登山は常に危険と隣り合わせ。道迷い、滑落、急な体調不良etc…。現在の日本では年間で3,000人もの人が何かしらの遭難に見舞われ、そのうち10人に1人が死亡している。そんな中、最近「ココヘリ」という名の会員制捜索ヘリサービスが注目を浴びているのをご存知だろうか?それはもはや「山岳保険」「登山届」と並ぶ“登山新三種の神器”。その注目のサービスを、ミスター遭難と恐れられるユーコンカワイが実際に体験してみた!

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今シーズン発見実績4件!

会員制捜索ヘリサービス「ココヘリ」の発見実績が今シーズン(2018年8月現在)4件となった。

その発見率はなんと100%!わずか20グラムの小型発信機とは思えない精度の高さには驚きだ。

今シーズンも残念なことに山岳事故のNEWSが後を絶たない。

ココヘリを持っていれば助かったかもしれない遭難事故も実際に起きている。

どこか他人事のように感じてしまう山での事故だけど、実際にBBGユーザーさんの中にも怖い思いをした方達がいる。

そう、決して他人事ではないのだ。

ココヘリさんに無理を言って7月末までだったBBGだけの入会特典を9月末まで延長してもらった。

是非この機会に『自分自身や大切な家族のため』もう一度ココヘリへの入会を考えてみていただきたい。

BBG入会フォームはコチラ

ココヘリドキュメンタリー「ぼくはココにいる。」

第1章 遭難

初冬のとある日。

その日ユーコンカワイは奈良県と大阪府の境に位置する大和葛城山で、単独にてチャッピーハイクを満喫していた。

いつもは勝手に悪天候男っぷりを発動させ、あらゆる絶景も白で覆い尽くしてしまう男。

しかしこの日はなんと超快晴!

猛烈に浮かれた表情で山頂に立ち、滅多に出ない大満足の爽やか万歳が炸裂。

そして「山頂なのに景色が見える!信じられない!今日の私はツイている!」と大はしゃぎ。

しかし晴れた日には毎度何かしらの「事後代償」を支払ってしまうのが彼の流儀。

その後彼はホクホク気分で下山を始めたが、「あれぇ…ここどこだ?」と得意の道迷いを炸裂させる。

スカスカ脳のミスター遭難野郎は「おっかしいなァ」と呟きながらも、迷わずその道なき道を突き進んで行く。

そして「こっちの方で合ってるよなぁ…」とブツブツ言いながら、明らかにおかしな方向に迷い込む。

その時だった。

突然笹原の先が崖になっており、彼は一回トムとジェリーのトムのように空中を数歩歩いた後、「アッーー!!」と叫びながら滑落。

約20mほど滑落し、彼はその場で意識を失った。

晴れに対して分不相応に浮かれてしまったのがいけなかった。

本厄のくせに家で大人しくしてないからこうなるのである。

 

彼はソロでここに来ているため、この時点では誰も彼の遭難には気づいていない。

しかもこの日は平日で人も少なく、こんな登山道から離れた笹藪の中では誰にも発見されそうにない。

ユーコンカワイ、絶体絶命のピンチである。

 

第2章 目覚め

数時間後。

「あれぇ…ここどこだ?」と目覚めた男。

昨日の晩御飯も思い出せない男は、必死でそのスカスカ脳を回転させながら状況把握に邁進。

そして「ああ、そうだ。俺滑落したんだった。」と思い出し、「やばい、もう夕方だ。早く下山しなきゃ。」と立ち上がろうとしたその瞬間!

突然右脇腹下腹部にとんでもない激痛が!

尿管結石だ!!

ユーコンカワイ奥義「尿管結石」がこの最悪なタイミングで勃発!

果てしない痛みでとてもその場を動けない。

しかも崖から落ちた時に足もくじいており、とても自力では下山不可能だ。

 

さすがにこれは救助を要請せざるを得ない状況だ。

ユーコンカワイは大急ぎで携帯を取り出した。

しかし滑落時の衝撃で、携帯がぶっ壊れてたという追いまさか。

これじゃあ救助を呼べない。

これはリアルにやばい。

しかも今回はお気楽チャッピー登山だったため、行動食すら持ってなくて飲み水も残りわずか。

脳裏によぎるのは「72時間の壁」問題。

山岳救助において、3日が過ぎると生存者の割合が急減して捜索は打ち切られるパターンが多い。

この動けないまま発見されなかったら本当に死んでしまう。

 

その時、彼は思い出す。

「あ、そういえば俺、お守りをつけていたな。」と。

遭難前のユーコン氏。何やらお守りのようなものが見て取れる。

彼は慌ててバックパックに取り付けていたお守りを外し、「そうだ!これココヘリの会員証だ!俺ココヘリに入会してたんだった!」と思い出したのである。

いくらこの男が今日食った朝飯すら思い出せないスカスカ脳でもココヘリのことは忘れない。

なぜならそれは命に関わることだからだ。

 

彼は即座にビバーク体制に入り、少しでも電波を捉えやすいようにできるだけ高い場所へココヘリ会員証をくくりつけた。

おみくじ引いた後の人みたいに見えるが、これは神頼みならぬ「ココヘリ頼み」の行為なのだ。

そう、ここが彼の運命の分かれ道だった。

このわずか20g縦60mm×横40mm×厚さ12mmのココヘリ会員証が彼の生死を分けたのである。

このココヘリ会員証を木をくくりつけると、そのあとはもうあまりの尿道の痛さで立ってられない状態に。

あとは家族がココヘリに連絡してくれるのを信じて待つしかない。

しかし捜索ヘリが出たとしても、よりによってこんな草むらの中で発見されるんだろうか…。

これはもう「ウォーリーを探せ!」よりも難易度が高いんじゃないのか?

 

そもそも嫁はちゃんと心配してココヘリに連絡してくれてるだろうか?

そういえば以前、「ここに山岳保険の書類とか置いてあるから何かあったら通報してね。」って言った時、「あ?知らんがね。そんなもん野ざらしだわ。」って言ってたっけ。(実話)

さらに「どうせ死ぬなら人目につくところで死んでよ。捜索が面倒だで。」とも言ってたっけ。(実話)

 

みるみる不安に支配されていくユーコンカワイ。

やがて彼は、痛みと恐怖のあまり再び意識を失ったのである。



第3章 嫁

その頃、彼の嫁の携帯に1通のメールが届いた。

それは事前にユーコンカワイが登山届けを出していた「コンパス(オンライン上で登山届けを提出できるサービス)」からのもの。

下山予定時刻になってもまだ下山届けが提出されてなかったことから、一定時間経過後に緊急連絡先である嫁にメールが行ったのだ。

嫁は「あの野郎、ついにやらかしやがったか!」と一瞬思ったが、その日は観たいドラマがあったからそのままにしておいた。

 

翌朝。

一応本人に電話をしてみるが「電源が入っていないか、電波の届かないところに…」というアナウンスが流れるばかり。

とりあえずかつて夫の「ここに何かあった時用の資料置いとくから。」という言葉を思い出してその資料に目を通す。

彼女の頭の中は「さて、保険金で何買おうか。あの服とあの化粧品と、あ、あと青汁セットとか…」と夢がいっぱい。

しかしそこにあった資料にはこのようなことが書かれていたのである。

  • 生きてれば山岳保険で遭難費用はカバーできるが、行方不明のままだと「失踪者扱い」になる。
  • 失踪者になってしまうと死亡認定がおりるまで「7年間」家族は生命保険の受け取りはできない。
  • しかも住宅ローンの返済は免除されず、会社からも解雇扱いになって退職金が受け取れない可能性あり。

 

嫁は「チッ」と舌打ちしたかと思うと、そこにあった「とりあえずココに電話」と書かれていた場所へ電話をかけた。

その電話の先は「ココヘリ」という名の会員制捜索ヘリサービスで、そこの捜索ヘリが会員の持つ発信機(ヒトココ※木にくくりつけてたココヘリ会員証)をサーチして可能な限り早く発見するというもの。

彼女は夫の名前と、行った山の名前、そしてヒトココのIDを伝えた。

ちなみにここでヒトココのIDが分からなかったとしても、コンパスで登山届けを出す際は「ヒトココID(ヤマモリ)」という項目があって、そこに記載してあればIDの特定が可能だ。

やがて嫁から通報を受けたココヘリ側は、ユーコンカワイが遭難した山域に最も近い提携ヘリポートから捜索用のヘリを出動させたのである。

 

第4章 ぼくはココにいる。

一方、失神したまま山中で一夜を明かしたユーコンカワイ。

朝になって目覚めたが、相変わらず尿道の痛みは激しく事態は一向に好転していない。

楽しかった日々が走馬灯のように脳裏に浮かんでは消えていく。

ひょっとしらもう嫁は通報すらしなかったのかもしれない。

だってついこないだなんて、「お前、何食ったらそんな顔になるんだ?」ってディスられたばかりだし。(実話)

おそらく自分はこのままここで発見されないまま、72時間が過ぎて死んでしまうんだろう。

やがて通りすがりの勇者に発見されて「へんじがない。ただのしかばねのようだ。」とか言われてしまうんだろう。

ああ…なんだかもう…眠たくなってきた。

ああ….そこにいるのは捜索隊の犬なのかな…

探しに来てくれたんだね、ありがとう

僕たちはいつまでも一緒だね

ずっと見たかった絵を見ることができて、僕は今すごく幸せなんだよ

名前はパトラッシュって言うのかい?……疲れたろう

僕も疲れたんだ

なんだかとても眠いんだ……

ほら、見えるだろう

天使たちがピコピコと点滅している光が….

 

ん? 点滅してる光?

点滅してたのは天使なんかじゃない!

ココヘリの会員証が点滅してるんだ!!

てことは、ちゃんと嫁がココヘリに連絡してくれたんだ!

野ざらしにせられずに済んだんだ!

おお…そう言えばさっきから遠くの方でなんか音がするぞ….。

おおおおお!ヘリだ!!ヘリだ!!

パトラッシュでも天使でもない!間違いなくヘリだ!

おおおおお〜〜い!こっこでーす!ヘリ〜!こっこ、ここー!ヘリ〜!

僕はココにいます!ココにいまーす!

イタタタ、腹いてえ。石出そう。

おお!頭上をホバリングして目視で僕を確認したみたいだ!

やがてそのヘリは要救助者を確認し、旋回してその場を去って行く。

 

ちなみにヘリの目線はどんな感じかというと。

捜索から発見に至るまでのイメージ映像がこちらである。(※今回のものではないです。)

 

こうしてユーコンカワイの現在地である、正確な緯度と経度が即座に県警本部へと通達された。

程なくして彼は飛来した県警のヘリによって無事に救助されたのである。

そして彼はそのまま泌尿器科へ送り込まれてご入院。

そこで見事に石を排出して生還を果たした。

まさに九死に一生スペシャルである。

 

もし彼がココヘリ利用者でなかったらどうなっていただろうか?

警察などのヘリが出動しても、正確な場所が特定できないから方々を探し回る事になっただろう。

人力による大規模な捜索隊だって結成されたかもしれず、あてもない大捜索になっていたかもしれない。

しかも目視による捜索には限界があり、かつ見つからなければ捜索費用はかさむばかりか命の危険も…。

やがて捜索は打ち切られ、ユーコンカワイは「失踪人」と化して7年にわたって家族に辛い思いをさせてしまってたかもしれない。

そして当人は石の苦しみにもがきながら死亡し、白骨化してただの屍となって野ざらしのまんまである。

 

山岳保険に入ってるから安心、登山届けを出してるから安心なんて言い切れない。

そこにもう1つ、「ココヘリ」という選択肢があってこそのリアルな安心が存在する。

自分のためにも、家族のためにも。

ココヘリを持っていれば救われた命もあったはず。

 

これからはこの山岳保険・登山届け・ココヘリの「新登山三種の神器」が、安心登山の新しいカタチとなるのかもしれない。

いや、そうなって行ってほしいと願ってやまないのである。

 

会員制捜索ヘリサービス「ココヘリ」とは?

「ココヘリのサイト」

ココヘリとは、「もしもの時に捜索ヘリが発信機を探知してあなたを可能なかぎり早く発見するサービス」だ。

捜索ヘリは1事案につき3回まで無料で出動。

年会費は3,650円で、1日あたりわずか10円で手に入る強烈な「お守り」なのである。(※初年度は入会金3,000円が必要)

ココヘリは各地のヘリ運航会社と連携しているため、捜索エリアは全国の山域をカバー。

ココヘリの発信機(ヒトココ)は、東京消防庁ハイパーレキュ―隊をはじめ全国の警察・消防・自衛隊にも採用されているほど優秀なアイテム(すでに20道県に導入済み)。

試しに僕が絶対見つからないような場所に隠れて、実際にアツシオガワが親機で遠くから探してみた。

かなりの精度で方角を示してくれ、近距離モードになってからは0.5m単位で距離が表示される。

そして労せずしてあっという間に発見。

感覚としてはビーコンに近いの?って思うけど、ビーコンは数十メートルしか電波が飛ばない。

しかしこいつはなんと最大で「5km」もの距離から電波キャッチが可能で、だからこそヘリでの捜索に役立つのだ。

ちなみに木にくくりつけてたのは、使用電波の特性上、できるだけ地面から離れた高い場所の方がよく電波が飛びやすいからだったのです。

じゃあバッテリーの持ちはどうなの?って話だけど、なんとこれフル充電から待機状態で3ヶ月も電池寿命があるんですよ。

完全生活防水なんで、少々の雨ならへっちゃらです。

 

全体の特徴や流れを詳しく知るには、こちらの動画をどうぞ。

すごく可愛らしくていい感じにまとめられてるので是非ご覧ください。

入会方法・特典

ココヘリには、入会すると様々な会員特典が用意されています。

  1. 最大5万円までの携行品物品保証(三井住友海上)が付いてる!

    なんと4月からココヘリ会員には「携行品物品保証(最大5万円)」が付いたんです!「トレッキングポールが折れちゃった(T_T)」
    「テントが破れちゃった(T_T)」
    「スキー板が折れちゃった(T_T)」そんな時も大丈夫!破損・盗難事故を最大5万円まで保証してくれるんです!僕は今までクレジットカードに付帯する携行品保険(250円/月)に加入してたんですが、ココヘリに入会したので解約しました。携行品保険が付いてくるのは嬉しい!
  2. 入会特典のポイントを使って登山用品がゲットできる!

    冒頭でも触れましたが、なんとココヘリさんがBBGだけの特別入会特典をご用意してくださいました!通常、「入会時」の特典として会員ポイントが最大5,000ptもらえるんですが、なななんと!!2018.7/31まで2018.9/30まで延長!)にBEST BUY GEARの特別フォームから入会すると、最大10,000ptが貰えちゃいます![aside type=”normal”]※ポイントの内訳:①入会金の還元ポイント/3650pt、②会員ページに子機(発信機)記載の会員ID写真をアップロードで/1350pt、③BBG特別のポイント/5000pt=合計10,000pt。②を実行しなかった場合は8,650ptとなります。[/aside]この会員ポイントは、ココヘリ通販に掲載されている登山道具の購入にを使うことができます。

    ココヘリ通販は入会後ログインすると確認することができます。

    今後も協賛メーカーさんがどんどん増えていくそうなので、欲しかったアイテムが会員ポイントを使ってお得にゲット出来ちゃうかも!!

    [aside type=”normal”]2018.9/30までのBBG特別入会特典です!この機会をお見逃しなく!![/aside]

 

入会方法は簡単。

こちらのBBG専用入会フォームから必要事項を入力するだけ!

数日後、ポストに子機が入った封筒が届きます。

中身はこんな感じです。

会員IDと連絡先を家族に伝えたら、しっかり充電を済ませて準備完了です。

さいごに

さあ、皆さんも是非一度「自分がリアルに遭難した時」のことをイメージしてみましょう。

どんなに体力や経験があっても、それこそユーコンのように突然尿管結石になったらほんとアウトですよ。

残された人達のことを考え、ぜひ「登山新三種の神器」で安心して山を楽しみましょう!

 

ちなみに今回の撮影は尿管結石の退院からわずか4日後のことだったんで、いつ痛みが再発するかわからない中でのリアルドキュメンタリー撮影会でした。

危うくほんとに救助されるところでした。

撮影をやり遂げて満足げな表情を浮かべる大根役者。

それでは皆さん、また山でお会いしましょう。

失踪中の「嫁のやさしさ」を親機で必死で捜索してるけど全然見つけられない男。

ユーコンカワイがお送りしました。