種で各100回ずつ実施。
アルティメイトディレクション ファストパック15

RUSH28XP

中身は、水5.5L(ペットボトル4.5L、ソフトボトル0.5L×2)、着替え
で各6kg前後の重さ。
この時はまだ余裕だと思ってました。

ではまずFP15から。

…侮っていた、相当キツい。
100回飛ばなくてもええんちゃうかこのテスト。

気を取直してRUSH20いきます。

ってイターーっ!!

ふくらはぎ、攣ったよね凹

さぁラストのRUSH28、
もぅしんどすぎて酷い画顔なので、メガネしてます。

3種テスト終了!!
肩むちゃんこイテェ…

肩くいこむよね…

検証結果
●RUSH20:まぁ、揺れない。ただしフィット感甘いと縦に揺れる
●FP15:特に揺れない違和感なし。ショルダーペラペラなので後程ダメージがきそう。荷重が腰付近にも来るので腰も痛くなる。
●RUSH28:どんなにショルダー絞っても縦に揺れて肩に大ダメージ。ただし上記2モデルと容量が違う為、単純に比較対象に出来ないかも。

共通して言えたことは、肩荷重のザックで6kg超えた荷物で飛び跳ねると肩に尋常じゃないダメージが残ります。翌日、いや2日後の筋肉痛が半端なかったです。

◆防水ポケット耐水試験◆

本当に浸水しないか実験。

シャワー🚿テスト。携帯、モバイルバッテリー、充電コードを一応ziplockもどきにいれてポケットにin。

では、いきます。

シャワーヘッドスイッチオン!!水圧全開モードで1分

少々の水圧ではビクともしません。いや、実はクルクルクルクル回ってしまい慌ててシャワーヘッドを固定し片手で抑えてます。

生地は水弾きまくっています。

次に浴槽に沈めてみます。

入浴シーンみたいに曇ってしまった

浴槽につけ始めて1分、
何やら嫌な予感がしてきました。こういう予感は外した試しがないので引き上げます。

さてどうでしょうか結果は、

浸水しました濡れました凹

裏返した図。水滴が多数付いています。

生地自体は防水生地なんですが、水没させた時に、ジップの止め口、シーム処理されていない縁部分やザック本体との接合部分から浸水した可能性があります。

 


よほどの土砂降りや、水没させない限りレインカバー併用すれば大丈夫だとは思うのですが、何が何でも濡らしたくないエクストリームな時はジップロックに入れた方がベターだと思います。

◆シンデレラは誰だ〜フィーリングボトル選手権〜◆

アツシオガワ

なっが!一気読みムリ!ちょっとコンビニ行ってくるわ!


前面メッシュポケットとベストマッチボトルを検証してみました。
フィットしてないボトル入れて長時間行動すると、肋骨付近や胸元が擦れたり打ち身みたいになるからです。
以下ボトルを高尾や多摩川を走ったり飛んだり跳ねたりしてフィット感を比べて見ました。

左から、
Klean Kanteen insuleted wide 16oz
ピュリストボトル(TMEバージョン)
∟シンプルハイドレーション
HYDRAPACK SF350
∟ウルトラスパイア ULTRAFRASK 550
∟ペットボトル(すいません上記写真には入ってません)

左上クリカン、左中シンプルハイドレーション、左下ペットボトル、 右上ソフトフラスク、右中ピュリストボトル、右下ウルトラスパイア

栄えあるシンデレラは…

ウルトラスパイア ULTRAFRASK 550!!

驚く程シンデレラフィット!!

まぁ半ばわかってましたよ。
だって
RUSH20公式動画でも使ってましたもの。
固過ぎず柔らか過ぎず。身体へのあたりもソフトで超良いです。

●ピュリストボトル:悪くないけど、ちょっとショルダーが突っ張る感じがする。
●シンプルハイドレーション:ボトルがUS、ピュリストに比べ少し固め。ただ形状的に全面上ポケットにもinできる。
●ソフトフラスク:容量少なくなってきた時しまうのが少し億劫(最近フレーム付きのも出てきているのでそれ使うか、ストロー付きで使うといいかも)
●クリカン:アタリは1番硬く、ピュリストよりもさらにショルダー部分が張る感じ。ハイクでのんびり歩く分には問題なし。

今回持ってなかったので試していませんが、
🦍CEOも使ってる、オスプレーのスポーツボトルも形状的には上位に食い込むはずです

フィールドテスト

須磨エリア、静岡海岸沿い、高尾、多摩川、夜のジャイアンツ坂とかで使ってみました。

rush20初フィールドテストの須磨アルプス。岩場での登りも快適。

5月連休中の須磨は寒くて曇ってて早々に下山しました。

やっとこさ晴れた高尾ロケ。
細かいサイドステップにも追従してくれます。

急登もバッチコイ!!腰付近の動きを邪魔しません。

下り。逆光で伝わりづらいですが結構急斜面です。

ボトルはやっぱりウルトラスパイア

晴れると気持ち良いなぁ。他の撮影日も晴れて欲しかったなぁ凹

ココがグッド


●大きめの前面ポケットの収納力と使いやすさ。
●肋骨付近への優しいフット感。
●しっかりフィットさせればかなり揺れにくい。
●この容量クラスでは腰の自由度がものすんごく高い(ひねったり屈んだりしやすい)

ココがもうちょい、こうして欲しい


●より一体感を高める為に、ショルダーハーネスをRUSH5rのようなベストラップタイプで作ってほしい。(MONTANEのDragon20みたいな感じ。
●チェストストラップはゴムタイプとかの無段階方式でも良かった。(細身の人、小柄な体型の人だとストラップを全開で締め上げても若干余裕出そう。)
●メイン気室は荷物を一度入れると奥のもの取り出しにくい。RUSH30と同じようにサイドジップ、又は背面ジップつけても良いのでは?)
●背中下部のメッシュポケットにもう少し容量が欲しいor縦型でもいい。
●積載容量要注意。両肩に全重量が乗るので5kg越えてトレイル走ると肩へのダメージが尋常じゃない

こんな貴方にベストバイ

●日帰りハイク、トレイルランニング両方の用途で使いたい方。
●トレラン始めてみたいけど小さい容量だと不安な方。
●ショルダーパッドの肋骨ずれ問題に悩んでいる方。

商品名 rush 20
画像
サイズ 420X260X180mm
容量 20L(ポケット含む)
重量 550g
主素材 100Dナイロン
付属品 レインカバー、バンジーコード、コードロック
価格 ¥16,000 +tax
BUY NOW  

そんなこんなで現時点で私が感じた事をまとめてみました。

まとめ


冒頭でハセツネ用にとは書きましたが、使ってみて感じたのは、20Lという入れやすい容量と各機能の使い勝手の良さ。色んな場所に連れて行きたくなる亀型ザック、それがRUSH20です。

1泊2日のテン泊装備はかなりストイックに詰めないと厳しいと感じたので、パーゴならRUSH30かBUDDY33が妥当だと思います。でも、このザックに入る装備でどこまで行けるやろうか自分はと考えるのもまた楽しいです。

使い方はアナタ次第。さぁ、好きなもの詰めてパック&ゴー!!

静岡県大浜海岸付近にて

今回も長文駄文お付き合い頂き、本当にありがとうございました。
夏にまた
TMEへお手伝いしに行く予定です。

店先で掃除か日焼けしてる唇厚い男がいたら僕です。
一緒に太陽浴びましょう。

押忍!!