全てはここから始まった!!そう、パーゴワークスの原点とも言えるアイテム8年ぶりにリニューアル!!何が変わったんだ!?使い心地はどうなんだ!?そもそもチェストバックって何?多機能マップケースの最新版!!いざ、ファーストインプレッションでございます。(文・コータロー)

[toc]

始まりはここから

こんにちは、コータローでございます。

今回はパーゴワークス の新しくなった

パスファインダー のレビューをさせて頂きます。

親子三代

今回のリニューアルで3代目となったパスファインダー。

このパスファインダーは元々、CEOと僕のアイドル

ホーボージュンさんの四国お遍路の際に作られたギアです。

ジュンさんのお遍路本

お遍路さんたちはさんや袋、いわゆる頭陀袋を首から下げているのですが

簡単に言えばパスファインダーはその現代版。

これは初代の大きいサイズ

巡礼中に必要な物を体の前面に背負う事が可能なチェストバッグです。

当時、今では定番になっているサコッシュ等はアウトドア市場にはありませんでした。

初代の小さい方のサイズ

ちなみに当時のブランド名は『ホーボーグレートワークス』。

2011年にパーゴワークス になってからもパスファインダーは2代目の姿でリリースされます。

サイズはS,M,Lの3サイズ展開。(動画レビューでは2サイズと間違えて言っております泣)

こちら二代目Mサイズ

僕はこのサイズが好きで愛用していました。

ロングセラーでしたし、山で見た事がある方も多いと思います。

 

そんな2011年から8年続いた2代目がついに引退です。

3代目のパスファインダー はどんなギアになったんでしょう?

全体像

今回からサイズはワンサイズのみとなりました。

旧モデルには付いていたレインカバーも廃止です。

 

カラー展開はBUDDYと同じ。

写真のアーバングレー意外にダークベージュがあります。

実測273gでした

旧モデルよりもスッキリとしたシンプルな見た目です。

サイズ感は旧モデルのパスファインダーSと同じくらいでしょうか。

比較の為に旧モデルと並べて見ました。

ほぼ同じです

いかがでしょうか?

サイズは旧モデルと同等と考えて良さそうです。

素材はBUDDYシリーズでお馴染みのロビックという330Dの生地です。

 

私がBUDDY22を一年使った感じだと

このロビックという生地は軽量ですがとても頑丈です。

 

新型を見て気づいたのは肩がけストラップの変更。

ストラップは実測25gでした

幅広のナイロン製になり肩当たりが非常に優しくなりました。

これは嬉しい改良点です。

こちらも旧モデルと比較してみましょう。

幅広です

旧モデルは細いナイロンテープだったので長時間斜め掛けにしていると擦れる時がありました。

新モデルを使用してからはそんな事も無く、私の肩は優しさに包まれています。

 

ここも改良点。

ストラップ留めが追加

余ったストラップを留めておけるプラパーツが追加されました。

これにより以前はブラブラしていた余りストラップにグッバイ。

見た目スッキリ爽やかハイカーです。

 

続いてメインコンパートメントのご開帳。

ジップは…。

出た出た出た

出ました止水ジップ。

開閉硬くなるからあんまり好きじゃないんだよな…。

ありゃ?

と、思いきやかなりスムーズ!!

流石に通常のジップにはかないませんが

止水ジップとは思えないくらい軽い開閉。

疑ってごめんね…

 

旧モデルから引き継ぐ開閉のスムーズさ。

秘密はこちらにもあります。

滑らかな曲線

正面から見ると四角いデザインですが角が無いんです。

サッと開けれるメイン気室。

 

いざ、ご開帳!!

ガバッと開くメインのお部屋

中は視認性が良い鮮やかなライムグリーン。

ちなみにもう一つのカラー

ダークベージュの中はグレーなのでお気を付け下さい。

とは言え、明るめのグレーなので視認性は問題無いかと思います。

 

開口部は旧モデルより大きく開きます。

比較してみましょう。

ポケットの素材も違いますね

サイズはほぼ同じなのに新モデルが大きく見えます。

それはもちろん新モデルの方が

大きく開いているから。

 

三連ポケット部の変更点です。

旧モデルがナイロンだったのに対して

透けております

新モデルは視認性の良いメッシュ生地に変更されました。

メッシュですがパリッとしていて強度は高そうです。

 

色々と入れてみましょう。

スマホは6.2インチです

左からカードケース・スマホ・モバイルバッテリー。

真ん中のポケットは少しマチに余裕があるので

日々大型化が進むスマホに最適です

ハリのあるメッシュのおかげで各選手スルッと滑り込みます。

 

こちらが各選手ポジションについたお姿。

流石にスマホは飛び出しますが

掴みやすいナイスポジション。

もちろん何を入れるかは貴方次第。

ちなみにトレイルバンクSはシンデレラフィットです。

コンデジ程度なら余裕で…

収納可能です!!

三連ポケットの上部にはデイジーチェーンの役割をする切れ込みあり。

BUDDYにも付いていました

カラビナ機能が付いたキーホルダーを付けてみました。

これで鍵を無くす心配はありません。

USBケーブルを通して収納するのも良いかもしれません。

こちらも何をどう付けるかは自由、貴方次第です。

三連ポケットのお向かいさんには

二つのジップ付きポケット。

旧モデルにジップは付いていませんでした。

内から外に向かって開くデザインです。

両手で二つ同時に素早く開ける事が可能です。

こちらのポケットの特徴は底部にあり。

下の画像にご注目。

普段は折り畳まれています

マチがあるんです。

これにより少し嵩張る物でも収納が可能。

例えばこんな小型のヘッドライト。

流石にポコンと膨らみますが

問題なく収納可能です。

マチ部分は想像以上に広がる印象。

他にも大型の絆創膏やリップクリーム。

私の天敵、股ズレの防止クリームなど。

ズレる前にヌル

とっさに取り出したいもの、定期的に使いたい物を入れるには最適です。

股ズレに苦しみながらガニ股で歩いた裏銀座で使いたかった。

何を入れても良いのです。

それを考えるのが楽しいのです。

35歳・男性・軽肥満の例

貴方は何を入れますか?

是非、この沢山あるポケット達を

貴方のベストバイギアで埋め尽くして下さい!!

マップケース

『Pathfinder』を直訳すると

“先導者・先駆者・開拓者”

そんな意味があるんだそうです。

 

そう、パスファインダーと言えば何と言ってもこの機能、マップケースです。

ここが同社のSWINGとは似て大きく異なります。

僕はSWINGは多機能ポーチ

パスファインダー は多機能マップケースだと思っています

 

まずはフタをベリッ!

さらにもう一枚ベリッ!

するとポケットが現れます。

そのままフラップを開くと…。

WOW!!

何という事でしょう!!

進化したマップケースが姿を現しました!!

旧モデルと比較してみましょう!!

約2倍!!

デカイ!!

もはや別次元!!

 

と、そこへ通りすがりのA4サイズの国土地理院地図が…。

もしや…

普通にプリントアウトした地図です…。

でも何やらサイズ感が…。

何という事でしょう!!

WOW!!

シン・デレ・ラ!!

 

はい、そうなんです。

地理院地図は楽しい

コピーした地図やプリントアウトした地図など。

A4サイズの紙がシンデレラフィットするんです。

これは嬉しい!!

 

もちろん山と高原地図も!!

今まで以上に広い範囲でそして一瞬で眺める事が出来るのです。

山において現在地確認はとても大切だと思っています。

分岐や少し分かりづらいルート。

 

でも、地図取り出すのが面倒だからいいや〜。

 

その一回の判断が、もしかすると大きなリスクになるかもしれません。

そんな気持ちもパスファインダー を使うと無くなるんです。

2秒で地図を開けるからです。

 

マップケースが大きくなったデメリットとしては

地図が入れずらくなった事でしょうか。

かなり奥行きがあるので慣れるまで少しコツがいるかもしれません。

 

とにかく、入れてしまえば広範囲の地図が見れます。

地図の縮尺にもよりますが

1日の行動範囲の大半はカバーできるのではないでしょうか。

 

マップケースの後ろにはキーフック付きのポケット。

旧モデルに比べるとシンプルになりました。

ちなみにこちらが旧モデル。

前面に仕切りつきのスリーブがありました。

色々と地図やメモに書き込みたい人は

この部分が無くなって寂しいかもしれません。

マップケースにはコピーした地理院地図を入れて

こちらのポケットには山と高原地図。

なんて使い方をしても良いと思います。

コピーした地図と原本の2枚持ちで

紛失や水濡れによる万が一に備える事も可能です。

 

こちらのキーフックにはカギはもちろん

緊急用にホイッスルを付けても良いと思いますし

フィールドコンパスを付けたりしても良いかもしれません。

マップケースの外側にはこんなループがあります。

同社のSWINGにも付いていますよね。

一時的にサングラスを装着したり…。

ここにコンパスを付けるのも面白いかもしれません。

マップケースに挟んでしまえば地図を開いたタイミングで使えます。

たった一本のナイロンテープでも想像力が掻き立てられますね。

 

続いては背面です。

少し見えにくいんですが手持ちができるグラブハンドルが追加されています。

背面のこの部分にウエストベルトを通します。

背面は今回のモデルからPVCナイロンに変更されていました。

防水性高し

ちなみに旧モデルはメッシュ&ナイロン仕立てでした。

手持ちハンドルも無し。

旧モデル背面

背面は何を入れてもいいんですが

薄さ的に地図や

メモや財布といったところでしょうか。

CEOはホッカイロ!なんて言ってましたよ!

 

ちなみに…

TMEでも売っているriversのマグ…

良い感じに収まります笑

マグ持ってると片手が塞がるので

一時的なマグ置きとして使ってます。

走ると落ちるから注意です笑

 

とにかくポケットが多いパスファインダー 。

あなたは何を入れますか?







着用感

バックパックの大きさやウエストベルトの位置で

ポジションは多少上下するかと思います。

こちらはあくまで一例。

ぼくドラえもん

色々と試してご自身のベストポジションを探してみて下さい。

 

マップケースはズバッと取り出せて快適そのもの。

地図を開くのが楽しくなります。

メインコンパートメントへのアクセスも一瞬です。

サコッシュやウエストポーチとはまた違う次元の使い心地。

一度使うとその便利さに驚きますよ。

装着について

写真で背負っているのはBUDDY33。

ショルダー上部のD環に装着します。

他メーカーのショルダー形状によっては

取り付けられない可能性もありますので注意が必要です。

 

せっかくなのでTMEで取り扱いがあるメーカーのザックで試してみました。

まずはTRAILBUMのSTEADY

ショルダー下部に取り付け可能です。

BUMMER、HAULERも取り付け可能。

いい感じのドラえもんになりました。

 

続いてGRANITE GEARのBLAZE60

このバックパックは本当にオススメ。

今のところ大型ザックでは今季のベストだと思ってます。

ショルダーのテープ部分に取り付ける事ができました。

その他のモデルも似た形状でしたら取り付け可能です。

ジャイアン感のあるドラえもんになりました。

なんとなくパスファインダーは大型ザックに似合いますね。

ウエストベルトがしっかりしていると固定力も上がって安定感バツグンです。

 

続いてOMMのClassic25です。

こちらはD環があるので簡単に取り付け可能です。

D環の形状の関係でテープが少し折れてしまいますが

使用に問題はありません。

そもそもOMMもマップケース出してますもんね。

全く走れなそうなドラえもんになりました。

ですがこの位置はとても使いやすく、お腹を優しく包む感じも個人的に一番好きでした。

後ろから抱きしめてくるもういない君を思い出しました。

 

続いてCruxのAK27

Cruxは手に取るお客様が多いですね。

タフな見た目なのに軽くてビックリされます。

GRANITE GEARと同じくショルダー部分のテープに取り付け可能です。

同社のRKも同じ形状なので問題無く装着可能です。

戦地に向かうドラえもんになりました。

ガタイと服装、ザックの色のせいですかね。

 

ショルダー形状により取り付けられない場合はサコッシュのようにお使い下さい。

ただ、個人的にはチェストバッグとして使うのが一番使いやすいと思っています。

サコッシュとして使う場合は前述した幅広のショルダーが良い仕事をしてくれます。

肩に優しいのです。

え…?

すいません、私のセッティングが悪くて背中に優しい仕様になってしまいました。

 

公共交通機関での移動等もサコッシュ代わりにとても便利です。

先日、新幹線に乗る機会があったのですが

チケットやら何やらをコンパクトに整理できたのはもちろん。

座席に座ってからもポケットオフィスとして活躍してくれました。

テーブルの上で自立してくれるので非常に便利なんです。

山だけではなく出張や旅のお供にもオススメですよ。

フィールドテスト

何だか休日が雨ばかりだったので

雨の樹林帯でのテストばかりになってしまいました。

取り付けたのはBUDDY22です。

 

やはり開口部が大きく開くようになり

かなり視認性が良くなりました。

手前の3連ポケットも何が入っているか一目了然です。

2つのジッパー付きポケットは?

正直、私はジッパーが無い旧タイプの方が使いやすいと思いました。

新モデルのポケットは開口部にマチがないのも影響してるのかもしれません。

旧モデルの方がジッパーも無く開口部は伸縮素材だったのでクイックに物を取り出せました。

旧モデルのポケット

ただ、新モデルはメイン気室の開口部がかなり大きく開くようになったので

ポケットにジッパーが無いと開いた時に荷物が落ちてしまうんですね笑

入れていたペットボトルは早々に落としました笑

ペットボトルを入れるのはあまりオススメしません。

この大きく開く開口部ならポケットにジッパーは必須かと思いました。

開きにこれだけ差があるわけです

メイン気室の開き具合を優先するか

ポケットの取り出しやすさを優先するか

なかなか悩ましい所です。

これはもう少し長期で新モデルを使ってみないとわからないなと感じました。

 

続いてマップケース。

これは文句無しに使いやすいです。

とても見やすいですし、この大きさの地図をババっと開けるのは快感さえ覚えます。

この日は小雨が降っていたのですが

この状態で織り込んで収納するので防水性も高いと感じました。

 

ただ気になったのはこちら

ガッチリだぜ…

マップケースのベルクロがかなり強力でして笑

マップケースを開こうとすると…

裏のポケットも引っ張られて一緒に開いちゃう!!

個体差もあるかもしれないので何とも言えないんですが

このままではちょっと使いにくいなぁ…。

 

なので…。

100均ならどこでも置いてます

100均で面ファスナーテープを購入です。

ちなみにベルクロテープもマジックテープも商品名です。

はい、それでは切りまして。

はい、切りました。

はい、貼りました。

完・璧!!

はい、完璧。

使いやすくなりました。

 

他の方のはどうなのかな?

もし同じ症状なら是非やってみて下さいね笑

 

何はともあれ旧モデルのマップケースのジッパー開閉方式より断然使いやすいです。

旧モデルは両サイドをジッパーで開ける

旧モデルはジッパーエンドが邪魔していて気持ちよく開かなかったんです。

長く使ってるとジッパーも硬くなってなおさらでした。

新モデルは片手で開閉できるのが良いですね。

おまとめ

品名 PATHFINDER(パスファインダー)
メーカー PaaGo WORKS(パーゴワークス)
写真
サイズ 170X240X60mm
容量 3L
重量 290g
価格 6,400円+税
BUY NOW

*画像クリックでメーカーHPへ

今現在、サコッシュ、ウエストバッグ、チェストバッグと

体の前面で使うギアは沢山あります。

その中で一番使いやすいのは何でしょう?

これは個人の装備によっても違いますし、正解はありません。

デイナデザインのチェストバッグ

ただ、チェストバッグがサコッシュやウエストバッグと違う点は

身体ではなくバックパックに装着するという点です。

これは想像以上に身体への負担が少なく、一度装着すれば非常に便利なアイテムです。

世代によってはチェストバッグの存在自体を知らないかもしれません。

 

一昔前はospreyのグラブバッグやデイナデザインのウェットリブ、フレーム付きのsyncpackなんて凄いのもありました。

そして2019年。

世界で一番新しいチェストバッグがこのパスファインダーです!!

新モデル!ここが良いね!!

  • ストラップの肩への負担の少なさ
  • 手持ちができるグラブハンドル
  • 大きく開くメイン気室
  • 視認性の良い沢山のポケット
  • 色々と引っ掛けられる内側外側のデイジーチェーン
  • 大きくて広範囲を見れるマップケース
  • 片手で開けるマップケース

新モデル!ここがちょっと!!

  • マップケースの強すぎる面ファスナー
  • 出し入れしづらくなったマップケース
  • CEOはレインカバーが欲しいそうです
  • 廃止になったペンホルダーが欲しい方はいそう
こんな付け方もいかがでしょう

私は神田の登山用品店で購入したのですが

どうも初回生産分は数が少ないみたいです。

ギア好きは読もう。なぜなら

次回生産分もいつ入荷するか未定なんだとか。

欲しい方はお早めにお求め下さい。

ジュンさんの本はギア好きの教科書だからです

長距離の旅でこそ光るギアだと思っています。

夏の長期縦走なんかにはピッタリの相棒!!

クセになる快適さを是非体験してみて下さい!!

教科書は…読もう…

最後までお読み頂きましてありがとうございました!!

パスファインダーの動画も撮ってみたので、良かったら見てください!

押忍!!

動画でレビュー