みなさんこんにちは。わたくしは(公式には)Best Buy Gearには初登場の新参者で、エナジーバー【NATURE THING】を主宰している脇と申します。行ってきましたよ。迷ってきましたよ。薮漕いできましたよ『OMM OKUMIKAWA』。NATURE THINGの目撃した前夜祭から始まる最高の3日間、その全てをここに晒け出したいと思います。(文・NATURE THING 脇)

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DAY 0 – 前日受付/前夜祭

ついにやってきたOMM。この日を今か今かと待っていたのだ。

なぜなら今大会は(ほぼ)地元開催なのだから。

今回のフィールドは愛知県の奥の奥、奥三河地方と呼ばれるエリア。

奥三河とは、新城市・東栄町・設楽町・豊根村の4市町村からなるエリアを指し、今回の舞台である茶臼山は豊根村にある愛知県最高峰の山(標高は1400mくらいで大したことはないんですけどね)。

NATURE THINGは今、愛知県の新城市をベースに活動している。

新城市は、今回の舞台である奥三河地方の一つで、先月には東海地方随一のアウトドアイベント、〈HANGOUT TOKAI〉が開催されたり、ローカルで絶大な人気を誇る〈DAMONDE TRAIL〉、厳しい関門で知られるハードレース〈奥三河パワートレイル〉などの個性あふれるアウトドアイベントで知られるエリアだ。

新城市から今回のOMMの会場までは車で1時間ほどの距離で、地形的にも通じるものがあるため、我らがチームは地の利を生かして密かに躍進を目論んでいたのだが、それは思わぬ形で崩れて行ったことは、後から話そう。

 

11月9日、僕はウキウキしながら自宅を出発した。

NATURE THINGはイベントに協賛しているので、会場でブースを出店するのだ。

こういうイベント会場でのブース出店はいつも楽しい。

お馴染みましてのユーザーのみなさん、初めましてのみなさん、出店ブランドのみなさんと話ができる場はとても刺激的で、楽しくていつも心待ちにしてしまう。

11時半ごろに到着し、午前中にはブース設営を終え、出場者を迎え入れる準備は整った。

NATURE THING出展中

OMMの会場では、物販ブースが盛況だ。

イベントを主催するOMMの自社製品が、かなりの割引価格で販売される。

B品やサンプルなどはちょっと面食らうような安さになっていて、明日からの地図読みの前に、帰宅して奥さん(または旦那さん)を説得(または謝罪)するための戦略を練る羽目になるのは僕だけではないはずだ。

物欲の亡者たち

その他にも、アウトドアショップやメーカーブースが数多く立ち並ぶおかげで、明日からの森林探検の前にしてすでに物欲の森で迷子になることは必至なのだ。

15時を回るあたりから徐々に増えだした出場者の皆さんとお話ししていると、時間はあっという間に過ぎていく。

18時を回ったあたりで、隣でブース出店中のZEN nutritionの田村社長とお風呂に出かけた。

会場から徒歩ですぐのところにある休暇村という施設で日帰り入浴。サッと風呂をすませると再びブースに戻る。

ちなみにこの田村さんが当日会場についてまずやったことは大根をすりおろすことでした。

そうこうするうちに僕のバディも会場入りし、ブースそっちのけで荷物分担をチェック。

ほどなくして21時を回ったころ、ブースの営業が終了。

このころ、鈴鹿山脈を背後に抱える三重県は四日市の銘店〈moderate〉の店長、飯田さんが会場に到着した。

といっても飯田さんはレースに出るわけではなく、翌朝スタートする出場者の激励と、今晩一杯飲みたいという素晴らしいモチベーションをザックに詰め込んで3時間の道のりをやってきてくれたのだ。

DAY 0を無事に終えたチームNATURE THINGは、飯田さんの車に乗り込んで車内呑みとしけ込んだのである。

DAY 1

▶︎5:00- 幕開け

OMMの朝は早い。出場受付は5時から始まるのだ。

僕はといえばその5時に目を覚まし、ダッシュで装備の確認を済ませてブースに向かう。

ついにOMM開幕だ

5時半までにはブースセッティングが完了した。

6時頃から一気に人が増え、盛り上がってきた会場。

6時半を回る頃には僕も自分の準備に入るため、ブースを撤収。

ここからは選手モードだ。

会場はスキー場

▶︎8:00-

今回のOMM、僕たちチームのテーマは「クラシック」だ。

ユニフォームとして【ネルシャツ・ウェストポーチ・GIカンティーン(水筒)】を準備した。

はっきり言って動きづらい。寒い。重い。

初出場にして自らハードルを上げてチャレンジすることが吉と出るか凶とでるか(吉と出ることなどあるのか?)。

クラシックな正装。左が僕で右はバディ。
アツシオガワ

脇さんの佐藤蛾次郎感がパねえ!

会場でよく見かけたこの某ショップの人は、なんと8Lのザックで参戦していた。一体どういう仕組みで成り立っているのだろうか。脅威である。

受付会場からスタート地点までは徒歩で移動するのだが、いきなり20分ほどスキー場のゲレンデを登らされる。

ウェーブスタートのため、自分たちのスタート時間を確認して、間違いのないように辿り着かねばならない。

僕たちは8:45スタート。

意気揚々とネルシャツで登り始めたころは暑かったのだが、スタート地点に着くとなかなかの風が吹いていて、さっそく汗冷えが止まらない。

スタートまでゲレンデを登る。

ご存知の通り、ネルシャツは風を通す。

ちなみにこのシャツはpatagoniaのやつとかそういうのではなく、ただの古着のネルシャツだ。

機能性ゼロ。というかむしろマイナスだろう。

どんどん体が冷えて行く。標高はおよそ1500m。シェルが着たい。

周りを見渡してもこんなふざけた格好の人間はいない。

風とネルシャツと私。

早くも後悔が頭の中を渦巻いている。

スタート風景

▶︎8:45- スタート

さて、何はともあれスタートがやってきた。

地図を手に取り、スタートゲートをくぐる。

まずは平らな場所で作戦会議だ。

はっきり言って、僕たちは地図読みは不慣れである。

出たとこ勝負!

興奮度MAXの瞬間

もともと楽天家なのか、不安はあまり感じていないが、先は全く予測できない。

マップを広げてみてまず思ったのは、アップダウンがかなり激しく、ハードなエリアだということ。

等高線の詰まり方が半端ない。

しかも目立つ太い尾根などがわかりにくそうで、マジで遭難するかもしれないゼ、僕たち。

スタート直後

エリアをざっと見てみると、マップの北東部がスタートエリアで、北西部が幕営地。

高原道路という太い自動車道がマップの中心から少し北を東西に貫いている。

高原道路から見る美しい山並み

全体としては下り基調のコースで、スタートから幕営地までの標高差は400mほどだ。

僕たちの採ったプランはこうだ。まず、スタートから一番近いポイントを取る。

その後、高原道路をひたすら走って、マップの左半分のエリアまで行ってしまう。

ゴールまでの距離を最初から詰めておいて、ゴール周辺のポイントを回るという戦法だ。

自分たちの行動ペースや移動可能距離が全く読めないので、最初からリスクを犯して高ポイントを回るルートを組んだとしても、途中で時間がなくなってプラン変更を余儀なくされるかもしれない。

まずは自分たちの力量を見極めながら、その後状況に応じてルートを変更できるようにプランニングした。

スタートから200mも行かないうちにトレイルは消えた。

いきなりの藪漕ぎである。これがOMMか。

しばらく行くとどこからともなくトレイルが現れた。

そのトレイルに沿って進むと、予定通り高原道路に出た。

道路を隔てて続くトレイルの先に、まず最初のターゲットポイントはある。

スタートから至近ということもあり、周りにはたくさんの人がいて、正直周りにただ付いて行くだけでもポイント近くまでは行けてしまう。

だけどそれでは面白くない。

僕たちはマップと目の前のフィールドを照らし合わせながら、周辺の地形を読み取ろうとする。

だけどまだそのイメージはリンクしない。

一つ目のポイントを難なく落とした後、引き返して高原道路に戻る。ここから3キロほどはロードをひたすら下る。

高原道路。実はここで走っていたら地図を落としてしい、後ろにいた韓国人ペアが拾って慌てて追いかけて来てくれた。

次のポイントは、道路からトレイルに入り、200mほど入った所にある。

トレイルへの入り口が分かりづらいが、注意して見ていれば見落とすことはない。

ここも難なくクリア。次のポイントまで、また道路に戻ってからアクセスする。

最初で最後の難関現る

このポイントが最初のハードルだった。

道路から藪を漕いだ先にトレイルが発生しているのだが、そのトレイルに向かう尾根を見つけるのが難しい。

僕たちはまず砂防堤を目印に、谷を下りていった。

後から考えてみると、トレイルは尾根の先から生まれているのに、なぜ谷を下りて行ったのかわからない。

この時点でOMMマジックにかかってしまっている。

谷をしばらく下った後、現在地を同定してみると、どうやら左手にある激尾根を登ると、トレイルのある尾根に合流することがわかった。

やるしかないですね。ただ黙々と登る。登りきった尾根に、うっすらとトレイルらしきものを確認。ここまできたらもう迷わないだろう。ガッツポーズだ。

なかなかな激登りでした

しかしこれが早計だった。ポイント目指して尾根を南下するうちに、分岐が現れた。

その分岐を左に折れたのだが、結果的にこれがルートを外した判断だったことが後々発覚。

本当に折れるべき分岐はその先にあったのだ。

ここから結果的に1時間ほど周囲を彷徨うことになった。

探せども探せどもポイントは現れず。

そしてここで、同じように周囲を彷徨っていた女性2人チームと協力体制を築くことに。

この2人には先ほどの激登り尾根のふもとの谷で遭遇していたが、ここで再び遭遇。

「NATURE THINGの方ですよね」と声をかけていただいて、少し話しているうちに彼女たちが「さっき怪しいところがあって、そこに行ってみて違ったらもう諦める」と言うではないか。

僕たちもそろそろこのポイントを捨てようかとしていたところだったので、いっそのこと命運を預けて一緒に行くことにした。

全然協力体制じゃない!ただのタダ乗りだ!

果たして、そこになんとポイントがあったのだ。

若干情けない我々だが、なにはともあれとても助けられた。

記念に2人の写真をパチリ。

しかもNATURE THINGを持ってきてくれているなんて、嬉しすぎるではないか。

本当に助かりました
このポイントを落とすのになんと1時間半もかかってしまったことで、今後のプランを変更することに。
ところで僕たちのチームは、競技中は長い休憩や食事タイムを設けずに、行動食のみで乗り切るスタイルをチョイス。摂取したのは以下である。

<DAY 1 食料計画>

僕/ 山より団子(ZEN nutrition)→1/2パック、NATURE THING→2本、MAGMA→2本、ドリンク→麦茶0.6L

バディ/ Trail Butter →1/2本、エネ餅→1本、NATURE THING→2本、ドリンク→麦茶1L

補給は立ち止まらずに

2人とも固形物中心で、ジェルは一切摂らず。

運動強度が高くないのでこまめに補給をしていれば特に問題はない。

水分も、スポーツドリンクなどではなく麦茶。

あくまでもクラシックに行きたいよね。

これらを歩きながら食べただけ。

休憩はチェックポイントを取った後や地図読みのタイミングで少しずつ休むのみだった。

トレイルから一旦道路に出て、地図上の南西部にある津具の集落を目指す。

そこから次のポイントへアクセスしたのだが、これはスムーズに行った。

津具の道を行く

先ほどのプチ遭難で感覚が磨かれたのか、想定通りのルートを見つけることができた。

そのポイントでは、たくさんの人が僕たちと真逆の方向にある林道からアクセスしてきていた。

人と違うルートを選んだことがなかなか嬉しかったりするのがOMMの面白いところですね。

だいたいみんなここのポイントは上の林道から来たんだよね

本来ならこの後で高得点ポイントを狙う予定だったのだけど、残り時間とリスクを天秤にかけてそこをパス。

高原道路に戻り、道路沿いからアクセスしやすいポイントをまとめて取っていくことにした。

これ以降はゴール地点周辺で終盤ということもあり、ルート上には多くの参加者がいて、賑やかなポイント探しとなった。

陰気な谷だこと

体力にも余裕があり、比較的のんびりと残りのタスクを完了。

ゴールには余裕を持って到着・・・したのだが、ここで大きなミスをやらかしていたことが後々発覚した。

DAY 1 ゴール!
この時はまだ安堵感と達成感で昂っていたころさ

ゴール地点の幕営地は、僕たちの進む道路から左手に現れた。

フィニッシュゲートは、道路からテントエリアを挟んだ奥に設置されている。

僕たちは迷わずテントエリアを突っ切ってフィニッシュゲートに向かった。ゲートを潜り、その先でコントロールをピッってやって当日のリザルトをもらうと、なぜか得点欄が“?”になっている。

おかしいなと思っていたのだが、翌日、全行程を終えた後でスタッフに聞いてみると、どうやらフィニッシュゲートの手前にフィニッシュコントロールポイントというのがあったらしく、それをチェックしてないからリザルトがついてないとのこと。

そのフィニッシュコントロールからゲートが離れていたため、僕たちはコントロールに気づかずに直接ゲートをくぐってしまったのだ。

むむむ…正直、ちょっとわかりづらいのではないかと思ってしまうが、こんなヘマをやらかしたのはどうやら僕たちくらいらしい。

Resultが??

▶︎15:30- 幕営地にて

DAY1を終えて、そんなことにもまだ気づいてない僕たちはささっとテントを設営し、夕食の準備だ。

行動食のみで済ませたので、空腹はかなりのもので、一刻も早くご飯が食べたい。

夕食は事前に協議の上、フリーズドライライス1パック、フリーズドライパスタ1パック、スープを各自それぞれ1パックずつ。

疲れた体には大抵なんだってじゅんじゅん染み渡るもので、とても美味しくいただいた。

待望のご飯

▶︎17:00-

辺りが暗くなってきた頃、仲間と合流し、酒を酌み交わしながら夜を共にしたのはUNOである。

UNOやるのなんて10年ぶりくらいじゃないかと思うが、ヒマな夜をウダウダとうっちゃるには最適なものであるということを再認識した。

UNO

体を温める効果も期待して、ウイスキーやラムコーヒーなどをすすりながらの夜を過ごしていたが、予想以上に冷えてきた。

コーヒーとラム。山の夜の鉄板コンビである

もともと、今夜の予想最低気温は7℃前後。

その気温を想定したウェアリングを用意したのだが、誤算だったのはインシュレーションをベストにしてしまったことだ。

というのも、結局この日の気温は3℃くらいまで下がったらしく、僕自身の耐気温性能は今回の装備では十分にカバーできずに、この後は震える夜を過ごすことになってしまった。

▶︎20:00-

20時過ぎにはテントに引っ込み、おやすみ前に残ったラムを消化するためにふたたびラムコーヒーをすする。

どぼどぼとラムを放り込んだ結果、急激に酔いが周り一気に眠たくなったのでそのままシュラフに潜り込む。

今回選んだ相棒はOMM Mountain Raid 1.6。

画像
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※画像クリックでメーカーHPへ

化繊シュラフの定番であるが、実は僕はこれを2日前に購入。

もちろん初めて使う。

体を入れた感想はすこぶる暖かい。

これなら気持ちよく寝られそうだ。

酔いも手伝って2秒で就寝。

そのままスヤスヤ朝まで寝れ、、、たらよかったのだけど、ここからが長い夜の始まりだった。

シュラフがこちら

寒い。底冷えがする。

24時頃に目を覚ましたあと、ほぼ1時間ごとに寒さで起こされることになった。

エマージェンシービビィを被るか迷ったが、シュラフから出るのが怖くてそれもできず、結局朝まで震えながら過ごすことになった。

イベント終了後にレースを主催するNomadicsの代表である千代田さんと話していると、どうやらその原因はシュラフやウェアではなくマットであることが発覚。

今回のチョイスはKlymitのイナーシャオゾンという穴あきのマットだったのだが、実はこれは温度帯でいうと10℃くらいまでが守備範囲のものだった。

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※画像クリックでメーカーHPへ

そのせいで、穴の部分から地面の冷気をダイレクトに受けて底冷えしてしまったのだ。

確かに、仰向けで寝ている時より横向きに寝ている時の方が寒さが和らいでいたのは、単純に接地面積=冷気を感じる面積ということだったのだろう。

山は奥が深いですね。もしくは、僕の底が浅いだけだろうか。

DAY 2

▶︎5:00-

この日は5:30起床予定としていたが、5:00に自然に目が覚めたらバディも同タイミングで起きてきたので、そのまま起きていることにした。

どうやら彼も寒くてあまり寝られなかったようだ。

彼もシュラフは僕と同じで、マットはインシュレーションのものだったしダウンジャケットも着ていたのだけど、それでも寒かったらしい。

二人してガタガタ震えながら朝を迎え、少しでも暖をとるためにすぐに朝食の準備に取り掛かる。

昨晩のデジャヴか

朝食もフリーズドライのパスタとスープ、コーヒーだ。

スープは本当に体が温まった。

この日のスタートは6:45。十分余裕を持って起床したので、のんびりと準備をしてスタートに向かう。

美しい朝の風景

▶︎6:45-

昨晩からの寒さに怖気付いた僕は、チームユニフォームであるネルシャツを放棄したウェアリングをチョイス。

ドライレイヤーの上にウールのロングスリーブTシャツ、薄手のミドルレイヤー、インシュレーションダウン、ハードシェルという、ガチガチの寒さ対策でスタートグリッドに着く。
当然ながら、スタート直後にすぐに暑くなる。ここからどんどん脱ぎ捨てていって、最終的にはロングスリーブTシャツだけになったが、それでも行動中は暑かった。

<DAY 2 食料計画>

僕/ 山より団子(ZEN nutrition)→1/2パック、NATURE THING→3本、MAGMA→2本、ドリンク→麦茶1.0L

バディ/ Trail Butter →1/2本、エネ餅→1本、NATURE THING→2本、ドリンク→麦茶1.0L

優しい味がホッとする
自然が一番なのです

この日のルートは、昨日と比較すると移動距離は短いが累積標高が多いというプロファイルになりそうだ。

単純にスタートからゴールまでの標高差を登り返さないといけないだけでも400mほどある。

スタートから順調にコントロールを落としていく。

はっきりいって、この日は迷うことはほとんどなかった。

むしろ、僕たちの取ったルートはこの日のメジャールートだったらしく、どのポイントへのアクセスにもだいたい人がいて、付いていくだけでコントロールまで行けてしまうような状況だったのだ。

地図読みという要素はそれほどなく、ルートチョイスをしてしまえばあとはトレランのようにひたすら前に進むのみというストイックスタイルになってしまった。

スタートから3時間ほどは、ひたすらに歩く、登る、走るを繰り返し、次々に予定のコントロールを落としていく。

計画は順調だが、3時間を超えたあたりから少し疲れが出始めた。

それでもバディと共に進むことや、そこかしこで会う知り合いやお取引先様とコミュニケーションを取ることで気力が回復していく。

SUNDAY石川さんチーム。ほぼ同じルートを辿っていた

DAY 2は制限時間が6時間となり、前日より1時間短い。

たかが1時間と思いきや、ルートプランニングをする上ではこの差は案外大きく、この日の僕たちも、リスクを考えるともうそろそろゴールを見据えてルートをまとめていかないと行けない時間帯になった。

僕たちは予め決めてあったルートをベースに、余裕があればポイントを増やしていこうという積み足し形式でプランニングしたのだが、結局積み足すことはできず、当初の安牌プラン通りに巡礼することになった。

バディはかなり走れるヤツなので全然余裕でピンピンしていたけど、僕の体が思うように動かなかったため、無理をせずに楽しむ事を優先してもらった。

会場すぐの山頂ポイントで締めくくり
アツシオガワ

顔の大きさが2倍!

▶︎ゴール!!

1時間半余りを残してゴール付近に帰ってきた僕たちは、仕上げに周辺のポイントを周り、最終的には45分ほど余裕を持ってゴールした。

 

ゴール!直前で一緒になった地元チームとともにゲートに帰還
ピッてやってゴール!
猪汁などがふるまわれる
テントを展示しているHummingbird HammocksのSteve氏
会場でも人気だったPaago Works
ATC Storeのキャプテン!
またまた登場の石川さんとmoderateの若頭、松下さん。松下さんはなんとGIカンティーン被りというミラクル
チームCLAMPは行動中もなんども会って笑顔に癒された
リザルトに我らの名前はなし!
すごい人たち。異次元である。

 

▶︎2日間を振り返って

2日間たっぷりと奥三河の山を楽しんだ。

ちょうどバッチリのタイミングで木々が紅葉していて、美しい景色も楽しむことができたのはギフトだった。

美しい2日間の思い出

結果的に初日のミスのせいで得点が計測されず、正式な順位はつかなかったが、そういった記録よりも、ここで仲間と過ごした2日間の記憶はしっかりと僕の心に刻み込まれた。

地図読みの難しさや楽しさも思う存分味わったし、それをもっと深めていきたいと思った。

来年の会場は霧ヶ峰に決定したと最近発表があった。

奥三河と比べるとかなり寒くなることが予想されるが、どこであろうと僕たちはコンパスを片手に、ネルシャツとウェストポーチでしっかりとオシャレして出向いていく事だろう。

以上、NATURE THINGの脇がお送りしました。

押忍!